JPS59190896A - 熱転写記録用インクシ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ＋８）　　発明の技術分野 本発明は熱転写記録用インクシートに係り、特に多数回
繰り返して使用してもインクのしみ出しが、安定して行
い得るような熱転写記録用インクシートの改良に関する
。

（ｂ）　　技術の背景 コンデンサ紙のような基材上にポリアミド樹脂のような
中間層を介して、染料を含有した固相の低融点材よりな
るインク層を設りてインクシー１−を形成し、該インク
シートに印字情報によって所定の部分が局部的に加熱さ
れた、ザーマル印字ヘッドを押圧し、前記インクシート
を局部的に加熱して熔融せしめ、該熔融したインクを記
録用紙に転写して印刷する熱転写記録方式は周知である
。

このような熱転写記録方式は、印刷の際に生しる音が静
かで、また普通紙を用いて印刷できるので従来の感熱紙
を用いて印刷を行った際に生じる記録紙の化学変化も生
じず、記録の保存性が優れている等、多くの利点を有し
ている。

ｆＣｌ　　従来技術と問題点 従来このようなインクシー１−を多数回、繰り返して使
用でき、かつ印字品質を損なわないようにするために、
前記インクシートのインク層中に鉄粉や酸化鉄のような
金属、あるいは全屈酸化物の微粉末や、その他有機顔料
や無ｔＭＩｉｌ料の微粉末を充填材として添加している
。そしてこれ等の充填材で、低融点材に染料を溶かした
インク層中の固相のインクを挟みこんだ構造として、即
ちあたかも石垣を構成する石を充填材とした場合、該石
垣を構成する石の間にインクが充填された形となってい
る。

ところで従来のこのようなインクシートにおいては、繰
り返してインクシートを使用する間に前記充填材を含ん
だ形で、インク層そのものが段階的に消費される、いわ
ゆるはがれ転写が生しる欠点を有している。このために
転写後のインク層の表面には、印字情報によるパターン
に対応した凹凸が形成され、繰り返して転写をするうち
に、記録紙とインク層の表面との接触が不均一となり、
印字品質の低下を招いている。

また記録紙に転写されたインクは、記録紙に浸透するか
、そのまま固化するかのいずれかによって定着されるが
、インクと一緒に転写された充填材の粉末は、記録紙表
面に残らざるを得ない状態なので、この状態がインクの
記録紙に対する定着性を悪くしている。このことは、前
記充填材が強固にインクの成分を抱えこむことができな
いためと考えられる。

そこで上記した点を改良するために、充填材の他に例え
ば、ボリスヂロールのような合成樹脂等を結着材として
添加して充填材同志の結着力を強めようと試みたが、こ
のようにすると前記合成樹脂等の結着物が、インクの効
果的な浸み出しにり１する障害物となりインクシートが
繰り返して使用できず、また印字品質が悪くなる欠点が
生じる。

（ｄｌ　　発明の目的 本発明は上記した欠点を除去し、前記した合成樹脂のよ
うな結着材を添加することなく、充填材のみを単独でイ
ンク層中に添加し、もって多数回のインクシートの繰り
返し使用においても、インクの記録紙に対する浸み出し
が安定して良好に実現でき得るような新規な熱転写記録
用インクシー１−の提供を目的とするものである。

ｔｅ＋　　発明の構成 かかる目的を達成するための本発明の熱転写記録用イン
クシートは、基材−ヒに接着層よりなる中間層を介して
インク層を形成した、熱転写記録用インクシートの前記
インク層中に活性炭を含有させたことを特徴とするもの
である。更には前記活性炭の粒径が０．０５〜１０μｍ
であることを特徴とするものである。

ｆｆｌ　　発明の実施例 以下本発明の熱転写記録用インクシートの一実施例につ
き図面を用いながら詳細に説明する。

図は本発明の熱転写記録用インクシートの一実施例を示
す断面図である。

図示するように本発明の熱転写記録用インクシー１−は
、基材となる厚さ１０μｍのコンデンサ紙１上にポリア
ミド樹脂からなり、基材とインク層を接着するための中
間層２が、前記ポリアミド樹脂をトルエンの溶剤に溶か
した溶液を、バーコータと称する塗布装置を用いて厚さ
５μｍで塗布形成と称する塗布装置で塗布形成されてい
る。

該インク層は染料（商品名：カヤセン１−ブラック、日
本油脂社製）１重量部と低融点材（脂肪酸アミド、日本
油脂社製）２重量部と活性炭（商品名：ツルミコール、
ツルミコール社製）１重量部とアセトン１５重量部とを
ボールミルにて、十分混合したのち分散した／８液を使
用した。

このようなインクシートをザーマルファクシミリ装置に
設置し、０．４　ワットＣＷ）／１ドツト、パルス幅４
ｍ５ｅｃの印字条件で記録紙に転写したところ、高濃度
でかつ高品質な転写像が得られた。

そしてこの転写像を指で摩擦しても、指にインクが付着
したり、記録紙を汚すようなことはなく、インク層中の
インクのみが浸み出し、充填材の活性炭は転写されてい
ないことが判明した。

更に記録紙を新しく交換しながら同一のインクシートを
用いて、前記した転写条件で記録紙に転写記録を行った
ところ、記録紙を１０回交換した場合においても、十分
に判読できるような鮮明な印字が得られた。　ここで本
発明者等は実験の結果、活性炭の粒径が０．０５μｍ〜
１０μｍであると、合成樹脂のような結着成分を必要と
せず、またインクの記録紙に対する浸み出しも効果的に
安定して得られることを見いだした。また前記活性炭の
粒径が０．０５μｍ以下と小ざい場合には、充填材がイ
ンクとともに転１゛され、また繰り返してインクシート
を使用した場合、印字品質が低下する不都合を生じる。

また一方、活性炭の粒径が１０μｍ以上となるとインク
シートの表面の平滑性が損なわれ、好ましくない。

ここで前記インク層に添加する充填材として、前記の活
性炭の代わりに同一の元素で構成されているカーボンブ
ランクを用い、その他の材料は前記の実施例と全く同一
条件としてインク層を形成したインクシー１−を用いて
、前記の実施例と同一条件で記録紙に転写し、転写像を
指で摩擦すると転写像が崩れて指にインクが付着して記
録紙が汚染された。

またこのように使用したインクシートの表面を観察した
ところ、印字情報に対応して熱転写されたインクシート
の表面に凹凸がみられ、充填材がインクと一緒に転写さ
れたことが判明した。

このことは、カーボンブランクを充填材とじて用いた場
合該カーボンブランクの粒径が０．０５μｍ以上であっ
ても該充填材がインクとともに転写されることから、活
性炭とカーボンブランクとの表面積の差に起因すると考
えられる。ちなみにカーボンブランクの粉末の表面積は
３００％／ｇ以下であり、また活性炭の表面積は３００
ｍ／ｇ以上であり、活性炭の表面積の方が大きいため、
緻密に結合しているので容易にインクとともに転写され
ないと考えられる。

（ｇｌ　　発明の効果 以上述べたように本発明の熱転写記録用インクシートに
よれば、合成樹脂のような充填材の結着材を必要とせず
、活性炭よりなる充填材のみを単−独でインク層に添加
するだけでインクの記録紙に対する浸み出しが安定して
得らる。そのためインク層の構成材料が節減でき、低コ
ストで製造の容易な熱転写記録用インクシートが得られ
る効果を生じる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の熱転写記録用インクシートの一実施例を示
す断面図である。 図に於いて１はコンデンサ紙、２ば中間層、３はインク
層である。 手続補正書動却 昭和５８年特許願第　６６１３９号 ２、発明の名称 熱転写記録用インクシート ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 住　所　神奈川県用崎市中原区」−小川１４月０１５番
地（５２２）名称富士通株式会社 代表者　山　本　卓　眞 ４、代理人 郵便番号　２１１ ５、　補正命令の日付　　昭和５８年７月６日６、　補
正により増加する発明の数　　　な　しく］、）　　明
細書第８頁第２０行目の「図は」とあるを「第１図は」
と訂正する。 （２）図面は、別紙のとおり。 ９、添付書類の目録 （］、１１図面　　　　　　１通 司

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （＋、）　　基Ｈ上に接着層となる中間層を介してイン
   ク層を形成した熱転写記録用インクシー１〜の、前記イ
   ンク層中に活性炭を含有させたことを特徴とする熱転写
   記録用インクシート。 （２）前記活性炭の粒径が０．０５〜１０μｍであるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第（１）項に記載の熱転
   写記録用インクシート。