JPS5849951Y2 - 容器蓋 - Google Patents

容器蓋

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JPS5849951Y2
JPS5849951Y2 JP240081U JP240081U JPS5849951Y2 JP S5849951 Y2 JPS5849951 Y2 JP S5849951Y2 JP 240081 U JP240081 U JP 240081U JP 240081 U JP240081 U JP 240081U JP S5849951 Y2 JPS5849951 Y2 JP S5849951Y2
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lid
container
opening
cover
container lid
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JP240081U
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JPS57117348U (ja
Inventor
康二 与後
Original Assignee
日本クラウンコルク株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、容器蓋、更に詳しくは金属製外蓋とこの外蓋
の内側に組合せられた合成樹脂製内蓋とを具備し、それ
に限定されるものではないが、注射針又は抽出管を貫通
せしめることができるゴム又は合成樹脂製中栓が装着さ
れた薬液容器の容器口部に被嵌装着するのに特に適した
容器蓋に関する。
注射用薬液又は点滴用薬液の如き薬液のための容器にお
いては、当業者には周知の如く、注射針又は抽出管を貫
通せしめることができるゴム又は合成樹脂製の中栓が容
器口部に装着され、かくして容器口部が密封される。
そして更に、上記中栓が装着された容器口部には、注射
針又は抽出管が貫通せしめられる上記中栓の汚染を防止
すると共に、上記中栓を容器口部から離脱して容器内の
薬液に不平に変更を加えることを阻止する所謂ピルファ
ープルーフ特性を付与するための容器蓋が被嵌装着され
る。
而して、上記中栓が装着された容器口部に被嵌装着する
ための容器蓋としては、例えば実公昭5420050号
公報に開示されている如く、合成樹脂製外蓋と金属製内
蓋との組合せから構成された容器蓋が提案され広く実用
に供されている。
金属製内蓋は天面とその周縁から垂下する筒状スカート
を有し、天面には除去部を区画する破断ライン(ミシン
目又は材料の厚さを局部的に減少せしめることによって
形成される所謂スコアでよい)が形成されている。
かような金属製内蓋に被嵌される合成樹脂製外蓋も天面
とその周縁から垂下するスカートを有する。
合成樹脂製外蓋の天面中央部は金属製内蓋の上記除去部
に連結され、かくして外蓋と内蓋が組合される。
上述た通りの容器蓋は、上記中栓が装着された容器口部
に被嵌し、そして外蓋のスカートよりも下方に延びてい
る内蓋のスカートの下端部を半径方向内側に変形せしめ
て容器口部の外周面に形成されている係止部に係合せし
めることによって、容器口部に所要の通りに装着される
容器内の薬液を注射又は点滴のために使用する時には、
外蓋のスカート下端に指をかけて外蓋を持上げる。
かくすると、外蓋の天面が内蓋の除去部に連結されてい
る故に、内蓋の除去部にも力が伝えられて内蓋に形成さ
れている破断ラインが破断され、外蓋と共に内蓋の除去
部が容器口部から離脱される。
かくして、容器口部に装着されている中栓の一部が露呈
され、従って中栓に注射針又は抽出管を貫入して容器内
の薬液を抽出することができる。
しかしながら、上述した通りの公知の容器蓋には、次の
通りの解決すべき問題乃至欠点がある。
第1に、上述した通りの公知の容器蓋においては、外蓋
と内蓋を組合せる際に外蓋の天面中央部と内蓋の除去部
を、例えば外蓋の天面中央部に一体に設けた円筒状垂下
部を内蓋の除去部に形成した円形開口内に挿入してこれ
を貫通せしめ、次いで上記円筒状垂下部の下端を加熱変
形してかしめる等によって、充分強固に連結せしめるこ
とが必要であり、それ故に外蓋と内蓋との組合せ操作が
比較的煩雑である。
第2に、上述した通りの公知の容器蓋においては、容器
内の薬液を使用する時には、上述した如く外蓋のスカー
ト下端に指をかけて外蓋を持上げて内蓋に形成されてい
る破断ラインを破断することが必要であるが、特に容器
蓋の径が小さい場合には、外蓋のスカート下端に指をか
けて外蓋を相当な力で持上げることは必ずしも容易では
なく、特に看護婦等にとっては困難であることが少なく
ない 上記事実に鑑み、本考案者は、実願昭55−1960号
(実開昭56−125851号公報)(考案の名称:容
器蓋、出願臼:昭和55年2月4日)の明細書及び図面
において、上記中栓が装着された容器口部に被嵌するた
めの容器蓋として、金属製外蓋と合成樹脂製内蓋との組
合せから構成された容器蓋を提案した。
金属製外蓋は天面とこの天面から垂下する筒状スカート
を有し、天面には開口が形成されている。
一方、金属製外蓋の内側に組合されて上記開口を閉じる
合成樹脂製内蓋は、上記開口の外側に沿って又はそれよ
り半径方向内側に延びる破断ラインによって規定された
除去部を有し、かかる除去部の上面には上記開口を通っ
て上方に突出する引張把持片が一体に付設されている。
本考案者が先に提案した上記の通りの容器蓋は、上記中
栓が装着された容器口部に被嵌し、そして外蓋のスカー
ト下端部を半径方向内側に変形せしめて容器口部の外周
面に形成されている係止部に係合せしめることによって
、容器口部に所要の通りに装着される。
容器内の薬液を注射又は点滴のために使用する時には、
内蓋の上面に付設されている引張把持片を指で把持して
引張り、かくして破断ラインを破断して除去部を除去し
さえすればよい。
かように、本考案者が先に提案した上記の通りの容器蓋
においては、内蓋の除去部自体に付設された引張把持片
を引張ることによって除去部が除去される故に、内蓋の
除去部を外蓋に連結する必要がなく、外蓋と内蓋との組
合せ操作は単に外蓋の内側に内蓋を位置付けさえすれば
よく著しく簡単である。
また、内蓋の除去部の除去は、除去部に付設された引張
把持片を引張ることによって遂行することができる故に
、看護婦等でも比較的容易に遂行することができる。
しかしながら、本考案者が先に提案した上記の通りの容
器蓋も末だ充分に満足し得るものではなく、次の通りの
解決すべき問題乃至欠点があることが判明した。
即ち、本考案者が先に提案した上記の通りの容器蓋にお
いて、外蓋と内蓋とを組合せる際には内蓋の除去部を外
蓋に連結する必要がなく、単に外蓋の内側に内蓋を位置
付けさえすればよいが、それ故に外蓋と内蓋との組合せ
が充分に確実でなく、外蓋と内蓋とを組合せて構成した
容器蓋の搬送時或いは中栓が装着された容器口部への被
嵌時等に外蓋と内蓋が分離してしまう恐れが少なくない
外蓋と内蓋とのかかる分離を防止するためには、適宜の
接着剤によって外蓋の天面に内蓋の周縁部(即ち除去部
の外側に位置する部分)を固着すればよいが、かくする
には当然のこととして外蓋又は内蓋の所要部位への接着
剤の塗布等が必要になり、外蓋と内蓋との組合せ操作が
煩雑なものになってしまう。
また、外蓋の天面に内蓋の周縁部を接着剤によって固着
することに代えて、例えば外蓋のスカートに半径方向内
側に突出する分離防止突条を形成し、外蓋の内側に内蓋
を位置付ける際には内蓋が弾性変形して上記分離防止突
条を通過し、しかる後においては上記分離防止突条によ
って外蓋からの内蓋の分離が防止されるようになすこと
も考えられる。
しかしながら、金属製外蓋のスカートに上記分離防止突
条を形成するには、般に、プレス加工によって金属製外
蓋を所要の形状に成形した後に上記分離防止突条を形成
するための特別の加工工程を付加的に遂行することが必
要であり、従って金属製外蓋自体の加工が煩雑なものに
なってしまう。
本考案は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主
目的は、それに限定されるものではないが注射針又は抽
出管を貫通せしめることができるゴム又は合成樹脂製中
栓が装着された薬液容器の容器口部に被嵌装着するする
のに特に適した容器蓋であって、公知の容器蓋及び本考
案者が先に提案した容器蓋に存在する上述した通りの問
題乃至欠点がなく、比較的容易に製作することができる
と共に看護婦等でも容易に取扱うことができる改良され
た容器蓋を提供することである。
本考案者は、本考案者が先に提案した容器蓋について更
に鋭意検討を加えた結果として、かかる容器蓋における
内蓋の上面に、外蓋の内側に内蓋を組合せる際には小な
くとも部分的に弾性変形せしめられて外蓋の天面に形成
されている開口を通って上方に突出せしめられ、かくす
ると弾性的に復帰することによって外蓋から内蓋が離脱
するのを防止する係止片を一体に付設すれば、本考案者
が先に提案した容器蓋に存在する問題乃至欠点、即ち容
器蓋の搬送時或いは中栓が装着された容器口部への被嵌
時等に外蓋と内蓋が分離してしまうことを確実に防止す
ることができ、そして内蓋は適宜の合成樹脂材料から射
出成形の如き適宜の方法によって形成することができる
故に、内蓋に上記係止片を一体に付設しても内蓋自体の
成形が特に煩雑になることはなく、また外蓋の内側に所
要の通りに内蓋を位置付けさえすれば上記係止片が外蓋
の開口を通って突出せしめられる故に、外蓋と内蓋の組
合せ操作も特に煩雑になることはないことを見出した。
即ち、本考案によれば、天面及び該天面の周縁から垂下
する筒状スカートを有し、該天面には開口が形成されて
いる金属製外蓋と、該外蓋の内側に組合せられて該開口
を閉じる合成樹脂製内蓋とを具備し、該内蓋は該開口の
外周に沿って又はそれより半径方向内側を延びる破断ラ
インによって規定された除去部を有し、該除去部の上面
には該開口を通って上方に延出する引張把持片が一体に
付設され、そして更に、該内蓋の上面には該外蓋の内側
に該内蓋を組合せる際には少なくとも部分的に弾性変形
せしめられて該開口を通って上方に突出せしめられ、弾
性的に復帰することによって該外蓋から該内蓋が離脱す
るのを防止する係止片が一体に付設されていることを特
徴とする容器蓋が提供される。
以下、本考案に依って構成された容器蓋の好適具体例を
図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する
第1図及び第2図を参照して説明すると、本考案に従っ
て構成された全体を番号2で示す図示の容器蓋は、金属
製外蓋4と合成樹脂製内蓋6とを具備している。
適宜の金属薄板、好ましくはアルミニウム基合金薄板の
如き軽金属薄板から形成される外蓋4は、円形天面8と
、この天面8の周縁から垂下する円筒状スカー) 10
とを有する。
そして、円形天面8の中央部には、円形の開口12が形
成されている。
一方、ポリエチレンの如き適宜の合成樹脂材料から射出
成形の如き適宜の成形方法によって形成される内蓋6は
、図示の具体例においては、全体として円板形状であり
、外蓋4の内径と実質上間−又はそれより若干小さい外
径を有する。
第2図及び第3図に図示する通り、内蓋6には、円形の
破断ライン14が形成されていて、ががる破断ライン1
4によって円形の除去部16が区画されている。
更に、図示の内蓋6には、上記破断ライン14に引続い
てその内側を弧状に延びる補助破断ライン18が形成さ
れている。
破断ライン14及び補助破断ライン18は、間隔を置い
て配設された複数個のスリットから戊る所謂ミシン目か
ら構成することもできるが、図示の具体例においては、
材料の厚さを局部的に薄くすることによって形成される
所謂スコアから構成されている。
除去部16を区画する破断ライン14は、第2図に図示
する如く外蓋4の内側に内蓋6を組合せて外蓋4の開口
12を閉ざした時に、外蓋4の開口12の外周に沿って
又はそれより半径方向内側を延びるように位置付けられ
ていて、除去部16が開口12内に区画せしめられてい
ることが重要である。
図示の場合、破断ライン14は外蓋4の開口12よりも
幾分半径方向内側に配設されていて、除去部16と開口
12とは同心状に位置し且つ除去部16の径は開口12
の径よりも幾分小さくなっている。
内蓋6の上記除去部16の上面には、第2図に図示する
如く外蓋4の内側に内蓋6を組合せた時に外蓋4の上記
開口12を通って上方に突出する引張把持片20が一体
に付設されている。
この引張把持片20は、後に言及する如く破断ライン1
4及び補助破断ライン18を破断して除去部16を除去
する際に指で把持するのに適したものである限り任意の
形態のものでよいが、図示の具体例においては、第1図
から容易に理解される如く、リング形状部から構成され
ている。
そして、引張把持片20を構成するリング形状部の下縁
は、周方向に間隔を置いた3個の部位で除去部16の上
面に連接されている。
第1図及び第2図から理解される如く、上記3個の部位
のうちの中央に位置する部位では、幅広及び/又は肉厚
で充分な強度を有する連接部22によってリング形状部
の下縁が除去部16の上面、更に詳しくは破断ライン1
4と補助破断ライン18との接続部に隣接した部位に連
接されている。
一方、上記3個の部位のうちの両側に位置する部位では
、幅狭及び/又は肉薄で比較的弱い連接部24によって
リング形状部の下縁が除去部16の上面に連接されてい
る。
比較的弱い連接部24は、後に言及する如く引張把持片
20を指で把持して破断ライン14及び補助破断ライン
18を破断する際に破断ライン14及び補助破断ライン
18の破断に先立って破断されるものであり、必ずしも
必要なものではない。
しかしながら、中央の連接部22の両側に連接部24を
設けてこれらの連接部24によって付加的にリング形状
部の下縁を除去部16の上面に連接すると、リング形状
部から構成された引張把持片20が容器蓋2自体の搬送
時或いは容器蓋2を被嵌装着した容器の搬送時等に中央
の連接部22を中心として上方に(即ち第2図において
反時計方向に)変位して異物に引掛り、これによって破
断ライン14及び補助破断イラン18が早期に破断して
しまうといった事態の発生を充分に回避することができ
る。
引張把持片20を構成するリング形状部の少なくとも一
部、特に中央の連接部22に対して直径方向反対側の部
分の内面(又は外面)には少なくとも1個(図示の場合
は2個)の滑止め突条26が形成されているのが好都合
である。
内蓋6の下面周縁部には、必ずしも必要ではないが、少
なくとも1個、図示の具体例においては同心状の2個の
環状突条28(第2図及び第3図)が形成されているの
が好ましい。
内蓋6には、更に、その上面に係止片30が一体に付設
されていることが重要である。
図示の具体例における係止片30は、第1図及び゛第2
図に明確に図示する如く、内蓋6の上面から上方に延び
る実質上円筒形状の突出部であって、その先端部32は
半径方向外方に湾曲してラッパ状にせしめられている。
かような係止片30の円筒形状主部の外径は外蓋4の開
口12の内径と実質上間−又はそれより幾分小さく、そ
してラッパ状先端部32の外径は外蓋4の開口12の内
径よりも幾分大きいことが重要である。
外蓋4の内側に内蓋6を挿入して第2図に図示する通り
の状態に外蓋4と内蓋6を組合す際には、上記係止片3
0はそのラッパ状先端部32の外径が外蓋4の開口12
の内径よりも幾分大きい故に、少なくともそのラッパ状
先端部32が半径方向内側に弾性変形せしめられて外蓋
4の開口12を通り、そしてそのラッパ状先端部32が
外蓋4の開口12を完全に通過すると、弾性的に元の状
態に復帰する。
かくすると、第2図から容易に理解される如く、外蓋4
の開口12の内径よりも大きい外径を有する係止片30
のラッパ状先端部32が外蓋4の天面8に係合し、かく
して外蓋4からの内蓋6の分離が確実に防止される。
かような次第であるので、内蓋6の上面に係止片30が
一体に付設された図示の容器蓋2においては、単に外蓋
4内に内蓋6を挿入して所要の通りに位置付けさえすれ
ば、外蓋4と内蓋6とを所要の通りに組合せることがで
き、そして外蓋4と内蓋6を所要の通りに組合しさえす
れば、係止片30の作用によって外蓋4と内蓋6との分
離が確実に防止されることが明らかである。
外蓋4の内側に内蓋6を挿入して外蓋4と内蓋6を組合
せる際に、係止片30が容易に弾性変形して外蓋4の開
口12を容易に通過し得るようになすために、必要なら
ば、係止片30のラッパ状先端部32を或いは係止片3
0の全体を、周方向に間隔を置いて位置する複数個の弧
状部に分割することができる。
また、リング形状部から構成された引張把持片20の把
持が係止片30の存在によって阻害されるような場合に
は、係止片30の一部、特に中央の連接片22に対して
直径方向反対側に位置する部分を切欠いて、係止片30
によって阻害されることなく引張把持片20を容易に指
で把持することができるようになすこともできる。
上述した通りの外蓋4と内蓋6の組合せから威る容器蓋
2は、第4図に図示する如く容器口部34に中栓36が
装着された薬液容器38に特に好都合に適用される。
薬液容器38の容器口部34に装着されているそれ自体
は公知の中栓36は、注射針又は抽出管を貫通せしめる
ことができる天然又は合成ゴム或いは適宜の合成樹脂材
料から形成することができ、容器取部34に装着してこ
れを閉塞することができる限り任意の形態でよいが、一
般には、第4図に図示する如く、周縁部の下面が容器口
部34の頂面に密接せしめられる円形主部40と、容器
口部34内に挿入され外周面が容器口部34の内周面に
密接せしめられる円筒状垂下部42とを有するのが好都
合である。
中栓36が装着されている薬液容器38の容器口部34
に、外蓋4と内蓋6との組合せから成る容器蓋2を被嵌
装着するには、第4図に図示する如く、容器口部34に
容器蓋2を被嵌し、次いで外蓋4のスカート10の下端
部を半径方向内側に変形せしめて容器口部34の外周面
に形成されている係止部43に係合せしめればよい。
かようにして容器口部34に容器蓋2を被嵌装着すると
、内蓋6の下面周縁部に形成されている環状突条28が
中栓36の上面周縁部に密封係合し、かくして中栓36
の中央部に湿気及び塵埃等が進入するのが確実に防止さ
れる。
薬液容器38内の薬液を注射又は点滴等のために使用す
る際には、内蓋6に付設されている引張把持片20を指
で摘んで上方に引張る。
かくすると、比較的弱い2個の連接部24が破断され、
引張把持片20は中央の比較的強い連接部22を中心と
して第4図において反時計方向に上昇せしめられ、従っ
て引張把持片20を構成しているリング形状部に指を通
すことができる。
引張把持片20を構成しているリング形状部に指を通し
て更に引張力を加えると、中央の比較的強い連接部22
を介して伝えられる力によって破断ライン14及び補助
破断ライン18が漸次破断され、破断ライン14が完全
に破断されると除去部16が除去される。
かくすると、中栓36の中央部が露呈され、従って中栓
36の中央部に注射針又は抽出管を貫入せしめることに
よって薬液容器38内の薬液を抽出することかで゛きる
外蓋4と内蓋6の組合せから成る容器蓋2は、上述した
通り特に容器口部34に中栓36が装着された薬液容器
38に好都合に適用し得るものであるが、第5図に図示
する如く、容器口部44に中栓が装着されない飲料用等
の通常の容器46にも勿論適用することができる。
通常の容器46の容器口部44に容器蓋2を被嵌装着す
る場合には、第5図に図示する如く、内蓋6の下面周縁
部に形成されている環状突条28が容器口部44の頂面
に密封係合し、かくして容器口部44が密封される。
容器口部44を開封する際には、内蓋6に付設されてい
る引張把持片20を引張って除去部16を除去すればよ
い。
この場合、第5図等に明確に図示する如く、除去部16
を区画する破断ライン14を係止片30よりも半径方向
内側に配設し、除去部16を除去しても係止片30は残
留せしめられるようになすのが好ましい。
かくすると、容器46の内容物を除去部16の除去によ
って開放された部分を通して注ぎ出す時に、係止片30
を所謂注ぎ口として好都合に利用することができる。
第6図は、外蓋4と内蓋6の組合せがら成る本考案に依
って構成された容器蓋2の第2の具体例を図示している
第6図に図示する第2の具体例においては、係止片30
は、上述した第1の具体例における係止片30の如くそ
の先端部32を半径方向外方に湾曲してラッパ状にせし
めることに代えて、内蓋6の上面から上方に延びる実質
上円筒形状の突出部の外面に環状突起48を形成するこ
とによって構成されている。
かような係止片30の円筒形状主部の外径は外蓋4の開
口12の内径と実質上置−又はそれより幾分小さいが、
環状突起48の外径は外蓋4の開口12の内径よりも幾
分大きい。
従って、外蓋4の内側に内蓋6を挿入して第6図に図示
する通りの状態に外蓋4と内蓋6を組合す際には、係止
片30の少なくとも環状突起48が弾性変形せしめられ
て外蓋4の開口12を通り、そして環状突起48が外蓋
4の開口12を完全に通過すると、係止片30は弾性的
に元の状態に復帰する。
かくすると、第6図に図示する通り、係止片30の環状
突起48が外蓋4の天面8に係合し、かくして外蓋4か
らの内蓋6の肉離が確実に防止される。
第6図に図示する第2の具体例の上述した点以外の構成
は、第1の具体例と同一であるので説明を省略する。
第7図は、外蓋4と内蓋6の組合せから成る本考案に従
って構成された容器蓋2の第3の具体例を図示している
第7図に図示する第3の具体例においては、外蓋4の天
面8には半径方向内側に向って且つ下方に向って傾斜す
る環状傾斜部50が形成されていて、天面8の中央領域
は周縁領域よりも低くせしめられている。
そして、低くせしめられた中央領域に開口12が形成さ
れている。
また、内蓋6にも半径方向内側に向って且つ下方に向っ
て傾斜する環状傾斜部52が形成されており、その中央
領域は周縁領域よりも低くせしめられている。
第7図に図示する第3の具体例においては、上記の如く
外蓋4の天面8の中央領域と内蓋6の中央領域を低くす
ることによって、外蓋4の開口12を通って上方に突出
するところの、内蓋6の引張把持片20の上端を外蓋4
の天面8の周縁領域と実質上同一の高さに又はそれより
低くせしめている。
かような第3の具体例によれば、引張把持片20が外蓋
4の天面8の周縁領域を越えて突出することがないので
、容器蓋2自体の搬送時或いは容器蓋2が被嵌装着され
た容器38又は46(第4図又は第5図)の搬送時に、
引張把持片20が他の容器蓋2の引張把持片20或いは
異物に衝突乃至係合し、これによって破断ライン14及
び補助破断ライン18が早期に破断されてしまうことが
確実に防止される。
第7図に図示する第3の具体例の上記以外の構成は、第
1の具体例と同一である。
以上、添付図面を参照して本考案に従って構成された容
器蓋の好適具体例について詳細に説明したが、本考案は
かかる具体例に限定されるものではなく、本考案の範囲
から逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である
ことは多言を要しない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に従って構成された容器蓋の第1の具
体例を示す分解斜面図、第2図は第1図に示す容器蓋の
断面図、第3図は、第1図に示す容器蓋における内蓋の
底面図、第4図は、中栓が装着された薬液容器の容器口
部に第1図に示す容器蓋を被嵌装着した状態を示す断面
図、第5図は、中栓が装着されていない通常の容器の容
器口部に第1図に示す容器蓋を被嵌装着した状態を示す
断面図、第6図は本考案に従って構成された容器蓋の第
2の具体例を示す断面図、第7図は、本考案に従って構
成された容器蓋の第3の具体例を示す断面図。 2・・・・・・容器蓋、4・・・・・・外蓋、6・・・
・・・内蓋、8・・・・・・外蓋の天面、10・・・・
・・外蓋のスカート、12・・・・・・外蓋の開口、1
4・・・・・・破断ライン、16・・・・・・除去部、
18・・・・・・補助破断ライン、20・・・・・・引
張把持片、28・・・・・・環状突条、30・・・・・
・係止片、32・・・・・・係止片のラッパ状先端部、
34・・・・・・容器口部、36・・・・・・中栓、3
8・・・・・・薬液容器、44・・・・・・容器口部、
46・・・・・・容器、48・・・・・・係止片の環状
突起。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 1.天面及び該天面の周縁から垂下する筒状スカートを
    有し、該天面には開口が形成されている金属製外蓋と、
    該外蓋の内側に組合せられて該開口を閉じる合成樹脂製
    内蓋とを具備し、該内蓋は該開口の外周に沿って又はそ
    れより半径方向内側を延びる破断ラインによって規定さ
    れた除去部を有し、該除去部の上面には該開口を通って
    上方に突出する引張把持片が一体に付設され、そして更
    に、該内蓋の上面には該外蓋の内側に該内蓋を組合せる
    際には少なくとも部分的に弾性変形せしめられて該開口
    を通って上方に突出せしめられ、弾性的に復帰すること
    によって該外蓋から該内蓋が離脱するのを防止する係止
    片が一体に付設されていることを特徴とする容器蓋。 2、該外蓋に形成されている該開口は円形であり、そし
    て該係止片は該内蓋の上から上方に延びる実質上円筒形
    状で且つ先端部は半径方向外方に湾曲してラッパ状にせ
    しめられている突出部から戊る実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の容器蓋。 3、該外蓋に形成されている該開口は円形であり、そし
    て該係止片は該内蓋の上面から上方に延びる実質上円筒
    形状で且つ外面には環状突起が形成されている突出部か
    ら戊る実用新案登録請求の範囲第1項記載の容器蓋。 4、該除去部を規定する該破断ラインは該係止片よりも
    半径方向内側に位置する実用新案登録請求の範囲第2項
    又は第3項記載の容器蓋。 5、該引張把持片は下縁の一部が該除去部の上面に連接
    されたリング形状部から成る実用新案登録請求の範囲第
    1項乃至第4項のいずれかに記載の容器蓋。 6、該リング形状部の下縁は周方向に間隔を置いた3個
    の部位で該除去部の上面に連接されており、該3個の部
    位のうちの中央に位置する部位では比較的強い連接部を
    介して両側に位置する部位では比較的弱い連接部を介し
    て該除去部の上面に連接されている実用新案登録請求の
    範囲第5項記載の容器蓋。 7、該リング形状部の少なくとも一部には滑止め突条が
    形成されている実用新案登録請求の範囲第5項又は第6
    項記載の容器蓋。 8、該外蓋の天面の中央領域は周縁領域よりも低くせし
    められており、該開口は該中央領域に形成されており、
    そして該開口を通って上方に突出するところの該内蓋の
    該引張把持片の上端は該外蓋の天面の周縁領域と実質上
    同一の高さに又はそれより低くせしめられている実用新
    案登録請求の範囲第1項乃至第7項のいずれかに記載の
    容器蓋。 9、該内蓋の下面周縁部には少なくとも1個の環状突条
    が形成されている実用新案登録請求の範囲第1項乃至第
    8項のいずれかに記載の容器蓋。 10、注射針又は抽出管を貫通せしめることができるゴ
    ム又は合成樹脂製中栓が容器口部に装着された薬液容器
    の該容器口部に被嵌装着される実用新案登録請求の範囲
    第1項乃至第9項のいずれかに記載の容器蓋。
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JP6873538B2 (ja) * 2016-11-30 2021-05-19 株式会社吉野工業所 抜栓キャップ

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