JPS59196567A - 電池 - Google Patents

電池

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JPS59196567A
JPS59196567A JP58069932A JP6993283A JPS59196567A JP S59196567 A JPS59196567 A JP S59196567A JP 58069932 A JP58069932 A JP 58069932A JP 6993283 A JP6993283 A JP 6993283A JP S59196567 A JPS59196567 A JP S59196567A
Authority
JP
Japan
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battery
polymer compound
doping
acetylene
polyacene
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Pending
Application number
JP58069932A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Kobayashi
小林 征男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK, Hitachi Ltd filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP58069932A priority Critical patent/JPS59196567A/ja
Publication of JPS59196567A publication Critical patent/JPS59196567A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/60Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of organic compounds
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリアセン構造を有する高分子化合物または
該高分子化合物にドーパントをドープして得られる電導
性高分子化合物を正極または負極のいずれか一方の極に
用いた電池に関する。
遷移金属化合物と有機金属化合物とからなる、いわゆる
チーグラー・ナツタ触媒を用いてアセチレンを重合して
得られるアセチレン高重合体はその電気伝導度が半導体
領域にあることにより、電気・電子素子として有用な有
機半導体材料であることはすでに知られている。
アセチレン高重合体の実用的成形品を製造する方法とし
ては、 (イ)粉末状アセチレン高重合体を加圧成形する方法、
および (ロ)特殊な重合条件下で重合と同時に膜状に成形して
、繊維状微結晶(フィブリル)構造を有し、かつ機械的
強度の大きい膜状アセチレン高重合体を得る方法(特公
昭4.8−32581号)、 が知られていた。
上記(イ)の方法で得られる粉末状アセチレン高重合体
成形品をBF3、BCj?3、HCj?、 C7?2、
SO2、No2、HCN、02、NO等の電子受容性化
合物(アクセプター)で化学的に処理すると電気伝導度
が最高3桁上昇し、逆にアンモニアやメチルアミンのよ
うな電子供与性化合物(ドナー)で処理すると電気伝導
度が最高4桁低下することもすでに知られている[D、
J、Berets et al、、Trans。
Farady Soc、、 64,823(1968)
]。
また、(0口の方法で得られる膜状アセチレン高重合体
に、■2、C12、Br2、IC/F、  IBr、A
sF5、SbF、、PF6等の如き電子受容性化合物ま
たはNa、K、Ljの如き電子供与性化合物を化学的に
ドープすることによってアセチレン高重合体の電気伝導
度を10〜10 Ω−・Hの広い範囲にわたって自由に
コントロールできることもすでに知られている[J、C
1S、Chem、Commu、、 578 (1977
) 。
Phys、Rev、Lett、、 39 、1098 
(1977)、J。
Am、Soc、、 100 、1013 (1975)
 、 J、Chem。
Phys、、 69 、5098 (1978))。こ
のドープされた膜状アセチレン高重合体を一次電池の正
極の材料として使用するという考えもすでに提案されて
いる(Molecular Metals、NATOC
onferenceSeries、5eries VI
、 471−489 (1978))。
一方、前記の化学的にドーピングする手法以外(R′:
アルキル基)の如きカチオンをアセチレン高重合体にド
ープしてp型およびn型の電導性アセチレン高重合体を
製造する方法もすでに開発されている[J、C,S、C
hem、Commu、、 1979594、C&  E
NJan、26.39(1981)、J。
C,S、 Chem、Commu、、  1981 、
31.7 ]。そして、(ロ)の方法で得られる膜状ア
セチレン高重合体を用いて電気化学的ドーピングを利用
した再充電可能な電池が報告されている(Paper 
PreSented atthe Tnternati
onnal Conferenceon LOW D−
imensional 5ynthetic Meta
ls、J(ersinger。
Denmark、  10〜15 、 August 
1980 )、この電池は(ロ)の方法で得られる、例
えば0.1mの厚さのアセチレン高重合体フィルム二枚
をそれぞれ正・負の電極とし、ヨウ化リチウムを含むテ
トラハイドロフラン溶液にこれを浸して9■の直流電源
につなぐとヨウ化リチウムが電気分解され、正極のアセ
チレン高重合体フィルムはヨウ素でドープされ、負極の
アセチレン高重合体フィルムはリチウムでドープされる
。この電解ドーピングが充電過程に相当することになる
。ドープされた二つの電極に負荷をつなげばリチウムイ
オンとヨウ素イ     5オンが反応して電力が取り
出せる。この場合、開放端電圧(Vo c )は2.8
v、短絡電流密度は5 mA/crn2であり、電解液
に過塩素酸リチウムのテトラハイドロフラン溶液を使用
した場合、開放端電圧は2.5v、短絡電流密度は約3
 mA 7cm2であった。
この電池は、電極として軽量化および小型化が容易なア
セチレン高重合体をその電極材料として用いているので
、高エネルギー密度を有する軽量化・小型化が容易でか
つ安価な電池として注目を集めている。f:た、特開昭
56−136469号では、アセチレン高重合体以外に
もポリ(p−フェニレン)、ポリ(m−フェニレン)、
ポリ(硫化フェニレン)、ポリ(フェニルアセチレン)
、ポリピロール等も電極材料として有用であることが開
示されている。しかし、今までに知られている前記した
主鎖に共役二重結合を有する高分子化合物を両極の活物
質として用いた電池のサイクル寿命、放電時の電圧平担
性、充・放電効率等の性能は必ずしも満足できるもので
はなかった。
本発明者は、上記の点に鑑みて、高エネルギー密度を有
し、サイクル寿命、充・放電効率及び放電時の電圧の平
担性が良好で、軽量化、小型化が容易で、かつ安価な電
池を得るべく種々検討した結果、本発明を完成したもの
である。
即ち、本発明はポリアセン構造を有する高分子化合物ま
たは該高分子化合物にドーパントをドープして得られる
電導性高分子化合物を正極または負極のいずれか一方の
極として用いた電池に関する。
本発明の方法によって得られる電池は、前記した主鎖に
共役二重結合を有する高分子化合物または該高分子化合
物にドーパントをドープして得られる電導性高分子化合
物を両極として用いた電池に比較して、−次電池の場合
は、(1)放電容量が大きい、(11)放電時の電圧の
平担性が良好である、011)自己放電が少ない、とい
う利点を有し、一方、二次電池の場合には、(1)エネ
ルギー密度が大きい、(11)放電時の電圧の平担性が
良好である、011)自己放電が少ない、lv)充・放
電の繰り返しの寿命が長い、という利点を有すが、本発
明の特徴を最大限に発揮する電池としては、二次電池が
より好適である。
本発明で用いられるポリアセン構造を有する高分子化合
物は、下記の構造 (但し、nは5以上の正の整数) を有するものであり、その製造方法の具体例としては、
1−クロロ−1−ブテンの重縮合[Dokl。
Akad、Nauk 5SSR,135、609(19
60)]、1.2−ポリブタジェンの環化および脱水素
、β−クロロビニルケトンの重縮合〔Polym、sc
i。
USSR,2,477(1961,))等の方法があげ
られるが、必ずしもこれ等の方法に限定されるものでは
ない。
本発明で用いられるポリアセン構造を有する高分子化合
物は膜状、粉末状、短繊維状等、いずれの形態のものも
用いることができる。またポリアセン構造を有する高分
子化合物に他の適当な導電材料、例えばグラファイト、
カーボンブラック、アセチレンブラック、金属粉、炭素
繊維等を混合することも、また、集電体として金属網等
を入れることも一向に差し支えない。
本発明の電池の正極または負極の電極としては、ポリア
セン構造を有する高分子化合物ばかりでなく該高分子化
合物にドーパントをドープして得られる電導性高分子化
合物も用いることができる。
ポリアセン構造を有する高分子化合物へのドープぐント
のドーピング方法は、化学的ドーピングおよび電気化学
的ドーピングのいずれの方法を採用してもよい。
化学的にドーピングするドーパントとしては、従来知ら
れている種々の電子受容性化合物および電子供与性化合
物、即ち、(1)ヨウ素、臭素およびヨウ化臭素の如き
ハロゲン、(■)五フッ化ヒ素、五フッ化アンチモン、
四フッ化ケイ素、五塩化リン、五フッ化リン、塩化アル
ミニウム、臭化アルミニウム、フッ化アルミニウム、N
bF、 、TaF5.WF6、FeCe5、およびCd
C/’2等の如き金属ハロゲン化物、(Ift’)硫酸
、過塩素酸、硝酸、フルオロ硫酸、トリフルオロメタン
硫酸およびクロロ硫酸の如キフロトン酸、側圧酸化イオ
ウ、二酸化窒素、ジフルオロスルホニルパーオキシドの
如き酸化剤、(V)A g Cl 04 、 (WIT
 )ラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、フ
ロラニール、2,3−ジクロル−5,6−ジシアツパラ
ベンゾキノン、2,3−ジブロム−5,6−ジシアツパ
ラベンゾキノン、(vIDCrO2C7?2、voC1
3、(vIllNOSbF6、N02SbF6、No 
AsF、 、No  PF6.NO2PF6、No  
BF4、No  czo、−(IX)  2 、4 、
6−)リニトロフェノール、2,4.6−)リニトロフ
ェニルスルホン酸、2,4.6−)リニトロフェニルカ
ルボン酸、(x)Li 、 Na 、 K  の如きア
ルカリ金属等をあげることができる。
一方、電気化学的にドーピングするドーパントとしては
、(i)PF6−1S b F6ミAsF6−1s b
 c z6−の如(I3−)、Br−、C1−ノ如きハ
ロゲン7 ニオン、 Cj?04の如き過塩素酸アニオ
ンなどの陰イオン・ドーパント(いずれもp型電導性高
分子化合物を与えるドーパントとして有効)および(t
i)Li  、 K 、 Naの如きアルカリ金属イオ
ン、R4,N(R:炭素数1〜20の炭化水素基)の如
き4級アンモニウムイオンなどの陽イオン・ドーパント
(いずれもn型電導性高分子化合物を与えるドーパント
として有効)等をあげることができるが、必ずしもこれ
らに限定されるものではない。
上述の陰イオン・ドーパントおよび陽イオン・ドーパン
トを与える化合物の具体例としてはLiPF6 、Li
SbF6 、LiAsF6 、 LiClO4、NaI
、NaPF6.Na5bF、 、NaAsF6、NaC
j?04、KI、KPF6、KSbF、 、KAsF、
 、KCl0.、((n −B u ) 4十 Na−(ASF6)−1C(n−Bu )4N:) ・
(PF6)ミ[(n−Bu )、Nl −ClO4、L
t hlc/74、Lj BF4  等をあげることが
できるが必ずしもこれ等に限定されるものではない。こ
れらのドーパントは一種類、または二種類以上を混合し
て使用してもよい。
前記以外の陰イオン・ドーパントとしてtrxHF;ア
ニオンであり、また、前記以外の陽イオン・ドーパント
としては次式(I)で表わされるビリリウムまたはピリ
ジニウム・カチオン: (式中、Xは酸素原子または窒素原子、R′は水素原子
または炭素数が1〜15のアルキル基、炭素数6〜15
のアリール(aryl )基、R′′はハロゲン原子ま
たは炭素数が1〜1oのアルキル基、炭素数が6〜15
のアリール(aryl )基、mはXが酸素原子のとき
Oであり、Xが窒素原子のとき1である。nは0または
1〜5である。) または次式(n)もしくは彊)で表わされるカルボニウ
ム・カチオン: 4    + R−C(nI ) 1 〔−に式中、R1、R2、R3は水素原子(R’、RI
、 R3は同時に水素原子であることはない〕、炭素数
1〜15のアルキル基、アリル(allyl)  基、
炭素数6〜15のアリール(aryl)基または−OR
′塊但しR5は炭素数が1〜10のアルキル基または炭
素数6〜15のアリール(aryl )基を示し、R4
は水素原子、炭素数が1〜15のアルキル基、炭素数6
〜15のアリール基である。〕 用いられるHF2アニオンは通常、下記の一般式%式%
(: () () 〔但し、上式中ビ、R1′は水素原子または炭素数が1
〜15のアルキル基、炭素数6〜15のアIJ−ル(a
ryl )基、R1″は炭素数が1〜10のアルキル基
、炭素数6〜15のアリール(aryl)基、Xは酸素
原子または窒素原子、nはOまたは5以下の正の整数で
ある。Mはアルカリ金属である〕で表わされる化合物(
フッ化水素塩)を支持電解質として用いて適当な有機溶
媒に溶解することによって得られる。上式側、Mおよび
(資)で表わされる化合物の具体例としてはH,N−H
F2、Bu4N・HF2、Na・HF2、KaHF2、
Li0HF2および上記式(1)で表わされるピリリウ
ムもしくはピリジニウムカチオンは、式(I)で表わさ
れるカチオンオンとの塩を支持電解質として用いて適当
な有機溶媒に溶解することによって得られる。そのよう
な塩の具体例としては 等をあげることができる。
」―重代(II)または(Il[)で表わされるカルボ
ニウム・カチオンの具体例としては(C6H5)3 C
、(CH3)3これガらのカルボニウムカチオンは、そ
れらと陰イオンの塩(カルボニウム塩)を支持電解質と
して適当な有機溶媒に溶解することによって得られる。
ここで用いられる陰イオンの代表例としては、BF、 
、Aj?C/、、AJ?Br5Cj? 1FeC14,
5uCA!3、PF6、PC/’、、s b c l!
、、SbF6、cpoいCF3SO3等をあげることが
でき、また、カルボニウム塩の具体例としては、例えば
(C6H5)s C−BF4 、(CHs)3COBF
、 、HCOOA/’C/?4、HCO−BF4、C,
H!+■・SnO&等をあげることができる。
ポリアセン構造を有する高分子化合物にドープされるド
ーパントの量は、高分子の繰り返し単位1モルに対して
2〜80モルチであり、好ましくは4〜60モル係、特
に好ましくは5〜50モル係である。ドープしたドーパ
ントの量が2モル係未満でも80モル係を越えても放電
容量の充分大きい電池を得ることはできない。
ドープ量は電解の際に流れた電気量をコントロールする
ことによって自由に制御することができる。一定電流下
でも一定電圧下でもまた電流および電圧の変化する条件
下のいずれの方法でドーピングを行なってもよい。ドー
ピングの際の電流値、電圧値およびドーピング時間等は
、用いるポリアセン構造を有する高分子化合物の種類、
嵩さ密度、面積、ドーパントの種類、電解液の種類、要
求される電気伝導度によって異なるので一概に規定する
ことはできない。
電気化学的ドーピングの際の電解液の有機溶媒としては
例えばエーテル類、ケトン類、ニトリル類、アミン類、
アミド類、硫黄化合物、塩素化炭化水素類、エステル類
、カーボネート類、ニトロ化合物、リン酸エステル系化
合物、スルホラン系化合物等を用いることができるが、
これらのうちでもエーテル類、lトン類、二) IJシ
ル類塩素化炭化水素類、カーボネート類、スルホラン系
化合物が好ましい。これらの代表例としては、テトラヒ
ドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1゜4−
ジオキサン、アニソール、モノグリム、アセトニトリル
、プロピオニトリル、4−メチル−2−ペンタノン、ブ
チロニトリル、1,2−ジクロロエタン、r−ブチロラ
クトン、ジメトキシエタン、メチルフォルメイト、プロ
ピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルチオホ
ルムアミド、スルホラン、3−メチル−スルホラン、リ
ン酸トリメチル、リン酸トリエチルおよびこれらの混合
溶媒等をあげることができるが、必ずしもこれ等に限定
されるものではない。
本発明の電池において、ポリアセン構造を有する高分子
化合物またけ該高分子化合物にドーパントをドープして
得られる電導性高分子化合物を正極または負極として用
いる場合、電池の電解液の支持電解質は前記の電気化学
的ドーピングの際に用いたものと同様のものが用いられ
、ドーピング方法も前記方法および従来公知の方法(J
、C0S、。
Chem、Commu、、 1981 、317 ) 
 に準じて行なうことができる。
本発明の電池において用いられる電解質の濃度は用いる
正極および負極の種類、充・放電条件、作動温度、電解
質の種類および有機溶媒の種類等によって異なるので一
概に規定することはできないが、通常は0001〜10
モル/lの範囲であり、過飽和の状態でも使用すること
ができる。
本発明において、ポリアセン構造を有する高分子化合物
または該高分子化合物にドーパントをドープして得られ
る電導性高分子化合物は、電池の(1)正極または(1
1)負極のいずれか一方の電極として用いることができ
る。(1)のタイプの電池の場合、対極として用いる活
物質としてはポリアセン構造を有する高分子化合物以外
の共役系高分子化合物またはポーリングの電気陰性度が
1.6を超えない金属を用いることができる。また(1
1)のタイプの電池の場合、対極の活物質としてはポリ
アセン構造を有する高分子化合物以外の共役系高分子化
合物を用いることができる。ポリアセン構造を有する高
分子化合物以外の共役系高分子化合物としては、7−1
=チレン高重合体、ポリ(p−)1二しン)、ホ’J 
(m−フェニレン)、ポリピロール、ポリ(2,5−チ
ェニレン)、ポリ(3−メチル−2゜5−チェニレン〕
、ポリ(フェニレンサルファイド)、ポリ(フェニルア
セチレン〕、ポリ(アリーレンキノン)類、ポリ(アゾ
フェニレン)、ポリ(シッフ塩基)、ポリ(アミノキノ
ン〕類、ポリ(ベンツイミダゾール)類、ポリ(アセン
キノンラジカル)および特開昭57−195731号に
記載されている電気活性ポリマー等をあげることができ
るが、必ずしもこれらに限定されるものではない。前記
の共役系高分子化合物のうち、ポリ(アリーレンキノン
)類、ポリ(アゾフェニレン)、ポリ(シッフ塩基)、
ポリ(アミノキノン〕類、ポリ(ベンツイミダゾール)
類、ポリ(アセンキノンラジカル)の具体例については
、J、E。
KATON編、土田英俊訳「高分子有機半導体」(昭晃
堂、1972年発行)のP、87〜P、112に記載さ
れている。
ポリアセン構造を有する高分子化合物を正極または負極
のいずれか一方の極に用いた電池のタイプとしては種々
の組合せが考えられるが、好ましい組合せの電池として
はアセチレン高重合体を(CH)xとし、ポリアセン構
造を有する高分子化合物をポリアセンとすると、(CH
)x (正極)/ポリアセン(負極)、ポリ(p−フェ
ニレン)C正極)/ポリアセン(負@)、ポリアセン(
正極)/(CH)x (負極)、ポリアセン(正極) 
/ Li f、たはA1. (負極)等があげられ、特
に好ましい組合せの電池としてH(CH)x(正極)/
ポリアセン(負極)、ポリ(p−フェニレン)(正極)
/ボリアセン(負極)等をあげることができる。
本発明で用いられるポーリングの電気陰性度が16超え
ない金属としては、リチウム、ナトリウム等のアルカリ
金属、アルミニウム、マグネシウムまたはこれ等の合金
等をあげることができる。
これらの中でもリチウムおよびアルミニウムが好ましい
。これらの金属は一般のリチウム電池のそれと同様にシ
ート状として用いてもよいし、またはそのシートをニッ
ケルまたはステンレスの網に圧着したものでもよい。
本発明において必要ならばポリエチレン、ポリプロピレ
ンのごとき合成樹脂の多孔質膜や天然繊維紙を隔膜とし
て用いても一向に差支えな―。
また、本発明の電池は薄い電池でよく、紙のように薄い
電池でさえよく、複数の層を互いに積み重ねて直列また
は並列に互いに結合してもよく、或いは一本の長い電池
をそれ自体を巻くかまたは螺旋状にしてもよい。
本発明のポリアセン構造を有する高分子化合物または該
高分子化合物にドーパントをドープして得られる電導性
高分子化合物を正極または負極のいずれか一方の電極と
して用いた電池は、高エネルギー密度を有し、充・放電
効率が高く、サイクル寿命が長く、自己放電率が小さく
、放電時の電圧の平担性が良好である。また、本発明の
電池は、軽量、小型で、かつ高いエネルギー密度を有す
るからポータプル機器、電気自動車、ガソリン自動車お
よび電力貯蔵用バッテリーとして最適である。
以下に、実施例および比較例をあげて本発明をさらに詳
細に説明する。
実施例 1 〔ポリアセン構造を有する高分子化合物の合成〕Pol
ym、Set、USSR+ユ、 477 (1961)
に記載されている方法に従ってβ−クロロビニルケトン
の重縮合によりポリアセン構造を有する高分子化合物を
合成した。得られたポリアセン構造を有する高分子化合
物を10tOn/crn2の圧力で加圧成形してシート
状成形品を得た。
〔膜状アセチレン高重合体の製造〕
窒素雰囲気下で内容積500 mlのガラス製反応容器
に1.7mlのチタニウムテトラブトキサイドを加え、
30m6のアニソールに溶かし、次いで2.7 mlの
トリエチルアルミニウムを攪拌しながら加えて触媒溶液
を調製した。
この反応容器を液体窒素で冷却して、系中の窒素ガスを
真空ポンプで排気した。次いで、この反応容器を一78
℃に冷却し、触媒溶液を静止したままで、1気圧の圧力
の精製アセチレンガスを吹き込んだ。
直ちに、触媒溶液表面で重合が起り、膜状のアセチレン
高重合体が生成した。アセチレン導入後、49分で反応
容器系内のアセチレンガスを排気して重合を停止した。
窒素雰囲気下で触媒溶液を注射器で除去した後、−78
℃に保ったまま精製トルエン100mAで5回繰り返し
洗浄した。トルエンで膨潤した膜状アセチレン高重合体
は、フィブリルが密に絡み合った均一な膜状膨潤物であ
った。
次いでこの膨潤物を真空乾燥して金属光沢を有する赤紫
色の厚さ85μmで、シス含量98%の膜状アセチレン
高重合体を得た。また、この膜状アセチレン高重合体の
嵩さ密度は0.45 g/ccであり、その電気伝導度
(直流四端子法〕は20℃で3.2X10  Ω ・m
であった。
〔電池実験〕
前記の方法で得られた膜状アセチレン高重合体より、幅
が05crnで長さが2,0αの小片を切り出して正極
とし、同じく前記の方法で得られたシート状ポリアセン
構造を有する高分子化合物より上記と同じ大きさの小片
を切り出して負極とした。
正極と負極の間の距離は3mにした。E t4.N −
B F。
の濃度が10モルフ1のスルホラン溶液を電解液として
用い、一定電流下(0,5mA /cn+2)で30分
間充電を行ない(ドーピング量40モル%に相当する電
気量)、充電終了後、直ちに一定電流下(0,5mA 
71M2)で、放電を行ない電圧が1.OVになったと
ころで再度前記と同じ条件で充電を行なうという充・放
電の繰り返し試験を行なったところ、繰り返し回数が3
42回まで可能であった。
10回目の繰り返し試験の結果から、活物質IK9に対
するエネルギー密度(理論エネルギー離)は132W−
hr//Kgであり、充・放電効率は91係であった。
また、放電時に電圧が1.5Vに低下するまでに放電さ
れた電気量の全放電電気量に対する割合は92%であっ
た。
また、充電した状態で48時間放散したところその自己
放電率は5%であった。
比較例 1 〔電池実験〕 実施例1で得られた膜状アセチレン高重合体を正極およ
び負極の両極に用いた以外は、実施例1と全く同様の方
法で電池の充・放電繰り返し実験を行なったところ、繰
り返し回数が236回目で充電が不可能となった。試験
後、膜状アセチレン高重合体を取り出してみると、膜は
破壊されており、その一部を元素分析、赤外分光法によ
り解析したところ、大巾な劣化を受けていた。また電解
液も茶色に着色していた。
10回目の繰り返し試験の結果から、この電池の理論エ
ネルギー密度は116W =hr /Kii+で充・放
電効率は80%であった。また、放電時に電圧が1.5
Vに低下するまでに放電された電気量の全放電電気量に
対する割合は86%であった。
また、充電した状態で48時間放置したところ、その自
己放電率は8%であった。
実施例 2 〔電池実験〕 実施例1の〔電池実験〕で用いた電解液の代りに(B 
114. N ) (Cl 04 )−11度がO,s
 モル/ l(D 3−メチル−スルホランとジメトキ
シエタンの1:1(重量比〕の混合溶媒を用いた以外は
実施例1と全く同様の方法で電池実験を行なったところ
、充・放電の繰り返しは350回まで可能であった。
10回目の繰り返し試験の結果から、この電池の理論エ
ネルギー密度け140W−hr/に2であり、充・放電
効率は96係であった。また放電時に電圧が1.5Vに
低下するまでに放電された電気量の全放電電気量に対す
る割合は90係であった。
また、充電した状態で48時間放置したところその自己
放電率は4%であった。
実施例 3 実施例1で得られたポリアセン構造を有すル高分子化合
物を正極に、リチウム金属を負極にしてLiBF4 の
濃度が10モル/l!のプロピレンカーボネート溶液を
電解液として用い、一定電流下(1、Om、p、、/ 
cm2)で90分間充電を行ない(ドーピング量6モル
%に相当する電気量)、充電終了後、直ちに一定電流下
(]、 OmA 71M2)で放電を行ない電圧が2.
5Vになったところで再度前記と同じ条件で充電を行な
うという充・放電の繰り返し試験を行なったところ、3
03回までの繰り返しが可能であった。
実施例 4 Bull、Chem、Soc、Japan、、 51 
、2091  (1978)に記載されている方法で製
造したポリ(パラ7 x =レン)を1tOn/crn
2の圧力で0.5 Crn×20cmの幅に成形したも
のを負極とし、実施例1で得られたポリアセン構造を有
する高分子化合物を正極とした以外は実施例1と全く同
じ方法で〔電池実験〕を行なった結果、充・放電の繰り
返し試験329回まで、可能であった。この電池のエネ
ルギー密度は148W=hr/に9であり、充・放電効
率は92チであった。また、充電したままで48時間放
置したところその自己放電率は6係であった。
特許出願人 昭和電工゛株式会社 株式会社日立製作所 代理人 弁理士菊地精− (27)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリアセン構造を有する高分子化合物または該高分子化
    合物にドーパントをドープして得られる電導性高分子化
    合物を正極または負極のいずれか一方の極に用いた電池
JP58069932A 1983-04-22 1983-04-22 電池 Pending JPS59196567A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63298966A (ja) * 1987-05-29 1988-12-06 Kanebo Ltd ポリピロ−ルを正極とする有機電解質電池

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63298966A (ja) * 1987-05-29 1988-12-06 Kanebo Ltd ポリピロ−ルを正極とする有機電解質電池

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