JPS5922986Y2 - 合成高分子積層フイルム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、合成高分子積層フィルムに関するものである
。

従来、比較的軟化点の低い合成高分子（ポｌＪエチレン
ＰＥ、ポリ塩化ビニルＰＶＣ、ポリ塩化ビニリテ゛ンＰ
ＶＤＣ、ポリスチレンＰＳ等）から作られたフィルム等
を適宜に積層することによって製造された積層フィルム
は公知となっている。

しかしながら、従来公知のこの種の積層フィルムにおい
ては、強度や展張性に問題があり、また、その外観の優
美性や透明性にも欠けていたので、それらの用途は非常
に限定されたものとなっていた。

本考案は、良好な展張性を有すると共に独特の外観及び
透明色調を自由に選択的に実現することのできる新規な
合成高分子積層フィルムを得ることを、その目的とする
ものて゛ある。

以下、本考案をその１実施例を示す添附図面に基づいて
説明する。

第１及び２図に示すよ６に、本考案による積層フィルム
は、合成高分子のモノフィラメン）・をタテ糸１及び゛
ヨコ糸２として製織された荒目布３の１側面に、合成高
分子製の印刷模様等を有する有色透明フィルム５を配置
すると共に他側南に有色透明フィルム５よりもやや薄い
厚さを有する合威高分子製の透明フィルム４を配置し、
これらの透明フィルム４及び５を、荒［」布３の目の部
分において、対向する部分が相互に溶着されることによ
って構成されている。

（図中、６は溶着箇所を示すものである）。

一般に、合成高分子製フィルム４，５の厚さは、荒目布
３の合成高分子モノフィラメン）〜１，２の径の約５０
％以下に選択すると良好な製品が得られ、また、フィル
ム４，５の厚さを変え、あるいは、各フィルム４，５な
いしは荒目布３の材質を適宜に選択することによって、
種々の性状を有する製品が得られる。

次ぎに、本考案の１実施例を説明する。

荒目布３として透明のＰＶＣの１０００デニールの太さ
のモノフィラメント１，２を２０ Ｘ ２０の密度に製
織したものを使用し、その１側に印刷模様を有する厚さ
０．１５ｍｍの透明ＰＥフィルム５を、また、他側に透
明の厚さ０．１ｍｍのＰＥフィルム４を配置し、両フィ
ルム４，５を荒目布３の目の箇所において溶着させて積
層フィルムを製造したところ、展張性に富んだ独特の透
明調を有する積層フィルムが得られた。

本考案による積層フィルムは上記のような構成を有する
もので、モノフィラメントのタテ糸１及びヨコ糸２から
成る荒目布３によって適宜な剛性を持たせることができ
、従って、その展張性を良好とさせることができ、また
、模様等を有する有色透明フィルム５は、美麗な外観を
呈すると共に荒目布３のモノフィラメントに透明のもの
を利用する時は、その他側面に配置された透明フィルム
４と相持って光線に透かして見た場合にも、荒目布の目
を透して美麗な透明調を与え、この場合、特に、荒目布
３とフィルム４，５との屈折率の差によって、模様に関
して独特のタト観を有するものが得られる。

以上のように、本考案による合成高分子積層フィルムは
展張性に富むと同時に優美な外観、特に、各フィルムや
荒目布の材質や透明性あるいは、厚さの適宜の選択によ
って独特の透明調が得られるので、次ぎのような用途、
例えば、軒出しテン川〜、衝立間仕切、壁、ふすま、天
井等に対して適した材料を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例の拡大断面図、第２図はその
平面図で゛ある。 １．２・・・・・・モノフィラメント、３・・・・・・
荒目布、４．５・・・・・・フィルム。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 透明の合成高分子のモノフィラメン１〜１，２から
   製織された荒目布３の両側面に、厚さを相違する合成高
   分子製の透明フィルム４，５を、それらの対向する面が
   荒目布３の目の箇所において相互に溶着されることによ
   って一体に構成し、また、合成樹脂製フィルム４，５の
   厚さを、荒目布３のモノフィラメン１１．２の径の約５
   ０％以下とした合成高分子積層フィルム。 ２ 合成高分子製のフィルムの内、厚さの厚い方のもの
   ５を印刷等によって模様等を設けた透明フィルムとし、
   厚さの薄い方のもの４を無色の透明フィルムとした実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の合成高分子積層フィル
   ム。