JPS5919544B2 - 2−メルカプト・ベンゾ・チアゾ−ルに付着する不純物を含有する二硫化炭素の除去方法 - Google Patents

2−メルカプト・ベンゾ・チアゾ−ルに付着する不純物を含有する二硫化炭素の除去方法

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JPS5919544B2
JPS5919544B2 JP11158976A JP11158976A JPS5919544B2 JP S5919544 B2 JPS5919544 B2 JP S5919544B2 JP 11158976 A JP11158976 A JP 11158976A JP 11158976 A JP11158976 A JP 11158976A JP S5919544 B2 JPS5919544 B2 JP S5919544B2
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JP
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carbon disulfide
mbt
crude
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impurities
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JP11158976A
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雅彦 手島
達夫 貴船
達也 小泉
豊 河岡
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Sanshin Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Chemical Industry Co Ltd
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  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アニリン、二酸化炭素およびイオウを常法に
より高温、高圧下に反応させて得られる粗2−メルカプ
ト・ベンゾ・チアゾール(以下MBTと省略する)を二
硫化炭素で抽出し、大部分の二硫化炭素を濾別したのち
、下部にろ過層を連結した密閉容器中にて、不純物を含
む少量の二硫化炭素を含有するMBTに蒸気を注入して
濾過層を通じて、凝縮水と共に二硫化炭素を落下除去す
ることよりなるMBTに付着する不純物を含有する二硫
化炭素の除去方法であつて、その目的とするところは、
二硫化炭素による洗浄を行なわずに、かつ蒸留すること
なしに高純度のMBTを簡単な装置、簡単な操作によつ
て、しかも安定かつ経済的に製造せんとすることにある
MBTはチアゾール系のゴム用加硫促進剤の母体であり
、最も一般的な製造方法は、アニリン、二硫化炭素およ
びイオウの適当な混合物を高温、高圧下にバッチ式また
は連続的に反応させることによつて製造されるが、この
ような方法で得られる粗MBTには副反応生成物として
、ベンゾ・チアゾーノレ、アニリノ・ベンゾ・チアゾー
ル、フェニル・イソチオ・シアネート、アミノ・チオフ
ェノール、ジフェニル・チオ尿素等を含有するほか、未
反応のアニリン、イオウを含有することは勿論のことで
あるが、さらに重要な問題は組成不明のタール状樹・
脂物質が含まれていることである。このように種種の不
城物を含有している粗MBTはこのままでは商品あるい
は、それらの誘導体の原料として使用することができな
い。したがつて、かかる粗MBTから誘導されるジスル
フロドないしはスルノ フェンアミド類等のチアゾール
系促進剤の製造原料とするためには、含有する不純物を
取り除くことが必要である。粗MBTの精製方法には従
来多くの報告があるが、いずれも決定的な方法のないま
ま、それぞれの方法が行なわれているのが現状クである
。VAMBTの精製方法には粗MBTを苛性ソーダ水溶
液に溶解し、不溶解物を濾過して精製する方法、石灰ス
ラリーに溶解し、濾過して精製する方法、アンモニア水
に溶解して精製する方法−あるいは苛性ソーダ水溶液、
石灰スラリーに溶解して粗MBTのナトリウム塩、カル
シウム塩の水溶液としてこの溶液に窒気を吹き込み精製
する方法、過儲酸アンモン、次亜塩素酸塩を加えて精製
する方法、活性炭を加えて精製する方法、またはこれら
を組合せて精製する方法がある。この他に抽出精製方法
、または水蒸気蒸留により精製する方法などがある。米
国特許第209233号、カナダ特許第448209号
に記載の二硫化炭素を使用して粗MBTを抽出精製する
方法は粗MBT中の不純物を完全に除去するには多量の
二硫化炭素を使用するため収率、価格的にみて工業的で
ないばかりか二硫化炭素の回収に非常に労力を要する。
米国特許第3030373号には界面活性剤を加えた水
に浴融粗MBTを注入してスラリー状となし、これに二
硫化炭素を加えて抽出精製する方法が記載されているが
粗MBT中の不純物は完全に抽出されないため得られた
MBTの純度は低く二硫化炭素の分離、回収が非常に困
難である。また米国特許第2658864号、同第27
30528号には洛融粗MBTを170〜240℃の過
熱水蒸気で不純物を蒸留除去する方法が記載されている
が蒸留のみでは未反応のアニリン、副生物のベンゾ・チ
アゾールまたはその他の蒸留され得る物質は除去出来る
が、タール状樹脂物は殆んど残留するため実質的な効果
はない。このように粗MBTの精製には種々の方法があ
るが満足するものはない。われわれは、二硫化炭素を用
いる粗MBTの精.製方法について種々の検討実験を行
つた結果、二硫化炭素を用いて粗MBTを精製する場合
に最も重要なことは二硫化炭素で粗MBTを抽出したの
ち、MBTに付着する不純物を含んだ二硫化炭素の除去
方法であることが判明したため、この不純.−物を含有
する二硫化炭素の除去方法について種々の検討実験を行
つた結果、不純物を含有する二硫化炭素を完全に、しか
も簡単で経済的に高品質のMBTの得られる方法を見出
し、本発明を完成した。
本発明の実施においての詳細な方法は次のと・おりであ
る。アニリン、二硫化炭素およびイオウを93:92:
32(重量比)の割合で連続式オートクレーブに仕込み
200〜250℃の温度で圧力]100〜110kg/
Cdで約60分間反応させたのち反応生成物を200℃
以上の温度で気液分離器に導き、未反応物質、副生硫化
水素およびその他のガス伏物質と粗MBTを分離し、熔
融状態で流出する粗MBTを二硫化炭素で容易に抽出で
きる形状とするために除々に冷却してフレークまたは粒
伏の粗MBT結晶とする。
一般に組MBTを急冷、固化させた場合は、抽出作業を
行うために、破砕、粉砕等が必要となり、同時に、前述
の種々の工程が必要で、MBTの精製工程が複雑となる
ため設備費、工程両面から望ましくない。
この理由により、フレーク化または粒状化した結晶性の
粗MBTにすることによつてのみ、以下の精製工程が簡
単になる利点がある。
この粗MBTのフレーク結晶物または粒状結晶物を抽出
器へ仕込み、二硫化炭素により固液抽出を行う。
抽出終了したのち抽出液である二硫化炭素を分離する。
次に、本発明のMBTに少量付着している不純物を含ん
だ二硫化炭素を除去するために、抽出器内に上部よりl
〜5kg/Cfllの圧力の蒸気を加え、底部より常に
凝縮水と共に不純物を含んだ二硫化炭素を落下硫出させ
ながら80〜150℃に加熱して30〜120分この温
度を保ち、不純物を含有する二硫化炭素をMBTより除
去した。
この場合の蒸気圧力は好ましくは2〜3kg/Cliで
あり、加熱温度は90〜120℃であり、また加熱時間
は60−790分が好ましい。除去した不純物を含有す
る二硫化炭素はこのまま蒸留して不純物を分離して二硫
化炭素を回収するか、または抽出液と混合して常法によ
り二硫化炭素を蒸留回収して不純物と分離する。得られ
た高純度のMBTはこのまま乾燥、粉砕して商品にする
。極微粒子とするためには、このMBTを苛性ソーダ水
溶液に溶解し、水にて希釈して無機酸を加えてMBTの
沈殿をうる。あるいはこのまま酸化することによつてジ
ベンゾ・チアジル・ジサルフイドlこしたり、またはシ
クロヘキシルアミン、シンクロヘキシルアミン、モルホ
リンおよび第3級ブチアミンなどと酸化縮合させてスル
フエンアミド系化合物を得ることも出来る。本発明の特
徴は、MBTの純度を上げるために従来必須であつた二
硫化炭素による洗浄をする必要がなく、かつMBTに付
着する二硫化炭素を除去するための蒸留を省略しうるこ
とである。即ち本発明においては、抽出二硫化炭素の大
部分をデカンテーシヨンまたは淵過によつて除去したの
ち、同じ抽出器の上部より水蒸気を注入することによつ
て、MBTに付着している二硫化炭素は抽出器の底部よ
り凝縮水と共にストレーナ一または淵過布を通じて除去
される。重要なことはこの際二硫化炭素は勿論、二硫化
炭素に溶解している不純物も二硫化炭素と同時に除去さ
れるので高純度のMBTが得られることである。本発明
においては洗浄用の多量の二硫化炭素を必要としない、
また蒸留を省略できるばかりでなく装置も、操作も、簡
単であり、時間的にも、労力的にも、かつ安全性におい
ても従来の方法よりすぐれているからその経済効果も誠
に大きい。以下本発明を実施例により説明する。
実施例 1 下部にストレーナ一およびコンデンサーを付した密閉型
抽出装置に純度87%の粗MBTフレーク状結晶物5k
gを仕込み、つぎに101の二硫化炭素を仕込み、常温
で60分間抽出した。
抽出が終つたのち、下部ストレーナ一より大部分の抽出
液である二硫化炭素を回収した。この時点で抽出装置よ
り少量のMBTの試料を採取し二硫化炭素を除去して純
度を測定した結果96%を示した。つぎにMBTに付着
している不純物を含む二硫化炭素を、抽出装置上部の水
蒸気入口バルブを開き、圧力1kg/Cdの水蒸気を吹
き込み105℃に加熱した。温度105℃を30分間保
ち下部ストレーナ一より不純物を含んだ二硫化炭素を凝
縮水と共にコンデンサーを通し冷却しながらMBTより
不純物と二硫化炭素を除去した。抽出装置よりMBTを
取出し80℃の温度で3時間乾燥した。このMBTの純
度を測定した結果99.3%を示した。また収量を測定
した結果4.35kgで粗MBTに対し87%の収率を
示した。実施例 2 実施例1と同じ抽出装置を用いて、純度86.2%の粗
MBT粒状物5kgを仕込み、つぎに二硫化炭素101
を仕込み常温で60分間抽出した。
抽出が終つたのち下部ストレーナ一より大部分の抽出液
である二硫化炭素を回収した。この時点で抽出装置より
少量のMBTの試料を採取し、二硫化炭素を除去して純
度を測定した結果97.2(fl)を示した。つぎにM
BTに付着している不純物を含む二硫化炭素を抽出装置
の上部の水蒸気入口バルブを開き圧力2kg/(−dの
水蒸気を吹き込み温度115℃に加熱し、温度115℃
を60分間保ち下部ストレーナ一より不純物を含んだ二
硫化炭素を凝縮水と共にコンデンサーを通し冷却しなが
らMBTより不純物と二硫化炭素を除去した。抽出装置
よりMBTを取出し80℃の温度で3時間乾燥した。こ
のMBTの純度を測定した結果99.8%を示した。ま
た収量を測定した結果4.25kg、粗MBTに対し8
5.5%の収率を示した。以上実施例1および2を比較
するに、抽出温度を高くし、抽出時間を長くすればMB
Tの純度は高くなるが、MBTが浴解するためMBTの
収率は若干減少する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アニリン、二硫化炭素およびイオウを常法により高
    温、高圧下に反応させて得られる粗2−メルカプト・ベ
    ンゾ・チアゾールを徐冷結晶化させ、二硫化炭素で抽出
    し、大部分の二硫化炭素を濾別したのち、下部に濾過層
    を連結した密閉容器中にて不純物を含む少量の二硫化炭
    素を含有する2−メルカプト・ベンゾ・チアゾールに蒸
    気を注入して濾過層を通じて凝縮水と共に二硫化炭素を
    落下除去することよりなる2−メルカプト・ベンゾ・チ
    アゾールに付着する不純物を含有する二硫化炭素の除去
    方法。
JP11158976A 1976-09-17 1976-09-17 2−メルカプト・ベンゾ・チアゾ−ルに付着する不純物を含有する二硫化炭素の除去方法 Expired JPS5919544B2 (ja)

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