JPS5834629Y2 - 映像信号の記録再生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は記録再生装置に係り、特に、テープの使用量又
は残量を電気的に表示するようにした記録再生装置に関
する。

従来より、ビデオテープレコーダ等ＶＣ，訃いては、テ
ープの使用量又は残量を使用者に知らさせる手段として
テープカウンタが用いられている。

従来此種の機械的なテープカウンタにトいては、例えば
、ビデオテープレコーダのリール台から回転力を得て、
この回転力をベルト等を介してカウンタ部へ伝達して数
字°“０００”〜” ９９９ ”のテープ量表示を機械
的に行なうように構成されている。

しかしながら、このような構造のテープカウンタにかい
ては、特にベルトのすべりによって前記回転力が正確に
カウンタ部に伝達されず、従って実際のテープの使用量
（又は残量）と、機械的カウンタによる表示との相対関
係が正確ではなかった。

また従来の電気的なカウンタに訃いては、例えばインピ
ーダンスローラ等より戊るテープ走行量検出機構をテー
プ走行系に設け、このａ−ラの回転に同期してパルス信
号を発生させ、このパルス信号に基いてカウンタを作動
させるようになっている。

しかしながら、この場合にトいてもテープ走行量検出機
構は機械的な構成であるために、ローラとテープ走行系
との間のすべりによって区確な計数動作が行なわれない
という欠陥がある。

更に電気的なカウンタＫｌ−いては、電源のオン、オフ
切換操作によるカウンタの誤動作及び表示部の誤表示を
防止するために、電源が装置に供給されない場合であっ
てもカウンタの動作状態が常に保持されるように構成さ
れていなければならない。

従ってこのためには不揮発生のメモリーを設けなければ
ならないので、コスト高になって好ましくない。

本考案は上述の如き欠陥を足面すべく考案されたもので
あって少なくとも正方向走行時にはテープを一定の速度
で走行させるようにした記録再生装置に訃いて、時間力
ワンタを設け、この時間カウンタの計数動作がテープの
走行に連動して行なわれるようにすると共に、前記記録
再生装置の主電源とは別の補助電源を設け、前記主電源
から前記時間カウンタへの電圧の供給が断たれると、前
記補助電源から前記時間カウンタの少なくとも記憶部へ
電圧が供給されるようにした記録再生装置に係るもので
ある。

このように構成することによって、極めて正確なテープ
使用量又は残量を電気的に計数することができると共に
、不揮発生のメモリー等の特別な構成部品を必要とせず
、従って比較的安両な装置を得ることができる。

次に本考案を適用した記録再生装置の一実施例に付き図
筒を参照して説明する。

な訃この実施例は本考案を記録専用のＶＴＲに適用した
ものである。

図示の装置の動作を説明すれば、先ず記録釦が押圧され
て記録指令がシステムコントローラーのフリップ、フロ
ップ回路１に供給されると、このフリップ、フロップ回
路１が動作して装置を記録モードに切換える。

これによって、ピンチローラ及びリールモータがそれぞ
れピンチローラ制御回路３及びリールモータ制御回路５
からの制御信号に基いて駆動される。

またフリップ、フロップ回路１からの出力信号はタイミ
ング制御回路１にも供給され、装置を実際に記録状態に
切換えるタイミングがこのタイミング制御回路γによっ
て制御されるようになっている。

次に上述のタイミング制御回路γの動作について述べる
。

先ず、フリップ、７０ツブ回路１から出力信号がピンチ
ローラ制御回路３、リールモータ制御回路５及びタイミ
ング制御回路７にそれぞれ同時に供給されると、ピンチ
ローラ及びリールモータが、駆動されかつタイミング制
御回路７からのタイミングパルスによってミューティン
グ回路９．１１がオン状態、即ちミューティング状態に
切換えられる。

そして所定の時間を経過した後にミューティング回路９
，１１がオフ状態に切換えられる。

これは次のような理由による。

すなわち一般にＶ Ｔ ＲＫ ＄−いてはテープ走行開
始時の過渡的な不安定な状態によって生ずる映像の乱れ
を防止するために、記録モードから停止モードに切換え
る際にテープを所定の長さだけ巻戻す。

次に停止モードから記録モードに切換える際に上記巻戻
し量に相当する長さだけテープを空走させ、この助走期
間中にテープ走行を定常状態にし、空走が終ったところ
から新たな映像の記録を行う。

このようにすることによって立上り時の過渡的な状態に
よる映像の乱れを防止するとともに、無信号のトラック
をテープ上に形成することがなく、円滑な継ぎ撮りが可
能となる。

従って上記空走時にトいては、新たな信号の記録を行う
ことはできない。

そこで上記の如くミューティング回路９，１１を設けて
、空走期間中のビデオ信号釦よびオーディオ信号のビデ
オヘッド訃よびオーディオヘッドへの供給を断っている
。

従ってこのミューティング時にはビデオヘッド及びオー
ディオヘッドへ記録信号が供給されないので、予め巻戻
されたテープの所定部分上に記録が行なわれることはな
い。

そして予め巻戻されたテープの所定部分が正走行して、
この所定部分上に既に記録された例えば４つのフィール
ド（予め巻戻されたテープ量に相当）をコン）ＣＩ−ル
信号によって計数した時にタイミング制御回路１からタ
イミングパルスが発生される。

そうするとこのタイミングパルスによってミューティン
グ回路９゜１１がオフ状態、即ちミューティング解除状
態に切換えられてビデオヘッド及びオーディオヘッドに
新″＃Ｃな記録信号が供給され、これによってテープ上
に記録が行なわれる。

な３本実施例に訃いては記録専用装置を用いているので
、巻戻し走行、早送り走行等はなく常に一定の正走行が
行なわれる。

そして時間カウンタ１３は前記タイミング制御回路７に
よって制御されて動作するように構成されている。

即ち、フリップ、フロップ回路１からの出力信号がタイ
ミング制御回路γに供給され、しかる後に上述したよう
に予め巻戻されたテープの所定部分だけ正走行した時に
タイミング制御回路７からタイミングパルスが発生され
、このタイミングパルスに同期して時間カウンタ１３が
動作する。

従ってこの時間カウンタ１３は、ミューティング回路９
，１１がそれぞれオフ状態への切換え時、即ち実際にテ
ープ上への記録が開始される時に動作状態になり、また
、実際にテープ上に記録が行なわれていない時には非動
作状態になる。

即ち、時間カウンタ１３はミューティング回路９゜１１
へ供給されるタイミング制御回路７からの記録指令信号
によってこれらのミューティング回路９．１１と同時に
制御される。

そしてこの時間カウンタ１３の計数値が表示部１５に供
給されてテープ使用量又は残量がデジタル量で秒単位ま
で時間表示される。

なト時間カワンタ１３は水晶振動子１７の固有振動周波
数を分周したクロックパルスを計数するように構成され
ている。

さらにこの時間カウンタ１３にはスイッチ２０を介して
補助バッテリー１９が接続されている。

パワースイッチ２５が閉じて装置に主電源回路２３から
主電源が供給されている場合にはこの補助バッテリー１
９と時間カウンタ１３とは電気的に非接続状態に訃かれ
、またパワースイッチ２５が開いて装置への主電源の供
給が断たれた場合にはパワースイッチ２５と連動するス
イッチ２０が閉じて自動的に補助バッテリー１９が時間
カウンタ１３に電気的に接続されるようになっている。

な釦補助バッテリー１９からの電源は時間カウンタ１３
の記憶部にのみ供給されるように構成されて訃り、カウ
ンタ１３の他の部分釦よび表示部１５へは補助バッテリ
ー１９から電源が供給されないようにしている。

これによって補助バッテリー１９の放電量を低く抑えて
いる。

このように力９ンタ１３の記憶部にハ常に電源が供給さ
れるようになっているために、装置への主電源の供給が
目次れても、常に時間カウンタ１３の計数値が保持され
、再度主電源をこの装置に供給する際には上述の保持さ
れた計数値が表示部１５に表示される。

また時間カウンタ１３にはリセット用のスイッチ２１が
設けられ、このスイッチ２１を導通状態にすることによ
って時間カウンタ１３の計数値がリセットされる。

このように構成した記録再生装置によれば、実際にテー
プ上に記録が行なわれている時だけ時間カウンタ１３が
動作するように構成したので、機械的なすべりによる誤
差を生ずることなく、また時間カウンタ１３による計数
値とテープ上の記録パターンとのｌ対ｌの対応が旧確に
なされてテープ使用量又は残量を極めて精度良く検出す
ることができる。

また、補助バッテリー１９を設けたことにより装置への
主電源の供給が断たれた場合でも確実に時間カウンタ１
３の計数値を保持することができ、時間カウンタ１３の
誤動作を防止できる。

また時間カウンタ１３のリセット操作はリセット用スイ
ッチ２１によるだけであり、従って使用者の選択的な操
作によってリセット操作が行なわれるようになっている
ので、従来の機械的なテープカウンタと同様の使用方法
で取扱うことができて便利である。

な訃リセットスイッチ２１をカセットのエジェクトと連
動させてもよい。

さらに時間カウンタ１３による計数値を表示部１５によ
って分及び秒でデジタル表示するようにしたので、詳細
にテープ使用量（又は残量）を知ることが可能である。

またカウンタの表示はリアルタイム表示であるために、
直接テープの使用時開または残りの記録可能な時間を知
ることができ、操作性が一段と向上する。

また装置自体は小型かつ低電力型に構成可能である。

本考案は上述の如く、時間カウンタを設け、前記時間カ
ウンタの計数動作がテープの走行に連動して行なわれる
ようにすると共に、記録再生装置の主電源とは別の補助
電源を設け、これによってカウンタの計数値を保持する
ように構成したものである。

従って時間カウンタとテープ走行系とが機械的に連動せ
ず、すべりが生じない。

このために時間カウンタによる計数値とテープ上の記録
信号との対応が旧確になされてテープ使用量又は残量を
極めて精度良く表示することができると共に、装置への
主電源の供給が断たれても時間カウンタによる計数値は
補助バッテリーによって保持される。

従って再び装置に主電源を供給すれば加算された時間の
表示が可能となる。

【図面の簡単な説明】

図拵は本考案を適用した記録専用装置の一実施例を示す
ブロック構成図である。 なト図面に用いられた符号にむいて、１・・・フリップ
、フロップ回路、１３・・・時間カウンタ、１９・・・
補助バッテリー、２３・・・主電源回路、２５・・・パ
ワースイッチである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも区方向走行時にはテープを一定の速度で走行
   させるようにした記録再生装置に訃いて、時間カウンタ
   を設け、この時間カウンタの計数動作がテープの走行に
   連動して行なわれるようにすると共に、前記記録再生装
   置の主電源とは別の補助電源を設け、前記主電源から前
   記時間カウンタへの電圧の供給が断たれると、前記補助
   電源から前記時間カウンタの少なくとも記憶部へ電圧が
   供給されるようにした記録再生装置。