JPS5923268Y2 - カセツトテ−プレコ−ダにおける電子式カウンタ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカセットテープレコーダにおける電子式カウン
タ装置に関する。

一般にこの種のカセットテープレコーダにおける電子式
カウンタ装置、即ちテープの走行位置を該テープの走行
により生ずるパルスのカウント値によって検知し、この
カウント値を表示するものとして、第１図に示すものが
考えられる。

図において、１はカセットテープレコーダのリール軸を
示すものであり、該リール軸と一体に固定された回転体
２の周面には光反射部（白）３及び光吸収部（黒）４よ
りなるマークが付され、光源５がらの光のうち光反射部
３により反射された光の受光素子６への到達により、受
光素子６がらはパルスが得られる。

このパルスはカウンタ７へ入力されてカウントされ、こ
のカウント値は表示器８に表示される。

このカウンタ７はその動作を加算又は減算に選択して切
換えるための入力端子９を有する。

１０はフリップフロップであり、テープの走行操作状態
に応じて反転状態となり、その操作状態を記憶しておく
それぞれのフリップフロップのうち、巻戻し状態を記憶
するものである。

このフリップフロップは巻戻し操作用の常開スイッチ１
１を開成操作することにより、所定の状態となり、この
状態におけるフリップフロップの出力により周知の如く
テープは巻戻される。

又、停止操作、再生操作、及び早送り操作によりそれぞ
れ閉成される各別の常開スイッチ１２．１３．１４の閉
成により、上記フリップフロップ１０の上記所定の状態
が反転される。

上記フリップフロップ１０の出力は前記入力端子９に供
給され、この端子はフリップフロップ１０が上記所定の
状態のときには「Ｈ」、反転された状態のときには「Ｌ
」となる。

１５．１６はゲーＩ・であり、受光素子６がらのこれら
ゲートを介したパルスは加算カウンタ１７、減算カウン
タ１８にそれぞ゛れ供給され、これらのカウンタ１７．
１８の出力、即ちカウント値はゲー） １９．２０を介
して前記表示器８に供給される。

上記ゲー） １５．１９は入力端子９が「Ｌ」のときに
ｎｏｔ回路２１を介した信号により、受光素子６がらの
パルス、又はカウンタ１７の出力を通過させ、上記ゲー
［６，２０は入力端子９が「Ｈ」のときに受光素子６が
らのパルス、又はカウンタ１８の出力を通過させる。

従って、上記した巻戻し中には受光素子６がらのパルス
によりカウンタ１７のカウント値が減算され、これが表
示器により表示される。

又巻戻しを除く、再生又は早送りのときには受光素子６
からパルスにより、カウンタ１８のカウント値が加算さ
れ、これが表示器により表示される。

このような従来の装置では、例えば巻戻し中に早送り操
作をすると、この操作により、それまで「Ｌ」であった
端子９が直ちにｒＨ」となり、慣性によりリーク軸１が
巻戻しの方向に回転しているにもかかわらず、この回転
による受光素子６からのパルスがカウンタ１８によりカ
ウントされ、このカウント値が表示される。

従って、この表示値とテープの走行位置とが対応しなく
なるという欠点があった。

本考案は上記の欠点を除去するものであり、上記フリッ
プフロップ１０の出力を遅延してゲート１５、１６．１
９．２０に供給する遅延手段を設け、この遅延期間をリ
ール軸１が前記した如く慣性により回転する時間に略々
一致せしめ、以って上記テープの走行位置と、カウンタ
の表示とを一致させるようにしたものである。

第２図は、前記第１図の装置に本考案を適用したもので
あり、遅延手段として、遅延回路２２が表示されている
。

この回路２２はトランジスタＱ、コンテ゛ンサＣ１抵抗
Ｒ１，Ｒ２，Ｒ３等よりなり、２３はトランジスタＱの
電源端子を示す。

尚、第２図において、第１図と同一符号のものは同効の
ものを示す。

上記第２図の装置では、前記の如くフリップフロップ１
０の出力が「Ｌ」からｒ Ｈ、になると、抵抗Ｒ１とコ
ンテ゛ンサＣとで定まる時間経過後にトランジスタＱが
オンになり、ｎｏｔ回路２１を介してゲー） １６．２
０が通過状態となり、又フリップフロップ１０の出力が
「Ｈ」からＵ Ｌ 、になると、抵抗Ｒ２，Ｒ３とコン
デンサＣとで定まる時間経過後にトランジスタＱがオフ
になり、ゲー） １５．１９が通過状態となる。

上記した時間経過を前記した慣性によりリール軸１の回
転する時間に一致させることにより、テープの走行位置
を表示器８により正確に表示させることができる。

尚、第２図ではトランジスタＱがｎｏｔ回路として作用
するので、ｎｏｔ回路２１の挿入位置が第１図と異なっ
ている。

上記説明では、回転体２のマークとして、光反射部３及
び光吸収部４を用いたが、回転体の切欠をマークとし、
該切欠を介した光を受光素子により検出してもよく、又
回転体の磁石をマークとし、これをホール素子又はリー
ドスイッチ等により検出するようにしても実施できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示すブロック図、第２図は本考案の一
実施例を示すブロック図である。 １：リール軸、２：回転体、７：カウンタ、８：表示器
、９：入力端子、１０：フリップフロップ、２２：遅延
回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テープの走行に関連して回転される回転体と、該回転体
   に付されたマークを検出する検出素子と、該検出素子か
   らのパルスが入力されて該パルスをカウントするカウン
   タと、該カウンタのカウント値を表示する表示器と、上
   記カウンタの動作を加算又は減算に選択して切換えるた
   めの上記カウンタの入力端子とを備え、該入力端子には
   テープの走行操作状態は応じた信号を入力するようにし
   たものにおいて、上記入力端子へ入力される上記信号の
   遅延手段を設け、上記カウンタの加算、減算動作と上記
   テープの走行方向とが一致するようにしたことを特徴と
   するカセットテープレコーダにおける電子式カウンタ装
   置。