JPS5919275Y2

JPS5919275Y2 - 牧草等の乾燥施設における自動乾燥制御装置

Info

Publication number: JPS5919275Y2
Application number: JP13142779U
Authority: JP
Inventors: 愛次郎金子; 尚武町田
Original assignee: 金子農機株式会社
Priority date: 1979-09-25
Filing date: 1979-09-25
Publication date: 1984-06-04
Also published as: JPS5649494U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、熱源および送風路を共通とした複数の乾燥室
を有する牧草等の乾燥施設において、各乾燥室ごとに被
乾燥穀物の乾燥進行状態を検出して各別に乾燥を終了さ
せることができるようにした自動乾燥制御装置に関する
。

従来、牧草等を同時多量に乾燥処理する乾燥施設として
は、複数の乾燥室に一基の熱風発生装置から共通の送風
路を経て熱風を供給し、各乾燥室内に収容した被乾燥物
を通風乾燥する構成のものが多く用いられている。

ところで、従来の上記乾燥施設にあっては、共通の送風
路から各乾燥室への送風量や熱風温度にむらがあったり
、また各乾燥室に収容する被乾燥物の初期含水率の差異
やその種類による乾燥の難易度、さらには被乾燥物の積
上げ方など種々の原因で、各乾燥室とも同時に乾燥を開
始しても、各乾燥室ごとに被乾燥物の乾燥進行速度に相
違が生じて、全乾燥室の被乾燥物を同時に均一乾燥処理
することが困難である許りか、一部乾燥室の被乾燥物が
不完全乾燥状態や過乾燥状態に陥る等の不都合が生じて
いた。

本考案は前記に鑑み、各乾燥室の排風側にそれぞれ開閉
ダンパを設け、がつ各乾燥室の熱風供給側および排風側
にそれぞれ一対の感熱素子を配設すると共に、各乾燥室
ごとに前記各一対の感熱素子による温度差を検出して所
定温度差値を達した際にそれぞれの開閉ダンパを閉止さ
せるダンパ開閉制御機構を設けたことにより、各乾燥室
ごとに被乾燥物の乾燥状態を検出して、それぞれ所定の
乾燥状態に達した際に各別に乾燥を終了させ、全乾燥室
の被乾燥物を乾燥不十分な状態や過乾燥状態に陥ること
なく均一に乾繰することができる牧草等の乾燥施設にお
ける自動乾燥制御装置を提供しようとしたものであって
、以下に本考案の構成を添附図面に示された好適な一実
施例について説明する。

第１図において、１は牧草の乾燥施設であって、２．２
’、２″はその乾燥室であり、該乾燥室２．２’、２″
の底面はスノコ張りとなっていて共通の送風路３に接続
されている。

４は熱源である熱風発生部であって、該熱風発生部４の
送風側は上記送風路３に接続されている。

５は熱風発生部４における熱交換器、６は送風機であっ
て、７は熱風発生部４の吸気口である。

各乾燥室２．２’、２”の上面には排風口８゜８′、８
″が開口されており、各排風口８．８’、８”にはそれ
ぞれ開閉ダンパ９，９’、９”が設けられている。

各乾燥室２．２’、２“の上面側は共通の排風ダクト１
０に連通されており、１１はその排風口である。

一方、上記各乾燥室２．２’、２”の熱風供給側すなわ
ちスノコ下と、各乾燥室２．２’、２“内の排風側すな
わち排風口８．８’、８”の近傍にはそれぞれ一対の感
熱素子１２．１３．１２’、１３’、１２”、１
３”が配設されている。

これらの感熱素子１２，１３．１２’、１３’、１２”
、１３″および前記開閉ダンパ９，９’、９”を開閉駆
動するダンパモータは制御部（図示省略）に接続され、
制御部では第２図および第３図に示すダンパ開閉制御機
構が構成されている。

第２図において、１４．１４’、１４“は温度差検出回
路であって、該温度検出回路１４．１４’、１４”には
それぞれ前記一対の感熱素子１２，１３．１２’、１３
’、１２”、１３“が接続されており、各温度差検出回
路１４．１４’、１４”の出力は比較回路１５．１５’
、１５“の入力となり、かつ比較回路１５．１５’、１
５”にはそれぞれ温度差設定回路１６゜１６’、１６“
が接続されている。

各比較回路１５．１５’、１５”の出力は停止信号処理
回路１７を経て電子制御回路１８に導入されている。

１９．１９’、１９”は前記ダンパモータであり、こ
れらダンパモータ１９．１９’、１９“は第３図に示す
ように、電子制御回路１８によって制御される各別の電
源スィッチ２０．２０’、２０”を介し、さらに電子制
御回路１８によって制御される全電源スィッチ２１を介
して電源に接続されている。

２２はダンパ開閉制御機構の電源回路である。

次に本考案の作用について説明する。

今、収穫した牧草を乾燥するにあたっては、乾燥施設置
の各乾燥室２．２’、２”にそれぞれ適当量の牧草Ａを
積上げる。

そして、乾燥施設置に電源を入れて動作状態とすれば、
熱風発生部４から熱風が共通の送風路３へ送風され、そ
の熱風はスノコを通過して各乾燥室２．２’、２“内へ
通風されるので、収容されている牧草に熱風が浴びせら
れて通風乾燥され、その排風は開閉ダンパ９，９’、９
“が開かれている排風口８，８．８より共通の排風ダク
ト１０へ抜け、排風口１１より乾燥施設１外へ排出され
る。

ところで、各乾燥室２．２’、２“を通過する熱風は、
収容されている牧草を乾燥するので、その熱風供給側と
排風側とで温度差が生じ、その温度差は乾燥初期では大
きく、乾燥の進行に伴って次第に小さくなるので、熱風
供給側と排風側の温度差によって収容されている牧草の
乾燥状態を検出することができる。

本考案の乾燥施設置にあっては、各乾燥室２，２．２内
の牧草の乾燥状態を各別にそれぞれ一対の感熱素子１２
，１３．１２’、１３’、１２”、１３”における温度
差により検出することができる。

すなわち、ダンパ開閉制御機構において、各温度設定回
路１６．１６’、１６”に乾燥仕上り状態に相当する温
度差（例えば２℃）を設定しておけば、それぞれの乾燥
室２．２’、２”における感熱素子１２．１３．１２’
、１３’。

１２”、１３”による検出温度差が上記設定値に一致し
た際に、その状態になった乾燥室２．２’、２”のダン
パモータ１９．１９’、１９″のうちの対応するものが
動作して開閉ダンパ９，９’、９”のうちの対応するも
のを閉じ、乾燥室２．２’、２″のうちの対応するもの
の乾燥を終了させる。

したがって、各乾燥室２．２’、２”内に収容した牧草
の乾燥進行に差異が生じても、所定の乾燥状態に達した
ものから順次乾燥を終了させて、乾燥施設１内全体の牧
草を均一に乾燥仕上げすることができる。

なお、乾燥室２．２’、２“の全部の乾燥が終了した際
には電子制御回路１８が作動して全電源スィッチ２１が
切れ、乾燥施設置における全乾燥機能が停止される。

また、各乾燥室２．２’、２“における乾燥終了点はそ
れぞれ独自に設定できるので、全体の均一乾燥のみでな
く、各乾燥室２．２’、２“ごとに種類の異なる牧草を
収容して同時乾燥することも可能である。

要するに本考案は、熱源４および送風路３を共通とした
複数の乾燥室を有する牧草等の乾燥施設において、各乾
燥室２．２’、２“の排風側にそれぞれ開閉ダンパ９，
９’、９″を設け、かつ各乾燥室２．２’、２”の熱風
供給側および排風側にそれぞれ一対の感熱素子１２．１
３．１２’、１３’、１２”、１３“を配設すると共に
、各乾燥室２．２’、２“ごとに前記各一対の感熱素子
１２，１３゜１２’、１３’、１２”、１３”に
よる温度差を検出して所定温度差値に達した際にそれぞ
れの開閉ダンパ９，９’、９”を閉止させるダンパ開閉
制御機構を設けたから、各乾燥室２．２’、２”ごとに
被乾燥物の乾燥状態を検出して、それぞれ所定の乾燥状
態に達した際に各別に乾燥を終了させることができ、全
乾燥室の被乾燥物を乾燥不十分な状態や過乾燥状態に陥
ることなく均一に乾燥することができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の一実施例を示すものであって、第１
図は牧草乾燥施設全体の縦断側面図、第２図および第３
図はダンパ開閉制御機構の回路図である。２．２’、２″・・・・・・乾燥室、３・・・・・・共
通の送風路、４・・・・・・熱源である熱風発生部、１
２，１３．１２’、１３’、１２”。１３″・・・・・・それぞれ一対の感熱素子。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

熱源および送風路を共通とした複数の乾燥室を有する牧
草等の乾燥施設において、各乾燥室の排風側にそれぞれ
開閉ダンパを設け、かつ各乾燥室の熱風供給側および排
風側にそれぞれ一対の感熱素子を配設すると共に、各乾
燥室ごとに前記各一対の感熱素子による温度差を検出し
て所定温度差値に達した際にそれぞれの開閉ダンパを閉
止させるダンパ開閉制御機構を設けたことを特徴とする
自動乾燥制御装置。