JPS5921098B2 - 回転速度制御装置用表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、回転速度制御装置の表示装置に係り、特に被
制御装置を音程的に速度制御させる様に成し、その結果
を表示する様にした回転速度制御装置用表示装置に関す
る。

従来から、テープレコーダやレコードプレーヤ等の回転
速度制御装置として駆動用電動機を制御してキヤプスタ
ンに対接して送り出される磁気媒体又はターンテーブル
に載置されたレコード盤を所定速度で回転させ、これら
の速度を制御するための制御装置は、公知である。

これに於ては、駆動装置を手動操作又は電気的制御操作
によつて制御している。従来、スタジオ等で、予めテー
プレコーダに録音された楽器等の演奏に合せて、歌手が
歌を吹き込む場合、録音された楽器の演奏に音程を合せ
て歌えない場合には、テープレコーダのテープ走行速度
を変化して音合せする場合がある。

更に、レコードプレーヤ等でレコード盤の演奏に合せて
歌う場合に、音程が合わない為に歌いにくい事がある。
この様な時に、レコードの回転速度を僅かに変化させて
、歌手の声と発声者の声とを合せる場鳥 合に、従来の
速度可変装置では、どの程度速度を変化させればよいか
解らない事が多い。歌手の吹込み等では、ディレクター
が半音上げろとか、下げろとかを指示するのであるが、
テープレコーダ操作者はこの指示に応じて規定速度より
何％上げ； 下げするかを換算して、回転数制御装置を
操作する。この場合に困ることは、例えば３３回転を規
定速度とするレコードプレーヤ等で考えると、＋５．９
％で９９．２４セント、６．０％で１００．８８セント
と成り、例えば半音１００セントだけの速度０ 微調が
出来ず、操作換算等が大変煩雑に成る欠点がある。本発
明は、可変させるステップを回転数の百分率で変化させ
ること無く、音程単位でステップをコントロールする様
に成し、且つその変化させた１５音程値をデジタル表示
させる様に成して、上記従来装置の弊害を除去した回転
速度制御装置用表示装置を提供せんとするものである。

・７一 以下、本発明の回転速度制御装置用表示装置を図面と共
に詳記する。

第１図は、本発明の回転駆動装置の回転速度を音程的に
可変させる為の手段を有する音程可変手段１のパネルを
示すもので、この例では、音程可変手段１を被駆動用回
転駆動装置と別体に設けた場合であるが、これをテープ
レコーダ又はレコードプレーヤ等の回転駆動装置と一体
に組み込む事も勿論可能である。

音程可変手段１のパネルには電源用押釦２、音程制御「
オンオフ」押釦５ｂ１表示装置４、音程制御押釦５を設
ける。表示装置４は、音程を分数表示し得る様な表示部
４ａと、帯分数表示部４ｂとを有する。更に、本発明の
例でに、１音程（２００セント）を１と表示し、以下、
半音程（１００セント）を１／２，一音程゛４（５０セ
ント）、１／８音程（２５セント）、−〜
ゝ１６音程（１２．５セント）
、＾音程（６．２５セント）、１／６４音程（３．１２
５セント）と１音程のその半分、又その半分・・・・・
・と云う単位で回転速度を変化させる。

即ち、上述の本発明の実施例では、１／６４音程を最小
単位として分周比を定めて、ピツチコントロールする様
になす。本発明では、例えば１η戸程分だけ速度を変化
させるには、１の表示釦５と、１／１６の表示釦５とを
押圧すればよい。又、可変速度を早くするか遅くするか
は、押釦５ａによつて成される。第２図は、本発明のｌ
実施例を示す系統図であり、音程可変手段１に取り付け
た音程制御押釦５により、音程を決める。

第２図に於て、６はりード・オンリ・メモリで、音程１
／６４，１／３２，１／１６，１／８，１／４，１／２
，１，０，＋，一の押釦の組合せの番地が振り分けられ
、これら音程を２植信号の１，２，４，８，１６，３２
，６４，１２８に対応させると、例えば音程制御押釦５
の１／６４と１／３２との２つの押釦を押圧すれば、リ
ード・オンリ・メモリ６の出力には、３番地のデータ（
本装置では１４ビツト、２進並列信号）が得られる。５
ｂはＯセツトスイツチで、リード・オンリ・メモリ６の
次段に置かれた零ステツプ設定ゲート７に接続され、こ
れ等により、零セツトデータ（本装置では１０進で１０
０００の１４ビツト２進並列信号）が選択される。

ゲート７を通つたリード・オンリ・メモリ６とバイナリ
・カウンタ８との出力データを、一致検出回路９に供給
し、一致信号をとり、この一致信号にて、バイナリ・カ
ウンタ８のりセツト端子を制御して、これをりセツト状
態と成す。一致検出回路９の出力を、更にテープレコー
ダ又はレコードプレーヤ等の回転駆動装置１０のキヤプ
スタン又はターンテーブル１１をサーボするサーボ回路
１２に加え、キヤプスタン又はターンテーブル１１等を
サーボする。１７は基準水晶発振器で、これよりの６０
０ｋＨｚ信号を前記カウンタ８に加える。

表示部４ａは音程そのものを表示する。即ち、例えば１
／２音程（１００セント）上げた場合には、１／２の表
示が成される。この為、操作釦５，５ａ，５ｂによる並
列２進信号は、通分回路１４で分母、分子に別けられて
、次段の２進−１０進変換回路１３によつて１０進変換
されて、表示部４ａで表示される。又、キヤツプスタン
サーボ回路１２からサーボロツク信号を取り出し、これ
と基準水晶発振器１７よりの２Ｈｚの信号とのオアをオ
ア１５で取つて、その出力をアンド回路１６の一方の入
力とする。アンド回路１６の他の入力に、基準水晶発振
器１７よりの２００Ｈｚの信号を加えて、ロツクしてい
ない場合、表示部４ａの表示クロツクを低周波（２Ｈｚ
）に変換させて表示を点滅させる様に成す。本発明に使
用される分数表示装置について説明すると、通分回路１
４は、第３図に示す如く、第１及び第２のシフトレジス
タ１４ａ，１４ｂと、第１及び第２の２進−１０進変換
回路１３ａ，１３ｂと、ゲート回路１８とより成り、第
１のシストレジスタ１４ａ及び第１の２進−１０進変換
゛回路１３ａは表示装置４の表示部４ａのうちの分子表
示部４ａ′に接続され、第２のシストレジスタ１４ｂ及
び第２の２進−１０進変換回路１３ｂは分母表示部４ａ
″に接続されている。

また帯分数表示部４ｂには音程制御押釦５のうち１の釦
の出力が接続されている。上述したゲート回路１８には
端子１９よりクロツク入力が与えられ、他の入力には分
子用シフトレジスタ１４ａの１のコード出力が加えられ
、このゲート回路１８の出力は分子及び分母用シフトレ
ジスタ１４ａ，１４ｂの１と４、及び１と８のコードに
接続され、プリセツトパルスも端子２０により同様に与
えられる。通分回路１４としては１／２〜１／１６音程
押釦５の押圧により２進信号より成る並列入力が分子用
のシフトレジスタ１４ａに入力され、分母用のシフトレ
ジスタ１４ｂには２進信号１００００００がセツトされ
る。上記構成における動作を説明するに今押釦５中の１
／２，１／８，１／１６が押圧されたとすると分子用の
シフトレジスタ１４ａには３２＋８＋４−４４即ち２値
数で１０１１００がセツトされ、分母用シフトレジスタ
１４ｂには２値数で１００００００がセツトされるが分
母、分子のセツト値は下桁のＯの数だけ右シフトされ分
子は１０１１に分母は１００００となり１０進変換され
た表示装置４ａには１１／１６が表示されることになる
。

更に他の例として押釦５の１と１／６４を押圧すると、
表示装置４ｂに１が表示され、分子用シフトレジスタ１
４ａは１であり２値数で０００００１であり、分母は１
０００００であるが下桁が分子が１であるため、この場
合はシフトすることなく１０進数として表示装置４ａ（
Ｃ６４が表示され、帯分数表示として１−が表示される
ことになる。

本考案は、上述の如く構成されているので、デイレクタ
一等の指示に応じて、被回転速度Ｆｈｌ御装置が正常よ
り何音程低く、又は高く成る様に回転しているかを、正
確に直読することが出来る特徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の音程可変手段のパネル操作部の平面図
、第２図は本発明の系統図、第３図は通分回路の回路図
である。 図に於て、１は音程可変手段、４は表示部、５は音程制
御押釦、６はリード・オンリ・メモ１八８はバイナリ・
カウンタ、９は一致検出回路、１０は回転駆動装置、１
４は通分回路である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ テープレコーダやレコードプレーヤ等の規定速度で
   回転する回転駆動装置と、該回転駆動装置を階段的かつ
   音程的に速度制御する音程制御手段と、上記回転駆動装
   置を階段的かつ音程的に速度制御した結果を表示する表
   示手段とを具備し、上記音程制御手段の出力を通分手段
   と２進−１０進変換手段とを通じて上記表示手段に供給
   して上記結果を１０進数表示させる様にして成る回転速
   度制御装置用表示装置。 ２ 表示手段として１０進数の分数表示を行う様にして
   成る特許請求の範囲第１項記載の回転速度制御装置用表
   示装置。