JPS5920205Y2 - 台所用品乾燥器の導風通路カバ−取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は食器やまな板、ふきん、鍋などの台所用品を
、熱風により乾燥させる乾燥器の加熱後の空気を熱風導
入室に案内する一端にノズルを備えた導風通路カバーの
取付装置に関する。

従来、この種の装置は、別々に形成された導風通路カバ
ーとその底板を、導風通路カバーの上に取付ける基台カ
バーとともに固定板にネジ止めされていた。

しかし、このような取付構造では、一番上に取付ける基
台カバーのネジ孔をそれより下に位置する導風通路カバ
ーとその底板のネジ孔部分に位置合せして取付けるか、
それらを別々に固定板にネジ止めしなければならないた
め、導風通路カバーの取付作業に手数を要する欠点があ
った。

また、導風通路カバーのノズル側は、空気吹出し口の幅
方向の寸法がその高さ方向の寸法に比べて割合長く、ノ
ズル上端面と基台カバーの下端面との間に空間部分が介
在するため、単にノズル両側端部を固定板にネジ止めし
ただけでは、成形歪や熱風の温度分布によるノズル上端
面の変形を防止することが困難て゛あった。

この考案は上記欠点を改善した導風通路カバー取付装置
を提供することを目的とする。

この考案では、送風ファンと、該ファンからの送風を加
熱するヒーターからなる熱風供給手段を備え、前記熱風
供給手段収容室は、基台本体と基台カバーにより形成し
た台所用品乾燥器において、基台本体にその一部か゛凹
陥したファンケーシングを形成し、ファンケーシングを
覆い一部にファンの吸引口と通風口とが開設されている
固定板を設け、この固定板とその通風口を覆うよう面付
けした導風カバーとで通風口に連通ずる乾燥部への供給
口を持ち通風口からの熱風を供給口に導く導風通路を形
威し、導風カバーを、その供給口部が固定板と器台カバ
ー間に挟持された状態で、他の部分を基台本体ないしは
固定板へビス止めないしは係着して取付けたことを要旨
として、前記目的が達成される。

実施例について説明すれば、１は熱風供給装置で、２は
乾燥器の乾燥部である。

乾燥部２は熱風供給装置１に連通ずる熱風導入室３を有
する物品載置ケース４と、該載置ケース４の上端開口部
に載置される乾燥容器５と該乾燥容器５の蓋６とから成
り立っている。

乾燥容器５の底部と蓋６の上面には多数の開ロア、８を
設けるが、蓋６に設ける開口８の大きさは乾燥容器５に
設ける開ロアの大きさより小さく形成する。

熱風供給装置１は物品載置ケース４と一体に成形した基
台本体９と、該基台本体９の周壁上端へ印ろう嵌めした
基台カバー１０とからなる。

熱風供給装置１内には、基台カバー１０の一部に形成す
る吸気口１１から熱風供給装置１外の空気を吸引する送
風ファン１２と、該ファン１２からの送風空気を加熱す
るヒーター１３と、該ヒーター１３を通過する間に加熱
される熱風を前記物品載置ケース４の熱風導入室３へ導
く導風通路１４とを設ける。

基台本体９には、その底部９ａに送風ファン１２の羽根
車１５を収容する凹部１６ ａと、同凹部１６ ａから
の送風通路をなす凹部１６ ｂとを有するファンケーシ
ング１６を一体に成形し、両凹部１６ａ、１６ｂを覆い
ファンケーシング１６に隣接する基台本体９の底部の上
方突出部分にまたがって固定板１７を取付け、前記凹部
１６ａと１６ ｂに対応する固定板丁７の位置に、それ
ぞれファン吸引口１７ ａと通風口１７ ｂとを開口し
、通風口１７ ｂの部分に例えばＰＴＣよりなる蜂の巣
状の通気性ヒーター１３を取付けるとともに、固定板１
７の通風口１７ｂからの送風空気吹き出し側表面に、前
記熱風導入室３側にノズル１８を備えた半裁形の導風通
路カバー１９をその口縁部を当てがって取付け、それら
の間に前記導風通路１４を形成している。

なお、通気性ヒーター１３はニクロム線を網状あるいは
コイル状に配置したものなどを使用してもよい。

導風通路カバー１９の取付けは、第３図に示す如く、ヒ
ーター１３１１！Ｉは従来通りネジ取付片２３により固
定板１７にネジ止めするとともに、ノズル１８側は基台
カバー１０のノズル１８先端面より突出させたネジ取付
部材２１．２１を、熱風導入室３の幅方向の左右両端部
に物品載置ケース４と一体に形成したネジ取付枠２２．
２２にネジ止めすることにより、ノズル１８上端面と接
触している基台カバー１０からの突出部材２０と、その
先端に形成した折曲げ保合部２０′で固定板１７に挟着
保持する。

このように取付けたときは、導風通路カバー１９のヒー
ター１３側のネジ止めは、水平な固定板１７への直接的
な取付けであってネジ孔を重ね合す必要がないため、位
置合せのわずられしさがなくなり、ノズル１８側のネジ
止めはノズルカバーを兼用している基台カバー１０のネ
ジ止めにより省略することができる。

また、導風通路カバー１９はノズル１８両側端部に固定
板１７に沿って形成した張出し片２４．２４がネジ取付
体２２．２２により、熱風導入室３の方向への移動を阻
止されるとともに、ノズル１８先端面全体と接触してい
る基台カバー１０の折曲げ保合部２０′によっても、同
じように熱風導入室３の方向への移動を阻止される。

その上、基台カバー１０はノズル１８先端開口部が直接
見えて、製品の美感をそこねるのを防止する役目を果す
ほか、ノズル１８部分全体を固定板１７との間に挟着保
持することにより、ノズル１８上端面の成形歪や熱によ
る変形を少なくすることができる。

ノズル１８部分の幅方向への移動は、載置ケース４の段
落係合部２５．２５により阻止される。

第６図と第７図は導風通路カバー１９取付けの他の実施
例を示すもので、第３図に示すネジ取付片２３の代りに
、これと直角方向に固定板１７に沿って基台本体９側に
長方形状の突出板２６を導風通路カバー１９と一体に形
成し、該カバー１９の突出板２６を前記基台本体９の対
応する位置に成形加工によって形成した長孔２７に挿着
するとともに、ノズル１８側の取付けは前記したのと同
様に行なつ０ 固定板１７の上面には、前記ヒーター１３と導風通路カ
バー１９のほか、送風ファン１２、ファン駆動用モータ
２８および乾燥器に使用する電気要素の各コード端子を
接続するターミナル２９とを取付ける。

３０は基台カバー１０の側面部に取付けられたフィルタ
ーケースで、該フィルターケース３０には吸入空気を清
浄にするためのフィルター３１を収納する。

３２は基台本体９の突出部外側の両側壁に物品載置ケー
ス４の方向に水平に形成したガイドレールで、該ガイド
レール３２．３２の上面には、被乾燥物品Ａから分離し
、傾斜底部３ａの開口３３から排出される排水用受は容
器３４を挿着する。

前記実施例においては熱風供給装置１を載置ケース４と
一体に形成した場合について説明したが、両者を別々に
形成したのち組合せても同様の効果が得られることは勿
論のことである。

この考案によれば、導風通路カバーの取付けに使用する
ネジの本数を減らすことができるとともに、ネジ止めす
る部分の位置合せが不必要になるため、導風通路カバー
の取付時の作業性を改善することができる。

また、導風通路カバーのノズル側上端面全体は、基台カ
バーの幅方向に突出させた突出部材とその先端に形成し
た折曲げ保合部により挟着保持することができるため、
ノズル上端面の成形加工歪や導風通路カバー内を通過す
る熱風の温度分布によるノズル上端面の変形をできるだ
け少なく押えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す断面正面図、第２図
は熱風供給装置の断面側面図、第３図は熱風供給装置の
要部の分解斜面図、第４図はノズル側取付けの詳細を示
す部分的断面正面図、第５図は導風通路カバーの取付け
の一例を示す平面図、第６図と第７図は他の実施例を示
す部分的断面正面図と要部の分解斜面図である。 ９・・・・・・基台本体、１０・・・・・・基台カバー
、１２・・・・・・送風ファン、１３・・・・・・ヒー
ター、１４・・・・・・導風通路、１６・・・・・・フ
ァンケーシング、］７・・・・・・固定板、１７ ａ・
・・・・・吸引口、１７ｂ・・・・・・通風口、１８・
・・・・・ノズル供給口、１９・・・・・・導風通路カ
バー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 送風ファンと、該ファンからの送風を加熱するヒーター
   からなる熱風供給手段を備え、前記熱風供給手段収容室
   は、基台本体と基台カバーにより形成した台所用品乾燥
   機において、基台本体にその一部が凹陥したファンケー
   シングを形成し、ファンケーシングを覆い一部にファン
   の吸引口と通風口とが開設されている固定板を設け、こ
   の固定板とその通風口を覆うよう面付けした導風カバー
   とで通風口に連通ずる乾燥部への供給口を持ち通風口か
   らの熱風を供給口に導く導風通路を形成し、導風カバー
   を、その供給口部が固定板と器台カバー間に挾持された
   状態で、他の部分を基台本体ないしは固定板へビス止め
   ないしは係着して取付けたことを特徴とする台所用品乾
   燥器の導風通路カバー取付装置。