JPS59225932A - 二軸延伸中空成形プラスチツク缶の製造方法及びプラスチツク缶 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、二軸延伸中空成形されてなる熱可塑性プラス
チック缶の製造方法及びプラスチック缶に関する。更に
詳しくは、熱可塑性ポリエステルからなる透明性及び機
械的強度に優れた二軸延伸中空成形缶の製造方法及び缶
に関する。

清涼飲料水容器等として、従来のガラス瓶、金属缶の代
わりに、耐衝撃性に優れ、且つ軽量でしかも廃棄処理が
簡単なプラスチック缶が提案されている。しかしながら
従来の容器は通常射出中空成形により溶融状態で成形さ
れているので、樹脂が殆ど配向されておらず、機械的強
度が低く、とくに耐圧性は殆どないといってよい。また
、とくに耐圧容器として用いる為に、金属蓋を巻締する
際にも白部は全く配向されていないので巻締部から破損
する虞れもあった。

一方、樹脂を配合させてプラスチック缶を成形する方法
として、真空・圧空成形等の熱成形による方法が知られ
ているが、かかる方法により成形されたプラスチック缶
は、縦方向の配向が大きく、小さい衝撃でも破損し易く
、また口部が厚肉となり、金属蓋との巻締めが困難であ
った。

かかる状況に鑑み、本発明者らは、機械的強度、特に口
部及び底部の機械的強度が優れ、しかも金属蓋との巻締
めが容易なプラスチック缶を得るべく、鋭意検討した結
果、本発明に到達した。

すなわち本発明は、予め成形された熱可塑性プラスチッ
クからなる予備中空成形体を二軸延伸中空成形により、
胴部周囲に段差部を有する容器を成形し、次いで段差部
より切断して、該切断部を口部とすることを特徴とする
二軸延伸中空成形プラスチック缶の製造方法及び胴部及
び口部が縦方向に１．５ないし５倍及び横方向に５ない
し５倍に延伸されてなることを特徴とする機械的強度に
優れたプラスチック缶を提供するものである。

本発明の方法に用いる熱可塑性プラスチックは、射出中
空成形ができ、且つ二軸延伸可能な熱可塑性プラスチッ
クであれば、とくに限定はされず、具体的には例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ４−
メチル−１−ペンテン及びエチレン・酢酸ビニル共重合
体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、
ポリスチレン、ポリビニルアセタール及びポリメタクリ
ル酸メチル等のポリビニル化合物、ナイロン−６、ナイ
ｐンー６，６、ナイロン−６，１０、ナイロン−６，１
２、ナイロン−１１及びナイロン−１２等のポリアミド
、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート及びポリエチレンイソフタレート・テレフタレー
ト共重合体等のポリエステル、ポリアクリロニトリル、
ポリカーボネート、ポリイミド及びＡＢＳ等が挙げられ
るが、中でも二軸延伸中空成形することにより、剛性、
透明性に優れたプラスチック缶が得られる。ポリプロピ
レンあるいはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート・イソ
フタレート共重合体等のポリエステルが好ましく、とり
わけポリエステルは、耐ガス透過性、耐圧性に優れる点
で特に好ましい。

本発明の方法は、前記熱可塑性プラスチックを通常の射
出成形機により成形された予備中空成形体（パリソン、
プリフオームンあるいは押出成形機により成形されたパ
イプの一端を有底化して得られた予備中空成形体を二輪
延伸中空成形、好ましくは縦方向に１．５ないし３倍、
横方向に５ないし５倍延伸して、胴部周囲に段差部を有
する容器を成形し、次いで段差部より切断して、該切断
部を口部とすることからなる；軸延伸中空成形プラスチ
ック缶の製造方法である。

予備中空成形体を得る方法としては、前記二方法が挙げ
られるが、射出成形機を用いる方法が得られる予備中空
成形体にウェルド部を生じることがなく、とくに耐圧性
等に優れるので好ましい。

本発明の方法の特徴とするところは、第１図ないし第５
図に示す様に胴部に段差部１を有する容器２を成形して
、次いで段差部Ａ−Ａ’より切断して該切断部、すなわ
ち二輪延伸配向゛された段差切断部をプラスチック缶の
口部とするところであり、従来の射出中空成形あるいは
胴部のみを幾分配向して得られる二軸延伸中空成形に見
られる様に第４図の如く広口の予備中空成形体を用いる
方法では、口部５が全く配向されないので機械的強度に
劣り、金属蓋等を巻締め加工する場合に破損したり、あ
るいは使用時に破損したりする虞れがある。

本発明の方法における段差部１の形成は、プラスチック
缶の口部すなわち金属蓋等と巻締めするための７ラング
部にするために加工するものであり、その形状は胴部周
囲に段差部１が形成されれば、要は第１図の如く段差部
のみ、第２図の如く突出部５の一部に段差部１を形成す
るもの、あるいは第５図の如く括れ部４の一部に段差部
１を形成するもの等積々の態様を示すことができる。

本発明のプラスチック缶は、胴部及び口部が縦方向に１
．５ないし５倍、好ましくは２ないし２．５倍、横方向
に５ないし５倍、好ましくは４ないし４．５倍に延伸さ
れてなる缶である。

延伸倍率が１．５倍及び５倍未満では、機械的強度に優
れた缶が得られず、均一肉厚とならない。

一方、５倍及び５倍を越えると、延伸倍率が高過ぎるた
めに容器、特に段差部の形状が出にくくなる。

本発明のプラスチック缶の厚さは、用途に応じて適宜選
択されるが、通常２００ないし７００μ、好ましくは５
００ないし５００μの範囲である。

また本発明のプラスチック缶の形状は、用途に応じて適
宜選択されるが、耐圧性及び自動販売機への充填性等か
ら第５〜７図に示す様に、底部が凹状６あるいは凸状７
の缶あるいは金属蓋８を巻締めた際に口部が缶胴部に比
べて小径になる様にした缶であることが好ましい。

本発明のプラスチック缶は、必ずしも単一の熱可塑性プ
ラスチックからなるものに限らず、耐ガス透過性、耐水
性、耐熱性等に優れたものを得る為に種々の熱可塑性プ
ラスチックを複合したもの、具体的には、例えばポリエ
チレンテレフタレート／ポリ塩化ビニリデン、ポリエチ
レンテレフタレート／ポリエチレン・ビニルアルコール
共重合体、ポリプロピレン／ナイロン、ＰＥＴ／ポリエ
ステル・コポリマー等が挙げられるが、これらの例に制
約されるものではない。また異種の熱可塑性プラスチッ
クを複合する際に接着性を改良するために、コロナ放電
処理あるいはイソシアネート化合物、チタネート化合物
等により表面処理を行ったり、不飽和カルボン酸あるい
はその誘導体により変性したポリオレフィン等を使用し
てもよい。又、同容器は広口である為に内部に収縮防止
用芯材を挿入し、熱処理を施すことにより耐熱性に優れ
た容器を得ることも可能である。

本発明の方法に用いる熱可塑性プラスチックには、耐熱
安定剤、耐候安定剤、滑剤、核剤、顔料、染料あるいは
無機充填剤を本発明の目的を損わない範囲で添加してお
いてもよい。

本発明の方法及びそれによって製造されるプラスチック
缶は、従来のプラスチック缶に比べて機械的強度、とり
わけ口部及び底部の強度が優れるので炭酸飲料、小型ビ
ール容器等の耐圧容器に適している。

次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。

実施例１ 第８図に示す様な予め成形されたポリエチレンテレフタ
レート製の予備中空成形体を用いて、二輪延伸中空成形
体により縦２．６倍、横３．５倍に延伸を行い第３図の
成形品を得た。

この容器を突出部Ａ−Ａ’から切断し容量が約２６０ｍ
Ｊｉ’のポリエチレンテレフタレート製容器を得た。同
容器の胴部の密度を測定した結果は１、＋６＋ｇ／ｃｃ
であった。

同容器に呼称径２０２のアルミニウム製鑵蓋８を巻締め
した結果、透明性及び強度に優れた第７図に示すプラス
チック罐９を得た。

同容器の物性は以下の通りである。

【図面の簡単な説明】 第１図、第２図及び第５図は本発明に係わる二軸延伸中
空体の断面図、第４図は従来の射出中空成形で用いられ
る予備中空成形体の断面図、第５〜第７図は本発明に係
わる二軸延伸中空プラスチック缶の断面図及び第８図は
本発明に係わる予備中空成形体の断面図を表わす。 １・・・段差部　　　　２・・・容器 出願人　　三井石油化学工業株式会社 代理人　　山　　口　　　　　和 第１口　　　　　　　　　　　　大２０ヤ３０　　　　
　　　　　キ＋ω 才５図　　　　　　　　　Ｘ６１図 １６７

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　予め成形された熱可塑性プラスチックからな
   る予備中空成形体を二軸延伸中空成形により、胴部周囲
   に段差部を有する容器を成形し、次いで段差部より切断
   して、該切断部を口部とすることを特徴とする二軸延伸
   中空成形プラスチック缶の製造方法。
2. （２）胴部及び口部が縦方向に１．５ないし３倍及び横
   方向に５ないし５倍に延伸されてなることを特徴とする
   プラスチック缶。
3. （３）　　口部に金属蓋が巻締めされてなることを特徴
   とする特許請求の範囲（２）項記載のプラスチック缶。