JPS6144165A - 曲げ特性の優れたZr板の製造方法 - Google Patents
曲げ特性の優れたZr板の製造方法Info
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- JPS6144165A JPS6144165A JP16683684A JP16683684A JPS6144165A JP S6144165 A JPS6144165 A JP S6144165A JP 16683684 A JP16683684 A JP 16683684A JP 16683684 A JP16683684 A JP 16683684A JP S6144165 A JPS6144165 A JP S6144165A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はZrスラブを熱間圧延(以下熱延とい5)およ
び冷間圧延(以下冷延という)してZr板を製造する方
法に関し、特に曲げ特性の優れたZr板を製造する方法
に関するものである。尚本発明においてZrスラブとは
Zr鋳塊から分塊によって得たもの,連続鋳造によって
得たもの,或はこれらを1回若しくは2回以上熱延した
中間材所謂熱延l伸材)をも含むものとする。
び冷間圧延(以下冷延という)してZr板を製造する方
法に関し、特に曲げ特性の優れたZr板を製造する方法
に関するものである。尚本発明においてZrスラブとは
Zr鋳塊から分塊によって得たもの,連続鋳造によって
得たもの,或はこれらを1回若しくは2回以上熱延した
中間材所謂熱延l伸材)をも含むものとする。
Zrは耐食性や耐熱性が非常に優れた素材であシ,化学
工業用(例えば酢酸プラント)や原子力工業用(例えば
原子力亮素物容器)等の用途において使用され、その需
要は更に拡大しつつある。
工業用(例えば酢酸プラント)や原子力工業用(例えば
原子力亮素物容器)等の用途において使用され、その需
要は更に拡大しつつある。
上記用途に使用されるZrの板材は例えば第4図に示す
工程で製造されている。
工程で製造されている。
即ちZr鋳塊から分塊されたZrスラブ(厚さ約zoO
+no+)を熱延1伸工程において800〜850℃で
熱延し(厚さ10mm以上)、引き続き熱延2伸工程に
おいて800〜850℃で熱延して厚さ4〜5mmO熱
延材を得る。次いでこれを焼鈍工程において約700℃
で焼なまし、スケールを除去した後冷延工程に送シ仕上
げ厚さく通常3画以下)まで冷延し、さらに約700℃
で焼鈍してZr板を得ている。
+no+)を熱延1伸工程において800〜850℃で
熱延し(厚さ10mm以上)、引き続き熱延2伸工程に
おいて800〜850℃で熱延して厚さ4〜5mmO熱
延材を得る。次いでこれを焼鈍工程において約700℃
で焼なまし、スケールを除去した後冷延工程に送シ仕上
げ厚さく通常3画以下)まで冷延し、さらに約700℃
で焼鈍してZr板を得ている。
しかるくこうして得たZr板は曲げ特性が十分ではなく
、U字曲げ試験(JIS−Z−2248)で表わされる
曲げ特性値はJIS規格(57以下)を満足してはいる
ものの最近の要望(1〜2T)を満足できるほどの特性
値ではない。その為Zr板に曲げ加工を施して前記容器
等を製作するのに難渋しておシ、過酷な曲げ加工を行な
う場合には板材に割れが生じることもあった。
、U字曲げ試験(JIS−Z−2248)で表わされる
曲げ特性値はJIS規格(57以下)を満足してはいる
ものの最近の要望(1〜2T)を満足できるほどの特性
値ではない。その為Zr板に曲げ加工を施して前記容器
等を製作するのに難渋しておシ、過酷な曲げ加工を行な
う場合には板材に割れが生じることもあった。
そこで本発明者等は従来のZr板の曲げ特性が悪い原因
を明らかにすべく下記の様な再現実験を行なった。
を明らかにすべく下記の様な再現実験を行なった。
即ちスラブを2回熱延して得た熱延2伸板(厚さ5mm
)を700℃で焼鈍した後、スケールを除去し若しくは
除去しないでストレート冷延(熱延と冷延の圧延方向が
同じ)とクロス冷延(熱延と冷延の圧延方向が直角)で
夫々厚さ2ma+まで圧延し、さらにこれを700℃で
焼鈍しだ。そして各冷延材(焼鈍したもの)についてU
字曲げ試験を行なったところ第1表に示す結果が得られ
た。尚試験材の化学成分は第2表の通りであった。
)を700℃で焼鈍した後、スケールを除去し若しくは
除去しないでストレート冷延(熱延と冷延の圧延方向が
同じ)とクロス冷延(熱延と冷延の圧延方向が直角)で
夫々厚さ2ma+まで圧延し、さらにこれを700℃で
焼鈍しだ。そして各冷延材(焼鈍したもの)についてU
字曲げ試験を行なったところ第1表に示す結果が得られ
た。尚試験材の化学成分は第2表の通りであった。
(以下余白)
又焼鈍した厚さ5胴の熱延2伸材及び厚さ2mmのクロ
ス冷延材を700℃で焼鈍したもの並びに曲げ試験後の
ストレート冷延材とクロス冷延材について夫々金属組織
を調べだところ第5図fa)〜(d)の通シであった。
ス冷延材を700℃で焼鈍したもの並びに曲げ試験後の
ストレート冷延材とクロス冷延材について夫々金属組織
を調べだところ第5図fa)〜(d)の通シであった。
そして本発明者等は上記再現実験結果から次の様な知見
を得た。
を得た。
即ち第1表に示される様に、ストレート冷延材に比べて
クロス冷延材の方が曲げ特性値が悪い。
クロス冷延材の方が曲げ特性値が悪い。
そこでストレート冷延材(焼鈍材)とクロス冷延材(焼
鈍材)Kついて夫々板面と平行に切断した面のX@回析
像をとシ、これを観察するとストレート冷延材において
はZrの六方晶のC軸が板面に対して傾斜若しくは寝て
いる状態となっているのに対し、クロス冷延材において
はZr六方品のCSが板面に対してほぼ垂直に立ってい
る状態となっていることが分かった。即ちクロス冷延を
行なうとZr結晶の繊維状集合組織が板面に対して直交
する方向に並び、これが曲げ応力に対する抵抗となって
いると考えられる。従ってZr板の曲げ特性を改善する
為にはクロス冷延を避ける必要があると考えられる。
鈍材)Kついて夫々板面と平行に切断した面のX@回析
像をとシ、これを観察するとストレート冷延材において
はZrの六方晶のC軸が板面に対して傾斜若しくは寝て
いる状態となっているのに対し、クロス冷延材において
はZr六方品のCSが板面に対してほぼ垂直に立ってい
る状態となっていることが分かった。即ちクロス冷延を
行なうとZr結晶の繊維状集合組織が板面に対して直交
する方向に並び、これが曲げ応力に対する抵抗となって
いると考えられる。従ってZr板の曲げ特性を改善する
為にはクロス冷延を避ける必要があると考えられる。
次にストレート冷延材であっても、十分満足することが
できる様な特性(3T以下の曲げ特性)を得るKは至っ
ていないが、これは第5図(a)〜(d)に示す様な紐
状体(Stringer)Sが金属組織中に析出してい
る為であると考えられる。そこで紐状体SをEMXKよ
って分析したところFeの存在が確認され、しかも紐状
体SがZ r F e、の析出物であるとの推定を得る
に至った。従ってZr板の曲げ特性を改谷する為には材
料中の紐状体S即ちZ r F e、の析出物が発生し
ない様にするか或はいったん発生してもその後でそれを
消滅させることができればよいのではないかと着想を得
るに至った。
できる様な特性(3T以下の曲げ特性)を得るKは至っ
ていないが、これは第5図(a)〜(d)に示す様な紐
状体(Stringer)Sが金属組織中に析出してい
る為であると考えられる。そこで紐状体SをEMXKよ
って分析したところFeの存在が確認され、しかも紐状
体SがZ r F e、の析出物であるとの推定を得る
に至った。従ってZr板の曲げ特性を改谷する為には材
料中の紐状体S即ちZ r F e、の析出物が発生し
ない様にするか或はいったん発生してもその後でそれを
消滅させることができればよいのではないかと着想を得
るに至った。
本発明はこうした知見1c基づいて研究を重ねた1
結果完成されたものであって、Zr板の曲げ特性に悪
影響を与える要因(板面に対して垂直な方向へのZr結
晶集合組織の配列及び紐状体Sの生成)を解消し得る様
なZr板の製造方法を提供しようとするものである。
結果完成されたものであって、Zr板の曲げ特性に悪
影響を与える要因(板面に対して垂直な方向へのZr結
晶集合組織の配列及び紐状体Sの生成)を解消し得る様
なZr板の製造方法を提供しようとするものである。
Zr7ヲグe810“C以上の温度で加熱した後、ある
いはZrスフプ金β溶体化処理した後、310°C以上
の温度に加熱すると共に、810“C以上β変態点未満
の温度でS延し、これ全急冷後焼鈍し、更に熱延方向と
同じ方向に冷延する点に要旨を有するものである。
いはZrスフプ金β溶体化処理した後、310°C以上
の温度に加熱すると共に、810“C以上β変態点未満
の温度でS延し、これ全急冷後焼鈍し、更に熱延方向と
同じ方向に冷延する点に要旨を有するものである。
Zr板の曲げ特性を改善する上で、Zr結晶集合組織は
六方晶のC軸が板面に対してできるだけ平行な方向に配
列することが有効であることは前記解析の通υである。
六方晶のC軸が板面に対してできるだけ平行な方向に配
列することが有効であることは前記解析の通υである。
この為1本発明においては前記研究課程の中で見出され
た様にクロヌ冷延金避けること即ち熱延されたZr板?
l−熱延方向と同じ方向に冷延(ストレート冷延)する
ことを構成要件の1つとしている。
た様にクロヌ冷延金避けること即ち熱延されたZr板?
l−熱延方向と同じ方向に冷延(ストレート冷延)する
ことを構成要件の1つとしている。
しかるにストレート冷延だけでは常に十分満足し得るほ
どの曲げ特性(3T以下)を得ることができる訳ではな
いので、その原因であるところの紐状体Sの生成を解消
する手段が必要であシ、その為下記の様な熱処理実験を
行なった。
どの曲げ特性(3T以下)を得ることができる訳ではな
いので、その原因であるところの紐状体Sの生成を解消
する手段が必要であシ、その為下記の様な熱処理実験を
行なった。
厚さ10mmの熱延1伸材(化学成分は第2表と同じ)
を、740〜1050℃の温度範囲で熱処理し、得られ
た熱処理材の金属組織を調べたところ第6図(a)〜(
h)に示す結果が得られた。即ち第6図(e)〜(h)
Ic示される様に、900℃を超えて熱処理を行ない
急冷(W−Q等)したものについては紐状体は全く認め
られず、熱処理を行なえば紐状体は完全に固溶してしま
うことが確認された。尚熱処理実験を更に細かく行なっ
たところ紐状体の固溶点は約810℃であシ、これを超
える温度(加熱するととKよって溶体化処理が行なわれ
る。
を、740〜1050℃の温度範囲で熱処理し、得られ
た熱処理材の金属組織を調べたところ第6図(a)〜(
h)に示す結果が得られた。即ち第6図(e)〜(h)
Ic示される様に、900℃を超えて熱処理を行ない
急冷(W−Q等)したものについては紐状体は全く認め
られず、熱処理を行なえば紐状体は完全に固溶してしま
うことが確認された。尚熱処理実験を更に細かく行なっ
たところ紐状体の固溶点は約810℃であシ、これを超
える温度(加熱するととKよって溶体化処理が行なわれ
る。
これに対し第6図(L)〜(d)では紐状体を完全に消
失させるには至っておらず、特に第6図(C)では紐状
体の存在量が最も多かった。又第6図(cl)では紐状
体の再結晶が進行しておシ、僅かに核Nが残存している
状態であった。
失させるには至っておらず、特に第6図(C)では紐状
体の存在量が最も多かった。又第6図(cl)では紐状
体の再結晶が進行しておシ、僅かに核Nが残存している
状態であった。
上記熱処理実験結果から、紐状体を解消する為にはβ変
態点以上、好ましくは900℃以上融点以下の温度で熱
処理(β溶体化処理)することが有効であるとの結論を
得た。もつとも第6図(d)に示す様にβ変態点未満で
も830℃程度の高温であれば紐状体の生成をかな)抑
制することができておシ830℃程度の温度に保持する
ことによっても問題の無い程度まで紐状体の生成を抑え
ることができるのではないかと推論を得だ。但し第6図
(c)に示す様に800℃近傍においては紐状体即ちZ
rFe、の析出が見られるので紐状体の生成を最初から
防止するという考え方に立つ場合はこの温度域より具体
的には800±5℃の温度域はぜひとも回避しなければ
なシない。
態点以上、好ましくは900℃以上融点以下の温度で熱
処理(β溶体化処理)することが有効であるとの結論を
得た。もつとも第6図(d)に示す様にβ変態点未満で
も830℃程度の高温であれば紐状体の生成をかな)抑
制することができておシ830℃程度の温度に保持する
ことによっても問題の無い程度まで紐状体の生成を抑え
ることができるのではないかと推論を得だ。但し第6図
(c)に示す様に800℃近傍においては紐状体即ちZ
rFe、の析出が見られるので紐状体の生成を最初から
防止するという考え方に立つ場合はこの温度域より具体
的には800±5℃の温度域はぜひとも回避しなければ
なシない。
本発明者等は上記熱処理実験から得た知見を基に、厚さ
10mmの熱延1伸板(化 学成分は第2表に示す)を第1図に示す工程に従い夫々
熱延→焼鈍→脱スケール→冷延→焼鈍して4種類のZr
冷延板を製造した。熱延1伸材I。
10mmの熱延1伸板(化 学成分は第2表に示す)を第1図に示す工程に従い夫々
熱延→焼鈍→脱スケール→冷延→焼鈍して4種類のZr
冷延板を製造した。熱延1伸材I。
熱延材AI 、B1 、CI 、冷延材A2.B2.C
2゜C3のミクロ金属組織は第2図(a)〜(h)に示
す通シでちった。又これらの曲げ特性は第3図に示す通
シであった。
2゜C3のミクロ金属組織は第2図(a)〜(h)に示
す通シでちった。又これらの曲げ特性は第3図に示す通
シであった。
第2.3図から判定できる様に冷延材A2はβ溶体化処
理、900℃に加熱した後熱延し、さらにストレート冷
延という条件を採用しているので長さ方向及び幅方向に
優れた曲げ特性が得られた。
理、900℃に加熱した後熱延し、さらにストレート冷
延という条件を採用しているので長さ方向及び幅方向に
優れた曲げ特性が得られた。
又冷延材B2はβ溶体化処理は行なわなかったが、83
0℃熱延及びストレート冷延という条件を採用している
のでA2に次いで優れた曲げ特性が得られた。これらに
対し冷延材C2はβ溶体化処理及びストレート冷延とい
り条件を採っているものの熱延温度が700℃と低過ぎ
る為幅方向の曲げ特性値が悪かった。冷延材C3はβ溶
体化処理を施しているものの熱延温度が700℃と低く
且つクロス冷延を行なっているので長さ方向及び幅方向
の曲げ特性値は全く満足し得るものではなかった。
0℃熱延及びストレート冷延という条件を採用している
のでA2に次いで優れた曲げ特性が得られた。これらに
対し冷延材C2はβ溶体化処理及びストレート冷延とい
り条件を採っているものの熱延温度が700℃と低過ぎ
る為幅方向の曲げ特性値が悪かった。冷延材C3はβ溶
体化処理を施しているものの熱延温度が700℃と低く
且つクロス冷延を行なっているので長さ方向及び幅方向
の曲げ特性値は全く満足し得るものではなかった。
尚第2図(e)〜(h)には紐状体とは異なる析出物H
が認められるが、これは水素化物であシ、曲げ特性に特
に悪影響を与えないものであり、又〔450”CX20
分+W、Q、)の熱処理を施すことにより消滅する。
が認められるが、これは水素化物であシ、曲げ特性に特
に悪影響を与えないものであり、又〔450”CX20
分+W、Q、)の熱処理を施すことにより消滅する。
本発明者等は以上の様な突成結果を基に研究金型ねた結
果、前記構成で示される2つの発明全完成するに至った
。
果、前記構成で示される2つの発明全完成するに至った
。
即ち第1の発明においては、熱延に付すZrスラグとし
て810°C以上に加熱したものを使用する。即ち曲げ
特性に悪影響を与えるZrFe2の紐状体は前記第6図
(c)で説明した様に800±5°Cの温度域で析出す
るので、Zrスラグを該温度域より高温に加熱しておけ
ば紐状体の生成が抑制され、紐状体生成量の極めて少な
いZrスラグを熱延以降の工程に供給することができる
。従って熱延以降の工程で紐状体が生成しない条件をと
シさえすれば紐状体を殆んど含まない冷延材全書ること
ができる。尚上記保熱温度を810°C以上としたのは
温度のばらつき等の要因を考慮して安全を見越したから
である。
て810°C以上に加熱したものを使用する。即ち曲げ
特性に悪影響を与えるZrFe2の紐状体は前記第6図
(c)で説明した様に800±5°Cの温度域で析出す
るので、Zrスラグを該温度域より高温に加熱しておけ
ば紐状体の生成が抑制され、紐状体生成量の極めて少な
いZrスラグを熱延以降の工程に供給することができる
。従って熱延以降の工程で紐状体が生成しない条件をと
シさえすれば紐状体を殆んど含まない冷延材全書ること
ができる。尚上記保熱温度を810°C以上としたのは
温度のばらつき等の要因を考慮して安全を見越したから
である。
一方第2の発明においては、熱延に付すZrスラブをβ
変態点以上に加熱して、スラブ製造までの工程において
生成した僅かな紐状体をβ変態させることによって母相
中に固溶させ、紐状体を含まないZrスラブに変換する
。尚β溶体化処理後はW、Q、等によシ急冷し紐状体発
生温度域を一気に通過させることが望ましい。こうして
得たZrスラブを810℃以上に加熱し、第1発明と同
様に紐状体を生成しない条件に設定した熱延以降の工程
に付すことによって紐状体を含まない冷延材を得ること
ができる。
変態点以上に加熱して、スラブ製造までの工程において
生成した僅かな紐状体をβ変態させることによって母相
中に固溶させ、紐状体を含まないZrスラブに変換する
。尚β溶体化処理後はW、Q、等によシ急冷し紐状体発
生温度域を一気に通過させることが望ましい。こうして
得たZrスラブを810℃以上に加熱し、第1発明と同
様に紐状体を生成しない条件に設定した熱延以降の工程
に付すことによって紐状体を含まない冷延材を得ること
ができる。
尚上記β溶体化処理はZrスラグの段階で行なう必要が
ある。その理由はZrスラグにおける紐状体が熱延工程
(殊に熱延2伸工程)において加工を受ける間にクラッ
クに発展することが多いからであシ、こうして発生した
クラックはβ溶体化処理を施しても解消することができ
ないからである。
ある。その理由はZrスラグにおける紐状体が熱延工程
(殊に熱延2伸工程)において加工を受ける間にクラッ
クに発展することが多いからであシ、こうして発生した
クラックはβ溶体化処理を施しても解消することができ
ないからである。
次に上記第1発関着しくは第2発明の夫々の手法に:り
得られたZrスラブを熱延するに当たっては、熱延温度
を810℃以上β変態点未満の温度に設定する必要があ
る。熱延温度が810℃未満の場合には紐状体の生成温
度域(800±5℃)K近づくか又は該温度域に入って
しまう為に、熱延工程中に紐状体が発生して曲げ特性が
悪化する。
得られたZrスラブを熱延するに当たっては、熱延温度
を810℃以上β変態点未満の温度に設定する必要があ
る。熱延温度が810℃未満の場合には紐状体の生成温
度域(800±5℃)K近づくか又は該温度域に入って
しまう為に、熱延工程中に紐状体が発生して曲げ特性が
悪化する。
尚800±5℃よシかなシ低い温度まで急速に低下させ
、同温度で熱延すれば紐状体は殆んど発生しないため推
奨される方法である。ただしこの場合は低温圧延のため
熱延自体が困難となシ易いので注意する必要があること
は言うまでもない。一方熱延温度をβ変態点以上に設定
すると熱延後のミクロ組織が異質なものとなシ、通例好
ましいとされている等軸組織を得ることが困難になる。
、同温度で熱延すれば紐状体は殆んど発生しないため推
奨される方法である。ただしこの場合は低温圧延のため
熱延自体が困難となシ易いので注意する必要があること
は言うまでもない。一方熱延温度をβ変態点以上に設定
すると熱延後のミクロ組織が異質なものとなシ、通例好
ましいとされている等軸組織を得ることが困難になる。
ただしβ温度域で加工した後α温度域(熱延、冷延金倉
む)で約50チ以上加工すれば等軸組織が得られるので
、その場合にはβ変態点以上で熱延しても良い。
む)で約50チ以上加工すれば等軸組織が得られるので
、その場合にはβ変態点以上で熱延しても良い。
こうして熱延が完了すると熱延材を急冷する。急冷する
主な理由は前記β変態後の急冷と同様、紐状体発生温度
域をできるだけ短い時間で通過させる為である。
主な理由は前記β変態後の急冷と同様、紐状体発生温度
域をできるだけ短い時間で通過させる為である。
次いで急冷熱延材を焼鈍に付して冷延に備える。
焼鈍温度には特別な制限はないが、紐状体発生温度域に
近づき過ぎるのは避けなければならず、一般には650
〜750℃に設定すればよい。
近づき過ぎるのは避けなければならず、一般には650
〜750℃に設定すればよい。
最後に熱延材を冷延するに当たっては、曲げ特性を悪化
させない様に熱延方向と同じ方向に冷延(ストレート冷
延)する必要があり、これKよってZr結晶集合組織が
Zr板面に対して垂直方向に並列した組織(所11’1
center pole texture )の生成は
回避され、満足し得る曲げ特性値(3T以下)を有する
Zr冷延板を得ることができる。
させない様に熱延方向と同じ方向に冷延(ストレート冷
延)する必要があり、これKよってZr結晶集合組織が
Zr板面に対して垂直方向に並列した組織(所11’1
center pole texture )の生成は
回避され、満足し得る曲げ特性値(3T以下)を有する
Zr冷延板を得ることができる。
尚上記組織の生成を回避する上では冷延時の圧下率は少
ない方が望ましい。次いでZr冷延板は熱延材の焼鈍と
類似した条件で焼鈍され、曲げ加工用Zr板として市場
に供給される。
ない方が望ましい。次いでZr冷延板は熱延材の焼鈍と
類似した条件で焼鈍され、曲げ加工用Zr板として市場
に供給される。
その他、再現実験結果を示す第1表にも示される様に、
熱延材のスケール除去度合も曲げ特性に影響を与えるの
でスケール除去はできる限シ十分) K行な53ヵ
8望ましい。又本発、におい工は冷延操作をストレート
に行なうこととしたが、熱延工程を数回に分けて行な5
場合は熱延方向同士もストレートとすることが望まれる
。
熱延材のスケール除去度合も曲げ特性に影響を与えるの
でスケール除去はできる限シ十分) K行な53ヵ
8望ましい。又本発、におい工は冷延操作をストレート
に行なうこととしたが、熱延工程を数回に分けて行な5
場合は熱延方向同士もストレートとすることが望まれる
。
本発明は以上の様に構成されており、紐状体の生成並び
に板面に対して垂直な方向へのZr結晶集合組織が配列
する現象を回避することができ、優れた曲げ特性を有す
るZr板を提供することができる。
に板面に対して垂直な方向へのZr結晶集合組織が配列
する現象を回避することができ、優れた曲げ特性を有す
るZr板を提供することができる。
第1図は実施例及び比較例に係るZr板製造工程を示す
フロー図、第2図は熱延1伸材並びに第1図の工程で得
られた熱延材及び冷延材のミクロ組織を示す顕微鏡写真
、第3図は同然延材及び冷延材の曲げ特性を示すグラフ
、第4図は従来のZr板製造工程を示すフロー図、第5
図は紐状体の発生状況を示す為のミクロ組織顕微鏡写真
、第6図は熱処理実験結果を示すミクロ組1&顕微鏡写
真である。
フロー図、第2図は熱延1伸材並びに第1図の工程で得
られた熱延材及び冷延材のミクロ組織を示す顕微鏡写真
、第3図は同然延材及び冷延材の曲げ特性を示すグラフ
、第4図は従来のZr板製造工程を示すフロー図、第5
図は紐状体の発生状況を示す為のミクロ組織顕微鏡写真
、第6図は熱処理実験結果を示すミクロ組1&顕微鏡写
真である。
Claims (2)
- (1)Zrスラブを熱間圧延および冷間圧延してZr板
を製造する方法であって、Zrスラブを810℃以上の
温度に加熱した後、810℃以上β変態点未満の温度で
熱間圧延し、急冷後焼鈍し、熱間圧延方向と同じ方向に
冷間圧延することを特徴とする曲げ特性の優れたZr板
の製造方法。 - (2)Zrスラブを、熱間圧延および冷間圧延してZr
板を製造する方法であって、Zrスラブをβ溶体化処理
した後、810℃以上の温度に加熱すると共に810℃
以上β変態点未満の温度で熱間圧延し、急冷後焼鈍し、
熱間圧延方向と同じ方向に冷間圧延することを特徴とす
る曲げ特性の優れたZr板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16683684A JPS6144165A (ja) | 1984-08-09 | 1984-08-09 | 曲げ特性の優れたZr板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16683684A JPS6144165A (ja) | 1984-08-09 | 1984-08-09 | 曲げ特性の優れたZr板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6144165A true JPS6144165A (ja) | 1986-03-03 |
JPS624463B2 JPS624463B2 (ja) | 1987-01-30 |
Family
ID=15838553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16683684A Granted JPS6144165A (ja) | 1984-08-09 | 1984-08-09 | 曲げ特性の優れたZr板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6144165A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105127677A (zh) * | 2015-07-25 | 2015-12-09 | 宝鸡市富源通工贸有限责任公司 | 一种用海绵锆加工锆带的方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5822367A (ja) * | 1981-08-04 | 1983-02-09 | Nippon Mining Co Ltd | 金属ジルコニウム加工品の防食処理方法 |
JPS5822365A (ja) * | 1981-07-29 | 1983-02-09 | Hitachi Ltd | ジルコニウム基合金の製造方法 |
-
1984
- 1984-08-09 JP JP16683684A patent/JPS6144165A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5822365A (ja) * | 1981-07-29 | 1983-02-09 | Hitachi Ltd | ジルコニウム基合金の製造方法 |
JPS5822367A (ja) * | 1981-08-04 | 1983-02-09 | Nippon Mining Co Ltd | 金属ジルコニウム加工品の防食処理方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105127677A (zh) * | 2015-07-25 | 2015-12-09 | 宝鸡市富源通工贸有限责任公司 | 一种用海绵锆加工锆带的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS624463B2 (ja) | 1987-01-30 |
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