JPS59197439A - 親水性多孔質焼結体 - Google Patents

親水性多孔質焼結体

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JPS59197439A
JPS59197439A JP7220383A JP7220383A JPS59197439A JP S59197439 A JPS59197439 A JP S59197439A JP 7220383 A JP7220383 A JP 7220383A JP 7220383 A JP7220383 A JP 7220383A JP S59197439 A JPS59197439 A JP S59197439A
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JP
Japan
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powder
sintered body
particles
polyolefin
substance
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JP7220383A
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English (en)
Inventor
Toraichi Katsube
勝部 寅市
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Asahi Kasei Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Asahi Kasei Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は親水性および通気性に優れた多孔質焼粘体に関
する。
熱可塑性樹脂粉末を所定の型に充填して、外部より加熱
し、粉末粒子相互の接触点においてのみ融着させて後、
冷却固化せしめて得られる多孔性の焼結体は、その特性
を活して水中散気管、ライター芯、サインペン芯、電池
セパレター、各種のヂ過材として使用されている。特に
熱可塑性樹脂としては、オレフィン樹脂が多量安価に入
手可能であり、耐薬品性、耐衝撃性等の物性にも優れて
いることから最も多く使用されている。しかしながらこ
れらのオレフィン樹脂の多孔性焼結体は、元来疎水性で
あるため前記用途等の内、親水性を要求される材料とし
ては不適当であり、制約を受けていた。一方1.親水性
を有する多孔性焼結体としては、特公昭3t−、:zs
erλ号公報には粉体の線状ポリアミドを用いる方法、
さらに特公昭タトー10グ2グ号公報には熱可塑性アク
リロニトリル樹脂を基材とする多孔質焼結体が開示され
ているが、前者は微弱な親水性しか有せず、また前、後
者とも親水性は有するが同時に吸水性を有す条ために水
によって膨潤し寸法安定性に劣ることから、濾過材料、
サインペン芯、インキローラー等親水性と寸法安定性が
要求される用途には不都合であることが判明した。
本発明者らは前記の親水性を有しかつ吸水膨潤しない焼
結材料を得るべく検討した結果、スルホン化ポリオレフ
ィンが、その相矛盾する性能を満足せしめることを見出
し5本発明と同一になる特願昭57−//?90IIS
″を提出した。すなわち。
スルホン化ポリオレフィン粉体は、ポリオレフィン粉末
を発煙硫酸や無、水硫酸等を用いて、その粉末粒子表面
の少なくとも一部をスルホン化したものであり、その事
(二よって粒子表面の水に対する濡れ性を著しく改善し
、その粒子内部は疎水性を残すことで粒子全体としては
吸水しないものとしたものである。この特性は焼結成形
体とした場合にも維持される。このような特長をもった
焼結体は、新規な用途に展開できる可能性をもっている
しかしながら、斯様な焼結成形品に適した成形材料の粉
体粒子は、近年、より微細な空孔径を得るため微細な粉
末が要求されており、前記スルホン化ポリオレフィン粒
子が微細な場合においては、成形された焼結体が十分な
る親水性を示さない事が判明した。すなわち、本発明に
いうような粉体の粒度分布において!θ重量%以上が平
均粒径で、XOOμ以下であるような微粉体を焼結成形
する場合には、金型等に充填された粉末粒子は極めて密
に相接しているため、加熱時の融着面積が大となり、出
来た焼結体の空隙が小さく、かつ少なくなって通気性や
通水性が大きく低下したものとなる。
本発明によれば、このような欠点を有する微粉体材料を
用いても通気性や通水性等に優れた親水性の多孔質焼結
体を得ることができる。
本−発明は(1)スルホン化ポリオレフィンを含むポリ
オレフィン潜体−であって、その粉体の粒度分布におい
て50重量%以上が平均粒子径でλθθμ以下である粉
体囚、及び7θ℃以上の融点を有し、平均粒子径が/j
θμ以下の粉末であって、かつ該粉体(A)の軟化溶融
時において該粉体(んの粉末粒子相互の溶着な抑制ない
し阻害する作用を有する粉末物質(B)を、該粉体囚/
該粉末物質(B)=/θθ/θ、θλ〜!(重量比)の
割合で混合し、該粉体囚の粒子表面や粒子間に該粉末物
質(B)の粒子を付着ないし介在させた状態で焼結成形
して得られる親水性多孔質焼結体であり、その実施態様
として粉体囚全体のポリオレフィンに対するスルホン化
交換当量が/ X / 0”−’〜s×1o−3<ミリ
当量/f)の範囲内である親水性多孔質焼結体 又、ポリオレフィンが、エチレン重合体−プロピレン重
合体、ブテン−/重合体またはそれらのモノマーを主体
とした2種以上の七ツマ−の共重合体あるいはその重合
体の混合物である親水性多孔質焼結体 さらに又、粉体囚の水に対する接触角をθP(度)、粉
末物質(B)の水に対す、る接触角をθB(度)として
表わすとき、粉体囚と粉末物質(B)の混合割合いが次
式のいずれかで表わされる範囲である親水性多孔質焼結
体ただしくイ)θB〈θPの場合、(A) / (B)
’ = /θθ/θ、θコ〜j(重量比)、(ロ)θr
くθB<9θ(度)の場合、(A)/(B)= / o
 o 10./〜t (重を比)、 (ハ)tiB〉り
θ(度)の場合、(A)/(B)=/θ0 / 0.θ
λ〜コ(重量比) である。
本発明におけるスルホン化ポリオレフィンを含む粉体(
A)とは、具体的にはポリエチレン、ポリプロピレンあ
るいはポリブテン等のオレフィン重合体またはエチレン
・ブテン共重合体、エチレン。
酢酸ビニル共重合体などのエチレン、プロ゛ピレンある
いはブテンを主体とする共重合体の粉体、あるいはこれ
らの重合体の混合物からなる粉体であって、少なくとも
その粉体の一部または全部がスルホン化ポリオレフィン
であるものをいい、付加したスルホン基は適宜アルカリ
等で中和されているものをも含み、かつその粉体の粒度
分布において3′0重量%以上が平均粒子径で、!00
μ以下であるような粉体を称していう。ポリオレフィン
のスルホン化量はポリオレフィンの水濡れ性が改善され
、かつ焼結成、形性が損なわれない程度にスルホン化さ
れたものをいう。また、焼結成形性を無視して過度にス
ルホン化した粉体を作り、これにポリオレフィン粉体を
ブレンドして親水性と成形性を満たすようにしたもので
あっても差しつかえない。更に好ましいスルホン化量は
、粉体囚全体のポリオレフィンに対するスルホン化交換
当量カ/×/θ−4〜!×/F3Cミリ当量/?)の範
囲である。前記範囲内であれば親水性、成形性とも満足
され得る焼結体を得る。粉体の粒径や粒度分布は焼結成
形時の条件中と出来た焼結体の空隙率(多孔率)あるい
は空隙間隔(空孔径)に最も大きな影響を与える。多孔
質焼結体を得る焼結成形   ゛においては原料粉末の
粒子が小さいものほど、多孔性で孔径の小さな焼結体を
得、ることか可能であるが、一方、成形性においては好
適なる成形条件中は極度に制約されるようになる。すな
わち実際の状態としては、熱源部である金型面に近い部
分は過焼結しやすく内部は粉末が残存しやすくなる。
焼結条件不適等によって過焼結状態になったものは1粒
子間隙が消滅したもの、いわゆる外皮を形成する。この
外皮形成現象は一般に原料粉体粒度が細かいほど、溶融
時の流動性(メルトインデックス)が大なるものほど起
こりやすく、また成形時の加熱温度が高いほど、得よう
とする゛焼結体肉厚が厚いほど、また充填した粉体に対
して加わる圧力が高いほど顕著に発現する。この現象は
スルホン化ポリオレフィンにあっても同様であり、特に
本発明にいうような粒径でコθ0μ以、下のものが粉体
全体の夕θ0重量部上を示めるような粉体にあっては、
上述のような要因の少しの変動で過焼粘体となる。
本発明者は、このような微粉体原料であっても過焼結に
なりに<<、更にスルホン化ポリオレフィンのもつ親水
性が損なわれないような多孔質焼結体を得るべく、鋭意
原料粉体について改良を試み、本発明に到一連した。
本発明では前記のスルホン化ポリオレフィンを含むポリ
オレフィン粉体(Nに、本発明にいう粉末物質(B)の
少量を予め添加混合しておくことC二よって、粉体(A
lを薇成する樹脂粒子表面ある−5・は粒子間の一部あ
るいは可成りの部分に粉末物質(B)の粒子が介在して
いる状態を意図的に作り出しておく。
このことによって焼結成形時における粉体囚ノ粒子相互
の過度の融着を防止でき、これによって成形条件を大巾
に緩和、拡大できた。具体例としてその効果を第1図お
よび第2図によって説明する。
第1図は平均粒径100μのスルホン化ポリエチレン粉
末(スルホン化交換当量;/×10 瓢すモル/グラム
)に、融着遅延物質としてシリカ微粉末を0.5重量部
はど混合分散させた粉末の乙■2の棒状焼結体の断面図
、第2図は比較例として、同スルホン化ポリエチレン粉
末だけの棒状焼結体である。−図において、それぞれ(
1)は断面全体倍率約/夕倍の模写図、それぞれの(2
)は断面部の倍率約30倍の写真である。両者は、同一
条件(加熱条件;/乙0℃XJ−分)で焼結成形したも
のである。模写図(1)において、円内■の黒点〜黒斑
状に表わした部分■が空洞部であり、白い部分■が焼結
した樹脂粒子である。1第・、7図の(1)および(2
)(二見られるごとく本発明の焼結体は焼結体全体にお
いて、梱脂部と空洞部が均一に混在している。これに対
し第2図の(1)、(2)にみられるごとく比較体では
焼結体の外周部は空洞のない外皮を形成しているし、内
部にはスが発生し、非常に不均一な焼結体となっている
。本発明の効果のひとつに、このように過焼結になって
いない焼結体が容易に得られることが実証される。第3
図は実施例−乙によって得られた本発明の親水性を有す
る多孔質焼結体の破断面の倍率700倍の拡大立体写真
である。これによると空孔径j〜/!μの迷路状に連続
した空洞を有する焼結体となっていることが判る。
一般的にスルホン化ポリオレフィンを含めて、ポリオレ
フィンにはポリオレフィンの溶剤あるいは可塑剤として
あげられる物質以外は、樹脂と溶融状態において混練し
ない限り相溶あるいは浸透しない性質を本発明では利用
する。特に焼結成形のように樹脂の軟化溶融温度(ビカ
ット軟化点)近辺もしくはそれよりゃ\高い温度下で、
僅かな圧力しか介在しないような条件下では、多くの物
質がこのような作用を示す。しかし、それらを添加混合
したものが金型を腐蝕したり、取扱いが困難であったり
、有害性であったり、親水性を失なわせるものであった
り、焼結体としての強度が損なわれるものであっては不
都合である。これらの弊害がなく、シかも微少量の添加
混合で目的とする効果を得られる物質の探索研究を更に
す\めた結果、そのような効果の得られる物質の特性を
把握した。すなわち本発明にいう粉末物質(B>とは、
具体的特性としては、平均粒径が/jθμ以下、より好
゛ましくは/θθμ以下、最も好ましくは粉体(3)の
粉末粒子径の%以下の粉末状であり、その融点が70℃
以上、更に好ましくは粉体(Nの樹脂のとカット軟化温
度(A8TJD/夕、2にで測定)をTm ℃とじて表
わしたとき、その融点が(Tm−コθ)℃以上を示すも
のをいう。この粉末物質(B)の粒度は焼結体物性を出
来る丈損なわず、しかも少量で過焼結を防止し、親水性
をも損なわせない事において1重要である。また粉禿物
質(B)の融点が基材樹脂の焼結可能なる下限温度より
余りにも低い場合は過焼結を防止する作用に乏し伝。ま
た。
粉末物質(B)は単一元素あるいは化合物のみならず、
それらの混合物をも包含する。混合物が複数の融点を呈
する場合には、各物質の混合割合と、各物質の融点の積
の算術平均値、例えば物質Cと物質りの混合物(重量比
でX対yの割合の混合)が、それぞれの融点TOとTD
を示す場合、x−To+y。
TDの値をその混合物の融点とみなす方法を採る。
また、後述する物質(B)の水に対する接触角値な求め
る場合もこれに準じた計算値を適用する。
粉末物質(B)の更に具体的な物質名称として例をあげ
るとアルミ粉、ブロンズ粉、炭素粉などの単一物質ある
いはその混合物、二酸化硅素、酸化チタン、酸化鉄、酸
化マグネシウム、アルミナ、タルク、クレー、ガラス粉
など金属や非金属の酸化物を主体とする物質、炭酸カル
シウム、硫酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸リチウム、リシノール酸バリウムなどの金属
と無機又は有機の酸との塩、オレイン酸アミド、ステア
リン酸アミド、N N’エチレソビスアルキルアミドな
どの脂肪酸アミド、粉末セルロース、木粉、酢酸セルロ
ースなどのセルロース誘導体やポリアミド、ポリアセタ
ールなどの天然あるいは合成の高分子などがあげられる
。粉体(Nに含まれるスルホン化ポリオレフィンが未中
和であったり、中和子 5兎であったりした場合に不都合が生じる場合は弱酸と
金属との塩や金属酸化物、金属水酸化物、脂肪酸アミド
などのpn緩衝作用のあるものを選ぶことは良い結果を
もたらす。また、物質(B)の添加を少なくして、目的
の効果を得るには物質(B)の粒径が微細で軽質であり
、かつ分散性が良好なものを選ぶのが良い結果をもたら
し、更には、水に対する接触角が70(度)以下のもの
を選ぶと好ましい結果を得る。すなわち本発明に用いる
粉末物質′(B)としては、特に好ましくは上述のよう
な諸要求を満足する物質であり、場合によっては複数の
物質を併用することによってこの様な効果をもったもの
を作ることも可能である。
本発明において、スルホン化ポリオレフィンを含む粉体
図に対する粉末物質(B)の添加混合量は、粉体(3)
の700重量部に対し粉末物質(BIO,θコ〜5重量
部の範囲である。粉末物質(B)の粒度が充分に小さく
、軽質のものを充分に均等に粉体図の粒子表面や粒子間
に分散させるならば、低濃度でも効果が発現する。また
、比較的粒度が大きく1重質の粉末物質(B)について
は5期待する効果を得るにはそれに相応した一添加量が
必要となる。一方、添加量を増加させていくことによっ
て、粉体図粒子間の融着防止が過度になると焼結体の機
械的強度の低下や添加物質の特性、特に疎水性のものに
あっては添加量増加に従ってスルホン化ポリオレフィン
本来の親水性を阻害するようになる。これらのことから
、粉体図に対する粉末物質(Blの添加量は粉体図が有
する水に対する接触角と粉末物質(B)の水に対する接
触角および両者の混合割合の間にも関連があることがわ
かった。これらの関係を更に整理して示すると粉体(A
)の水に対する接触角なθB(度)、粉末物質(B)の
水に対する接触角をθB(度)として表わすとき粉体図
に対する粉末物質(B)の割合(重量比)は次の式のい
ずれかで表わされる範囲が効果的である。
(イ) θBくθBの場合 粉体図/粉末物質(B) = / 0θ10.θ2〜j
(ロ) θBくθBくりθ(度)の場合粉体(A)/粉
末物質(Bl = / 00 / 0./ 〜t(/→
 θB>9θ(度)の場合 粉体(A)/粉末物質(Bl = / 0θ10.θコ
ル)上記の範囲において粉体(Nと粉末物質(Blとを
混合する方法は、・粉体図が軟化溶融しないような温度
下で両者をかきまぜて分散させるところの一般にトライ
ブレンドと呼ばれる方法である。
このようにして得られた焼結′用材料は公知の粉末焼結
成形法で成形することによって、通気性に優れた親水性
の多孔質焼結体を得ることができる。
本発明の親水性多孔質焼結体の空孔率は原料粉体の粒子
径や焼結条件等によっても異なるが、3θ〜乙θ係の範
囲であるものが望ましい。
尚、本発明に用いるスルホン化ポリオレフィンのスルホ
ン化交換当量は次のような方法で測定し、た値である。
スルホン酸型(−803H型)の原料(Wグラム)を7
N −CaC1□水溶液中に混じて平衡状態とし、その
水溶液中に発生したHCIを中和するに必要なる0、 
/ N −NaOH水溶液(力価f)の量(XQl、 
)から計算する。
交換当量−θ、/ f−x/W (ミリグラム当量/許
)昼下実施例により、本発明の例を具体的に説明する。
実施例−/ 低密度ポリエチレン(M I 値; o、q y/10
=−密度;θ、9.20 y/atl、ビヵット軟化温
度;デ。℃)のベレットを機械粉砕し、粒径が230〜
2θθμに全体のZS重量係を有し、その夕。重量係平
均粒径が35θμの粉体、及び粒径が/θ0〜λθ0μ
に全体の955重量部有し、その夕θ重t%平均粒径が
/fOμの粉体のコ種の粉体を得た。この2種の粉末ポ
リエチレンの個々について次の様な方法でスルホン化し
た。粉末ポリエチレンの3匂を6tのジクロルエタン中
に入れ、これに0.3重量部/Pgとなるようs03を
添加し、液温グ0℃で攪拌混合してスルホン化反応を行
なわせた。スルホン化交換当量が約3 X / 0= 
ミ!J当量/1・PKとなった時点で/N苛性ソーダ溶
液乙tをこれに添加し、スルホン化反応を停止させると
ともに、塩化反応を行なわせた。得られたスルホン化ポ
リエチレンは充分に水洗し、乾燥して試供体とした。得
られた平均粒径の異なる2種のスルホン化ポリエチレン
粉末について内寸乙Δ、外寸/θΩ、長さ、22 cm
の真鍮管状金型に粉体な満たして、熱風炉中で所定時間
加熱しく個々の成形条件は第1表に併記)、次いで冷却
して棒状の焼結体を得た。一方、SO重量係平均粒径が
/♂0μのスルホン化ポリエチレンについては、更にそ
の粉体の700重量部に対し、微粉末シリカ(平均粒径
;/μ、融点:1000℃以上、水に対する接触角;0
〜.2θ度、粉体嵩比重θ、θ/ 3 f/cc)とタ
ルク(平均粒径;ざμ、粉体嵩比重:0.7’1?/c
r、 )を/対7重量比に予め混合し飛散性と分散性を
改良し、かつ弱塩基性を有する混合物を□、y部、添加
混合した。この試供体についても、前記と同様の条件で
焼結体を作った。これらの焼結体の焼結条件毎の焼結状
態の可否、および焼結体の両端をカットして長さを20
cmとし、これを垂直に立て、下端の1cmを水中に浸
したときに水が焼結体に毛管現象で浸透する高さく親水
柱と称するを測定し、第1表に記載した。この、結果か
らも明らかなように、夕0重量%粒径が3!θμのもの
に比べて、同/i0μのものは好適成形領域が極めて狭
く、かつ親水柱も小さいが、本発明のものは焼結状態、
親水性とも良好な多孔質焼結体であった。
(以下余白) 第  /  表 (備考)充填率:金型容量に対する原料樹脂の仕込量を
表わし、次式で求めた値 実施例−2 実施例−/で用いた夕θ重量係平均粒径が/ざμのスル
ホン化ポリエチレン粉末の100重量召に対して、融点
の異なる各種の粉末状物質の0.2重量部をトライブレ
ンドした個々の試供体を作−だ。このものについて実施
例−7同様に棒状焼糸体を作り、評価した結果を第2表
に記載した。Sれによると、スル、ホン化ポリエチレン
に対しブ1ンドする物質の融点が、は’−”70’C以
上あればi焼結を防ぎ、またブレンドする物質そのもの
が既水性であってもこの程度の混合量ではその影9)発
現せず、むしろ空孔数が多いことによる毛管3象の作用
効果の高い焼結体であった。
(以下余白) θ ± / 笥 東 ま 見 実施例−3 粒径7タ〜/7タμmに全体の2タチを有し、その夕0
重量%平約粒径が/30μを有する高密度ポリエチレン
の重合粉末(MI値:0.θj2//θ順、密度;θ、
9オタy/l:t/1、ビカット軟化温度:/2.3−
℃)を実施例−/に記載したと同様の方法でスルホン化
し、交換当量が/3 X / 0−3ミリ当量/f−P
gとなった時点で苛性ソーダで中和し、その後、充分水
洗し、乾燥したスルホン化ポリエチレン粉末を作った。
このスルホン化ポリエチレン粉末の700重量部に対し
、微粉末状で、融点7.20℃以上の物質で、水(二対
する接触角が異なるものを個々にトライブレンドした試
供体を作った。この試供体を実施例−/に準する方法で
is。
℃xr分の一定加熱条件で焼結成形し、得られた棒状焼
結体の焼結状態、親水柱及び折曲げテストによる焼結体
の強度を観た。この結果をあわせて第3表に記載した。
実施例−グ 実施例−3で用いた高密度ポリエチレン粉末および同品
のスルホン化ポリエチレン粉末を所定割合いに混合し、
このスルホン化ポリオレフィンを含む粉体の700重量
部に対し、粉末シリカ(平均粒径/μ)と粉末炭酸カル
シウム(平均粒径グμ)の7対/重量比混合物を0.6
部添加混合した。
このものを実施例−/と同一様の装置と金型を用いテ/
タθ℃xt分間加熱し、次いで冷却して棒状焼結体を得
た。この棒状焼結体の平衡時の親水柱評価結果とポリエ
チレン粉体全体に対するスルホン化交換当量の値と対比
した結果を第7図に示した。この結果から基材のスルホ
ン化ポリオレフィン単体の焼結体の親水柱以上の値を本
発明によって得るにはスルホン化ポリオレフィンを含む
粉体全体に対するスルホン化交換当量が2×/θ−4(
ミリ当量/グラム)以上であれば良いことが判った。第
7図において破線は親水柱が、2oCrn以上であるこ
とを示す。
実施例−夕 実施例−グで得た焼結体の寸法を正確に測り、欠いてこ
の焼結体を洪水中に2時間浸漬した。このとき焼結体に
は外観的変形や膨潤は観られなかった。また取出して室
温まで戻した焼結体の寸法を再測定した結゛果、寸法に
変化は認められなかった。更にこの焼結体を50℃で減
圧乾燥し、再度親水柱を測定したが親水柱が低下する現
゛象は認められなかった。これらの事から本発明の焼結
体は、本質的には吸水せず、水との接触角との関係で水
・濡れ性が良く、かつ多孔質であることによる毛細管作
用で水が浸透するという特長をもった焼結体であること
を示した。
実施例−乙 実施例−3で作ったスルホン化ポリエチレン粉末ざθ2
を厚さオ■のアルミニウ゛ム製箱状中空金型に入れて、
熱風循環式二軸回転成形機を用b・て730℃で75分
間加熱し、その後、冷却して焼結体をとり出した。得ら
れた焼結体は偏肉太であり内面の凹凸の激しいもので満
足できるものではなかった。次に伺粉末に対しo、り重
量部のタルカンパウダー(粒度、20μ以下)を添加混
合したものを同様に730℃で/6分間加熱し、その後
冷却して焼結体を得た。この焼結体は偏肉が少なく、内
面もは\゛平滑あり満足できる中空状の多孔焼結体であ
った。また、この焼結体表面に水滴をたらした場合、瞬
時に水滴は焼結体に浸透した。
【図面の簡単な説明】
第7図(1)は本発明例の/−nx、Bの棒状焼結体の
断面全体の模写図、第1図(2)は同断面の部分拡大写
真、第2図(1)は比較例のl−wnZの棒状焼結体の
断面全体の模写図、第一図(2)は同断面の部分拡大写
真、 /は焼結体の外周、2は空洞(黒点〜黒斑)、3は樹脂
部(白い部分)を表わす。 第3図は実施例−ごで得られた焼結体の破断面の立体拡
大写真である。 第り図は棒状焼結体の親水柱(cm)評価とスルボン化
交換当量(ミリ当@/り・PE )との対比線図である
。 第1図 (1) (2)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)  スルホン化ポリオレフイソを含むポリオレフ
    ィン粉体であって、その粉体の粒度分布において!θ重
    量係以上が平均粒子径で2θθμ以下である粉体内、及
    び7θ℃以上の融点を有し、平均粒子径が/夕θμ以下
    の粉末であって、かつ該粉体内の軟化溶融時において該
    粉体内の粉末粒子相互の溶着な抑制ないし阻害する作用
    を有する粉末物4質(B)を、該粉体(A)/該粉末物
    質(B)=10θ10.0.2〜j(重量比)の割合で
    混合し、該粉体内の粒子表面や粒子間に該粉末物質(B
    )の粒子を付着ないし介在させた状態で焼結酸9   
    形して得られる親水性多孔質焼結体(2)粉体内全体の
    ポリオレフィンに対するスルホン化交換当量が/ X 
    / 0−’〜夕x 1O−3Cミリ当量/1)の範囲内
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の親
    水性多孔質焼結体(3)  ポリオレフィンが、エチレ
    ン重合体、″プロピレン重合体、ブテン−/重合体また
    はそれらのモノマーを主体とした2種以上のモノマーの
    共重合体あるいはその重合体の混合物であることを特徴
    とする特許請求の範囲第7項記載の親水性多孔質焼結体 (4)粉体内の水に対する接触角をθF(度)、粉末物
    質(B)の水に対する接触角をθB(度)として表わす
    とき、粉体(A)と粉末物質(B3の混合割合いが次式
    のいずれかで表わされる範囲であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の親水性多孔質焼結体 (イ) θB〈θP の場合 囚/(B)= / o o /θ、02〜3(重量比)
    (四 θPくθB<90(度)の場合 図/(B)= / 00 / 0./〜夕 (重量比)
    (ハ) θB>9θ(度)の場合 (A)/(B)=/θθ/θ、02〜2(重量比)
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