JPS5919111A - 合成樹脂製中空曲がり管の成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、車両のスタビライザ等に使用する熱硬化性
合成樹脂製中空曲がシ管の成形方法に関する。

従来の熱硬化性合成樹脂製中空曲がシ管の成形方法は、
例えば第１図に示すようなものがある。

この成形法は、シリコンまたはゴム状弾性体等で製作し
た合成樹脂製パイプ１の外周に繊維２の編組を積層被着
し、前記合成樹脂製パイプ１を、第１図ＣＢ）に示すよ
うな容器３に注入された熱硬化性樹脂液４中を通すこと
により、編組繊維２にその樹脂液４を含浸させる。含浸
させた合成樹脂製パイプ１は、第１図（Ｃ）に示すよう
な金型５の下型６の所望形状の形に合わせて収納し、上
型７を重合し閉じる。閉じた前記金型５を加熱されたオ
ーブン（図示しない）の中に入れ、加熱初期時点で前記
合成樹脂製パイプ１の一端と空気ポンプ（図示しない）
に接続されたパイプとを接続し、前記合成樹脂製パイプ
１の他端を閉じる。この状態で、前記合成樹脂製パイプ
１に前記空気ポンプから圧縮空気を送シ、所望形状の成
形を行い、さらに加熱を続は硬化させて製品とするもの
でおる。

しかしながら、このような従来の合成樹脂製中空向がυ
管の成型方法は、中空向がシ管の曲がシが小さかったシ
、連続して微か〈曲がシがある場合には、第１図（ロ）
に示すように曲がり管内何曲がり部の繊維が、金型を閉
じる時に、はさまれて切断されるため、成型品の強度、
剛性、耐久疲労度等の特性が著しく低下し、その結果当
該曲がシ管劣化を早める不具合があった。

この発明は、かかる従来の不具合に着目してなされたも
のであシ、合成樹脂製パイプの外周に補強用の繊維を積
層し熱硬化性合成樹脂を含浸し、これを所望形状に曲げ
た状態にして金型に収納し加熱硬化させる合成樹脂製パ
イプり管の成形方法において、前記合成樹脂製パイプの
中心に、可塑性の棒状部材を挿入して、前記合成樹脂製
パイプを歪型形状に曲げ、この状態で前記合成樹脂製パ
イプを金型に収納して加熱硬化させ、しかる後、前記棒
状部材を成形後の前記合成樹脂製パイプから引き抜くこ
とにより、前記合成樹脂製パイプの外周の繊維を金型を
閉じる時に切断されることもなく、その結果強度、剛性
は向上し、耐久疲労度は良好となシ、もって前記不具合
を解決すること金目的としている。

以下、この発明を図面に基づいて説明する。

第２図囚ないしくト）は、この発明の一実施例を示す図
である。まず、シリコーンまたはゴム状の弾性体等で製
した合成樹脂製パイプ１は、補強用の繊維２を積層被着
されている。この補強用の繊維２は、例えば、カーボン
繊維の編組を所定の厚さになるまで積層する。前記繊維
２は、ソイラメ／トワインディング法等にょシ、樹脂を
含浸した繊維を巻きつけてもよい。３は容器であシ、こ
の容器３の中には、熱硬化性樹脂液４を入れである。

この熱硬化性樹脂液４は、例えば、エポキシ樹脂、ポリ
エステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂等
の原料を容器としている。補強した前記繊維２を積層被
着した前記合成樹脂製パイプ１は、第２図の）に示す熱
硬化性樹脂液４を入れである容器３内を通して、前記繊
維２に前記樹脂液４を含浸する。８，８は、可塑性の棒
状部材であり、この可塑性の棒状部材８，８は、含浸し
た前記合成樹脂製パイプ１の中心に挿入する。前記可塑
性の棒状部材８，８を挿入した前記合成樹脂製パイプ１
は、金型９の所望の形状に合わせて曲げる。

金型９の所望形状に合わせて曲げた前記合成樹脂製パイ
プ１は、前記可塑性の棒状部材８，８を挿入しであるの
で、所望形状を保持している。前記可塑性の棒状部材８
，８は、例えば、金属を用いているが、この金属に代る
ものであれば、何んでもよい。金型９の所望形状に合わ
せて曲げた前記合成樹脂製パイプ１は、下金型１０に収
納した後に止金型１１を重合して閉じる。この状態で、
例えば、１２０℃〜１８０℃に加熱されたオープン（図
示しない）の中に収納または通過させて加熱する。加熱
した初期時点で、前記合成樹脂製パイプ１の一端と空気
ポンプ（図示しない）に接続されたパイプ（図示しない
）の先端とを接続し、前記合成樹脂製パイプ１の他端を
閉じる。この状態で、前記合成樹脂製パイプ１に前記空
気ポンプから圧縮空気を送シ樹脂液４を含浸された繊維
２を所望形状に成形し、さらに加熱を続は硬化させて、
前記可塑性の棒状部材８．８を引き抜く。そして、熱硬
化性合成樹脂製パイプができ上る。

ここに、完成した熱硬化性合成樹脂中空面がり２、管の
成形品の一例について、バネ定数および耐久疲労性の測
定を行った。第３図および第４図は、熱硬化性合成樹脂
製中空面がシ管の部分図を示し、曲’）　Ｒ１ｔ　Ｒ２
ｔ　Ｒ３＋　Ｒｑの内径２０．中空曲がシ管の中心径ｒ
２ｓ外径ｒ３＋中心軸Ｐ１の延長ＰＲＩと中心軸Ｐ２と
中心軸ｐ１．ｐ２の交点０１における角ＰＲ，・ｏｆ　
＊　ｐ２ｔ（ｈとし、中心軸Ｐ１ｙＰ２の交点ｏ１から
中空曲がシ管長の中心までの長さをＲ５とし、中心軸Ｐ
２＋Ｐ５の交点０２を通シ中心軸Ｐ１に平行な平行線Ｐ
Ｌと中心軸Ｐ１との間の長さをＲ２とし、角ＰＬＯＯ２
・Ｐ２を０２とし、中心軸Ｐ５と中空曲がシ管の端部と
の交点ＰＥ’を通シ中心軸Ｐ１に平行な平行線ＰＭと中
心軸Ｐ１との間の長さをＬｌとし、中心軸ＰＩＩの延長
ＰＲ５と中心軸Ｐ５と中心軸ＰＩＩｙＰ５の交点０５に
おける角ＰＲ３・０３・Ｐ５を０５とし、中心軸Ｐ６の
延長ＰＲｑと中心軸Ｐ５と中心軸Ｐ５＋Ｐ６の交点ＯＩ
Ｉにおける角を０４とし、０１＝６ｏ°、０２＝４５°
、　　０う＝３０°、　　０ＩＩ＝２０°、　　Ｌｔ＝
２００　　、　　Ｌ２＝１６０、Ｌ５＝５００、中空曲
がシ管の曲がり中心点Ｒ１ｅ　Ｒ２ｓ　Ｒ５＋　Ｒ璽　
および告白がり中心点Ｒ１Ｉ　Ｒ２＋Ｒ５ｔ　Ｒｌｉの
各内径ｒ工、各中心径ｒ２、各外径ｒ、の各径長の関係
を、次の数値のようにする。

ここで、単位は（ｍｍ）である。

前記各数値をもって、中空曲がυ管の繊維の編組の積層
数とバネ定数の関係を表わした測定結果を第５図に示し
たものである。この第５図から明らかな様に中空曲がシ
管の繊維の編組を増加することによって、バネ定数は、
目標値に近づくことになるために、バネ定数の再現性は
、非に高いことが判明する。第６図は、中空曲がシ管に
対して、加振回数とバネ定数との関係を表わした測定結
果を示したものである。この場合、中空曲がシ管に対し
て最大荷重の５０％の荷重を２００万回加振した場合の
バネ定数の減少を示し、最大荷重の５０％荷重で１０万
回加振した場合のバネ定数の保持率が８０％であシ、車
両のスタビライザーとしての要求される耐久性を満足す
る値であることを考慮すると、第６図からこの発明の成
形方法による中空曲がり管の成形品は耐久疲労度が非常
に良好であることが判明する。

以上説明してきたように、この発明によれば、合成樹脂
製パイプの外周に補強用の繊維を積層被着し熱硬化性合
成樹脂を含浸して、これを所望形状に曲げた状態にして
金型に収納し加熱硬化させる合成樹脂製中空面シ管の成
形方法において、前記合成樹脂製パイプの中心に、可塑
性の棒状部材を挿入して、前記合成樹脂製パイプを金型
形状に曲げ、この状態で前記合成樹脂製パイプを金型に
収納して前記熱硬化性合成樹脂を加熱硬化させ、しかる
後、前記棒状部材を成形後の前記合成樹脂製パイプから
引き抜くことによシ、曲がり内側の繊維が金型を閉じる
時にはさまれて切断されることは全くなく、このため強
度剛性は向上し、耐久疲労度は良好となり、しかも劣化
を防止する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の合成樹脂製中空曲がシ管の成型方法を
示し、囚ないしくハ）は成形の工程を示す図、第２図は
、この発明の合成樹脂製中空曲がり管の成型方法を示し
、囚ないしくａは、成形の工程を示す図、第３図および
第４図は合成樹脂製中空曲がシ管の部分図、第５図は、
積層数とバネ定数との関係を示し、第６図は、加振回数
とバネ定数の関係を示す。 １・・・合成樹脂製パイプ、５・・・金型、６・・・下
金型、７・・・上金型、８，８・・・可塑性の棒状部材
、９・・・金型、１０・・・下金型、１１・・・上金型
特許出願人　日産自動車株式会社。 代理人弁理士　森　　　　　哲　　也 弁理士　内　　藤　　嘉　　昭 弁理士　清　　水　　　　　正 弁理士　　梶　　山　　拮　　是 第１図 （Ｃ） （Ｄ） 第２図 第２図 （Ｄ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　合成樹脂製パイプの外周に補強用の繊維を積
   層し熱硬性合成樹脂を含浸し、これを所望形状に曲げた
   状態にして金型に収納し加熱硬化させる合成樹脂製中空
   向や管の成形方法において、前記合成樹脂製パイプの中
   心に、可塑性の棒状部材を挿入して、前記合成樹脂製パ
   イプを金型形状に曲げ、この状態で前記合成樹脂製パイ
   プを金型に収納して加熱硬化させ、しかる後、前詰棒状
   部材を成形後の前記合成樹脂製パイプか−ら引き抜くこ
   とを特徴とする合成樹脂製中空向がυ管の成形方法。