JPS59215422A - 溶接用鋼線材の連続焼鈍方法 - Google Patents
溶接用鋼線材の連続焼鈍方法Info
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- JPS59215422A JPS59215422A JP9042283A JP9042283A JPS59215422A JP S59215422 A JPS59215422 A JP S59215422A JP 9042283 A JP9042283 A JP 9042283A JP 9042283 A JP9042283 A JP 9042283A JP S59215422 A JPS59215422 A JP S59215422A
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- Japan
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- annealing
- temperature
- cooling
- wire rod
- welding
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D9/00—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
- C21D9/52—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for wires; for strips ; for rods of unlimited length
- C21D9/525—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for wires; for strips ; for rods of unlimited length for wire, for rods
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Metal Extraction Processes (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は少量のT1を含有しかつ表面に薄い銅メッキ
が施された溶接用鋼線材の製造方法に関し、特にその冷
間伸線中途における焼鈍方法に関するものである。
が施された溶接用鋼線材の製造方法に関し、特にその冷
間伸線中途における焼鈍方法に関するものである。
周知のようにサブマージアーク溶接あるいは炭酸ガスア
ーク溶接等の自動溶接または半白8溶接における心線と
して使用される溶接用鋼線材の表面には、防錆あるいは
電流の移行の円滑化等を目\ 的として薄い銅メッキが論される。また脱酸等を目的と
して少量のTiすなわち通常は0.01〜0.3%の範
囲で含有する低炭素鋼線材を用いることがある。
ーク溶接等の自動溶接または半白8溶接における心線と
して使用される溶接用鋼線材の表面には、防錆あるいは
電流の移行の円滑化等を目\ 的として薄い銅メッキが論される。また脱酸等を目的と
して少量のTiすなわち通常は0.01〜0.3%の範
囲で含有する低炭素鋼線材を用いることがある。
この種の溶接用鋼線の製造方法としては、0.01〜0
.3%のTiを含有する低炭素鋼熱延線材を中間径、例
えば2.3miφ程度まで冷間伸線した後、中間焼鈍と
しての連続焼鈍を施して一旦軟化させてから酸洗して銅
メッキを旅し、ざらに冷間伸線を施して最終仕上げ線径
に仕上げる方法が一般的である。従来このような含Ti
溶接用鋼ね材の製造方法における冷間伸線中途での連続
焼鈍方法としては、Acr変態温度(約720°C附近
)よりも70℃高い温度以上の温度、したがって通常は
790〜800℃程度以上の温度に約20秒間以上(但
し線径2.3mmφの場合)保持し、空冷以下の冷却速
度で冷却する方法が採用されていた。
.3%のTiを含有する低炭素鋼熱延線材を中間径、例
えば2.3miφ程度まで冷間伸線した後、中間焼鈍と
しての連続焼鈍を施して一旦軟化させてから酸洗して銅
メッキを旅し、ざらに冷間伸線を施して最終仕上げ線径
に仕上げる方法が一般的である。従来このような含Ti
溶接用鋼ね材の製造方法における冷間伸線中途での連続
焼鈍方法としては、Acr変態温度(約720°C附近
)よりも70℃高い温度以上の温度、したがって通常は
790〜800℃程度以上の温度に約20秒間以上(但
し線径2.3mmφの場合)保持し、空冷以下の冷却速
度で冷却する方法が採用されていた。
しかしながら従来のこのような焼鈍方法では次のような
問題があった。すなわち従来の焼鈍方法では、その焼鈍
保持湿度が800℃以上となることが多いが、その場合
線材表面層の結晶粒が粗大化し、それに起因して後工程
の伸縮工程および溶接中にメッキ剥離が発生し、伸線作
業および溶接作業が困難となるおそれがある。また焼鈍
後の冷却を空冷以下の冷却速度としているため、冷却時
間に長時間を要し、また設備面からライン長を長くする
必要があるという問題もある。さらに、焼鈍温度をAe
+変態温度+70℃以上の温度、すなわち通常は800
℃程度以上の高い温度とするため、大気中焼鈍ではスケ
ールの発生量が増大してそのスールの酸洗による剥離性
も悪くなるから、不活性ガス雰囲気下で焼鈍する必要が
あり、雰囲気ガスコストも無視できない問題もある。
問題があった。すなわち従来の焼鈍方法では、その焼鈍
保持湿度が800℃以上となることが多いが、その場合
線材表面層の結晶粒が粗大化し、それに起因して後工程
の伸縮工程および溶接中にメッキ剥離が発生し、伸線作
業および溶接作業が困難となるおそれがある。また焼鈍
後の冷却を空冷以下の冷却速度としているため、冷却時
間に長時間を要し、また設備面からライン長を長くする
必要があるという問題もある。さらに、焼鈍温度をAe
+変態温度+70℃以上の温度、すなわち通常は800
℃程度以上の高い温度とするため、大気中焼鈍ではスケ
ールの発生量が増大してそのスールの酸洗による剥離性
も悪くなるから、不活性ガス雰囲気下で焼鈍する必要が
あり、雰囲気ガスコストも無視できない問題もある。
この発明は以上の事情に鑑みてなされたもので、溶接用
含Ti1i1線材の製造工程における冷間伸線中途での
焼鈍工程の時間を短縮させ、ライン長さを短縮すること
により中間径までの冷間伸線工程と焼鈍工程の連続化を
図るとともに、メッキ工程に悪影響を及ぼす表面層の組
織粗大化を防止し、併せて線材表面のスケール発生量を
少なくすることによって酸洗によるスケールの剥離性を
良好にし、大気下での焼鈍も可能とすることを目的とす
るものである。
含Ti1i1線材の製造工程における冷間伸線中途での
焼鈍工程の時間を短縮させ、ライン長さを短縮すること
により中間径までの冷間伸線工程と焼鈍工程の連続化を
図るとともに、メッキ工程に悪影響を及ぼす表面層の組
織粗大化を防止し、併せて線材表面のスケール発生量を
少なくすることによって酸洗によるスケールの剥離性を
良好にし、大気下での焼鈍も可能とすることを目的とす
るものである。
すなわち本発明者等は上述の目的を達成するべく鋭意実
験・検討を重ねたところ、冷間伸線中途での焼鈍時の保
持温度をAcI変態温度以上、Ac1変態温度+100
℃以下の範囲内とし、その後の冷却を550℃〜500
℃の範囲内の温度までは空冷以下の冷却速度とし、引続
いて水冷することによって、表面層の組織の粗大化を防
止するとともに酸化スケールの発生量を充分に少なくし
、かつまた焼鈍時間の短縮を図り得ることを見出し、こ
の発明をなすに至ったのである。
験・検討を重ねたところ、冷間伸線中途での焼鈍時の保
持温度をAcI変態温度以上、Ac1変態温度+100
℃以下の範囲内とし、その後の冷却を550℃〜500
℃の範囲内の温度までは空冷以下の冷却速度とし、引続
いて水冷することによって、表面層の組織の粗大化を防
止するとともに酸化スケールの発生量を充分に少なくし
、かつまた焼鈍時間の短縮を図り得ることを見出し、こ
の発明をなすに至ったのである。
したがってこの発明の溶接角鋼縁材の連続焼鈍方法は、
■、を0.01〜0.3%の範囲で含有する溶接用低炭
素鋼熱延線材を冷間伸縮とするとともに、表面に銅メッ
キを施して最終伸線径とするにあたり、前記冷間伸線工
程中途での連続焼鈍を、ACI変態温度以上、Acx変
態温度+100’C以下の温度範囲内で保持する処理を
行ない、かつその保持温度からの冷却を、550〜50
0℃の範囲内の温度までは空冷以下の冷却速度とし、引
続いて水冷することを特徴とするものである。
■、を0.01〜0.3%の範囲で含有する溶接用低炭
素鋼熱延線材を冷間伸縮とするとともに、表面に銅メッ
キを施して最終伸線径とするにあたり、前記冷間伸線工
程中途での連続焼鈍を、ACI変態温度以上、Acx変
態温度+100’C以下の温度範囲内で保持する処理を
行ない、かつその保持温度からの冷却を、550〜50
0℃の範囲内の温度までは空冷以下の冷却速度とし、引
続いて水冷することを特徴とするものである。
以下この発明の連続焼鈍方法をさらに詳細に説明する。
この発明の方法においては、T+を0.01〜0,3%
の範囲内で含有する低炭素鋼熱延線材を冷間伸線中途で
中間焼鈍するにあたって、その焼鈍加熱温度の下限をA
cx変態温度とし、また上限をAC1変態温度半100
℃とする。このように焼鈍加熱温度を定めた理由は次の
通りである。
の範囲内で含有する低炭素鋼熱延線材を冷間伸線中途で
中間焼鈍するにあたって、その焼鈍加熱温度の下限をA
cx変態温度とし、また上限をAC1変態温度半100
℃とする。このように焼鈍加熱温度を定めた理由は次の
通りである。
すなわち、第1図にはCO,07%、Si O,61%
、un 1.62%、Ti 0018%を含有し残部F
eおよび不可避的不純物よりなる1fil材を675〜
900℃の範囲に60秒間保持する焼鈍を行なった後、
水冷もしくは空冷以下の冷却速度で冷却した場合の焼鈍
後の引張強さを調べた結果を示すが、第1図から、Ac
z変態温度(約700 ’C: )以下における60秒
間保持では引張強さが80kM−程度もあり、冷間加工
による硬化組織を軟化させるに至っておらず、充分に軟
化させるためには長詩間を必要とすることが分る。した
がって連続焼鈍の保持温度がACI変態温度より低いこ
とは不適当である。一方、第1図からAcr変態温反以
上の温度で60秒間保持した場合には冷間加工による硬
化組織が軟化し、特にACI変態湿度以上の温度から空
冷以下の冷却速度で冷却した混合には充分に軟化される
ことが明らかである。しかしながら焼鈍保持温度がAC
I変態温度+100℃を越えれば、第2図<8>に示す
ように表面層の結晶粒の粗大化が生じる。これは、Ac
+変態変態度−1−100℃よりも低い温度で焼鈍した
場合の第2図(A)に示す正常組織と比較すればより−
1」明らかである。このように粗大化した表面−では粒
と粒との接触面積が少なく、そのため結晶粒同士の結合
力が弱く、銅メッキされた後の伸縮工程や溶接作業中に
表面層の結晶粒がはがれ、銅メッキが剥離された状態と
なる。したがって銅メツキ後の伸線工程や溶接作業中の
メッキ剥離を防止するためには焼鈍保持温度をAc工変
!1温度+100℃以下とする必要がある。さらに第3
図には種々の焼鈍温度に60秒間保持した場合のスケー
ル発生量を示し、また第4図には種々の焼鈍温度に60
秒間保持して発生したスケールの35%HC1水溶液(
常温)による酸洗時の剥離所要時間を示す。第3図、第
4図から、焼鈍加熱温度がAcl変態温度+100℃を
越えればスケールの発生量が急激に増大し、かつ酸洗に
よるスケール剥離時間が著しく長時間となり、各工程を
連続化する場合の障害となる。したがってこれらの理由
から連続焼鈍における加熱温度をAc1変B温度以上、
Act変態温度+100℃以下とした。
、un 1.62%、Ti 0018%を含有し残部F
eおよび不可避的不純物よりなる1fil材を675〜
900℃の範囲に60秒間保持する焼鈍を行なった後、
水冷もしくは空冷以下の冷却速度で冷却した場合の焼鈍
後の引張強さを調べた結果を示すが、第1図から、Ac
z変態温度(約700 ’C: )以下における60秒
間保持では引張強さが80kM−程度もあり、冷間加工
による硬化組織を軟化させるに至っておらず、充分に軟
化させるためには長詩間を必要とすることが分る。した
がって連続焼鈍の保持温度がACI変態温度より低いこ
とは不適当である。一方、第1図からAcr変態温反以
上の温度で60秒間保持した場合には冷間加工による硬
化組織が軟化し、特にACI変態湿度以上の温度から空
冷以下の冷却速度で冷却した混合には充分に軟化される
ことが明らかである。しかしながら焼鈍保持温度がAC
I変態温度+100℃を越えれば、第2図<8>に示す
ように表面層の結晶粒の粗大化が生じる。これは、Ac
+変態変態度−1−100℃よりも低い温度で焼鈍した
場合の第2図(A)に示す正常組織と比較すればより−
1」明らかである。このように粗大化した表面−では粒
と粒との接触面積が少なく、そのため結晶粒同士の結合
力が弱く、銅メッキされた後の伸縮工程や溶接作業中に
表面層の結晶粒がはがれ、銅メッキが剥離された状態と
なる。したがって銅メツキ後の伸線工程や溶接作業中の
メッキ剥離を防止するためには焼鈍保持温度をAc工変
!1温度+100℃以下とする必要がある。さらに第3
図には種々の焼鈍温度に60秒間保持した場合のスケー
ル発生量を示し、また第4図には種々の焼鈍温度に60
秒間保持して発生したスケールの35%HC1水溶液(
常温)による酸洗時の剥離所要時間を示す。第3図、第
4図から、焼鈍加熱温度がAcl変態温度+100℃を
越えればスケールの発生量が急激に増大し、かつ酸洗に
よるスケール剥離時間が著しく長時間となり、各工程を
連続化する場合の障害となる。したがってこれらの理由
から連続焼鈍における加熱温度をAc1変B温度以上、
Act変態温度+100℃以下とした。
上述のような温度に保持した後には、550〜500℃
の範囲内の温度まで空冷以下の冷却速度で冷却し、引続
き水冷する。このように冷却する理由は次の通りである
。
の範囲内の温度まで空冷以下の冷却速度で冷却し、引続
き水冷する。このように冷却する理由は次の通りである
。
すなわち、第5図は加熱焼鈍温度800℃に6O秒間保
持後、種々の温度から水冷を1til ’)f3 した
場合の水冷開始温度が焼鈍後の引張強さに及ぼす影響を
示すものである。但し第5図において水冷開始温度まで
は空冷とし、各条件のbD熱−冷却曲縁を第5図中に併
せて示す。第5図から明らかなように、水冷開始温度が
焼鈍温度から550℃近くまでの場合には線材の引張強
さが高い。づ−なわちこの場合には高温冷却過程でベイ
ナイ1−組織および中間段階組織があられれて、硬化し
たものと考えられる。一方水冷開始温度が550°C以
下であれば、室温近くまで空冷した場合とほとんど引張
強さが変らず、充分に軟化していることが明らかである
。このことから、Acx変態温度〜AC1変態温度+1
00℃の温度範囲に保持した後には、550℃まで空冷
以下の冷却速度を与え、550℃から水冷を行なう方法
を採用すれば、実用上充分な焼鈍効果が得られると同時
に、冷却所要時間が常温まで空冷以下の冷却速度で冷却
する場合と比較して格段に短縮され、また設備的にはラ
イン長さが大幅に短縮されることが明らかである。なお
水冷開始温度が500℃程度までは水冷開始温度が55
0℃の場合に近い冷却所要時間短縮効果およびライン長
短縮効果が得られるから、この発明では水冷開始湿度を
550〜500℃の範囲内の温度とした。
持後、種々の温度から水冷を1til ’)f3 した
場合の水冷開始温度が焼鈍後の引張強さに及ぼす影響を
示すものである。但し第5図において水冷開始温度まで
は空冷とし、各条件のbD熱−冷却曲縁を第5図中に併
せて示す。第5図から明らかなように、水冷開始温度が
焼鈍温度から550℃近くまでの場合には線材の引張強
さが高い。づ−なわちこの場合には高温冷却過程でベイ
ナイ1−組織および中間段階組織があられれて、硬化し
たものと考えられる。一方水冷開始温度が550°C以
下であれば、室温近くまで空冷した場合とほとんど引張
強さが変らず、充分に軟化していることが明らかである
。このことから、Acx変態温度〜AC1変態温度+1
00℃の温度範囲に保持した後には、550℃まで空冷
以下の冷却速度を与え、550℃から水冷を行なう方法
を採用すれば、実用上充分な焼鈍効果が得られると同時
に、冷却所要時間が常温まで空冷以下の冷却速度で冷却
する場合と比較して格段に短縮され、また設備的にはラ
イン長さが大幅に短縮されることが明らかである。なお
水冷開始温度が500℃程度までは水冷開始温度が55
0℃の場合に近い冷却所要時間短縮効果およびライン長
短縮効果が得られるから、この発明では水冷開始湿度を
550〜500℃の範囲内の温度とした。
さらに第6図には焼鈍後の引張強さに及はす加熱保持時
間の影響を示す。但しここで加熱温度はこの発明の条件
範囲内の780℃とし、また冷却は550℃までを空冷
、550℃以下を水冷とした。また対象とする線材は2
,31111φであり、焼鈍前の引張り強さは110〜
120kg/−であった。
間の影響を示す。但しここで加熱温度はこの発明の条件
範囲内の780℃とし、また冷却は550℃までを空冷
、550℃以下を水冷とした。また対象とする線材は2
,31111φであり、焼鈍前の引張り強さは110〜
120kg/−であった。
第6図から、線径2,3011では焼鈍加熱保持時間が
20秒程度で充分な焼鈍効果が得られることが明らかで
ある。
20秒程度で充分な焼鈍効果が得られることが明らかで
ある。
上述のように焼鈍を行なった後には、常法に従って酸洗
し、銅メッキを施してから最終仕上げ径まで再び冷間伸
線を行なえば良い。
し、銅メッキを施してから最終仕上げ径まで再び冷間伸
線を行なえば良い。
なおこの発明で対象とする線材は、前述のようにTiを
0.01〜0.3%の範囲で含有する溶接用の低炭素鋼
線材であれば良く、Ti以外の元素の含有量は特に問わ
ないが、通常はCO,10%程度以下、Si 1.00
%程度以下、μ、 1.80%程度以下含有することが
許容される。
0.01〜0.3%の範囲で含有する溶接用の低炭素鋼
線材であれば良く、Ti以外の元素の含有量は特に問わ
ないが、通常はCO,10%程度以下、Si 1.00
%程度以下、μ、 1.80%程度以下含有することが
許容される。
次にこの発明の実施例を記す。
CO,07%、3i 0,61%、1.li 1.62
%、毛0.18%を含有し残部Feおよび不可避的不純
物よりなる溶接用熱延線材を中間径2.3mclまで冷
間伸線し、本発明条件範囲内の700℃、750℃、8
50℃の各温度に60秒間保持して、550℃まで空冷
し、引続き550℃以下を水冷した焼鈍(Ωの引張強さ
を調べた結果を第1表に示す。
%、毛0.18%を含有し残部Feおよび不可避的不純
物よりなる溶接用熱延線材を中間径2.3mclまで冷
間伸線し、本発明条件範囲内の700℃、750℃、8
50℃の各温度に60秒間保持して、550℃まで空冷
し、引続き550℃以下を水冷した焼鈍(Ωの引張強さ
を調べた結果を第1表に示す。
第1表に示すようにこの発明の条件範囲内で焼鈍した実
施例にれば充分な焼鈍効果が得られており、かつばらつ
きも小さい。また本発明条件範囲外のAcx変態温度よ
りも低い温囃またはAct変態温度+100℃を越える
温度で加熱焼鈍した場合の焼鈍後の引張り強さおよび表
面層の組織粗大化の有無を本発明範囲内の場合と併せて
第7図に示す。但しこの場合の加熱温度以外の条件は実
施例と同一とした。第7図から、Acl変態温度よりも
低い温度で加熱した場合には、充分な焼鈍効果が得られ
ず、またAc1変態湿度+100℃を越える加熱温度で
は表面層の組織粗大化が生じて、メッキ層の剥離の問題
が生じ易い状態となっていることが明らかである。
施例にれば充分な焼鈍効果が得られており、かつばらつ
きも小さい。また本発明条件範囲外のAcx変態温度よ
りも低い温囃またはAct変態温度+100℃を越える
温度で加熱焼鈍した場合の焼鈍後の引張り強さおよび表
面層の組織粗大化の有無を本発明範囲内の場合と併せて
第7図に示す。但しこの場合の加熱温度以外の条件は実
施例と同一とした。第7図から、Acl変態温度よりも
低い温度で加熱した場合には、充分な焼鈍効果が得られ
ず、またAc1変態湿度+100℃を越える加熱温度で
は表面層の組織粗大化が生じて、メッキ層の剥離の問題
が生じ易い状態となっていることが明らかである。
以上の説明で明らかなようにこの発明の焼鈍方法によれ
ば、冷間伸線中途における焼鈍時間を従来よりも著しく
短縮し、ライン長さを短くすることができ、したがって
中間径までの伸線工程および焼鈍工程を容易に連続化す
ることができ、また焼鈍によって表面層の結晶粒が粗大
化して銅メツキ後の伸線工程や溶接中に銅メッキ層の剥
離が生じるおそれもなく、さらにはスケール発生量も少
なく、スケールの剥離性も良好であって、大気下での焼
鈍によるコスト低減も可能となる等、種々の効果が得ら
れる。
ば、冷間伸線中途における焼鈍時間を従来よりも著しく
短縮し、ライン長さを短くすることができ、したがって
中間径までの伸線工程および焼鈍工程を容易に連続化す
ることができ、また焼鈍によって表面層の結晶粒が粗大
化して銅メツキ後の伸線工程や溶接中に銅メッキ層の剥
離が生じるおそれもなく、さらにはスケール発生量も少
なく、スケールの剥離性も良好であって、大気下での焼
鈍によるコスト低減も可能となる等、種々の効果が得ら
れる。
第1図は焼鈍後の線材の引張り強さと焼fiA温■およ
び冷却速度との関係を示す相関図、@2図(A)、(B
)は焼鈍後の粉材の断面組織顕微鏡写真(倍率100倍
)で、(A)は焼鈍温度が780℃の場合、(B)は焼
鈍温度が850℃の場合を示す。第3図は焼鈍温度と焼
鈍によるスケール発生量との関係を示す相関図、第4図
は焼鈍温度と焼鈍により発生したスケールの酸による!
tl随所要時間との関係を示す相関図、第5図は焼鈍後
の水冷開始温度と引張り強さとの関係を示ず相開図、第
6図は焼鈍時の加熱保持時間と焼鈍後の引張り強さとの
関係を示す相関図、第7図はこの発明の条件範囲内およ
び範囲外の焼鈍加熱温度を与えた場合の焼鈍温度と引張
り強さ及び表面層lム粗大化の有無との関係を示す図で
ある。 出願人 川崎製鉄株式会社 代理人 弁理士 豊田武久 (ほか1名)
び冷却速度との関係を示す相関図、@2図(A)、(B
)は焼鈍後の粉材の断面組織顕微鏡写真(倍率100倍
)で、(A)は焼鈍温度が780℃の場合、(B)は焼
鈍温度が850℃の場合を示す。第3図は焼鈍温度と焼
鈍によるスケール発生量との関係を示す相関図、第4図
は焼鈍温度と焼鈍により発生したスケールの酸による!
tl随所要時間との関係を示す相関図、第5図は焼鈍後
の水冷開始温度と引張り強さとの関係を示ず相開図、第
6図は焼鈍時の加熱保持時間と焼鈍後の引張り強さとの
関係を示す相関図、第7図はこの発明の条件範囲内およ
び範囲外の焼鈍加熱温度を与えた場合の焼鈍温度と引張
り強さ及び表面層lム粗大化の有無との関係を示す図で
ある。 出願人 川崎製鉄株式会社 代理人 弁理士 豊田武久 (ほか1名)
Claims (1)
- Tiを0.01〜0.3%(型口%、以下同じ)の範囲
で含有する溶接用低炭素鋼熱延線材を冷間伸線するとと
もに、表面に銅メッキを施して最終伸線径とするにあた
り、前記冷間伸線中途での連続焼鈍を、AC1変態温度
以上、Act変!!温度+100℃以下の温度範囲内で
行ない、かつその温度に保持した後の冷却を、550〜
500℃の範囲内の温度までは空冷以下の冷却速度とし
、引続いて水冷することを特徴とする溶接用鋼線材の連
続焼鈍方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9042283A JPS59215422A (ja) | 1983-05-23 | 1983-05-23 | 溶接用鋼線材の連続焼鈍方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9042283A JPS59215422A (ja) | 1983-05-23 | 1983-05-23 | 溶接用鋼線材の連続焼鈍方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59215422A true JPS59215422A (ja) | 1984-12-05 |
JPS6320283B2 JPS6320283B2 (ja) | 1988-04-27 |
Family
ID=13998161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9042283A Granted JPS59215422A (ja) | 1983-05-23 | 1983-05-23 | 溶接用鋼線材の連続焼鈍方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59215422A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5366569A (en) * | 1992-03-31 | 1994-11-22 | Sket Schwermaschinenbau Magdeburg Gmbh | Method for producing a corrosion-resistant composite wire |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5476421A (en) * | 1977-12-01 | 1979-06-19 | Nippon Steel Welding Prod Eng | Intermediate annealing method for welding steel wire |
JPS5483662A (en) * | 1977-12-16 | 1979-07-03 | Nippon Steel Welding Prod Eng | Intermedate annealing drocess for steel wire for use in welding |
JPS5871338A (ja) * | 1981-10-22 | 1983-04-28 | Nippon Steel Weld Prod & Eng Co Ltd | 溶接用ル−プ状鋼線材の水冷方法 |
-
1983
- 1983-05-23 JP JP9042283A patent/JPS59215422A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6320283B2 (ja) | 1988-04-27 |
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