JPS5921706Y2 - ポンプ注液式液体容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は液体容器適所に配置したエアーポンプからの加
圧空気によって液容器内の液体を外部へ押し出すように
したポンプ注液式液体容器に関するものである。

又、本考案は、液容器内の液体が減少したときに液体と
空気とが混合して噴出するいわゆるスプラッシュ現象を
防止することができ、しがも液体の注出状況を液体流動
の途中において外部から目視できるようにし、以って注
液作業を安全に且つ楽しく行えるようにするとともに、
液体容器本体の上部に載置される蓋体が正しく閉蓋され
ているかどうかを外部から容易に確認し得るようにした
ポンプ注液式液体容器を提供することを目的とするもの
である。

以下、図示の実施例に基づいて本考案のポンプ注液式液
体容器を説明すると、第１図及び第２図に示す第１実施
例のポンプ注液式液体容器は保温兼用の湯沸し型に構成
されている。

このポンプ注液式液体容器は、外ケース４内に液容器５
を収容しさらに外ケース４の上部に環状の層部材６を載
置固定してなる液体容器本体１と、内部にベローズ式の
エアーポンプ７を収容してなる蓋体２とによって構成さ
れている。

蓋体２は液体容器本体１の上部に蝶番ピン３によって枢
着されている。

液容器５は金属製薄板によって形成されており、該液容
器５の下方部外面には湯沸し用ヒータ１３ ａと保温用
ヒータ１３ｂからなる液体加熱用ヒータ１３が取付けら
れている。

液容器５の上部は開口（符号５ａ）シており、該開口部
５ａには外周縁部にパツキン１６を取付けた容器蓋１５
が開閉自在に載置されている。

この容器蓋１５は蓋体２の閉蓋時にエアーポンプ７の底
板によって押圧されて液容器５の開口部５ａを気密的に
閉蓋するようになっている。

液容器５には該液容器５の内、外を連絡し且つ液容器５
内の液体Ｗを案内するための導水管８が接続されている
。

この導水管８は略り型の接続管２５と直管状のガラス管
等の透明管２６をジヨイント２７で連結して構成されて
いる。

又、導水管８の基端８ｂ（接続管２５の基端）は液容器
底部５ｂから液容器５内に開口させ、導水管８の先端Ｑ
ａ（透明管２６の上端）は肩部材６の前方に突出形成し
た下嘴部１２を貫通して上方に向けて開口させている。

接続管２５はその先端側が外ケース４を貫通して外方に
突出するように取付けており、透明管２６は外ケース４
の外側において縦方向に配設されている。

この透明管２６は液容器５内の水位の高さを表示する作
用を兼備しており、該透明管２６の外側を囲うように配
設された透明カバ一部材２８を通して透明管２６内の水
位の高さを目視することができるようになっている。

なお透明管２６は外ケース４の外側に配設されているの
で該透明管２６を水平方向の広範囲の方向から目視する
ことかで゛きる。

導水管８の先端８ａには注口管９が一体的に取付けられ
ている。

又導水管先端８ａは注口管９の内部において上向きに開
口している。

注口管９は肩部材６に形成した下嘴部１２と蓋体２に形
成した上嘴部１１の間に収容されており、該注口管９の
先端注口９ａは下嘴部１２の先側に形成した穴３２から
下方に向けて突出させている。

なおこの注口管９は下嘴部１２に固定されている。

注口管９の上部には導水管先端８ｉの上方位置に開口部
２１を形成しており、該開口部２１には透明又は半透明
のドーム状の透視蓋２２を取付けている。

蓋体２の上嘴部１１ＶＣは、透視蓋２２に対応する位置
に該透視蓋２２の外径とほぼ同径の穴３１が形成されて
おり、蓋体２の閉蓋時には透視蓋２２が該穴３１から上
方に突出するようにしている。

このように閉蓋時に透視蓋２２を該穴３１から上方に突
出させるようにすると、該透視蓋２２を外部から目視で
きるとともに、閉蓋時に該蓋体２が正確に閉じられてい
るかどうかを容易に確認し得るようになる。

即ち、蓋体２が正確に閉じられている状態では上嘴部１
１の穴３が透視蓋２２の外側に完全に嵌合するようにな
り、逆に蓋体２が完全に閉じられていない状態では該穴
３１が透視蓋２２からずれたり或いは浮き上ったりする
ようになり、それらの状態を外部から目視することによ
って蓋体２の閉蓋状態を正確に確認することができる。

尚、蓋体２が正確に閉蓋されていない状態では、後述す
るポンプ吐出口３５と容器蓋１５の通気穴１７が気密に
連通しなくなる。

尚、前記導水管８及び注口管９によって液容器５内の液
体Ｗを外部へ注出するための液体通路１０を構成してい
る。

蓋体２内に収容されたエアーポンプ７は、そのポンプ天
板３３の上部に配置されたポンプ操作板２０によって押
圧駆動されるようになっている。

エアーポンプ７の底板３４にはポンプ吐出口３５が形成
されており、該ポンプ吐出口３５は前記容器蓋１５のほ
ぼ沖心部に形成した通気穴１７を介して液容器５内と連
通している。

なお容器蓋１５の通気穴１７にはツマミ兼用のパツキン
１８が取付けられており、蓋体２の閉蓋時には該パツキ
ン１８によってエアーポンプ７と液容器５内とを気密的
に連通させている。

この第１図及び第２図に示すポンプ注液式液体容器の作
用を説明すると、このポンプ注液式液体容器では、ポン
プ操作板２０を押圧するとエアーポンプ７からの加圧空
気が液容器５内に吹き込まれ、該加圧空気によって液容
器５内の液体Ｗが導水管８及び注口管９を通って先端注
口９ａから外部へ注出される。

このとき、注出される液体Ｗは、導水管８・の先端８ａ
からその上方に設けられたドーム状透視蓋２２の下面に
向けて一次的に噴出せしめられ、続いてその噴出せしめ
られた液体Ｗは注口管９に案内されて注口９ａから二次
的に注出される。

従って液体注出時には、導水管先端８ａから噴出された
液体Ｗを注口９ａからの注出に先立って目視することが
できるから、使用者に液体注出に合わせて注口９ａの下
方にコツプ等の受液容器を確実にあてがわしめるべく注
意を喚起することができる。

又、導水管先端８ａから噴水状に噴出せしめられる液体
Ｗを外部からドーム状透視蓋２２を通して目視すること
ができ、注液作業を楽しく行えるという作用がある。

又、液容器５内の液体Ｗが導水管基端８ｂの開口部の高
さまで減少したときには、注液時に気液が混合して噴出
するいわゆるスプラッシュ現象が起きるが、そのスプラ
ッシュは導水管先端８ａから注口管９内に噴出されるの
みで注口管９の先端注口９ａでは気液が分離してスプラ
ッシュは起らないようになっている。

第３図には本考案の第２実施例のポンプ注液式液体容器
が示されているが、このポンプ注液式液体容器では、外
ケース４の上部に皿状の下口部材３６を載置し、該下目
部材３６のほぼ沖心部に形成した栓差込穴３７に液容器
５の内外を連絡する導水管８を取付けた栓体３８を着脱
自在に嵌装している。

この第３図に示す実施例の導水管８は、液容器５内に縦
方向に向けて挿入される液体汲上管３９と横方向に向け
て突出する液体注出管４０とによって構成されており、
該汲上管３９と注出管４０とは栓内通水路４１を介して
相互に連通させている。

液体注出管４０の先端には上向きに開口するＬ形短管４
２が取付けられており、又短管４２は注出管４０の先端
部分に取付けた注口管９内に収容されている。

なお短管４２の上向き先端部は導水管８の先端８ａとな
る。

注口管９は縦形に形成されており、その上端部に形成し
た開口部２１にはドーム状透視蓋２２が固定的に取付け
られている。

なおドーム状透視蓋２２は上嘴部１１に形成した穴３１
から上方に突出させている。

続いて本考案の効果を説明すると、本考案のポンプ注液
式液体容器は次のような効果がある。

（１）導水管８の先端から噴出せしめられる液体Ｗを、
透視蓋２２により、該液体Ｗが注口９ａから注出される
前に目視することができるから、使用者はそれによって
注意を喚起され、コツプ等の受液容器を確実に注口９ａ
の下方にあてがうことができる。

（２）導水管先端８ａから噴水状に噴出する液体Ｗを透
視蓋２２を通して観察しながら注液作業を行うことがで
きるから、注液作業に、従来にない視覚的楽しさを加え
ることができる。

（３）導水管先端８ａが注口管９内で開口しているので
、液体残量減少時に発生するいわゆるスプラッシュ現象
にともなって注口９ａから液体飛沫が飛散するというこ
とがない。

（４）閉蓋時に透視蓋２２が蓋体２の上嘴部１１に形成
した穴３１から上方に突出せしめられるようにしている
ので、該穴３１と透視蓋２２との嵌合状態を見ることに
より、蓋体２の閉蓋状態、即ち、蓋体２が正確に閉じて
いるかどうかを外部から容易に確認することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例にかかるポンプ注液式液体容器
の縦断面図、第２図は第１図のポンプ注液式液体容器の
斜視図、第３図は本考案の他の実施例にかかるポンプ注
液式液体容器の縦断面図である。 １・・・・・・液体容器本体、２・・・・・・蓋体、４
・・・・・・外ケース、５・・・・・・液容器、７・・
・・・・エアーポンプ、８・・・・・・導水管、８ａ・
・・・・・導水管先端、９・・・・・・注口管、１１・
・・・・・上嘴部、２１・・・・・・開口部、２２・・
・・・・透視蓋、３１・・・・・・穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外ケース４内に液容器５を収容した液体容器本体１の上
   部にエアーポンプ７を配置し、前記エアーポンプ７から
   の加圧空気を前記液容器５内に吹き込んで液容器５内の
   液体Ｗを該液容器５内外を連絡する一連の導水管８及び
   該導水管８の先端部に取付けた注口管９を通して外部へ
   押し出すようにしたポンプ注液式液体容器であって、前
   記導水管８はその先端８ａを前記注口管９内において上
   向きに開口させる一方、前記導水管先端８ａに対向する
   位置に該導水管先端８ａから流出する液体Ｗを目視する
   ための透視蓋２２を設けるとともに、前記液体容器本体
   １の上部を覆蓋する蓋体２の前部に形成した前記注口管
   ９カバー用の上嘴部１１のしかも蓋体２の閉塞時に前記
   透視蓋２２と対応する位置に穴３１を形成して、前記蓋
   体２の閉塞時に前記透視蓋２２が前記穴３１から上方に
   突出せしめられる如くしたことを特徴とするポンプ注液
   式