JPS5922037Y2 - 開封式合成樹脂製注出栓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は注出口を破断開口するいわゆるバージンシールタ
イプの開封式合成樹脂製注出栓に係る。

本案の目的は、この種の注出栓において、開封容易で、
しかも、不慮の破損の生じ難い、構造の簡単なものを提
供しようとすることにある。

以下、図示の実施例について説明する。

図示のものは、軟質ポリエチレン等の合成樹脂で一体成
形したものであり、容器口部Ａへ容易に外れることなく
嵌着の栓体１を設け、該栓体１の頂壁２上面に該栓体の
外周径よりも少し小さい外周径を有する膨出部３を突設
し、該膨出部３内で開封部５を更に上方へ膨出させると
共に、該開封部５の周囲を肉薄にして環状の肉薄破断部
４を形成し、且つ開封部５には一側から斜め上方へ突出
する曲げの弾性を備えた連結片６を介して上記膨出部３
と適宜間隔で対峙するリング７を一体に連設し、該リン
グと連結片６の結合はリング内周面の一側で行って、リ
ングが開封部５を開成する状態とし、該リング７を上記
膨出部３の外周面８へ連結片６の弾性変形を以て着脱自
在に嵌合させている。

また、上記膨出部外周面８の上部には係合突条９を周設
し、且つリング７の内周面７ａを上に開くテーパ状にし
て、該テーパ内周面７ａを係合突条９に係合させるよう
にしている。

図中、１０は容器口部Ａと結合の係合突条、１１は容器
口頂面へ突き当てる密閉用突条である。

容器口部Ａは、栓体１と嵌合する所要形状を有するが、
栓体１の周壁１２下端との突当段部Ｂを、その周壁１２
下端の外径と同一乃至より大の外形で形威し、その周壁
１２下端に爪等が掛らないように、即ち、容易に栓体１
を外せないようにしている。

而して、開封前は、リング７を膨出部外周面８へ嵌合さ
せておき、開封の際は、リング７の下縁に爪を掛けてこ
し上げれば、リング７が膨出部外周面８から外れ、同時
に、連結片６を有する曲げの弾性で適宜高さく図示）ま
で上昇するので、そのリング７に指を掛けて上方へ強く
引き上げ、その力で肉薄破断部４を破断して、開封部５
をリング７と共に除去する。

この除去後、開封部５の個所に生ずる孔が注出口となる
。

本案によれば、如上の構成であるから、開封の際、リン
グ７へ爪を掛けてこし上げれば、リング７が膨出部外周
面８から外れると同時に、連結片６の有する弾性で連宜
高さまで１動的に上昇し、従って、リング７へ極めて容
易に指掛けることができ、該リング７に指を掛けて引張
ることにより肉薄破断部４へ強力に引張力を加えること
ができて、その肉薄破断部４を極めて容易に破断てき、
何人にも極めて簡単に注出口を開封開口できる。

また、開封時に、リング７を膨出部外周面８へ嵌合させ
るので、リング７がぶらつかず、邪魔になることなく、
不意にリング７へ外力が加わって肉薄破断部４が破損す
るようなことなく、シかも、その嵌合状態のリング７が
肉薄破断部４のガードともなって肉薄破断部４の破損が
極力防止できる。

そして、栓体１を容器口部へ外れ難く取付けることで十
分な封印効果が得られる。

更に、形状が簡潔であり、一体成形で簡単に形成でき、
安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案実施例を示すもので、第１図は斜視図、第２
図は一部裁断側面図である。 １・・・・・・栓体、２・・・・・・頂壁、３・・・・
・・膨出部、４・・・・・・肉薄破断部、５・・・・・
・開封部、６・・・・・・連結片、７・・・・・・リン
グ、８・・・・・・外周面、Ａ・・・・・・容器口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器口部Ａへ容易に外れることなく嵌着の適宜合成樹脂
   栓体１を設け、該栓体１の頂壁２上面に該栓体１の外周
   径より少し小さい外周径を有する膨出部３を突設し、該
   膨出部３内で環状の肉薄破断部４を形成すると共に、該
   肉薄破断部４で曲成された内部を開封部５とし、該開封
   部５には斜め上方へ突出する曲げの弾性を備えた連結片
   ６を介して上記膨出部３と適宜間隔で対峙するリング７
   を一体に連設し、該リング７をその連結片６の弾性変形
   を以て膨出部３の外周面８へ着脱自在に嵌合させたこと
   を特徴とする開封弐合戊樹脂製注出栓。