JPH06346Y2 - 広口容器用蓋装置 - Google Patents

広口容器用蓋装置

Info

Publication number
JPH06346Y2
JPH06346Y2 JP1988118267U JP11826788U JPH06346Y2 JP H06346 Y2 JPH06346 Y2 JP H06346Y2 JP 1988118267 U JP1988118267 U JP 1988118267U JP 11826788 U JP11826788 U JP 11826788U JP H06346 Y2 JPH06346 Y2 JP H06346Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
closing plate
opening
lid
plate body
opening hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988118267U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0240033U (ja
Inventor
仁昭 吉田
幸治 井上
Original Assignee
天龍化学工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 天龍化学工業株式会社 filed Critical 天龍化学工業株式会社
Priority to JP1988118267U priority Critical patent/JPH06346Y2/ja
Publication of JPH0240033U publication Critical patent/JPH0240033U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH06346Y2 publication Critical patent/JPH06346Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、広口容器の口部に対する蓋装置において、当
該蓋装置の外面側に設けた摘持片を引っ張って開封する
ようにしたいわゆるプルオープン式の蓋装置の改良に関
するものである。
〔従来の技術〕
広口容器用の口部に対するプルオープン式の蓋装置は、
一般に、1枚の金属板で形成されており、この蓋装置
に、薄肉状の弱化線をループ状に刻設することによって
開封部を形成し、該開封部における外表面のうち前記弱
化線に近接した部位に、リング状の金属板を折曲げ加工
して形成したプルリングをかしめにて固定し、このプル
リングを引っ張って開封部を切除することによって開封
するように構成している。
しかし、このように蓋装置の全体を金属板で形成する
と、開封後に形成された開口孔の内周縁と、切除された
開封部の外周縁とが鋭く角張った状態になるため、開口
孔の箇所に唇を当てて内容物を飲んだり、開口孔内に手
を入れて物品を広口容器内に出し入れしたりするに際し
て、開口孔の内周縁で唇や手を怪我したり、或いは、切
除された開封部が身体に触れて怪我したりする事故がし
ばしば発生する問題があった。
そこで、これら開封後における安全性の問題を解消する
手段として、先行技術としての米国特許第467464
9号明細書には、第9図及び第10図に示すように、広
口容器10の口部に嵌着する金属板製の蓋体11に、適
宜形状の開封用孔11aを穿設して、該開封用孔11a
の内周縁に、当該内周縁を蓋体11の内面側、すなわち
広口容器10の内部に向けて断面逆L字状に折り曲げる
ことによってリップ部11bを形成する一方、前記蓋体
11における開封用孔11aを塞ぐための軟質合成樹脂
製の閉塞板体12を、当該閉塞板体12の外周部12a
にて前記開封用孔11aの内周縁におけるリップ部11
bを内外から包むようにして一体的に成形し、更に、前
記閉塞板体12の外周部12aのうち、前記開封用孔1
1aの内周縁におけるリップ部11bの先端に位置した
部位を薄肉部12bに形成する一方、前記閉塞板体12
の外面に、摘持片13を一体的に設けて、この摘持片1
3をを上向きに引っ張ることにより、閉塞板体12を、
第8図に示すように、前記リップ部11bの先端におけ
る薄肉部12bに沿って切り裂いて開封するようにした
蓋装置が開示されている。
また、他の先行技術としての実開昭57−156425
公報には、紙筒製の缶に対する蓋装置として、この蓋装
置を、缶の口部に密着状態で嵌挿するように有底筒状に
形成した合成樹脂性の蓋体と、該蓋体の筒部を缶の口部
にかしめ固定するための金属板製のリング体とで別々に
構成し、前記合成樹脂製の蓋体の底板に、当該底板に開
封部を形成するためのV溝を環状に形成し、且つ、前記
開封部における外表面のうち前記V溝に隣接した部位
に、当該開封部に対する摘持片を設けて成る考案が記載
されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、両先行技術のうち前者のものは、容器の密封
機能及び開封後における安全性が不完全であると言う問
題があった。
すなわち、前者の先行技術における蓋装置は、金属板製
の蓋体11における開封用孔11aの内周縁を内向きに
折り曲げてリップ部11bを形成する一方、この蓋体1
1に一体的に成形した軟質合成樹脂製の閉塞板体12に
は、前記リップ部11bの個所に薄肉部12bを設け
て、この薄肉部12bに沿って切り裂いて開封するよう
にしたもの、換言すると、前記軟質合成樹脂製の閉塞板
体12における薄肉部12bを、前記金属板製の蓋体1
1におけるリップ部11bを切り刃として切り裂いて開
封するようにしたものであるから、この蓋装置にて容器
を密封した状態で閉塞板体12の上に他の物を載置した
り、誤って閉塞板体12の上面を手で押さえたりするこ
とによって、閉塞板体12に対して上から下向きに外力
が作用したときとか、或いは、逆に、広口容器の内部を
大気圧よりも高い圧力の状態にして包装した場合のよう
に、閉塞板体12に対して下から上向きに外力が作用し
たときにおいて、前記閉塞板体12における薄肉部12
bが、前記リップ部11bにて簡単に切り裂かれること
になるから、容器の密封が不完全になる虞がある。
また、前者の先行技術の蓋体は、前記のように、軟質合
成樹脂製の閉塞板体12における薄肉部12bを、前記
金属板製の蓋体11におけるリップ部11bを切り刃と
して切り裂いて開封するようにしたもので、前記閉塞板
体12の開封後において、前記蓋体11における開封用
孔11aの内周面に、前記リップ部11bが露出するか
ら、開封後において広口容器10内に手を出し入れする
に際して、前記リップ部11bの先端縁で手を怪我する
虞があり、安全性の確保が不十分なのであった。
他方、後者の先行技術では、蓋体における弱化線の位置
を金属板製のリング体の内周縁よりも半径内側に位置さ
せることにより、開封後における安全性を向上できる
が、蓋体とリング体とが別体であるため、その移送や管
理に手間がかかると共に、缶の密封工程においては蓋体
とリング体とを缶に対して別々に供給しなければならな
いため、缶の密封装置が複雑になると言う問題がある。
本考案は、これらの先行技術が有する問題を解消した蓋
装置を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため請求項1では、広口容器の口部
に嵌着する金属板製の蓋体に、適宜形状の開封用孔を穿
設して、該開封用孔の内周縁に、当該内周縁を蓋体の半
径外側に折り返すことによって係止縁部を形成すると共
に、前記開封用孔を塞ぐための軟質合成樹脂製の閉塞板
体を、当該閉塞板体の外周部にて前記係止縁部を蓋体の
内外両側から包むように一体的に成形し、該閉塞板体の
うち前記開封用孔の内周面よりも半径内側の部位に、当
該閉塞板体に開封部を形成するための弱化線を形成し、
更に、前記開封部における外表面のうち前記弱化線に近
接した部位に、当該開封部に対する摘持片を設ける構成
にした。
また、請求項2では、請求項1と同様に蓋体に開封用孔
を穿設してその内周縁に合成樹脂製の閉塞板体を一体成
形して、この閉塞板体の箇所で開封するようにした蓋装
置において、蓋体における開封用孔の内周縁に、当該開
封用孔の内周に沿って適宜間隔で多数の小孔を穿設する
と共に、前記開封用孔を塞ぐための軟質合成樹脂製の閉
塞板体を、当該閉塞板体の外周縁が前記各小孔に対して
抜け不能に嵌まり係合するように一体的に成形する構成
にした。
〔考案の作用・効果〕
請求項1の構成にすると、蓋体における係止縁部の箇所
に半径外向きに開口した環状の空所が形成され、この環
状の空所に閉塞板体の外周縁部が嵌まり込んだ状態にな
るから、閉塞板体の外周縁部が、蓋体における係止縁部
に対する係合部として機能する一方、前記閉塞板体に
は、前記係止縁部よりも半径内側の部位に弱化線が形成
された形態になる。
従って、閉塞板体に対して上から下向きに外力が作用す
る場合、及び閉塞板体に対して下から上向きに外力が作
用する場合において、前記閉塞板体における外周縁が、
蓋体における係止縁部から外れたり、或いは、蓋体にお
ける係止縁部が、前記閉塞板体における前記弱化線によ
る薄肉部に対して切り刃として作用することがないか
ら、閉塞板体は、当該閉塞板体の外周縁が係止縁部に対
して確実に密着した状態に保持されると共に、前記弱化
線の箇所が前記外力によって簡単に切り裂かれることを
確実に防止できるのである。
また、前記閉塞板体は、これに設けた摘持片を上向きに
引っ張った場合に限り、当該閉塞板体における弱化線の
箇所で切り裂かれることになるから、前記摘持片の引っ
張りによって容易に開封できるのであり、この開封後に
おいて、前記蓋体における係止縁部は、前記閉塞板体の
外周縁にて包み込まれた状態に保持され、金属板製の蓋
体における係止縁部の先端が、前記閉塞板体を開封した
あとにおいて外部に露出することはないから、開封後に
おいて広口容器の内部に手を出し入れするに際して手に
怪我することを、確実に防止できることになる。
他方、請求項2の構成にすると、閉塞板体の外周縁が、
蓋体の内周縁部に穿設した多数の小孔に抜け不能に係合
しているから、閉塞板体に対して容器の外側又は内側か
ら外力が作用しても、閉塞板体が蓋体から剥離すること
が確実に防止され、且つ、弱化線は開封用孔よりも半径
内側の部位に位置しているから、蓋体の内周縁部が閉塞
板体に対して切り刃として作用することはなく、従っ
て、閉塞板体は、請求項1の場合と同様に、当該閉塞板
体の外周縁が蓋体の内周縁に密着した状態が保持される
と共に、前記弱化線の箇所が外力によって簡単に切り裂
かれることを確実に防止できるのである。
更に、請求項2においても、閉塞板体は、これに設けた
摘持片を上向きに引っ張った場合に限り、当該閉塞板体
における弱化線の箇所に切り裂かれることになり、開封
によって閉塞板体に形成された孔の内周面が、蓋体にお
ける開封用孔の内周面よりも半径内側に位置するから、
開封後において広口容器内に手を出し入れするに際し
て、蓋体の内周縁に手が触れることはなく、従って、請
求項1の場合と同様に、開封した広口容器内に手を出し
入れするに際して手に怪我することを確実に防止できる
ことになる。
従って両請求項とも、プルオープン式の蓋装置におい
て、容器の密封機能と開封後における安全性とを、確実
に確保できる効果を有する。
加えて、蓋体に対して閉塞板体を一体成形したもので、
蓋装置は全体として一つの形態を成すものであるから、
移送や管理に手間が掛かったり、広口容器の密封装置が
複雑化したりすることもないのである。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1〜3図は請求項1に対応した第1の実施例を示すも
ので、これらの図において符号1は、薄金属板や合成樹
脂等の適宜素材にて形成した底付きの広口容器を、符号
2は、前記広口容器1の口部1aに対する蓋装置を各々
示す。
前記蓋装置2は、金属板製の蓋体3を備え、該蓋体3の
外周縁に、前記広口容器1の口部1aに被嵌する逆U字
状の取り付け部3aを折り曲げ形成し、該取り付け部3
aを広口容器1の口部1aに巻き締めするか、又は、か
しめる等することにより、蓋体3を広口容器1の口部に
嵌着するようにしている。
前記蓋体3に、平面視円形の開封用孔4を穿設して、該
開封用孔4の内周縁3bに、開封用孔4を塞ぐためのポ
リエチレン等の軟質合成樹脂から成る閉塞板体5を一体
的に成形し、該閉塞板体5のうち前記開封用孔4の内周
面よりも若干寸法だけ半径内側に位置した部位に、弱化
線の一例として、当該閉塞板体5の内面側に開口したV
溝6を開封用孔5の内周縁に沿って閉ループ状に形成す
ることにより、閉塞板体5に開封部5aを形成し、該開
封部5aの外面のうち前記V溝6に隣接した部位に、摘
持片の一例としてのプルリング7を一体的に造形する。
このとき、前記蓋体3における開封用孔4の内周縁3b
を半径外向きに折り返すことにより、開封用孔4の内周
縁に断面略横向きU字状等の係止縁部3cを形成する一
方、前記閉塞板体5を、その外周縁5bにて前記蓋体3
の係止縁部3cを蓋体3の内外両側から包み込んだ状態
に一体成形する。
このように構成すると、蓋体3に係止縁部3cを形成し
たことにより、当該係止縁部3cの箇所に半径外向きに
開口した凹所3dが形成され、この凹所3dに、閉塞板
体5の外周縁6bが蓋体3の半径外側から嵌まり込むこ
とにより、閉塞板体5の外周縁5bが蓋体3に対して係
合するから、閉塞板体3に対して、広口容器1の外側又
は内側から力がかかっても、閉塞板体5の外周縁5bが
蓋体3に固着した状態が保持されることになり、従っ
て、閉塞板体5の上に他の物を載せたり、誤って閉塞板
体5の上面を手で押さえたり、或いは、広口容器1の内
部を大気圧よりも高い状態にして包装したり、広口容器
1の保管場所の温度が上昇して内圧が高くなったりして
も、閉塞板体5の外周縁5bを蓋体3に密着させた状態
が保持される。
しかも、V溝6が係止縁部3cよりも半径内側に位置し
ていることにより、蓋体3における係止縁部3cがV溝
6の箇所に対する切り刃として作用することはないか
ら、前記閉塞板体5におけるM溝6の箇所が、前記外力
によって簡単に切り裂かれることはないのであり、この
V溝6の箇所が係止縁部3cにて切り裂かれることを防
止できることと、前記したように、閉塞板体5を蓋体3
に対して密着した状態に保持できることとが相俟って、
広口容器1を密封した状態に確実に保持できるのであ
る。
そして、第3図に示すように、プルリング7に指をかけ
て上向きに引っ張って、閉塞板体5をV溝6の箇所で切
り裂いて開封部5aを切除することにより、広口容器1
を開封することができ、その場合、開封後において、蓋
体3における係止縁部3bは、軟質合成樹脂製の閉塞板
体5における外周部5bによって包み込まれた状態に保
持され、係止縁部3cの先端が外部に露出することはな
いから、開封後において広口容器1の内部に手を出し入
れするに際して、係止縁部3cの先端によって怪我をす
ることを確実に防止できるのである。
なお、V溝6の外周面6aを、広口容器1の内部に行く
に従って蓋体3の半径外側に向けて傾斜した円錐面に、
換言すると、下方に向かって内径が広がるテーパ状に形
成すると、開封後において広口容器1内に手を挿入して
内容物を掴み取るに際して、閉塞板体5の外周部5bに
手を強く擦り付けることを防止して、安全性を一層向上
できる。
つまり、広口容器1内に手を挿入して物品を取り出す場
合、挿入時においては手を窄ませているため、広口容器
1内に手を挿入するに際して閉塞板体5の外周縁5bに
て手を強く擦ることはないが、物品を掴んで手を広口容
器1内から抜き出すときには、物品によって手が膨らん
だ状態になるため、手の甲等を閉塞板体5における外周
縁5bの角部に強く擦り付ける虞があるが、本考案のよ
うに、V溝6の外周面6aを、広口容器1の内部に向か
って末広がりの円錐面に形成すると、広口容器1内部か
ら手を抜き出すに際して、V溝6の外周面6aが、手を
抜き出すに際して、当該手の外面に対するガイド作用を
果たすから、閉塞板体5における外周部5bの角部に手
の甲等を強く擦り付けることを防止して、手を安全に抜
き出すことができるのである。
第4図〜第5図は請求項2に対応した第2の実施例であ
り、このうち第4〜5図に示すのは、蓋体3の内周縁3
bに、開封用孔4の内周縁に沿って適宜間隔で多数の小
孔8を穿設する一方、閉塞板体5の外周縁5bを、前記
蓋体3の内周縁3bを内外両側から挟んで、これら内外
両方の部位を、各小孔8に充満した部位にて連接した状
態にすることにより、閉塞板体5の外周縁5bが蓋体3
の各小孔8に対して抜け不能に嵌まり係合するようにし
たもので、他の構成は前記第1の実施例と同様である。
この実施例においても、閉塞板体5の外周縁5aが各小
孔8に対して抜け不能に係合していることにより、閉塞
板体5の外周縁5aが蓋体3に固着した状態が保持さ
れ、且つ、V溝6が開封用孔4の内周面よりも半径内側
に位置していて、蓋体3の内周縁3bの先端がV溝6の
箇所に対する切刃として作用することはないから、閉塞
板体5の外周縁5bが外力にて蓋体3から剥離したり、
閉塞板体5が外力にてV溝6の箇所で簡単に引き裂かれ
たりすることはなく、広口容器1に対する密封機能を高
い状態に維持できるのである。
また、開封後においても、蓋体3の内周縁3bは閉塞板
体5の外周縁5bにて包まれた状態が保持されるから、
開封後における安全性を向上できるのである。
第6図に示すのは第2の実施例の変形例であり、この実
施例では、閉塞板体5の外周縁5bを一体成形するにお
いて、閉塞板体5の外周縁5bを、蓋体3における内周
縁3bの外面の全周にわたって密着するように形成する
と共に、蓋体3の内面のうち各小孔8の部位に、小孔8
の内径よりも大径の係止部5cを、小孔8に充満した部
位を介して連接した状態に一体成形することにより、閉
塞板体5の外周縁5bを各小孔8に対して抜け不能に係
止したもの、換言すると、閉塞板体5の外周縁5bを蓋
体3の内周縁3bに対してリベット止めしたのと同様の
形態にて一体成形したものである。
この場合も、係止部5cの存在により、閉塞板体5の外
周縁5bが蓋体3の内周縁3bから離脱することが防止
され、また、V溝6は開封用孔4の内周面よりも半径内
側に位置しているので、開封後において手を広口容器1
の内部に出し入れするに際して、蓋体3の内周縁3bの
先端に手を触れることはなく、安全性を確保できるので
ある。
第7図に示すのは、プルリング7を二つ孔式に形成した
ものである。なお、摘持片はプルリングに限らず、T字
状等の他の形態であっても良いことは言うまでもない。
第8図に示すのは、清涼飲料水用等の缶に対する蓋装置
に適用したもので、開封用孔4を蓋体3の外周寄り部位
に涙滴形に穿設して、これを閉塞板体7にて塞ぎ、開封
部5aを涙滴形に形成したものである。この場合も、開
封後において、蓋装置を口に当てて内容物を飲むに際し
て、唇が閉塞板体5の外周縁5bにて蓋体3の内周縁3
bから保護されるので、安全性を確保できるのである。
なお、第8図の実施例より明らかなように、開封用孔は
任意の形状に形成することができ、また、開封用孔の形
状と開封部の形状とを異ならせても良いのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は広口容器に被嵌した状態での第1の実施例の斜
視図、第2図は開封状態の斜視図、第3図は第1図のII
I−III視拡大断面図、第4図は第2の実施例の平面図、
第5図は第4図のV−V視拡大断面図、第6図は第2の
実施例の変形例を示す要部断面図、第7図はプルリング
の他の形態を示す平面図、第8図は開封用孔の他の形態
を示す平面図、第9図及び第10図は従来技術を示す図
である。 1‥‥広口容器、2‥‥蓋装置、3‥‥蓋体、3a‥‥
取付け部、3b‥‥内周縁、3c‥‥係止縁部、4‥‥
開封用孔、5‥‥閉塞板体、5a‥‥開封部、5b‥‥
外周部、6‥‥弱化線の一例としてのV溝、7‥‥摘持
片の一例としてのプルリング。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】広口容器の口部に嵌着する金属板製の蓋体
    に、適宜形状の開封用孔を穿設して、該開封用孔の内周
    縁に、当該内周縁を蓋体の半径外側に折り返すことによ
    って係止縁部を形成すると共に、前記開封用孔を塞ぐた
    めの軟質合成樹脂製の閉塞板体を、当該閉塞板体の外周
    部にて前記係止縁部を蓋体の内外両側から包むように一
    体的に成形し、該閉塞板体のうち前記開封用孔の内周面
    よりも半径内側の部位に、当該閉塞板体に開封部を形成
    するための弱化線を形成し、更に、前記開封部における
    外表面のうち前記弱化線に近接した部位に、当該開封部
    に対する摘持片を設けたことを特徴とする広口容器用蓋
    装置。
  2. 【請求項2】広口容器の口部に嵌着する金属板製の蓋体
    に、適宜形状の開封用孔を穿設して、該開封用孔の内周
    縁に、当該開封用孔の内周に沿って適宜間隔で多数の小
    孔を穿設すると共に、前記開封用孔を塞ぐための軟質合
    成樹脂製の閉塞板体を、当該閉塞板体の外周縁が前記各
    小孔に対して抜け不能に嵌まり係合するように一体的に
    成形し、該閉塞板体のうち前記開封用孔の内周面よりも
    半径内側の部位に、当該閉塞板体に開封部を形成するた
    めの弱化線を形成し、更に、前記開封部における外表面
    のうち前記弱化線に近接した部位に、当該開封部に対す
    る摘持片を設けたことを特徴とする広口容器用蓋装置。
JP1988118267U 1988-09-08 1988-09-08 広口容器用蓋装置 Expired - Lifetime JPH06346Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988118267U JPH06346Y2 (ja) 1988-09-08 1988-09-08 広口容器用蓋装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988118267U JPH06346Y2 (ja) 1988-09-08 1988-09-08 広口容器用蓋装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0240033U JPH0240033U (ja) 1990-03-19
JPH06346Y2 true JPH06346Y2 (ja) 1994-01-05

Family

ID=31362472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988118267U Expired - Lifetime JPH06346Y2 (ja) 1988-09-08 1988-09-08 広口容器用蓋装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06346Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0790865B2 (ja) * 1993-02-18 1995-10-04 仙觀 江 プルオープン缶蓋および缶
JP2006069657A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Nakayama Kogyo Kk ドラム缶用キャップ
DE102007007372A1 (de) * 2007-02-12 2008-08-14 C-A-P Technologies Gmbh Verpackung für rieselfähige oder fließfähige Produkte

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5922024Y2 (ja) * 1981-09-30 1984-07-02 日本製罐株式会社 紙筒を用いた缶

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0240033U (ja) 1990-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4190175A (en) Container and closure construction for resisting tampering
US4024976A (en) Tamperproof molded package
AU2005245119B2 (en) Tamper-evident lid
US4493432A (en) Tamper evident closure
US5718347A (en) Child resistant, user friendly container and closure
US4643329A (en) Tamper evident container
JPS6278064A (ja) 合成樹脂製蓋
JPH0219255A (ja) シールディスク保持手段を有するこじ開け識別可能な容器キャップ
US3662913A (en) Rcap
JP2838518B2 (ja) 外し蓋付きプラスチック容器
JPH06346Y2 (ja) 広口容器用蓋装置
US4437574A (en) Tamper-resistant bottle cap
CA1060845A (en) Security closure
SE544437C2 (en) Package with tamper evident seal
US5647494A (en) Tear-off closure for bottle-shaped containers
JP3156994B2 (ja) 密閉容器
JP2004175436A (ja) タンパーエビデント性を有するヒンジキャップ
JPH0714197Y2 (ja) 広口容器用蓋装置
JPH07237651A (ja) 瓶封蓋
JP3056655U (ja) セフティーキャップ
JPS59209544A (ja) 容器用いじり防止用具
JPH0754106Y2 (ja) 広口容器用蓋装置
JP2736218B2 (ja) 薬品用ビンの閉鎖装置
JP2005047515A (ja) オーバーキャップ付き缶容器
JPS5849951Y2 (ja) 容器蓋