JPS5921084Y2 - 引出式トレイ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車輌のインストルメントパネル部等に設けられ
る引出式トレイの改良に関するものである。

更に詳細には、ホルダに対して引出し自在とした箱状部
材を備える引出し式トレイにおいて、ホルダの両側に形
成された箱状部品両側部を係合し、ガイドする部分の箱
状部品移動方向ストローク限近傍に、該部分の一部を箱
状部品の幅方向内側へ折曲等して突出せしめた弾性スト
ッパ部を設ける如くし、箱状部品を閉じる方向へ押し込
んださいに発生する打音を防止する如くした引出式トレ
イに関する。

車輌のインストルメントパネルの一部には灰皿や小物入
れ等の引出式トレイが設けられる。

この例としては、例えば実開昭５２−１０７８８８号公
報に開示された自動車用灰皿を挙することができる。

これによれば上側に灰受保持具を備え、他方下側にこの
保持具に両側縁部を前後方向へ摺動自在に支持された箱
状の灰受を備えてなり、灰受を引き出して灰受機能を有
し、灰受を挿入して保持具とともに密閉状態になる機能
をもつ。

ところで、斯がる従来例をはじめ、一般にこの種トレイ
（灰皿等）において、箱状部品（灰受等）をホルダ側（
保持具等）へ強く押し込んで閉じた際、該箱状部品がホ
ルダの奥の壁等に衝突して打音が発生し、好ましくない
。

又これにより商品性が損われ、特に運転中に灰皿を閉じ
て格納する場合等は急激に強く押さざるを得す、打音が
発生し、好ましくない。

そこで上記を改善すべくホルダや箱状部品に緩衝材を装
置した場合、部品点数が増加すること、これの取り付は
作業が増えること、灰皿、これのホルダの如き小さな部
分に緩衝材を取り付けることは作業が面倒、煩雑である
等不利である。

本考案者は引出式斗レイの以上の如き問題点に鑑み、こ
れを解決すべく本考案をなしたものである。

本考案の目的は、ホルダ側の箱状部品両側を挟持して保
合ガイドするレール部分の箱状部品の格納ストローク限
近傍（格納完了時における箱状部品の後端位置近傍）に
、該レール部分の一部を箱状部品の幅方向内側へ突出す
る如く折曲等して一本の弾性ストッパ部を設け、以って
箱状部品の格納方向への押し込み時、これの限度近傍で
弾性ストッパ部分により摩擦力を増大せしめて箱状部品
の押し込み衝撃力を緩和し、打音の発生を防止し、以上
を部品の増加をもたらすことなく企図し得る如くした引
出式トレイを提供する。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述する
。

第１図及び゛第２図は基本構造の説明図で、１はホルダ
、３は箱状部品を示し、ホルダ１は金属板、或は合成樹
脂で成形される。

ホルダ１はフラットな上板１ａと、これの両側に対称的
に断面Ｃ型をなす係止案内用のレールｌｂ、ｌｂを備え
、これらは互に内側に溝を開放され、レールｌｂ、ｌｂ
の下は全面的に開放されている。

このホルダ１の前面は開放されているとともに、後面（
奥）は壁１Ｃで塞がれ、フラットな止板１ａを止して相
手方に結合される。

レールｌｂ、ｌｂをなす側板１ｄ、ｌｄの終端部の手前
を壁１Ｃの両側から切り離し、幅方向の内側、即ち側板
１ｄ、ｌｄの相寄る方向へ折曲し、弾性ストッパ２，２
を形成する。

ストッパ２，２は側板１ｄ、ｌｄの一部で形成され、こ
れと一体に連続して形成されている。

３は灰皿、小物入れ等の箱状部品で、上を開放した皿状
に合成樹脂等で形成され、両側に上記ホルダ１のレール
ｌｂ、ｌｂと係合する突条３ａ。

３ａを備える。

部品３はホルダ１のレールｌｂ、ｌｂ前面から突状３
ａ、 ３ ａがこれと嵌合する如く係合せしめ、奥側へ
押し込むことによりホルダ１内に格納される。

この押し込み格納時、突条３ａ、３ａの先部がレールｌ
ｂ、ｌｂと一体ストッパー２，２と格納ストローク限近
傍で衝合し、これを弾性に抗して押し広げて格納される
が、これとの摩擦係合により押し込み衝撃力は緩和され
、衝突打音の発生を防止し、又レールの一部を折曲した
だけのため部品点数の増加はない。

第３図はホルダ１１のレール１１ ｂを予じめ壁１１
Ｃの手前迄これと離間するように設け、側片１１ｄのエ
ンド部を上下の部分と切り離し、内側へ折曲してストッ
パ部１２を形成した実施例である。

第４図以降は本考案の具体的一実施例で、２０は車輌の
インストルメントパネルを示し、これの一部に引出式ト
レイとして灰皿２４が設けられる。

第５図で明らかな如く灰皿２４はホルダ２１及び灰皿容
器２３よりなる。

ホルダ２１は板材で成形され、上面板２１ ａ上にイン
ストルメントパネルの一部にネジ止め等するためのボス
部２１ ｅを備え、両側にレール２１ ｂ、 ２１ ｂ
を備える。

奥には壁２１ Ｃを備え、レール２１ ｂ、 ２１ ｂ
をなす側板２１ ｄ、 ２１ｄの先部には該側板２１
ｄ、 ２１ ｄを内側に折曲して形成した弾性ストッパ
部２２．２２を備える。

一方、容器２３の両側にはレール２１ ｂ、 ２１ ｂ
と係合する突状２３ ａ ２３ ａを備える。

ホルダ２１を既述の如くインストルメントパネルに取り
付け、容器２３を矢印で示される如くホルダ２１前面か
ら差し込み、容器２３の格納ストローク限で突条２３
ａ先端はストッパ部２２に当り、衝撃の緩和と折音防止
を図る。

以上で明らかな如く本考案によれば、灰皿等の引出式ト
レイにおいて、灰皿等の箱状部品を急激に、強く押し込
んでもホルダ側の弾性ストッパ部でこれが衝撃は弾性的
に緩和され、折音の発生は防止され、不必要な、不用意
な騒音発生は防止されて商品性を向上せしめをとともに
、以上を部品点数を増加することなく、又部品の組み付
けを要することなく、ホルダのレールの一部を新曲等す
るだけで遠戚することができ、実用的効果甚大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので第１図は基本構造
の斜視図、第２図は同横断平面図、第３図は変更実施例
の要部のみの図、第４図は車輌のインストルメントパネ
ル部の斜視図、第５図は灰皿に適用した実施例の分解斜
視図、第６図は一部を破断した同平面図である。 尚図面中１はホルダ、２はストッパ部、３は箱状部品で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ホルダに対して引出し自在とした箱状部品を備える引出
   式トレイにおいて、ホルダの両側部に形成され、箱状部
   品の両側部と係合し、これを挿抜ガイドする部分の箱状
   部品の格納ストローク限近傍に、該ホルダの両側部と一
   体で、これの一部を幅方向内側に新曲して突出せしめた
   弾性ストッパ部を形成したことを特徴とする引出式トレ
   イ。