JPS59206180A - 電縫管製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高周波誘導溶接方式による電縫管製造装置に
関する。

一般に、高周波誘導溶接方式の電縫管製造装置では、帯
状の鋼板（帯鋼）が数段の成形ローラにより順次略筒状
に成形された後、その帯鋼の突合せ部が高周波電流の利
用により加熱溶接される。このような装置では、通常は
銅製コイル（ワークコイル）が設けられて、このワーク
コイルにより帯鋼の突合せ部に高周波電流が電磁誘導さ
れる。この高周波電流の近接効果と表皮効果により、帯
鋼は局部加熱され、溶接温度にまで加熱された後、スク
イズルーラと称する加圧ローラによりその突合せ部が圧
着され溶接鋼管となる。

ところで、従来では、溶接効率を高めるため、鋼管内に
いわゆる内部インビーダといわれるフェライトコアをセ
ットして、側路インダクタンスを高めるような構成がな
されている。このフェライトコアにより、帯鋼の突合せ
部に高周波電が集中されるため、溶接効率が高まること
になる。しかしながら、このような構成であると、鋼管
の中にフェライトをセットするため、装置の機械的構造
上の大きな制約を受けるだけでなく、製造対象である鋼
管の径の大きさ自体も限定されることになる。

また、従来の製造＊置では例えば特公昭５４−８５３９
号明細書「銅管製造装置」に見られるように、スクイズ
ロール、シームガイドロー２等近傍にある部品が電磁誘
導されることによる溶接点電流の弱化、あるいは帯鋼の
突き合せ端部に流れる電流が外周面の円周方向循環電流
による溶接能率の低下等の防止にそれぞれ誘導コイルの
両側に外面インピーダを設けることが考えられる。

しかしながら、上記のような従来の鋼管製造装置では外
面インビーダ自体の構造が冷却水を通流させ得るように
した円筒状腔部を有する本体ドラム内に軸長方向に一致
する多数の棒状フェライトコアを装填して構成される。

このような外面インビーダでは、構造が複雑であるばか
りでなく、フェライトコア自体と溶接されるべき帯鋼と
の間に肉厚の非磁性体の本体ドラムが介在し、加熱効果
および溶接能率を殺ぐ欠点があった。そこで本発明は、
この外面インピーダの改良にエリ簡単な構成でより加熱
効果、並びに溶接能率の向上を実施可能とした電縫管製
造装置を提供するものである〇の概略的構成を示す斜視
図である。図中、１は帯鋼に高周波電流を誘導するため
の誘導コイル（以下ワークコイルと称する）である。２
ａ。

２ｂは、外面インピーダである一体成形により得た鞍形
フェライトコアであり、製造対象である筒状の帯鋼３の
外側で突合せ部（溶接部となる）に対向して配設される
（対向部は帯鋼３の外周湾曲に応じた曲部Ｒを有してい
る）。一方の鞍形フェライトコア２ａは、ワークコイル
１とスクイズローラ４との間に配設され、スクイズロー
２４側の形状が対をなすローラ間の円周に沿う形状に成
形されている。従ってフェライトコア２ａの一端部は略
テーパ状に形成され、スクイズロー２４間中央近くまで
挿入される。

スクイズロー２４は、ワークコイル１で誘導された高周
波電流にエリ局部加熱された帯鋼３の突合せ部を加圧し
て圧着させる機能を有している。従っセ、帯鋼３の圧着
点近くまでフェライトコア２ａが配設されるので加熱効
果は効果的である０また、フェライト２ｂは、例えばワ
ークコイル１とシームガイドローラ１０間に配設される
。シームガイドローラ１０は、通常湾曲に成形される帯
＠３の突合せ部の位置ぎめ及び各端部の間隙寸法全規定
するために設けられ−Ｃいる。なお、５ばいわゆる内面
フェライトコアであり、帯鋼３の内部に設けられる。６
ｇ。

６ｂはそれぞれフェライトコア２＆、２ｂの取付台、７
は冷却鋼管で冷却水を通しフェライトコア２ａに直接放
水冷却する構成をなしている。

このような構成において、その作用効果を説明する。ワ
ークコイル１にエリ誘導された高周波電流により、筒状
に成形された帯鋼３は、その突合せ部が加熱される。こ
の場合、帯鋼３の突合せ部に対応して鞍形フェライトコ
アｊａ。

２ｂが帯鋼３外面とは少間隙をなして取付けられている
。この結果、高周波電流が突合せ部に集中して高い効率
で局部加熱される。帯鋼３は、その突合せ部が溶接温度
まで加熱され、溶接される。そして、スクイズロー２４
により、溶接された帯鋼３の突合せ部は加圧されて圧着
される０これにより、溶接鋼管８が製造されて送り出さ
れる。

本発明では、上記のように従来装置に相違し、一体成形
された鞍形のフェライトコア２＆。

２ｂが、直接的に帯鋼３の外側に取付けられているため
、溶接の効率を著しく高めることができ、溶接に要する
電力の軽減を実現できる。特に１外径の小さい帯鋼にお
いては、従来ではその内部に十分な側路インダクタンス
と得ろような内面フェライトコア５を配設することが困
難で充分なる溶接効率を得ることはできなかった。

これに対して、本発明では、帯鋼３の外側（心鞍形のフ
ェライトコア２ａ、２ｂが直接的に配設されているため
、十分な側路インダクタンスを得ることができ、溶接の
効率を高めることができる。また、帯鋼３の外側に溶接
部側に鞍形状に取付ける構造であるため、帯鋼３がセッ
トされた状態でもフェライト２ａ、２ｂの取替えが容易
であるなど、装置全体の構造を簡単化できる。また、フ
ェライトコア２ａの外面インビーダをスクイズローラ４
の円周に沿う形状に成形することにより、ワークコイル
１を溶接部に近接できる。さらに、フェライトコア２＆
、２ｂは電磁誘導による自己発熱のため劣化するが、本
発明では従来のように本体ドラムに小バイブを取着した
ような複雑な構成をとるまでもなく外部の冷却装置（例
えば冷却鋼管による直接水冷）により、容易にフェライ
トコア２ａ、２ｂを冷却することができる。

更にまた、本発明装置では、図示の通りロー２側のフェ
ライトコアをローラ４の支柱に一体的に取着して構成し
たのでフェライトコアとローラとの相互位置決めが確実
に行ない葡るだけでなく、ワークコイル、フェライトコ
ア、ローラ間の間隔を小さくでき、溶接効率の向上は勿
論、装置全体の小形化に寄与するものである。

以上詳述したように本発明によれば、電縫管製造装置に
おいて、鞍形状の一体成形にエリ得た新規なフェライト
コアを採用することにエリ、簡単な構成でより高い溶接
効率で鋼管を製造す乙ことができる。しかも、鋼管の外
径が小さい場合でも充分なる加熱効果が得られるため、
内面インビーダを備えなくても実用可能となり、また任
意の径の鋼管が装置にセットされた場合でも、その径に
応じて鞍形フェライトを容易に取替えできるなど、機械
的構造を簡明化できる等実用上の効果大である。

第２図は、上記実施例において帯鋼３に対してフェライ
トコア２ａ、２０を上下に設けた構成である。このよう
な構成においても、上記第１図に示す実施例の場合と同
様の作用効果が得られるものである０

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る電縫管装置の概略的構
成を示す斜視図、第２図は本発明の他の実施例に係る電
縫管装置の概略的構成を示す斜視図である。 １・・・ワークコイル、２ａ、２ｂ、２０・・・外面フ
ェライトコア、４・・・スクイズローラ、５・・・内面
フェライトコア、６Ｂ、６ｂ・・・外面フェライトコア
取付台、７・・・冷却鋼管。 出願人代理人　弁理士　　鈴　江　武　彦第１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）高周波誘導溶接方式により順次筒状成形される帯
   鋼の突合せ部を局部加熱し、その加熱部ラスクイズロー
   ラで圧着し溶接鋼管を製造する電縫管製造装置において
   、上記帯鋼の加熱部の近傍に配設されるワークコイルと
   、このワークコイルを中間にして上記スクイズローラと
   は反対側に配設されるシームガイドローラと、上記ワー
   クコイルと上記スクイズ四−２間または上記ワークコイ
   ルと上記シームガイドローラ間の少なくともいずれか一
   方の間に位置し上記順次筒状成形される帯鋼の突合せ部
   の外側に配設される一体成形による鞍形フェライトコア
   とを具備したことを特徴とする電縫管製造装置。
2. （２）　　上記鞍形フェライトコアがワークコイルとス
   クイズローラとの間に配設され、フェライトコアのスク
   イズロー２側の形状が上記スクイズロー２の円周に沿い
   、対をなすスクイズローラ間の間隙に対応するよう略テ
   ーパ状に形成されてなることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の電縫管製造装置。