JPS5923532Y2 - シ−トベルト用バツクル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ロックプレートを支持するバックル基体と
、該ロックプレートをタングプレートとの係合方向に付
勢する発条と、該ロックプレートをタングプレートとの
保合から開離するための操作ボタンと、長い両側片と短
かい中央片を突出してＥ形にして、前記パックス基体上
に固定したタングプレート受片と、そのタングプレート
受片の両側片中に装着して前記タングプレートをバック
ル基体の外方に押し戻すように付勢する戻しばねとを備
えたことを特徴とするシートベルト用バックルに係るも
のであって、特に長い両側片と短かい中央片とを突出し
たＥ形のタンププレート受片のバックル基体への挿入固
定により、タングプレートの挿入通路の形成を簡易にす
ると同時にバックル基体底板の加工を減少し、該プレー
トの戻し作用ばね等を組立前のタングプレート受片上に
装着することも可能とし、さらに操作ボタンの操作でロ
ックプレートの保合を解除されるロックプレートとタン
グプレート受片との組合わせ形状を合理化したものであ
って、バックルの組立製作を容易にすることを目的とし
たものである。

本考案の一実施例を添付図面について説明するに、１は
バックル基体であって、底板２の一端にロックプレート
１７のための係合縁３を突出してこれに該プレート１７
の係合突部２０を少し緩やかに嵌入する支持孔４を設け
、底板２の両側にはタングプレート３０の幅にほぼ合致
させた間隔を置いて一対の立壁５を形成し、その各々の
上端縁から底板２とほぼ平行をなして対応方向に突出す
る突縁６を設け、その各突縁に係合欠溝７を形成する。

８は合成樹脂、金属板などで形成した一定の厚みをもつ
タングプレート受片であって、長い両側片９と短かい中
央片１０とを連結片１１から突出したＥ形をなし、両側
片９には突出端に係止突部９ａを設ける。

またその両側片９にタングプレート３０の戻し作用ばね
１４を嵌めるばね嵌合孔１２を長手方向に形成して連結
片１１に近い端部にばね受突部１３を一体に設ける。

前記作用ばね１４は上半を突出させる。

中央片１０上には突端方向にブツシュ類を突出したタン
グプレート挿入検出のマイクロスイッチ１５を取付ける
。

このタングプレート受片８はバックル基体１の底板２上
に納めて係止突部９ａを係合縁３の両端と立壁５間に形
式した間隔内に挿入し、かつ両側片９を各立壁５の内面
に接触させて位置決めと固定を施し、中央片１０の突端
を係合縁３に対向させて突縁６の下面とタングプレート
受片８の上面及び係合縁３の上縁部とによりタングプレ
ート３０の挿入通路１６を構成する。

１７はタングプレート受片８の両側片９間に入る幅に形
式したロックプレートであって、傾斜を付して上方に打
出されたロック舌片１８の両側から長い被押圧脚１９を
突出し、一端には係合突部２０を設けてなり、該空部２
０をバックル本体１の係合縁３に設けた前記の支持孔４
に遊挿し、ロック舌片１８を中央片１０の突端に対向さ
せると共に、被押圧脚１９をタングプレート受片８の両
側片９と中央片１０とによって構成された溝部内に突出
する。

このロックプレート１７の下面には係合突部２０を支点
としてロック舌片１８を前記挿入通路１６に対して下方
から突出させる発条２１を備える。

前記タングプレート受片８の中央片１０は第５図により
明らかなように発条２１を前記タングプレート３０の挿
入方向に移動しないように係止する。

ロックプレート１７は発条２１により被押圧脚１９の先
端をもタングプレート受片８上に突出する。

前記したバックル本体１の係合縁３は従来公知のように
半巻状に形式し、ロックプレート１７には係合突部２０
を設けることなくその半券状の保合縁に挿入して揺動可
能に支持してもよい。

図示した直立状の係合縁３に設けた支持孔４にロックプ
レート１７の係合突部２０を遊挿して支持するときは左
右への揺動を防止する。

２２は一端の軸部２３をバックル本体１の両側の突縁６
に設けた前記の係合欠溝７に嵌めて軸支した上でロック
プレート１７の被押圧脚１９上に当接した操作ボタンで
あって、押し操作によりロックプレート１７のロック舌
片１８とタングプレートト３０との保合を外す押ボタン
をなすものである。

２４と２５はバックル基体１の底面、周面及び押ボタン
２２を含む上面等を覆った合成樹脂製被覆であって、被
覆２５の垂下部２６によりタングプレート受片８の浮上
及び脱出を不能にする。

又、被覆２５には挿入通路１６の入口１こ合致する挿入
口２７、操作ボタン２２の露出窓口２８を設ける。

２９はシートベルトの連結用孔である。

本考案は前記の説明によって明らかにした構成になり、
ロックプレート１７を挿抜自由にして支持するバックル
本体１に固定したタングプレート受片８は長い両側片９
と短かい中央片１０を突出してＥ形に形成してなり、両
側片９により、タングプレート３０をバックル基体１の
底部に接触させることなく円滑に滑り案内させ得るから
、タングプレートの出入は円滑になる。

また中央片１０はロックプレートの下面に設ける発条２
１をタングプレート３０の挿入方向に移動しないように
納める空間をバックル基体１との間に構成したり、タン
グプレート３０の挿入により押圧される押釦スイッチを
装着するスペースを作ることもできて、該受片８のＥ形
形成の有意義性を生じさせ得るもので、タングプレート
３０の係合孔３１をロックプレート１７のロック舌片１
８によって抜出不能に係合する形式のバックルの製作に
支障はなく、またタングプレート受片８の両側片９上に
はタングプレー）３０を押返えす方向に作用する戻し作
用ばね１４の装着面を取得することも容易であり、従前
の如く底板２上に組立の順序に従って装置並に装着を施
さねばならないバックル組立上の不利を除き得る等の諸
効果をもつ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図はバックル
基体１とロックプレート１７の斜視図、第２図はタング
プレート受片８の斜視図、第３図は第４図Ａ−Ａ線で切
断しかつ一部を切欠した平面図、第４図は第３図Ｂ−Ｂ
線切断側面図、第５図は同Ｃ−Ｃ線切断側面図である。 １→バックル基体、５→立壁、６→突縁、８→タングプ
レ一ト受片、９→両側片、１０→中央片、１４→戻し作
用ばね、１６→挿入通路、１７→ロツクプレート、１８
→ロック舌片、１９→被押圧脚、２１→発条、３０→タ
ングプレート。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）ロックプレートを支持するバックル基体と、該ロ
   ックプレートをタングプレートとの係合方向に付勢する
   発条と、該ロックプレートをタングプレートとの保合か
   ら開離するための操作ボタンと、長い両側片と短かい中
   央片を突出してＥ形にして、前記バックル基体上に固定
   したタングプレート受片と、そのタングプレート受片の
   両側片中に装着して前記タングプレートをバックル基体
   の外方に押し戻すように付勢する戻しばねとを備えたこ
   とを特徴とするシートベルト用バックル。
2. （２）前記ロックプレートは前記バックル基体の一端に
   揺動可能に支持され、そのロックプレートの下面に前記
   発条を備えてなる前記実用新案登録請求の範囲第１項記
   載のシートベルト用バックル。
3. （３）前記操作ボタンは一端が前記バックル基体に回動
   可能に支持され、他端が前記ロックプレートに当接し、
   押し操作により該ロックプレートを前記タングプレート
   との保合からはずす押しボタンである前記実用新案登録
   請求の範囲第１項又は第２項記載のシートベルト用バッ
   クル。
4. （４）前記ロックプレート受片の中央片は前記発条がタ
   ングプレート挿入方向に移動しないように係止する前記
   実用新案登録請求の範囲第１項、第２項または第３項記
   載のシートベルト用バックル。