JPS5937167Y2 - 台所用品乾燥器の熱風供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、主として、食器やまな板、ふきん、鍋等の
台所用品を、熱風により乾燥させる台所用品乾燥機に関
する。

従来、この種の台所用品乾燥機は、例えば第１図に示さ
れる如く、物品載置乾燥部Ａの一端横に形成された室Ｂ
内に、金属製の垂直取付板Ｃを立設して、該取付板Ｃの
乾燥部Ａとは反対側の面に送風ファンＤのファンケーシ
ングＥを取付け、乾燥部Ａ側の面に、ケーシングＢ内に
収容された羽根車Ｆの駆動モーターＧと、前記ケーシン
グＢ内からの送風空気を加熱するヒーターＨと、ヒータ
ーＨにより加熱された熱風を前記乾燥部Ａへ導く導風管
Ｉとが取付けられている。

Ｊは、取付板ＣのヒーターＨ取付部に形成されたケーシ
ングＥからの送風口である。

このような構造では、必要部材を前記１つの取付板Ｃへ
集約装備した利点はあるが、物品載置乾燥部Ａは、前記
室Ｂの底部近くに水平に延設され、その下部に熱風を受
は入れて前記乾燥部Ａ上へ均一に拡散して吹き出させる
熱風導入室Ｋを形成しているから、同導入室には、取付
板Ｃとは離れて互いに直角な向きにあるほか、導入室に
の熱風受入れ目Ｋが、取付板ＣのヒーターＨ付き送風口
Ｊとは異なった高さで対向し、それら両口に、Ｊを連絡
する部材は、それ自体で導風通路りを形成するような導
風管■とすることを止むなしとし、その形状は第１図、
第２図の如く複雑で、全体を−体成形することもできず
、前記室Ｂの底部「に添う部分Ｉ′を別部材で形成して
合体させており、部品点数が増加するため、部品の製作
と組立ての両面で不利となる。

しかも、導風管Ｉは、管路としての設計思想上、送風口
Ｊとの接続端ｒ開口径を、送風口Ｊの開口径にほぼ等し
くされ、送風口Ｊを通る送風空気を加熱すべく設けられ
るヒーターＨの外径にも非常に近く、ヒーターＨから突
出している電極片Ｍと干渉する。

このため、導風管■の接続端ｒは、ヒーターＨやその電
極片Ｍと干渉しないように、成る逃げを必要とするが、
送風空気のヒーターＨを避けるようなバイパスや外気の
中途混入を許容範囲とする必要から、ヒーターＨとの間
の余裕を余り持てず、前記ヒーターＨの形状に左右され
て設計が難しいうえ、導風管■の取付げ時に、前記電極
片Ｍに当って、その安全絶縁短端を損わせたり、損傷し
てし１うことがあり、組立て作業にも不便を来す。

この考案は、送風ファンと前記送風口と熱風導入室との
連絡構造を特に改良して、構造がより簡単でしかも前記
従来の欠点のない台所用品乾燥機を提供することを目的
とするものである。

第３図以下に示される実施例について説明すれば、物品
載置乾燥部１の一端部に熱風供給装置２の収容室３が形
成され、前記乾燥部１は、着脱自在な多孔熱風拡散板４
を上方開口部へ装着した熱風導入室５を形成している。

この室５の底部５ａと前記収容室３の底部３ａとが連続
し、該底部３ａに、送風ファン６の羽根車６ａを収容す
る上向き凹部７と、該凹部７からの吹出し通路を形成す
る上向き凹部８とをなすファンケーシング３Ｃが一体成
形され、該上方−面が開口するファンケシング３Ｃの蓋
板をなし熱風導入室５の一端部へ臨む面板９が、各凹部
７，８の口部すなわちファンケーシング３ｃの開口およ
び、収容室３の四周面板受面３ｂへ当てがってビス１０
により取付けられ、面板９には、送風ファン６の吸気口
１１と、凹部８に開口した送風口１２とが形成されてい
る。

送風口１２部にはファン６からの送風空気を通して加熱
する蜂の巣状の通気性ヒーター１３を、また吸気口１１
の口縁部上面にはファン６の駆動モーター１４をそれぞ
れ取付けである。

面板９の熱風送出側表面すなわち上面９ａには、その前
記ヒーター１３を取付けた送風口１２部から面板９が熱
風導入室５へ臨む部分に、半裁形の殻状導風カバー１５
を、その口縁１５ａを当てがって、前記吸気口１１を外
し前記送風口１２及びヒーターを覆うようにビス１６に
より面付けすると共に、面板９および殻状導風カバー１
５の前記熱風導入室５の一端へ臨む部分に、それら前記
上面９ａおよび口縁１５ａが遊離して熱風導入室５へ連
通するよう開口する前記熱風導入室５への熱風供給口１
５ｂを形成し、面板９および殻状導風カバー１５間２、
ヒーター１３により加熱された熱風を熱風導入室５へ供
給する導風通路１７としである。

収容室３上部は、着脱自在なカバー１８で形成し、一部
にフィルター１９を内蔵した吸気口２０を設けてあって
、送風ファン６は、前記２つの吸気口１１．２０を通じ
て凹部７内へ外気を吸引し、凹部８を介し送風口１２へ
吹き出す。

送風口１２へ吹き出された送風空気は、ヒーター１３を
通過して加熱された後、前記導風通路１７を経、熱風供
給口１５ｂから物品載置乾燥部１の熱風導入室５へ吹き
込捷れる。

乾燥部１の熱風拡散板４上には、多孔底部２１ａを持ち
、被乾燥物品２２を収容して乾燥させる容器２１が載置
されてかり、熱風導入室５へ供給された熱風は、拡散板
４および容器底部２１ａを介して容器２１内へ均一に拡
散して吹き出し、容器２１内の各種物品２２を乾燥させ
る。

物品載置乾燥部１には、被乾燥物品２２を直接載置して
乾燥させることができる。

前記容器２１には多孔蓋２３を施してあり、室２１内に
入った熱風を容易に逃がさず、物品２２の乾燥に充分役
立たせて熱効率を高めると共に、物品２２を乾燥させた
後の熱風をさらに拡散して放出させ、集中放出による危
険を防止しである。

容器２１は拡散板４を外して室２１上へ直接載せてもよ
い。

また、蓋２３の上部には別に区画された補助ｔｆｊ室２
４を形成して単独の蓋２５を設けてあり、室２４の底部
や蓋２５を多孔として、物品２２を乾燥させた後の熱風
が通過することによって、箸等の小物２６を乾燥させる
。

特に室２４を通る熱風は、物品２２の乾燥のために温度
が低下しており、朱塗りのものや合成樹脂製のものなど
熱に弱いものの乾燥、筺た、ふきん等の食器類とは別に
したいものの乾喚に便である。

前記ヒーター１３は、ＰＴＣからなり、温度自己制御機
能を持っているが、何らかの理由で異常温度になった場
合の保障用として、ヒユーズまたはサーモスタット等の
異常温度時にヒーター１３をオフとする感熱制御要素３
２を、前記面板９上へ取付け、殻状導風カバー１５の一
部に形成した補助室２８内に位置するようにし、外気お
よび熱風例れの影響も受けずに、ヒーター１３の温度の
みを面板９を介して感知し、より正確に作動して安全を
保証できるようにしである。

殻状導風カバー１５は、面板送風口１２を覆う部分を、
大きな立ち上がり部１５ｃとして、熱風の吹き出しを無
理なく行わせた後、扇形部１５ｄを経てスリット形の前
記熱風供給口１５ｂへ熱風を分散案内すべくしてあり、
前記立ち上がり部１５ｃの大きさ形状は任意であって、
充分大きく形成することにより、ヒーター１３に直接接
触したり、取付は時にヒーター１３の電極片１３ａ等を
損傷させ、あるいはその絶縁距離を損うようなことがな
くなるし、取付作業もそれだけ容易となる。

また、ヒーター１３をその容量の設定等で大きさが各種
に異なるものを選択使用する場合、番大きなヒーター１
３を包被するよう形成しておけば、一種類の殻状導風カ
バー１５を全ての場合に兼用できる利点がある。

前記各凹部７，８をなすファンケーシング３Ｃは、収容
室３の底部３ａへ一体成形することによって、部品点数
を減少し得るが、図のような底部３ａかも立ち上がる囲
繞壁により形成しても、あるいは底部３ａを下方へ窪ま
せて形成してもよく種々に形成できる。

そして、ケーシング３Ｃが底部３ａへ設げられる結果、
面板９はそれらの上へ載置して取付ければよく、該面板
９にヒーター１３や殻状導風カバー１５等の付帯物を取
付けるにも、それらを面板９上へ載せて作業すればよく
、組立て作業に便であるほか、面板９はその任意の箇所
を任意数取付は得るのと、ケーシング３Ｃが収容室３の
底部３ａへ一体成形されているのとで、全体に振動しに
くく静かに運転できる。

２７はタイマー、２８はドレン口、２９はドレンパン、
３０は保護枠、枠３１は拡散板４の折畳み・・ンドルで
ある。

この考案によれば、送風ファンのファンケーシング−面
間口を覆う面板に送風ファンの吸気口と送風口とが開設
され、前記送風口に該送風口から吹き出される空気を通
して加熱するヒーターが取付けられ、該ヒーターにより
加熱された熱風を熱風供給装置の収容室下部に連続した
物品載置乾燥部の熱風導入室に供給し、同物品載置乾燥
部に載置された物品を乾燥させる形式の台所用品乾燥機
において、前記ファンケーシングは熱風供給装置収納室
の底部に一体形成したからその分部品点数および組立て
手間が減少し、ファンケーシングの上向きの一面開口を
覆う前記面板を、物品載置乾燥部の熱風導入室へ連続す
べくすると共に該面板の熱風送出側である上面に、半裁
形の殻状導風カバーをその口縁部でいわゆる面付けしか
つ前記導風カバーの口縁一部を面板から浮かせて熱風導
入室へ連通する熱風供給口として、面板および殻状導風
カバーのみの間で、前記送風口を出てヒーターを通過す
ることにより加熱された熱風を前記熱風導入室へ導く導
風通路を形成したから、該導風通路の構成部品の点数お
よび組立て工数も減少して、全体の構造が簡単であるう
え、面板はファンケーシング上へ載せて取付ければよく
、面板自身の取付けは勿論、それにヒーターやカバーを
取付けることも容易であるし、それらヒーター等を付設
した面板を取付けるにも便利なため組立てが容易であり
、しかも殻状導風カバーは単純な形状のため容易に成形
等でき、コストが低減する。

また、前記導風通路は管路概念を離れて、面板および殻
状導風カバー間で形成するものであり、殻状導風カバー
の覆被機能上、送風口やヒーターの大きさ形状に左右さ
れず、ヒーターの電極片等と干渉しない充分な余裕をも
って、最適な条件の通路を設計することが容易なため、
殻状導風カバーがヒターと接触したり、取付は時に電極
片と干渉してその安全絶縁距離を損ったり、あるいは損
傷させることもなく、前記組立ての容易性をさらに助長
すると共に、製品の不良品発生を抑止し安全性の高いも
のとすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す断面図、第２図は導風管およびヒ
ーターの斜面図、第３図はこの考案の一実施例を示す乾
燥機使用状態の断面図、第４図は一部を断面して見た乾
燥機本体部の正面図、第５図は一部を切欠いて見た乾燥
機本体部の平面図、第６図は要部の分解斜面図である。 １・・・物品載置乾燥部、２・・・熱風供給装置、３・
・・収容室、３ａ・・・底部、３ｃ・−・ファンケーシ
ング、５・・・熱風導入室、５ａ・・・底部、６・・・
送風ファン、６ａ・・・羽根車、９・・・面板、９ａ・
・・熱風送出側の上面、１１・・・吸気口、１２・・・
送風口、１３・・・ヒータ、１４・・・駆動モーター、
１５・・・殻状導風カバ１５ａ・・・口縁、１５ｂ・・
・熱風供給口、１７・・・導風通路、２２・・・被乾燥
物品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 物品載置乾燥部の一側に熱風供給装置を収容した収容室
   を設け、前記熱風供給装置には、送風ファンと該送風フ
   ァンから吹き出される空気を通して加熱するヒーターと
   を設け、該ヒーターにより加熱された熱風を、前記収容
   室の下部に連続した物品載置乾燥部の熱風導入室へ供給
   し、同物品載置乾燥部に載置された物品を乾燥させる台
   所用品乾燥機にかいて、前記送風ファンのファンケーシ
   ングは前記熱風供給装置収容室の底部に一体形成して、
   その上向きの一面開口に該開口を覆うように面板を取り
   付げて、該面板に前記送風ファンの吸気口と送風口をそ
   れぞれ形成すると共に該送風口に前記ヒーターを取り付
   け、該面板の熱風送出側表面である上面に、−面が開口
   した半裁型の殻状導風カバーをその口縁を当てがって、
   前記吸気口を外し前記送風口及びヒーターを覆うように
   面付けすると共に前記導風カバーの口縁一部を面板から
   浮かせて熱風供給口とし、前記面板釦よび殻状導風カバ
   ーのみの間で前記送風口からの熱風を前記熱風導入室へ
   導く導風通路を形成した台所用品乾燥機。