JPS5921775A - 表面に溝を有する繊維およびその製造法 - Google Patents

表面に溝を有する繊維およびその製造法

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JPS5921775A
JPS5921775A JP13001982A JP13001982A JPS5921775A JP S5921775 A JPS5921775 A JP S5921775A JP 13001982 A JP13001982 A JP 13001982A JP 13001982 A JP13001982 A JP 13001982A JP S5921775 A JPS5921775 A JP S5921775A
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grooves
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easily soluble
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慶明 佐藤
滝沢 昭美
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はキ/ミ感、優雅な光沢、発色性に憬れた高級織
編物を構成するのに好適な繊に、f1表面に特定の断面
形状並ひに溝を治する4#糸f1およびその製造方法に
関する。
溶解性の異なる2種の熱可塑性ポリマかもなる複合繊維
において易溶解性ポリマを繊維表面イ」近に配置させ繊
維あるいは布帛としてから易溶解性ポリマを溶解除去し
種々の異形断面糸が得られる。たとえば本発明者らは特
開昭55−95819号公報にて難溶解性ポリマにより
易溶解性ポリマを複数個に分割した接合糸より易溶解性
ポリマを溶解除去し、異型塵の大きい異型断面糸が得ら
れることを提示した。
しかし7ながら、ここに示される範囲の技術で得られる
異型断面糸dキ/ミ感を伺りすることができるもののギ
ラノイプこ光(1(を生じ易く、発色相が低トし易い欠
点があり、これらの欠点を解消する必要があったっ 特開昭56−56210号公報(CもtS a表面伺近
の特定の位置に配置させた易溶解性ポリマを除去するこ
とにより異型断面糸が得られることが開示されているが
、得られる異型断面糸の特長、欠点は前記した技術と同
様である。
特開昭56−112535号公報には繊維軸方向に連続
しだ幅0.i〜4μ、深さ2〜10μの溝を6本以」二
有する吸水性の優れた繊維が提案されているが、溝が深
いために発色性が不良である欠点がある。
一方、熱可塑性ポリマからなる合成fl)、 Mlの染
色布の発色性を繊維表面の点から改善を試みたものとし
て特1碇昭52−99400号公報に有機含゛成繊維に
グロー放電プラズマ照射して繊維表面KO,1〜05μ
の凹凸を伺与する方法が開示されているが、プラズマ放
電の設備が高いためコストアンプが犬きくなることおよ
び顕著な発色性向上が期待できないなどの問題があった
また、特開昭54−120728号公報や特開昭56−
91008号公報には特定の無機微粒子を添加したり、
易溶解性ポリマをブレンドしたポリエステル繊維をアル
カリ処理し、微細な凹凸、筋などを表面に付与する技術
が開示されている。
これらの技術で得られる繊維はある程度の発色性向上効
果が期待できるものの、光沢がなくくすんだ色目となる
欠点、着用時に表面状態が変化し色目や光沢が変ってし
−まう欠点、フィブリル化し易い欠点があった。
本発明者はこれら従来技術の欠点改善のため鋭意検討し
−、キ/ミ感、優雅な光沢、発色性に優れこれらの特性
が永続する繊維およびその製造する方□法を見い出しだ
のである。
すなわち、本発明の第一の発明は、熱可塑性ポリマから
なり繊維軸方向に連続した溝を有する繊維であって、溝
がない場合を仮想した横断面が偏平型形状であり、かつ
該偏平型横断面の外周における長軸に沿った側の両表面
に人口幅02〜4μ、深さ01〜18μの溝を少なくと
も一1個有することを特徴とする表面に溝を有する繊維
である。
本発明の繊維の最大の特徴は、繊維軸方向に連続して存
在する溝の形状および特定の断面形状における溝の配置
にあり、以下図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の繊維に溝がないと仮想した場合の偏平
型横断面形状を説明するだめの模式図である。溝がない
と仮想した横断面形状は円形を押しつぶしだような略楕
円状の偏平型であり、外周は略直線部分と繊維内部方向
よりみて凸状の滑らかな曲線部分よりなるか、または全
て繊維内部方向よりみて凸状の滑らかな曲線部分よりな
る。繊維の重心Gを通り外周」二の2点を結ぶ線分の中
でもつとも長い線分を長軸X1もつとも短い線分を短軸
Yとする。長軸Xと短軸Yの平均の長さを有し、繊維の
重心Gを通る線分をα1β1、α2β2とした時に曲線
部分(一部直線状を含んでもよい)α1β2とα2β1
が長軸に溜った側の両表面−であり、曲線部分α1α2
とβ1β2が短軸に沿った側の両表面である。
本発明において短軸Yに対する長軸Xの比−は発色性ノ
ベルに重要な因子であり、1.2以上で効果が認められ
16以上で明確に効果が認められ、1.4以上で顕著で
ある。捷だ、比凶があまりに大きいと製糸性、解舒性が
不良となるので比乙の範囲は12〜4が好ましく、13
〜35がより好ましく、14〜3が一層好ましい。
第2〜4図は本発明の表面に溝を有する繊維の代表例を
示す断面図である。第2図に示す繊維は表面に溝がない
と仮想した場合の横断面が偏平型であって、長軸に沿っ
た側の両表面より2個ずつ対向させて長軸にほぼ垂直方
向に先細り状の溝を配置させである。第3区に示す繊維
は表面に溝がないと仮想した場合の横断面が偏平型であ
って、長−軸K faつた側の両表面より長軸にほぼ垂
直方向に内部方向に交互に先細り状の溝を配置させであ
る。第4図に示す繊維は表面に溝がないと仮想した場合
の横断面が偏平型であって、長軸に沿った側の両表面よ
り長軸にほぼ垂直に内部方向に対向させた4つの先細り
状の溝と、長軸に沿った側の両表面より長軸にほぼ垂直
に内部方向に対向させることなく配置させた2つの先細
り状の溝と、さらに短軸に沿った側の両表面より長軸に
ほぼ涜って内部方向に先細り状の2つの溝を配置させで
ある。
このように短軸に沿った側の表面より繊維内部方向に先
細り状の溝を配置させると/ヤリ味、キ/ミ感が向上し
て好ましい。
本発明の表面に溝を有する繊維は発色性レベルを向上さ
せるプこめに、前述したようにそ・の溝は長軸とほぼ垂
直方向に内部方向に配置させることが好ましく、長軸と
ほぼ垂直に内部方向に長軸に泊った側の両表面より対向
させて溝を配置させるか、または長軸に沿った側の両表
面より交互に溝を配置させることがより好ましく、後者
の方が耐フィブリル性を向上させる点で一層好ましい。
第5図は繊維表面の溝の形状を説明するだめの図面であ
る。溝の人口幅牟は溝の入口利近の繊維外周への共通接
線PQの長さであり、深さりは共通接線PQの中心Sと
溝表面のもっとも繊維重心に近い点Rを結ぶ線分SRで
ある。
ここで本発明では入口幅は02〜4μで、かつ深さは0
.1〜1.8μである必要がある。入口幅が0.2μ未
満あるいは4μより大きいと発色性向上効果がないか、
あってもごくわずかであり、03〜3μの範囲が好まし
く、0.4〜2μの範囲がより好ましい。深さはより深
い程キ/ミ感が向上するが、02μ程度以上あればキン
ミ感は得られることおよび0.1μ未満の浅すぎる場合
は発色性向上効果がないか、あってもごくわずがであり
、1μ付近以上より深くなる程発色性向上効果は小さく
なり、18μより深くなると発色性向上効果はごく゛わ
ずかかむしろ低下するので0.2〜1.6μの範囲がよ
り好ましい。
前記した溝は長軸に沿った側の両表面に少なくとも1個
ずつ配置させる必要がある。溝数の総計が1個の場合に
は、繊維を布帛にしだとき布帛表面に存在する確率が小
さすきて発色性向上効果、キンミ感向上効果が微少で本
発慟揮できない。このため少なくとも2個以上であって
、長軸に沿った側の両表面に少なくとも1個ずつの溝を
配置させる必要がある。
しかし、溝の数が多すぎると溝部以外の繊維表面の光沢
が低下するので15個未満とすることが好41.<、3
〜12個の範囲がより好ましい。
線分SRの中心Mを通り、線分SRに直交する直線が溝
部表面と交わる点をT、Uとした場合、線分子Uの長さ
は線分PQ、の長さの40〜90チとし繊維内部方向に
先細りの溝形状とすることがギラノイだ光沢を防止し、
表面PT+ Q[Jでの表面反射を減少することによる
発色性向上を増加させる点から好ましい。谷溝の線分P
Qの長さの和は溝部以外の繊維外周長の2〜40%であ
ることが優雅な光沢を発揮させることができる点から好
ましく5〜35弥であることがより好ましい。
なお、溝がないと仮想した横断面とは、溝部表面PTR
UQが存在せずに線分P−Qが繊維表面であると仮想す
るものをいう。
溝および溝以外の側面の表面状態には特に制限はないが
、溝以外の側面には通常ポリエステル繊維をアルカリ水
溶液処理することにより形成する繊維軸方向にタテ長の
幅01〜1μ、長さ5μ以下の凹みを繊維軸方向に直角
方向に長さ10μ当り5個以上付与すると発色性が向上
するので好ましい。
また、著しく筋状凹部や微細凹凸を形成させると光沢が
減少するので好ましくない。
ただし、溝部表面のみに筋状凹部や微細凹凸を形成させ
ることは光沢をほとんど低下させることなく発色性を向
上させることが可能であり好ましいことである。
次いで前記した本発明に係る表面に溝を有する繊維の製
造方法について述べる。
すなわち、本発明の第二の発明は、溶解性の異なる2種
の熱可塑性ポリマからなり偏平型横断面形状を有する複
合繊維であって、その横断面外周における長軸に沿った
側の両表面に易溶解性ポリマが少なくとも1個所以上で
02〜41)の部分を占める複合繊維から、該易溶解性
ポリマの少なくとも一部を溶解除去し、入口幅02〜4
μ、深さ01〜1.8μの溝を形成することを特徴とす
る表面に溝を有する繊維の製造方法である。
捷ず前記した溶解性の異なる2種の熱可塑性ポリマから
なる偏平型横断面複合繊維の横断面形状について説明す
る。第6図に示ず2成分複合繊維は偏平型横断面繊維で
あって、易溶解性ポリマBと難溶解性ポリマAとで形成
されている。易溶解性ポリマBは、長袖に沿った側の両
表面より長軸とほぼ垂直方向に内部方向に先細りのくさ
び状に2個ずつ交互に配置されている。
このような2成分複合繊維において、易溶解性ポリマは
繊維表面に0.2〜4μの長さを占める必要があり、易
溶解性ポリマの少なくとも一部を溶解除去し、入口幅0
.2〜4μ、深さ01〜18μの溝を形成させる必要が
ある。ここで易溶解性ポリマの繊維表面に占める長さと
は一つの易溶解性ポリマの表面イづ近に注目した場合に
易溶解性ポリマと難または非溶解性ポリマとの表面での
境界点を結ぶ線分の長さであり、この長さが02μ未満
あるいは4μより大きいと易溶解性ポリマの少なくとも
一部を溶解除去し溝を形成させた場合に発色性向上効果
がないかあってもどくわずかであり、03〜3μの範囲
が好ましく、0.4〜2μの範囲がより好ましい。
まだ、易溶解性J〔リマの繊維表面に占める長さの和は
易溶解性ポリマ以外の繊維外周長の2〜40%であるこ
とが易溶解性ポリマの少なくとも一部を溶解除去し、表
面に溝のある繊維とした場合に優雅な光沢を発揮させる
ことができる点から好ましく、5〜35%であることが
より好ましい。
第6図に示した2成分複合繊維より易溶解性ポリマBを
溶解除去することにより第6図のように表面に溝のある
繊維を製造することができる。易溶解性ポリマの複合繊
維内部での配置については特に制限なく第7図の叩く易
溶解性ポリマを繊維内部方向に十分深く配置させたもの
でもよいし、さらに深く配置させ易溶解性ポリマどうじ
を結合させた横断面内で一体化させたものでもか捷わな
い。ただし、先に説明したように易溶解性ポリマの少な
くとも一部を溶解除去し、表面に溝のある繊維とした際
に線分子Uの長さが線分PQの長さの40〜9Q%とし
、繊維内部方向に先細りの溝形状となるように易溶解性
ポリマを配置させることが好ましい。
また、複合繊維を安定して製糸する観点からは繊維重心
を通る回転軸に対し対称形であることが好捷しい。
なお、前記した偏平型横断面形状を有する複合繊維は、
先に本発明者らが提案した特願昭56−10179に具
体的に記載した方法などを採用することによって製造す
ることができる。
次に易溶解性ポリマおよび表面に溝のある繊維の全であ
るいは大部分を形成する短寸だは非溶解性ポリマについ
て説明する。易溶解性ポリマおよび難捷たは非溶解性ポ
リマとしては、公知の熱可塑性のポリアミド、ポリエス
テル、ボリオレフイ/などから溶剤との関係において適
宜選択すれば良いが、両ポリマが非相溶性である組合せ
とすると製糸、高次加工などでポリマ間の剥離を生じ毛
羽、糸切れなどを発生し易いので相溶性の良いポリマの
組合せとすることが好ましい。
なお、相溶性が良いとは延伸した複合繊維において実質
的にポリマ間の剥離が認められないものを指す。
難または非溶解性ポリマとして一物理的、化学的特性に
優れており衣料用として広く使用され、特に発色性につ
いての改善の要求の大きいポリエステルが好ましく使用
できる。
易溶解性ポリマを溶解除去する処理方法としては操業の
し易さ、安全性、コストなどめ点よリアルカリ水溶液処
理が好適であり、この観点より易溶解性ポリマとしては
アルカリ易溶解性ポリマであることが好捷しい。
アルカリ易溶解性ポリマとしては、ポリエステルとポリ
アルキレ/グリコール顛の共重合体あるいはブレンド体
、アニオン系界面活性剤を添加したポリエステル、金属
スルホイ; −、−1−基を含有シたポリエステルある
いはポリエステルと金属スルホネート基を含有したポリ
エステルとのブレンド体などがある。複合繊維より容易
にムラなく溶解除去できる点で易溶解性ポリマとしては
金属スルホネート基を含有したポリエステルあるいはポ
リエステルと金属スルホネート基を含有したポリエステ
ルとのブレンド体を好ましく使用でき、特に金属スルホ
ネート基を含有したポリエステルとしては5−ソジュー
ムスルホイノフタレート(1〜10モル%)/エチレン
テレフタレート(99〜90モル%)共重合ポリエステ
ルが好ましい。
難まだは非溶解性ポリマに対する易溶解性ポリマの溶剤
処理における溶解速度の比は1より犬でないと本発明の
表面に溝のある繊維は得られない。溶解速度の比は1.
5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることが
より好ましい。特に本発明におけるもつとも好適な例で
ある両成分ともポリエステルポリマである複合繊維から
易溶解性ポリエステルポリマの少なくとも一部をアルカ
リ水溶液処理する場合には、溶解速度の比は1.5〜6
倍とし、難溶解性ポリエステルポリマを6%以上溶解除
去し、表面に溝のある繊維の溝以外の側面に通常のポリ
エステル繊維をアルカリ水溶液処理することにより形成
する繊維軸方向に、タテ長の幅0.1〜1μ、長さ5μ
以下の凹みを繊維表面で繊維軸方向に直角方向に長さ1
0μ当り5個以上形成させることが好ましい。
本発明の複合繊維を形成する熱可塑性ポリマには本発明
の効果を阻害しない範囲で艶消剤、抗酸化剤、螢光増白
剤、紫外線吸収剤などよく知られた添加剤を含有せしめ
ることも可能である。
複合繊維の両ポリマの複合比は、重量比で易溶解性ポリ
マー:難まだは非溶解性ポリマは2:98〜20:80
の範囲とし、易溶解性ポリマの全てを除去して表面に溝
のある繊維とすることが染色布とした場合の染色均一性
が得られ易いので好ましい。
本発明で得られる表面に溝を有する繊維は、フイラメン
:・状あるいは綿状のいずれでもよいが、フィラメント
の場合特に効果が顕著である。
繊度通常衣料用として使用されている0、5〜10デニ
ールの範囲が好ましく繊度ミックス、熱収縮差ミックス
、断面形状ミックスとすること、あるいは他の繊維と混
合して用いることもできる。
複合−繊維より易溶解性ポリマの少なくとも一部を溶解
除去する処理は複合繊維を直接処理することも可能であ
るが、複合繊維を織編物とした後で処理する方が処理効
率が大きく、処理した後に繊維間の空間を形成させ織編
−物での嵩高性、ノット感を向上させることもできるの
で好ましい。後者の場合には製編織後織編物にしぼを発
生せしめる羨とのない条件で精練および形態固定処理を
行ない、次いで溶解除去処理により易溶解性ポリマの少
なくとも一部を溶解除去処理することが好ましい。
易溶解性ポリマの溶解除去処理としては先に説明したよ
うにアルカリ水溶液処理が好ましく、アルカリ水溶液処
理としてはアルカリ金属の水酸化物の加熱水溶液による
・くツチ式、ジノカー、ウィンス、ビーム、吊り槽など
の処方に□より、繊維あるいは織編物を処理するのが一
般的で公知のいかなる方法を用いてもよい。
易溶解性ポリマの溶出速度を早くするためにアルカリ水
溶液にフェノール系物質、アミン系物質、第4級アンモ
ニウム、高沸点の多価アルコールなどを添加して用いる
こともできる。
アルカリ金属の水酸化物のなかでもコストカー安く、溶
出する能力が大きい点で水酸化ナト1ノウムを使用する
ことが好ましく、この場合水酸化す) IJウム水溶液
の濃度05〜20重量係、温度70〜120℃として処
理することが好ましい。
本発明で規定した偏平型断面の複合繊維を用いて織編物
を形成し、その易溶解性ポリマの少なくとも一部を溶解
除去して表面に溝を有する繊維で構成される織編物とし
た後染色した場合または前記複合繊維の易溶解性ポリマ
の少なくとも一部を溶解除去して表面に溝を治する繊維
とし、これを織編物とした後染色した場合、驚くべきこ
とにすばらしい発色性が発揮され、特に織物においてこ
の効果が顕著でちる。織物において、それを構成する各
繊維の配列を見ると繊維の長軸に浴った側の表面が織物
表面に並んだ配列となり、織物表面に入射する光のうち
繊維の長軸に溜った側に配置されている溝の部分に入射
した光はほとんど反射することなく繊維に吸収され、こ
のことが発色性を向上させている理由であると推定され
る。
以上説明したように、本発明の表面に溝を有する繊維は
良好な発色性を示すばかりでなく、キシミ感、シャリ味
、優雅な光沢を有する高級織編物、特に織物を構成する
のに好適な繊維である。
また、製造方法においては、特殊なポリマ、装置、処理
方法を駆使せずとも簡便な方法で達成できるものである
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
なお、本発明における発色性の評価は次のように行なっ
た。
評価すべき繊維サンプルからなる織物を常法・により0
.2%の非イオン活性剤〔サンデノl−G−900(三
洋化成(株)製)〕と0.2%のノーダ灰を含む沸騰水
中で5分間煮沸精練し、次いで水洗、乾燥し染色に供し
た。
染色条件は分散染料Sumikaron Black 
S−3B10 % Owf *酢酸0.5 c c/7
1酢酸ソーダ0.2g/lからなる浴比1:30の13
0℃の水溶液中で60分間染色するものとし、染色後は
常法に従いハイドロサルファイド2 g/l、苛性ソー
ダ2g/l、非イオン活1性剤(サンデソトG−900
) 2.g/lからなる80℃の水溶液中で20分間還
元洗浄を行ない、水洗、乾燥した。
発色性の評価は、デジタル測定色差計算機〔スガ試験機
(株)製〕で織物を5枚以上重ね、照射光が透過し々い
状態で測定されるL値で行なうた。
L値は濃色はど値が小さく、淡色はど値が太き  く 
 な る 。
実施例1 易溶解性ポリマとして5−ノジュームスルホイノフタレ
ート(2モルφ)/エチレノテレフタレー)(98モル
%) 共z 合ポリエステル(25℃オルトクロロフェ
ノール中の固有粘度o、ss)、難溶解性ポリマとして
ポリエチレンテレフタレート(固−有粘度066、酸化
チタン005%含有)を用い紡糸温度295℃、紡糸速
度1i o a m/min 1易溶解性ポリマ:難溶
解性ポリマを10:90として複合紡糸し、引続き延伸
速度350 m/min、熱ビン温度i’5℃、延伸倍
率3.4倍で延伸を行ない、第7図の横断面形状を有す
る75デニール48フイ2メクトの延伸糸を得た。延伸
糸の撚数はIDT/mで、延伸糸を構成する単繊糸の短
軸Yに対す。、る長軸Xの比は1.6、易溶解性ポリマ
の繊維表面VC護る長さは・1.2μであり、深さは約
6μであった。
なお、易溶解性ポリマの難溶解性ポリマに対する溶解速
度比は後に述べる溶解処理条件下で4倍である。
次いでこの延伸糸を、経糸としては150T/Mの撚を
施し、緯糸としては撚を加えることなく織密度108木
/インチ、緯92本/インチとしてタフタを製織した。
得られた織物を精練後180℃で中間セットしアルカリ
水溶液処理をNaOH30,g/7. ioo℃で処理
時間を変更して表1に示す深さを有する表面に溝を有す
る繊維とした。いずれのサンプルも溝の人口幅は14〜
1.6μの範囲であり、TUの入口幅に対する比は70
〜80係の範囲であった。
織物中における各単繊糸の配列状態は実質的に長軸に沿
った表面が織物表面に平行方向に並んだ配列となってお
り、織物の発色性評価は表1に示すように、本発明で規
定する溝の深さの範囲を満足するサンプルAG、 2〜
6に効果が認められ、特にA6〜・5が良好であった。
キノミ感は比較例1のサンプルに比較し、サンプル扁2
では若干強く感じられ、扁3では効果が明瞭であり、溝
が深くなる程犬き゛くなる。光沢はいずれのサンプルと
も比較例1のツノプルとほぼ同等の優雅な光沢を示した
表    1 比較実施例1 実施例1で使用した難溶解性ポリマのみを用いて製糸し
、実施例1の複合繊維の外周と同等の横断面゛を有する
75デニール48フイラメントの延伸糸を実施例1に準
じ、製織、アルカリ水溶液処理(減量率20%)を行な
い発色性を評価したところ、L値は15.6と発−色性
は低いレベルでありキ7ミ感も乏しかった。
朶雄側2 実施例1の複合繊維の横断面における易溶解性ポリマを
長軸に沿った表面の一方の中央部に1個配置させたもの
(サンプル届8、比較例)、長軸に沿った両表面の中央
部に1個ずつ配置させたもの(サンプル扁9)とした延
伸糸を実施例1に準じて製糸、製織、アルカリ水溶液処
理し、入口幅1.4μ、深さ1.2μの表面に溝のある
繊維で構成される織物とした。サンプル五8はL値は1
5゜3と発色性は低いレベルで、キ/ミ感も乏しかった
。サンプル扁9のL値は14.6と発色性の効果が認め
られ、キ/ミ感の効果も明瞭であった。
実施例3 実施例1に準じ75デニール48フイラメントの延伸糸
を製糸した。
ただし、易溶解性ポリマの繊維表面に占る長さは表2の
入口幅が得られるよう画成−分の吐出比率は適宜変更し
である。実施例1に準じ製織、アルカリ水溶液処理し、
溝深さ1.0μの表面に溝を有する繊維で構成された織
物とした。織物中における各単繊維の配列状態は実質的
に長軸に沿った表面が織物表面に平行方向に並んだ配列
となっており、TUの入口幅に対する比は、70〜80
%の範囲内であった。
発色性評価結果を表2に示しだ。
表    2 織物の発色性は表2に示すように本発明で規定する入口
幅の範囲を満足するサンプル扁11〜17に効果が認め
られ、&12〜16が良好であり、AG13〜15が一
層良好であった。
A、11〜17のサンプルについては良好なキンミ感と
比較実施例1のサンプルと同様の優雅な光沢を呈した。
実施例4 易溶解性ポリマを5−ソジュームスルホインフタレー1
− (5モル%)/エチレノテレフタレート(95モル
%)共重合ポリエステル(固有粘度0.54)とした以
外は実施例1に準じ、製糸、製織、アルカリ水溶液処理
し、入口幅1.2μ、深さ1.4μ、TUの入口幅に対
する比が70〜75係の表面に溝を有する繊維から構成
される織物を得だ。
なお、易溶解性ポリマの難溶解性ポリマの溶解速度の比
は66倍である。発色性を評価したところ、L値は14
.2と絶対値は良好のレベルであったが、実施例1のサ
ンプル&4に比較すると低いレベルであった。前記サン
プル扁4はアルカリ水溶液処理の際に易溶解性ポリマが
9%、難溶解性ポリマが12係減量されており、溝を有
する繊維の溝以外の側面には幅0.1〜1μ、長さ5μ
以下の凹みが10μ当り約18個存在しているのに対し
、本実施例のサン、プルはアルカリ水溶液処理の際に易
溶解性ポリマが7係、難溶解性ポリマが1%減量されて
おり、溝のある繊維の溝以外の側面には幅01〜1μ、
長さ5μ以下の凹みが10μ当り6個しか存在しておら
ず発色性の差は溝以外の側面の形状に基づいていること
は明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の表面に溝を有する繊維において溝がな
いと仮想した横断面形状を説明するだめの模式図を、第
2〜4図は本発明の表面に溝を有する繊維の代表的な横
断面を、第5図は前記溝の形状を説明するだめの横断面
の部分拡大図を、第6,7図は本発明の表面に溝を有す
る繊維を得るだめの複合繊維の横断面の例を、それぞれ
示すものである。 X・・・・長 軸 Y・・・・・・短 軸 G・・・・重 心 A・・・・難溶解性ポリマ B・・・・・・易溶解性ポリマ 特許出願人  東し株式会社 第1図   第2図 第6図   第4図 第5図 第6図 第7図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1+  熱可塑性ポリマからなり繊維軸方向に連続し
    た溝を有する繊維であって、溝がない場合を仮想した横
    断面が偏平型形状であり、かつ該偏平型横断面の外周に
    おける長軸に沿った側の両表面に入口幅02〜4/11
    深さ01〜18μの溝を少なくとも1個有することを特
    徴とする表面に溝を有する繊λイ(。 (2)  溶解性の異なる2種の熱rrJ塑性ポリマか
    らなり偏平型横断面形状を有する複合繊維であって、そ
    の横断面外周における長袖に沿った側の両表面に易溶解
    性ポリマが少なくとも1個所以上で02〜4μの部分・
    を占める複合繊狂から、該易溶解性ポリマの少なくとも
    一部を溶解除去し、入口幅02〜4μ、深さ01〜1.
    8μの溝を形成することを特徴とする表面に溝をイ1す
    る繊維の製造方法。
JP13001982A 1982-07-26 1982-07-26 表面に溝を有する繊維およびその製造法 Granted JPS5921775A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7534248B2 (en) 2003-06-06 2009-05-19 Olympus Corporation Anastomosing instrument
US8353920B2 (en) 2005-03-17 2013-01-15 Olympus Corporation Suture instrument

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