JPH11216726A - フィラメント・ワインディング成形品の製造方法 - Google Patents

フィラメント・ワインディング成形品の製造方法

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JPH11216726A
JPH11216726A JP10024165A JP2416598A JPH11216726A JP H11216726 A JPH11216726 A JP H11216726A JP 10024165 A JP10024165 A JP 10024165A JP 2416598 A JP2416598 A JP 2416598A JP H11216726 A JPH11216726 A JP H11216726A
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JP
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drum
resin
fiber material
reinforcing fiber
impregnation
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JP10024165A
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Keisuke Shimagami
圭祐 島上
Masahiko Ebina
雅彦 蝦名
Hisashi Nanjo
尚志 南条
Shigeru Sato
茂 佐藤
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Toshiba Corp
Nitto Boseki Co Ltd
Nittobo FRP Laboratory Co Ltd
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Toshiba Corp
Nitto Boseki Co Ltd
Nittobo FRP Laboratory Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B15/00Pretreatment of the material to be shaped, not covered by groups B29B7/00 - B29B13/00
    • B29B15/08Pretreatment of the material to be shaped, not covered by groups B29B7/00 - B29B13/00 of reinforcements or fillers
    • B29B15/10Coating or impregnating independently of the moulding or shaping step
    • B29B15/12Coating or impregnating independently of the moulding or shaping step of reinforcements of indefinite length
    • B29B15/14Coating or impregnating independently of the moulding or shaping step of reinforcements of indefinite length of filaments or wires
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2105/00Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
    • B29K2105/06Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped containing reinforcements, fillers or inserts
    • B29K2105/08Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped containing reinforcements, fillers or inserts of continuous length, e.g. cords, rovings, mats, fabrics, strands or yarns
    • B29K2105/0809Fabrics

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺の成形品でも安価であり、且つ機械的強
度に加えて耐蝕性および電気特性に優れた、高電圧機器
に適用可能なボイドレスのFRP製品を製造できるフィ
ラメント・ワインディング成形品の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 樹脂含浸工程において、大気圧中で複数
回繰り返して、ドラム2の表面上にガラスロービング3
を通すことによりガラスロービング3に樹脂液7を含浸
する。このような樹脂含浸工程を行うことにより、ガラ
スロービング3の含浸状態を良くし、樹脂液7と空気と
の置換を十分に行って、ボイドレベルを高めて耐蝕性お
よび電気特性の優れたFW成形品6を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化プラスチ
ックの製造方法において、回転するマンドレルに連続的
に補強繊維材を巻き付けて筒状の繊維強化プラスチック
を製造するフィラメント・ワインディング法に関するも
のであり、特に、回転するドラム上で補強繊維材に樹脂
を含浸するドラム方式に改良を加えたものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、機械的な強度や絶縁性に優れ
た素材として繊維強化プラスチック、いわゆるFRPが
様々な分野で広く利用されている。FRPの製造方法に
はフィラメント・ワインディング(以下、FWと略す)
法や引抜き成形法、あるいは真空含浸法などが知られて
いる。
【0003】このうち、FW法とは大気圧中で長尺品の
成形を目的とした製造方法であり、補強繊維材の表面に
含まれる空気と熱硬化性の樹脂との置換を行うことによ
り補強繊維材に樹脂を含浸させつつ、所定の巻き角度で
補強繊維材を連続的にマンドレル(芯金)に巻付けると
いった比較的簡単な方法である。
【0004】このようなFW法は樹脂の含浸方式の相違
からディッピング方式とドラム方式に大別される。ディ
ッピング方式とは樹脂液を満たした含浸槽内で補強繊維
材に樹脂を含浸する方式であり、ドラム方式とは回転す
るドラム上で補強繊維材に樹脂を含浸する方式である。
これら2つの方式のうち、ディッピング方式は補強繊維
材をおおむね直線的に配置しなくてはならない。そのた
め、含浸槽が大形化するという不具合がある。これに比
べて、ドラム方式はドラム表面の曲面部分に接触させな
がら補強繊維材を通過させるので、含浸槽のコンパクト
化が可能であるといった利点がある。
【0005】FW法では、前述のいずれの方式において
も、樹脂を含浸した後は、補強繊維材をマンドレルに巻
き付けて巻取り品を作り、この巻取り品を硬化させ、脱
芯を行う。このような手順を経て製造したFW成形品
は、水道管や貯蔵タンク・宇宙航空機など機械的強度が
必要とされる構造物として広く使用されている。
【0006】また、真空含浸法とは真空雰囲気中で樹脂
を含浸することにより、ボイドレスのFRPを製造する
方法である。真空含浸法ではまずガラスクロス(具体的
には幅1m程度)を金型に巻付け、この金型全体を真空
タンク内にセットする。そして、真空ポンプにより真空
タンク内の気圧を1Torr以下に減圧する。この状態
下で、真空雰囲気中にガラスクロス上に樹脂を滴下し、
ガラスクロスに樹脂を含浸する。こうして樹脂を含浸し
た後、型全体を加圧タンク(オートクレーブ)に移動さ
せ、30kg/cm2 ・Gの圧力で加圧硬化し、離型を
行うことにより、ボイドレスのFRPを製造することが
できる。このようなボイドレスFRPは、機械的強度だ
けではなく、耐蝕性や電気特性も優れている。そのた
め、ボイドレスFRPの用途としては高電圧機器が最適
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のFW
法や真空含浸法には次のような問題点があった。すなわ
ち、FW法では樹脂含浸工程を全て大気圧中で行うた
め、樹脂を含浸する際に、補強繊維材や樹脂が大気中の
空気を抱込んでしまい、空気と樹脂との置換を十分に行
うことができなかった。したがって、製造されたFW成
形品中に微細なボイドが多数含まれることになった。こ
の結果、FW成形品では耐蝕性や電気特性が悪くなり、
高電圧機器への適用といった電気的な用途には不向きで
あるとされていた。
【0008】一方、真空含浸法では樹脂含浸工程を真空
タンク、硬化工程を加圧タンク中で実施するため、製造
コストが高くなり、成形品が非常に高価なものとなっ
た。特に、真空含浸法にて長尺品の成形を行うと、成形
品のサイズに伴って真空タンクや加圧タンクが大形化す
るので、経済的に不利であった。
【0009】本発明は、上記の問題点を解消するために
提案されたものであり、その目的は、長尺の成形品でも
安価であり、且つ機械的強度に加えて耐蝕性および電気
特性に優れた、高電圧機器に適用可能なボイドレスのF
RP製品を製造できるフィラメント・ワインディング成
形品の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、樹脂液を満たした含浸槽と、
前記含浸槽内の前記樹脂液が少なくとも表面に接触する
ように配置された回転自在なドラムと、前記ドラムに隣
接して配置された回転自在なマンドレルとを備え、補強
繊維材を前記含浸槽内の前記樹脂液に浸漬させることな
く前記ドラムの表面上に通過させ、前記ドラムが回転す
ることによりドラム表面上で前記樹脂を前記補強繊維材
に含浸する含浸工程を行い、続いて前記樹脂が含浸され
た補強繊維材を回転する前記マンドレルに連続的に巻き
付けて巻き取り品を作る巻き取り工程を行い、更に前記
巻き取り品を硬化させた後に前記マンドレルの脱芯を行
う硬化脱芯工程を経て、繊維強化プラスチック製の絶縁
体であるフィラメント・ワインディング成形品を製造す
る方法であって、前記含浸工程において、大気圧中で複
数回繰り返して前記ドラムの表面上で前記補強繊維材を
通すことによって前記補強繊維材に前記樹脂を含浸する
ことを特徴とする。
【0011】以上のような請求項1の発明では、複数回
繰り返して、ドラム表面上で補強繊維材に樹脂を含浸す
るため、補強繊維材の含浸状態が良くなり、補強繊維材
や樹脂が大気中の空気を抱込むことがなく、空気と樹脂
との置換を十分に行うことができる。したがって、微細
なボイドの発生を抑えることが可能となり、耐蝕性、電
気特性および機械的強度に優れ、長尺品であっても安価
なボイドレスのFW成形品を製造することができる。
【0012】請求項2の発明は、樹脂液を満たした含浸
槽と、前記含浸槽内の前記樹脂液が少なくとも表面に接
触するように配置された回転自在なドラムと、前記ドラ
ムに隣接して配置された回転自在なマンドレルとを備
え、補強繊維材を前記含浸槽内の前記樹脂液に浸漬させ
ることなく前記ドラムの表面上に通過させ、前記ドラム
が回転することによりドラム表面上で前記樹脂を前記補
強繊維材に含浸する含浸工程を行い、続いて前記樹脂が
含浸された補強繊維材を回転する前記マンドレルに連続
的に巻き付けて巻き取り品を作る巻き取り工程を行い、
更に前記巻き取り品を硬化させた後に前記マンドレルの
脱芯を行う硬化脱芯工程を経て、繊維強化プラスチック
製の絶縁体であるフィラメント・ワインディング成形品
を製造する方法であって、前記含浸工程において、前記
ドラム表面上で前記樹脂を前記補強繊維材に含浸する際
に発生する気泡を、前記含浸槽内の前記樹脂液に入れな
いようにしたことを特徴とする。
【0013】以上のような請求項2の発明では、ドラム
表面上で樹脂を補強繊維材に含浸する際に気泡が発生す
るが、この気泡を含浸槽内の樹脂液に入れないようにし
たので、補強繊維材が樹脂液中の気泡に接触してこれを
抱込む頻度が減り、空気と樹脂との置換を十分に行うこ
とができる。したがって、上記請求項1の発明と同様、
微細なボイドの発生を抑えて、耐蝕性、電気特性および
機械的強度に優れたボイドレスのFW成形品を安価に製
造することができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項2記載のフィラ
メント・ワインディング成形品の製造方法において、前
記含浸槽から前記気泡をかき出すことを特徴とする。
【0015】このような請求項3の発明では、含浸槽内
の樹脂液が多量の気泡を含んだとしても、この気泡を含
浸槽の外へかき出すので、補強繊維材が樹脂液中の気泡
に接触することがなくなり、空気と樹脂との置換を確実
に行うことができる。
【0016】請求項4の発明は、請求項1、2または3
記載のフィラメント・ワインディング成形品の製造方法
において、前記補強繊維材が前記ドラム表面上を接触し
ながら通過することにより前記ドラムが回転することを
特徴とする。このような請求項4の発明では、補強繊維
材がドラム表面上を接触する力を利用してドラムを回転
させるので、ドラムを回転させるための駆動源が不要と
なり、構成の簡略化を進めることができる。
【0017】請求項5の発明は、請求項1、2または3
記載のフィラメント・ワインディング成形品の製造方法
において、前記ドラム自体が回転することを特徴とす
る。このような請求項5の発明では、ドラム自体が回転
するので、ドラムの表面上に補強繊維材をスムーズに通
過させることができる。
【0018】請求項6の発明は、請求項1、2、4また
は5記載のフィラメント・ワインディング成形品の製造
方法において、前記含浸槽が複数個設けられたことを特
徴とする。このような請求項6の発明では、含浸槽を複
数個設けることにより、いっそう確実に補強繊維材に樹
脂を含浸することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、第1および第2の実施形態を例として、詳細に説明
する。第1の実施形態は請求項1および4の発明に対応
するもので、図1の構成図を参照して説明する。なお、
図2の(a)は第1の実施形態によるFW成形品の正面
図、図2の(b)は同側面図、図3は第1の実施形態に
よるFW成形品と真空含浸法で作製したFRPと従来の
FW成形品の電気特性(耐インパルス試験)のグラフで
ある。また、第2の実施形態は請求項2および3の発明
に対応するものであり、図4の構成図を参照して説明す
る。
【0020】いずれの実施形態においても、補強繊維材
としてはEガラスロービング(日東紡績製:RS110
RR−520)が用いられており、引揃え本数は10本
とされている。なお、補強繊維材としてはEガラスロー
ビングだけではなく、ガラス繊維全般、カーボン繊維、
アラミド繊維、アルミナ繊維などを用いることが可能で
ある。また、樹脂液にはエポキシ樹脂のEP827、硬
化剤には酸無水物系硬化剤のHHPA、促進剤にはアミ
ン系促進剤のK61Bが使用されており、樹脂温度は5
0〜60℃に設定されている。
【0021】(1)第1の実施形態 図1に示すように、第1の実施形態では樹脂液7を満た
した含浸槽1が複数配置されており、各含浸槽1には樹
脂液7の液面を回転するドラム2が設置されている。こ
のような第1の実施形態では次のようにしてFRP絶縁
筒であるFW成形品を製造している。
【0022】樹脂含浸工程 まず、ガラスロービング3を0.1〜30m/minの
糸速度、好ましくは0.5〜20m/minの糸速度で
ドラム2表面に接触させながら引出す。ガラスロービン
グ3とドラム2との接触面に発生する力によってドラム
3が回転し、樹脂液7が付着したドラム2表面がガラス
ロービング3と接触することによりガラスロービング3
に樹脂液7を含浸させる。その際、ドラム2の表面に付
着する樹脂液7の量はガラスロービング3の番手に合わ
せて適宜調節する。
【0023】第1の実施の形態では、複数回繰り返し
て、ドラム2の表面上にガラスロービング3を通すこと
でガラスロービング3に樹脂液7を含浸することを特徴
としている。このような樹脂含浸工程では真空処理は一
切行わず、全て大気圧中で含浸を実施している。
【0024】巻取り工程 複数のドラム2を通過して樹脂液7が十分に含浸された
ガラスロービング3を、回転するマンドレル4に連続的
に巻き付けて、外径250×内径230×全長1000
mmという巻取り品5を作る。
【0025】硬化・脱芯工程 樹脂液7を硬化させる際にも、加圧効果を行わず、大気
圧中で100℃で2時間、さらに130℃で3時間硬化
させる。その後、マンドレル4の脱芯を行うことによ
り、図2(a),(b)に示すようなFW成形品6を製
造することができる。
【0026】以上のような第1の実施形態では、複数回
繰り返して、ドラム2上でガラスロービング3に樹脂液
7を含浸するので、ガラスロービング3の含浸状態が良
くなり、ガラスロービング3および樹脂液7が大気中の
空気を抱込むことがない。したがって、空気と樹脂液7
との置換を十分に行うことが可能となり、微細なボイド
の発生を抑えることができる。
【0027】具体的にはFW成形品6のボイド含有率
(JIS−K−7053に準ずる)は1wt%以下であ
り、従来のFW成形品のボイド含有率が4.5〜5.0
wt%であることを比べて、極めて優れたボイドレベル
を確保することができる。この結果、図3に示すよう
に、真空含浸法で作製したFRPと同等の電気特性(耐
インパルス試験)を獲得することができる。
【0028】上記の第1の実施形態によれば、FW法の
採用により長尺の成形品でも安価に製造可能である。し
かも、優れたボイドレベルを確保できるので、耐蝕性、
電気特性および機械的強度が向上し、機械的強度が必要
とされる構造物だけでなく、高電圧機器にも適用可能な
FW成形品を製造することができる。さらに、第1の実
施形態においては、ガラスロービング3がドラム2表面
上を接触する力を利用してドラム2を回転させている。
そのため、ドラム2を回転させるための駆動源が必要な
く、構成の簡略化が可能である。
【0029】(2)第2の実施形態 図4に示すように、第2の実施形態では含浸槽1にスク
レーパ8および受け皿9が配置されており、樹脂含浸工
程において、含浸槽1から気泡を含んだ樹脂液7をスク
レーパ8によりかき取り、受け皿9から含浸槽1の外へ
出すことを特徴としている。なお、巻取り工程および硬
化・脱芯工程は上記第1の実施形態と同様である。
【0030】このような第2の実施形態では、含浸終了
後など含浸槽1内の樹脂液7が多量の気泡を含んでいる
場合に、スクレーパ8および受け皿9がこの気泡を含浸
槽1から槽外へとかき出すことができる。そのため、ガ
ラスロービング3が樹脂液7中の気泡に接触してこれを
抱込むことを防止できる。したがって、上記第1の実施
形態と同じく、微細なボイドの発生を抑えて、耐蝕性、
電気特性および機械的強度に優れたボイドレスのFW成
形品6を低コストで製造することができ、FW成形品6
を高電圧機器に適用することができる。
【0031】(3)他の実施形態 本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、熱
硬化性樹脂としてはエポキシ樹脂以外にも、ポリエステ
ル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、メラミ
ン樹脂などを使用することができる。また、硬化剤や硬
化促進剤は使用する熱硬化性樹脂の種類によって任意に
選定することができ、本発明の目的に反しない範囲にお
いて、あるいは、必要に応じて、脱泡剤、潤滑剤、シラ
ンカップリン剤などの他の成分を添加、配合することが
可能である。
【0032】さらに、要求されるボイドレベル、電気特
性、機械特性に応じて、補強繊維材の繊維径、引き揃え
本数、番手なども任意に選定することができる。また、
マンドレルの形状を変えることにより、円筒状、円錐
状、多角状、楕円状など様々な形状のFW成形品を得る
ことも可能である。また、請求項4の発明に対応する実
施形態として、ドラム自体が回転することを特徴とした
製造方法も包含する。このような実施形態によれば、補
強繊維材をスムーズに通過させることができる。
【0033】なお、上記実施形態では含浸槽を2個設け
たものについて図示説明したが、含浸槽は2個に限るこ
となく3個以上設けても良い。このような実施形態によ
れば、補強繊維材への樹脂含浸回数を増やすことができ
るため、いっそう確実に補強繊維材に樹脂を含浸するこ
とができる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のフィラメント・ワインディング成形品の製造方法によ
れば、大気圧中で複数回繰り返して補強繊維材に樹脂を
含浸することにより、長尺の成形品でも安価であり、且
つ機械的強度に加えて耐蝕性および電気特性に優れた、
高電圧機器に適用可能なボイドレスのFRP製品を製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成図
【図2】第1の実施形態によるFW成形品の正面図、図
2の(b)は同側面図
【図3】第1の実施形態によるFW成形品と真空含浸法
で作製したFRPと従来のFW成形品の電気特性(耐イ
ンパルス試験)のグラフ
【図4】第2の実施形態の構成図
【符号の説明】
1…含浸槽 2…ドラム 3…ガラスロービング 4…マンドレル 5…巻取り品 6…FW成形品 7…樹脂液 8…スクレーパ 9…受け皿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島上 圭祐 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 蝦名 雅彦 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 南条 尚志 東京都北区志茂4−22−2 (72)発明者 佐藤 茂 福島県郡山市緑町9−17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂液を満たした含浸槽と、前記含浸槽
    内の前記樹脂液が少なくとも表面に接触するように配置
    された回転自在なドラムと、前記ドラムに隣接して配置
    された回転自在なマンドレルとを備え、補強繊維材を前
    記含浸槽内の前記樹脂液に浸漬させることなく前記ドラ
    ムの表面上に通過させ、前記ドラムが回転することによ
    りドラム表面上で前記樹脂を前記補強繊維材に含浸する
    含浸工程を行い、続いて前記樹脂が含浸された補強繊維
    材を回転する前記マンドレルに連続的に巻き付けて巻き
    取り品を作る巻き取り工程を行い、更に前記巻き取り品
    を硬化させた後に前記マンドレルの脱芯を行う硬化脱芯
    工程を経て、繊維強化プラスチック製の絶縁体であるフ
    ィラメント・ワインディング成形品を製造する方法であ
    って、 前記含浸工程において、大気圧中で複数回繰り返して前
    記ドラムの表面上で前記補強繊維材を通すことによって
    前記補強繊維材に前記樹脂を含浸することを特徴とする
    フィラメント・ワインディング成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 樹脂液を満たした含浸槽と、前記含浸槽
    内の前記樹脂液が少なくとも表面に接触するように配置
    された回転自在なドラムと、前記ドラムに隣接して配置
    された回転自在なマンドレルとを備え、補強繊維材を前
    記含浸槽内の前記樹脂液に浸漬させることなく前記ドラ
    ムの表面上に通過させ、前記ドラムが回転することによ
    りドラム表面上で前記樹脂を前記補強繊維材に含浸する
    含浸工程を行い、続いて前記樹脂が含浸された補強繊維
    材を回転する前記マンドレルに連続的に巻き付けて巻き
    取り品を作る巻き取り工程を行い、更に前記巻き取り品
    を硬化させた後に前記マンドレルの脱芯を行う硬化脱芯
    工程を経て、繊維強化プラスチック製の絶縁体であるフ
    ィラメント・ワインディング成形品を製造する方法であ
    って、 前記含浸工程において、前記ドラム表面上で前記樹脂を
    前記補強繊維材に含浸する際に発生する気泡を、前記含
    浸槽内の前記樹脂液に入れないようにしたことを特徴と
    するフィラメント・ワインディング成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記含浸槽から前記気泡をかき出すこと
    を特徴とする請求項2記載のフィラメント・ワインディ
    ング成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記補強繊維材が前記ドラム表面上を接
    触しながら通過することにより前記ドラムが回転するこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載のフィラメン
    ト・ワインディング成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ドラム自体が回転することを特徴と
    する請求項1、2または3記載のフィラメント・ワイン
    ディング成形品の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記含浸槽が複数個設けられたことを特
    徴とする請求項1、2、4または5記載のフィラメント
    ・ワインディング成形品の製造方法。
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