JPS59192520A - 陶磁器成形用炭素繊維強化石膏型の製造方法 - Google Patents

陶磁器成形用炭素繊維強化石膏型の製造方法

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JPS59192520A
JPS59192520A JP5099683A JP5099683A JPS59192520A JP S59192520 A JPS59192520 A JP S59192520A JP 5099683 A JP5099683 A JP 5099683A JP 5099683 A JP5099683 A JP 5099683A JP S59192520 A JPS59192520 A JP S59192520A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、強度特性に優れ、しかも単繊維の径が極めて
小さい炭素繊維を石膏内に混入して、吸水率を低下せし
めることなく強度、熱的特性等を向上せしめた1M磁器
成形用炭素繊維強化石膏型の製音方法に関するものであ
る。
従来、陶磁器成形用石骨を(以下、単に石膏型という)
の強度を増大させるには種々の方法が採用されている。
例えばβ型半水石青を主体としてその中にα型半水石膏
を混合して混水量を減少せしめたり、石膏内にセメント
成るいはgIi脂を混入させたりする方法があり、気に
石膏内に麻等の天然繊維、成るいはガラス繊維を混入さ
せる方法もある。
しかし、β型半水石背内にα型半水石膏を混合して混水
量を減少せしめた場合には、強度自体は向上するが、吸
水率が低下するという欠点を有している。石膏型の吸水
ボ、待に泥粱流し込み時の初期吸水率が良好であること
は、石W型に要求される最も重要な条件の一つである。
即ち、石膏型の吸水率が悪い場合は、製品−個当りの成
形時間が長くなって成形効率の低下を招来し、特に初期
吸水率の悪い場合には、製品表面の仕上り形状・状態が
悪くなる。よって、石膏型において吸水率の低下は、致
命的な欠点である。
又、石譬内にセメント成るいはl?)l 1ltaを混
入する場合も、強度自体の増大は図られるが、同様に吸
水率が低下するという欠点を有している。又、石膏内に
林等の天然繊維を混入する場合、天然繊維は引張強さが
小さいので、石膏に対する混入量を多くしなければ強度
の増大を図ることができないと共に、天然繊維の混入量
の増大により必然的に石膏型の吸水率の低下を招来し、
しかも、天然繊維は単繊維自体が太いので、石膏型の表
層部に入り込んだ繊維の端部が成形面に露出し易く、露
出した繊維端により成形品の表面を傷付け、成形不良を
生じ易い等の欠点を有している。又、石膏内にガラス繊
維を混入する場合は、石iif型の強度自体は向上する
が、ガラス繊維は硬直性を有するので、表層部に入り込
んだガラス′a維の端部が成形面に露出し、これにより
成形品の表面を14付けるという欠点がある。
そこで、本発明者は、炭素繊維のりする優れた強度特性
、柔軟性、@量性、径の細さ、熱膨張率が極めて小さい
等の特質に稽目し、所定長さに切断した炭素繊維を無数
本のi繊維に分散させ、この分散させた無数本の単繊維
を石g型内に均一に拡散せしめて石膏型の吸水率を低下
せしめることなく強度を増大させるべく種々の実験と研
究を積み重ねた結果、本発明を完成するに至ったのであ
る。
本発明は、上述した従来技術を背景にし、石膏型内に僅
かの炭素繊維を均一に拡散せしめて、吸水率を低下せし
めることなく石膏型本来の機能を保持したまま石膏型の
機械的・熱的強度を増大せしめることを目的としてなさ
れたもので、その要旨は、炭素繊維を5乃至70mmの
長さに切断した後に塗布されたサイジング剤を加熱除去
する工程と、上記長さに切断された炭素繊維を水中にお
いて超音波振動を加えつつかく拌して炭紫fa維を無数
本のil&碓に分散せしめる工程と、石膏粉末と、該石
膏粉末に対して帆03乃至1屯量%の分散された酌記炭
紫繊碓と、水と、必要に応じて他の添加剤とを混合かく
拌して炭素a維のsla維が均一に広敞された炭素繊維
入り石膏泥漿をつくる工程と、ケース型内に前記炭素繊
維入り石膏泥傾を流し込み、硬化後に脱型して乾燥させ
る工程、又はケース型内に予め純粋な石膏泥煩を流し込
んで薄膜を形成し、しかる後に前記炭素繊維入り石膏泥
漿を流し込み、硬化後に脱型して乾燥させる工程とによ
り、石膏型内に炭素繊維を均一に拡散せしめることであ
る。
以下、好ましい実施態様を春げて本発明の詳細な説明す
る。本発明に用いる炭素la雄は、ポリアクリロニトリ
ル系、ピッチ系成るいはレーヨン系のいずれでもよいが
、石膏型の強度を増大させる関係から^強度成るいは高
弾性の炭素繊維が望ましく、具体的には引張強さ200
kgf/ mmmm2(/ mm2)以上、引張弾性係
数20.OOOkgf/ mm”(kg/ mm2)以
上のものが望ましい。又、本発明においては、団塊状に
なり易い炭素繊維を母材の石膏内に団塊を生ずることな
く均一に拡散せしめることが極めて重要なf:、メイで
あり、かかる観点から強化材として石・ガ円に混入せし
める炭素繊維の」kさ、および石膏に対する重6に割&
が定められる。
炭素繊維を無数本の車戯雄に分散せしめて1好aの石膏
内に混入するのであめが、後述する理由により単繊維の
jkさは5乃至70mm、 Ellましくは20乃至3
0mmにすることが必要である。
請1図に、石膏100重量部、水60重量部、炭素繊維
0.51ば置部の割合から成る1 5 X 25 X 
250nonの石膏試験片における炭素1f&碓の長さ
と、抗折強度(曲げ強度)との関係を示す試験結果のグ
ラフが表されており、これから朗らかのように炭素繊維
のしさが15mm以下では抗折強度が急激に低下するこ
とがわかる。ここで、母材の石膏内に拡散せしめる炭素
繊維の長さを5乃至70mmと限定したのは、5mm以
下であると母材の石W粒子と炭素繊維の工n繊維との総
接着面積の不足により石膏型の十分な強度の向上が図れ
なく、又70mm以上であると、単繊維への分散時9石
膏粉末および水との混合かく拌詩成るいはケース型内へ
の流し込み時における取扱いか面倒になると共に、石膏
型内への均一分散が困難となるためである。
ます、常法により製造された炭素繊維を5乃至70mm
の長さに切断した後に、この14 pZ (?+維を酸
化雰囲気中で加熱して表面に塗布された取扱い安定化用
のサイジング剤を酸化させて除去する。加熱1M反は、
表面にFL 7t5されたサイジング剤との関係により
相対的に定められるものであるが、炭素繊維の一般的な
安全使用最亮温度である300℃前後で行うことが望ま
しい。サイジング剤を加熱除去した炭素繊維は、該炭素
繊維を講成する無数本(通常は5,000乃至7,00
0本)の極めて径の小さい(通’t’fEは5乃至1O
AI11)単w4雄に分散され易くなる。
次に、サイジング剤を加熱除去して5乃至70mmの1
にさに切断された炭Jifi維を水橿内に投入し、超音
波振動を加えつつかく拌=I’l根により緩やかに回転
させると、サイジング剤が除去されて分散され易くなっ
た炭素繊維は、超音m振動と緩やかなかく拌との相乗作
用により、団珠な生ずることなく無数本の径の極めて小
さい単繊維に分散される。
かく拌の際に、かく拌羽根により炭素な椎が+g付けら
れることがないように、その回転数は、直径60cm程
度の水槽において40乃至60rpmにする必要がある
。分散処理後に、分散された無数本のms錐を水槽より
取出し、脱水して乾燥する。
次に、単繊維に分散された上記炭素繊維を混入した石膏
泥朶をつくるのであるが、石膏粉末に対する炭素繊維の
割合は、後述の理由により0.03乃至l重量%、望ま
しくは0.1乃至0.3重量%にすることが必要である
。第2図に、石! 100重量部。
水60重社部、長さ20mmの炭素繊維所要重量部の割
合から成る+5 X 25 X 250m+nの石膏試
験片における混入炭素繊維の石膏に対する重量%と、抗
折強度との関係を示す試験結果のグラフが表されており
1/ゝ (9) 又第3図に、石1gに混入する炭ふ繊維の割合と、吸水
率との関係を示す試1.*結果のグラフが紋されている
。第2図および第3図から明らかのように、石膏に混入
する炭ぷ繊維の割合が高くなる程、抗折強度が大きくな
ると共に、吸水皐が副くなることがわかる。吸水率が働
くなるのは、石・aの粒子が針状であると共に、炭素繊
維の断面形状が円形若しくはこれに近似した形状であり
、しかも石膏の粒子の大きさと炭素繊維の頭径とが余り
異ならないために、炭素繊維と石膏粒子との間に新たな
空隙がル成さnることに起因しているものと解される。
ここで、石−gf粉末に対する炭素繊維の混入割合を0
.03乃至1点緻%とするのは、0.03重口%以下で
は石膏に対する割合が少な過ぎて石膏型の十分な強度の
向上を図ることができず、又1ffl量%以上では石臂
泥粱をつくる際に炭素繊維の割合が多過ぎて、石貨泥県
内に炭素繊維を均一に拡散させることができず団塊を生
じ易くなると共に、(10) 石膏泥漿をケース型内に流し込む際の流動性が悪くなっ
て作業困難となり、更に成形される石膏型の吸水性等の
物性が変化し、陶磁器用成形型材としての条件を満足し
ていないこと、および石膏型内部に炭素繊維の団塊が生
じ易くなるためである。
そして、炭素m維が均一に拡散された石膏泥漿をつくる
には、第4図に示されるような容器l内に、−回の混合
量に適合した水並びに硬化遅延剤。
減水剤等の必要な添加剤を予め入れておき、次にこの容
器l内に予めit量された所定量の分散された炭素繊維
を投入し、最後に所定量の石膏粉末を投入し、この容器
lを真空かく拌機に装着すると共に、直径60cm程度
の容器lにおいて100乃至200rpmの低速回転で
かく拌羽根を数分間回転させて混合かく拌すると、炭素
繊維の単w4mが石膏泥漿内に均一に拡散されると共に
、脱気されて炭素繊維の入った石膏泥漿が得られる。こ
こで、炭素繊維が石膏泥漿内に均一に拡散されるのは、
石膏に対する炭−;&g熾の割合が極めて少ないからで
あると解され、又混合かく拌の際に、かく拌羽根を低速
回転させるのは、かく拌羽根により炭素m維が188さ
れるのを防止するためである。
次に、炭素繊細が均一に拡散された上記石膏泥漿を、第
5図に丞されるようなケース型2内に静かに流し込んで
所定時間放置し、硬化後にケース型2に経い衝郡を与え
てケース型2を互いに分廟させて脱型し、しかる後に所
定温度で十分乾燥す細は豊かな柔軟性を葡しているので
、流し込み成形後も、自在に変形して石膏の粒子の間に
無理なく入り込んでいるものと解され、又流し込み成形
された石膏型の成形面には、そのff9部に入り込んで
いる炭素繊維の端部が露出することは殆んどないが、仮
に露出しても、前述の如く炭素繊維の単繊維の径は極め
て小さく、シかも豊かな柔軟性(11) を有しているので、石膏型の成形面に露出した炭素戯雄
により成形品の表面が傷付けられることは殆んどない。
このように、仮に炭xiamの端部が成形面に露出して
も、成形品の表面が傷付けられることは殆んどないが、
特に成形品が高級品であって極めて滑らかな成形面を得
る必要がある場合は、第7図に示されるように、ケース
型2を低速回転させつつ純石膏泥泉を少量流し込んで厚
さ1m1l程度の薄膜3を予め形成しておき、その後ケ
ース型2の回転を停止させて直ちに炭素w4維が均一に
分散された前記石膏泥漿を静かに流し込み、以後上述と
同様の操作を行うと、第8図に示される型(使用型) 
A/が得られ、炭素繊維が成形面に露(13) (12) 石譬から成る4膜3を被Yヴして、成形面に炭紫繊は、
第9図に示されるように、ケース型4を低速回転させつ
つ純石膏泥領を流し込んで、ケース型4の突出した成形
部4aの外周面にSさJam程度の薄膜5を予め形成し
ておき、しかる後にケース型4の回転を停止させて1ば
ちに炭素繊維が均一に分散された前記石膏泥漿を静かに
流し込み、以後上述と同様の操作を行うと、第1o図に
示されるよう型(使用型)Bが得られる。
尚、本発明により製造し得る陶磁器成形用石膏型は、上
記したロクロ成形用石膏型のみならず、鋳込み成形用石
膏型、プレス成形用石膏型、射出成形用石膏型2等更に
アルミナ、炭化珪素、窒化珪累1部分安定化ジルコニア
、サイアロン等の祿11A) 料9!1合に粘土類を含まないいわゆるニューセラミッ
ク用のプレス成形用石膏型、IN出出成形石膏型等のほ
ぼすべてのセラミック成形用石膏型が含まれる。
次に、本発明の実施例並びに比較例を挙げる。
実施例1 ポリアクリロニトリル系繊維を約300℃で熱唱1里し
た後に、更に電累ガス″#囲気中で約1300’Cで熱
処理して炭素化し、直径約7.#mの単繊維を約600
0本−束とした炭素繊維を用いた。この炭素W4維の物
性は、引張強さ300kgf/ mmmm2(/ mm
”)、引張弾性係数23.OOOkgf/ mmmm2
(/ mm”) 、密度1.75g/cm3.線膨張係
数0.OX 10−61/ ”C、熱伝導率15kca
l/m −hn −’C,熱容iiO,17cal/ 
g ・’Cであった。この炭素繊維を約20mmの長さ
に切断して超音波振動とかく拌の相乗作用により無数本
の711繊維に分散) させ、しかる後に石膏粉末100重量部、炭素am0.
5重量部および扉II@ (硬化遅延剤)0.2重ff
i部の割合で混合かく拌して、炭素繊細の屯繊錐が均一
に拡散された石膏泥檗をつくり、この石膏泥漿をケース
型内に流し込んで皿を成形するためのロクロ成形用石膏
型を得た。このロクロ成形用石膏型は、断面を含めて全
体に亘って炭素繊維の屯繊維が均一に拡散され、その拡
散状況は内眼で見ることが可能な程度であった。
実 施 4列  2 実施例1と同一の条件で炭素繊維の単wa雄が均一に拡
散された石膏泥漿をつくり、ケース型を低速回転させつ
つ予め純石膏泥傾を流し込んで1ダさ1mm程度の薄膜
を形成しておき、しかる後にケース型の回転を停止させ
て炭素繊維が混入された前記石膏泥梁を流し込んで、皿
を成形するためのロクロ成形用石f型を得た。このロク
ロ成形用石膏型の成形面である外周面は、純石膏から1
茂るAll膜で被覆されており、成形面には炭素繊維は
全く露出していなかった。
(15) 実 川 例  3 ポリアクリロニトリル系繊細を約300’Cで熱処理し
た後に、更に窒素ガス雰囲気中において約2500°C
で特殊熱処理して黒鉛化し、直径約7μmの単繊維を約
6000本−束にした炭素繊維を用いた。この炭素繊維
の物性は、引張強さ350kgf/ mmmm2(7m
l112)、引張弾性係数24. QOOkgf / 
mm”(kg/ mm2)、った。この炭素繊維を約2
5mmに切断した後に、実施例1と同様にして分散させ
、しかる後に石膏粉末100重量部、水60重量部、炭
素繊維0.3重量部および味の素(株)製のバフタート
(硬化遅延剤)0.2重量部の割合で混合かく拌して、
炭素繊維の単繊維が均一に[ffiされた石膏泥漿をつ
くり、この石膏泥漿をケース型内に流し込んで楕円皿を
成形するための錆込み成形用石膏型を得た。この鋳込み
成形用石膏型の炭素繊維の拡散状況は、実施(17) (16) 例1と四球にほば均一であった。
比較例 石膏粉末100重績部、水60屯は部および硼砂0゜2
重Ijt部の割合で混合かく拌して炭素繊維の入ってい
ない純石膏泥乗をつくり、この純石膏泥乗をケース型内
に流し込んで皿を成形するためのロクロ成形用石1f型
を得た。
上記各実施例1,2.3および比較例の各石膏型の抗折
強度、吸水率、大気中における破壊温度差。
嵩比重並びに硬化時膨張率は、下表の通りであっ(18
) 石膏型は、混入しない石膏型に比較して機械的・熱的強
度が大l]に向上していると共に、吸水率も僅かに向上
し、上記したいずれの物性においても優れていることが
判明した。
ここで抗折強度の大巾な向上により、石膏型の機械的強
度が増大し、特に、従来成形時の外圧力により破損され
ていた部分の機械的強度が増大せしめられることにより
石膏型の破損が防止されると共に、高サイクルの成形が
可能となり、ひいては、成形効率が向上する。又、成形
中の石膏型の破損により成形類が損傷され、これに起因
して生産が中断したり、成るいは損傷部品を交換して再
4幣する等の手11!iを首くことができる。更に、機
械的強度の大巾な向上により、石膏型自体の厚さを薄く
することが可能となり、ひいては使用石膏遣が削減され
る。
又、炭@ii:繊維の混入により大気中における破壊温
度差が向上するのは、温度上昇により石膏自体は所定量
膨張するが、炭素繊維自体は殆んど膨張しないので、石
膏型内部において炭素繊維自体にはその長さ方向に引張
力が加わっていると共に石膏自体には圧縮力が加わり、
このため炭素繊維の長さ方向に内部応力が生じてプレス
トレスが4人された状態になっているためであると解さ
れる。
大気中における破壊温度差の大巾な上昇は、石膏型が大
きな温度に対しても耐え得ることを憇昧し、石膏型の乾
燥温度を上げることが可能となる。従って、成形毎の石
W型の乾燥時間を短縮させることが可能となって、成形
サイクルを向上せしめることができ、ひいては成形効率
を向上せしめることができる。このため、成形品の生産
個数に対する稼動6當型の数を減少せしめることができ
るので、少1多品種の製品の成形に適していると共に、
製品原価の低減を図ることができる。同様の理由により
、石17型成形時における石膏型自体の成形効率も向上
する。
(19) 又、吸水率の向上は、ロクロ成形用石責型においては、
成形を終了してから脱型までの時間が短縮されて成形効
率が向上し、鋳込み成形用石膏型においては、源泉の着
肉時間が短くなり、同じく成形効率が向上する。嵩比重
の低下は、石膏型自体がII+¥!量化され、ひいては
石膏型の運搬成るいは取扱い性が向上する。気に、硬化
時膨張率の僅かの減少は、石iQ′型成形時におけるケ
ース型に加わる圧力が小さくなって脱型が容易になると
同時に、ケース型の破損を防止することができる。
上述したことを総合すると、本発明には次のような効果
がある。
(1)、炭素繊維を5乃至70+u+に切断した後にサ
イジング剤を加熱除去し、水中において超音波振動を加
えつつかく拌することにより、径が極めて小さく、しか
も柔軟性に富んだ束状の炭素繊維を無数本の単繊維に容
易に分散できるので、石膏泥架内に炭素Iamの無数本
の単繊維を均一に拡散せしめるこ(21) (20) とができ、ひいては石膏型内に炭ぶ線維を均一に混入さ
せることができる。
(2)、石膏型の強化材として、径が極めて小さくて強
度が大きく、シかも柔軟性に富んだ炭素繊維を用いてい
るので、石膏に対する強化材の混入割合が少なくても石
・U型の強度を増大させることができると共に、強化材
の混入割合が少ないので、石膏型の基本的な機能である
吸水率を低下させることがなく、シかも成型後は石1f
ffl内において炭素繊維は自在に変形して石膏の粒子
間に入り込んでいるものと解されるので、石膏型内にお
いて石膏の粒子と炭素繊細とが良好になじんでいる。
(3)、石膏型の表層部に混入された炭素繊維の端部が
、仮に成形面に露出していたとしても、炭素繊維の単繊
維の径は極めて小さく、シかも柔軟性に冨んでいるので
、成形の際に成形品が傷付けられることは殆んどない。
特に、石膏型の成型面を純石膏から成る薄膜で被覆する
場合は、炭素msの端部(22) が成形面に露出するのを確実に防止することができる。
(4)、燃焼可能な炭素繊維を強化材として混入しであ
るので、使用中に破損したり、成るいは使用不可能とな
った石膏型内から炭素繊維のみを容易に焼失除去せしめ
ることができ、石膏型の再利用が可能となる。この点、
ガラス繊維等の不燃物を強化材として混入した場合は、
混入物のみを除去して石膏型の再生成るいは再利用する
ことは、極めて因難か、成るいは不可能である。
(5)、石膏型の機械的強度が大1]に増大されて成形
時の外圧力による石膏型の破損を防止できると同時に、
熱的強度も大巾に増大されて成形毎の石膏lWの乾燥温
度を上げることが可能となって乾燥時間を短縮せしめる
ことができ、ひいては成形効率を、       者し
く向上せしめることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、石膏内に混入する炭素繊維の長さと、石膏の
抗折強度との関係を示すグラフ、第2図は、石膏内に混
入する炭素繊維の石膏に対する重@、%と、6青の抗折
強度との関係を示すグラフ、第3図は、6何に混入する
炭素繊維の重量%と、石膏の吸水率との関係を示すグラ
フ、第4図(イ)。 (ロ)は、それぞれ炭素繊維が拡散された石膏泥慣なつ
くるための容器の平面図および正面断面図、第5図は、
皿内周面成形用の外鏝用石膏型を成型している跋tmの
断面図、第6191は、成型された外鏝用石f型Aの一
部を破断した斜視図、第7図は、外周面を純石膏から成
る薄膜3で被覆した皿内周面成形用の外鏝用石膏型を成
型している状態の断面図、第8図は、成型された外鏝用
石膏型A/の一部を破断した斜視図、第9図は、内周面
を純石膏から成る薄膜5で被覆したカップ外周面成形用
の内鏝用石貨型を成型している状態の断面図、第10図
は、成形された内鏝用石膏型Bの縦断面図である。 (23) (主要部分の符号の説明) l:容器 2.4:ケース型 3.5:N  膜 A 、 A’:外鏝用石*型 B:内鏝用石膏型 93− (24) 曽 象 ■ ・2、                      
              ω。1 特開昭59−192520 (8) L++  \  ↓=−−/−Jl− 11−1 (0/、)十N’ Vl’ 昭和59年5月23日 特許庁長官  若 杉 和 夫    殿(特許庁審判
長              殿)(特許庁審査官 
            殿)1、事件の表示 昭和58年 特 許 願第50996号2、発明の名称
   陶磁器成形用炭素繊維強化石膏型の製造方法3、
補正する者 事件との関係    特許出願人 4、代  理  人  〒500 6、補正により増加する発明の数 ・・」と補正致します。 本願の明細書を以下のように補正致します。 1、第3頁第16行目および同第17行目の「・・流し
込み時の初期吸水率が・・」を、「・・流し込み時の吸
水率か−・」と補正致します。 2゜第3頁第20行目および第4頁第2行目の「・・特
に初期吸水率が悪い場合には、製品表面の仕上り形状・
状態が悪くなる。・・」を、「・・特に吸水率が悪い場
合には、取り出し時の生強度が弱いため変形し、製品の
仕上り形状が悪くなる。 ・・」と補正致します。 6、第4頁第16行目および同第17行目の、「・・石
膏型の強度自体は向上するが、・・」を、「・・石膏温
の強度は僅かに向上するが、・・」と補正致します。 4、第7頁第16行目の「5關以下であると・・」を、
「3ss未満であるとの−」と補正致します。 5、第7頁第18行目の「・・、又70闘以上であると
、・・」を、[・・、又100+++s+を超えると、
2− [・・厚さl乃至3闘程度の」と補正致します。 無数本(通常は5. OOO乃至7. OO0本)の・
・」を、「・・無数本(通常はLooo乃至24000
本)の・・」と補正致します。 7、第10頁第13行目および同第14行目の「・・0
.03重皿%以下では−・」を、「・・0,01重量%
未満では・・」と補正致します。 8、第10頁第15行目および同第16行目の「・−、
又1重量%以上では@−」を、「−・又1.2重置%を
超えると・・」と補正致します。 9゜第13頁第8行目および同第9行目の「・・厚さ1
mm程度の薄膜3を・−」を、「厚さ1乃至3雛程度の
薄膜3を・・」と補正致します。 10、第13頁第15行口および同第16行目の「・1
1露出するのを防止できる。」を、「―・露出するのを
確実に防止できる。」と補正致します。 ・射出成形用石膏型1等・・」を、「・・射出成形用石
膏型、耐火物成形用6臀型等・・」と補正致します。 16゜第15頁第9行目の「熱処理して炭素化し、・・
」を、「熱処理して黒鉛化し、・・」と補正致します。 14、第15頁第13行目の「・・線膨張係数0.0×
10  1100、熱伝導率15 k c a l /
 m’h n。 00、eelを、「拳・線膨張係数0.0XIO610
a、熱伝導率15 K OIL l / m−h r+
OQ ’ ” Jと補正致し面す。 15、第15%g15行目の「・・切断して超音波振動
」を、「・・切断して水中にて超音波振動」と補正致し
ます。 16、第15頁第17行目および同第]8行目の「・重
量部・・」と補正致します。 17.第16頁第11行目および同第12行目の「・・
厚さ1隨程度の・・」を、「厚さ1乃至3關程度の・・
」と補正致します。 18、第17頁第6行目および同第7行目の「・・引張
強さ350kgf/y+m  (kg/am  ) 、
引張弾性係数24000kgf/+us2(kg/mm
”)、」を、「・・引張強さ250kgf/鰭 (kg
/as”)、引張弾性係数35.OOOkgf/ss2
(kg/酩 )」と補正致します。 19、第17頁第8行目および同第9行目の「・・熱伝
導率15Kcal/m−,hn−’0・eJを、「・・
熱伝導率100 K c’ a l / m4 r、’
o @ @ Jと補正致します。 20、第20頁第8行目の「・・大きな温度に対しても
・・」を「・・大きな温度変化(温度差)に対しても・
・」と補正致します。 一以 上− 5− 97−

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、炭素a雄を5乃至70mmの長さに切断した後
    に塗布されたサイジング剤を加熱除去する工程と、上記
    長さに切断された炭素繊維を水中において超音波振動を
    加えつつかく拌して炭素m維を無数本のM繊維に分散せ
    しめる工程と、 石膏粉末と、該石膏粉末に対して0.03乃至1重世%
    の分散された前記炭素繊維と、水と、必要に応じて他の
    添加剤とを混合かく拌して炭素繊維の単繊維が均一に拡
    散された炭素繊維入り石膏泥漿をつくる工程と、 ケース型内に前記炭素繊維入り石膏泥漿を流し込み、硬
    化後に脱型して乾燥させる工程と、から成る1lIIN
    器成形用炭素繊維強化石膏型の製造方法。
  2. (2)、炭素閂携を5乃至70mmの長さに切断した後
    に塗布されたサイジング剤を加熱除去する工程と、−上
    記長さに切断された炭素繊維を水中において超音波振動
    を加えつつかく拌して炭素繊維を無数本の懺@4に分散
    せしめる工程と、 石膏粉末と、該石膏粉末に対して0.03乃至1重量%
    の分散された前記曖素繊維と、水と、必要に応じて他の
    添加剤とを混合かく拌して炭素1飾の単Wa准が均一に
    瓜散された炭素@椎入り石膏泥漿をつくる工程と、 ケース型内に予め純粋な石膏泥漿を流し込んで薄膜を形
    成し、しかる後に前記炭素繊維入り石膏泥慣を流し込み
    、硬化後に脱型して乾燥させる工程と、 から成るi+Ii磁器成形用炭素繊維強化石膏型の製造
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6121956A (ja) * 1984-07-10 1986-01-30 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 炭素繊維複合強化石膏ボ−ド及びその製造方法
JPS6183665A (ja) * 1984-09-27 1986-04-28 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 炭素繊維強化石膏製成形型および石膏粉末、並びにこれらの製造方法
JPH06157117A (ja) * 1993-04-05 1994-06-03 Noritake Co Ltd 炭素繊維強化石膏製成形型および石膏粉末、並びにこれらの製造方法

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JPS6183665A (ja) * 1984-09-27 1986-04-28 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 炭素繊維強化石膏製成形型および石膏粉末、並びにこれらの製造方法
JPH06157117A (ja) * 1993-04-05 1994-06-03 Noritake Co Ltd 炭素繊維強化石膏製成形型および石膏粉末、並びにこれらの製造方法

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