JPS5918899Y2 - ウエザ−ストリツプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のトランクウェザ−ストリップやドアウ
ェザ−ストリップのように、車体開口縁部に装着され、
車体開口部に取付く開閉体に密接して車体開口縁周りを
シールするウェザ−ストリップの改良に関する。

かかるウェザ−ストリップとしては従来から各種知られ
ており、例えば第１図Ａに示す如く断面逆Ｕ字状ベース
部１と、ベース部１の車外側の側面に一体成形されて車
体パネル１１面に密接する水切りツブ２と、ベース部１
の上面に一体成形されて車体開口部１０に取付く開閉体
１３に密接するシールリップ３と、ベース部１の内側に
配設された断面逆Ｕ字状の芯金４の下半部を巻込むよう
にしてベース部１と一体成形され、車体開口縁７ランジ
１２に密接するフランジ保持リップ５および、このフラ
ンジ保持リップ５の上側部に一体成形された抜止め用の
突起６とをスポンジゴムで一体に成形したものや、ある
いは第１図Ｂに示す如くベース部１とフランジ保持リッ
プ５とをソリッドゴムで形成し、水切りツブ２およびシ
ールリップ３をスポンジゴムで一体に形成したもの等が
既に公知である。

ところで、かかるウェザ−ストリップとしては前記第１
図Ａに示すもののように全体をスポンジゴムで形成すれ
ばシール性が非常に良くなる反面、取付強度が低下する
という相剋的な問題があり、また、第１図Ｂに示すもの
のようにベース部１並にフランジ保持リップ５のみをソ
リッドゴムで形成したものにあっては取付強度が向上す
る反面、フランジ１２部分のシール性低下してしまうも
のであり、何れの場合にあっても一長一短がある。

また、水切りツブ２のシール性を向上するためには、図
示の如く該水切りツブ２の形成位置を可及的に下げて、
つまり、水切りツブ２の根元部と車体パネル１１間の排
水路７がなくならない範囲でベース部１の下側位置に延
設して、車体パネル１１との密接力が大きくなるように
する必要がある。

ところが、この水切りツブ２の密接力の反力はウェザ−
ストリップを図面矢印で示す方向への回転力として作用
し、しかも開閉体１３の閉蓋の度毎にシールリップ３を
介して同様に矢印方向の回転力が作用するため、該ウエ
ザース） ＩＪツブが車体開口部１０側に倒れ込み易く
、所期の効果を発揮できなくなってしまうおそれがあっ
た。

本考案はかかる従来の実状に鑑み、シール性並に取付強
度が高くしかも倒れ込みの生じにくいウェザ−ストリッ
プを得んとするもので、以下その実施例を前記従来の構
成と同一部分に同一符号を付して詳述する。

即ち、本考案にあっては第２図に例示するように、ベー
ス部１と、水切りツブ２の根元部から長さの略半分をソ
リッドゴムで形成して、他のリップ部分、即ちシールリ
ップ３と、フランジ保持リップ５および水切りツブ２の
先端部をスポンジゴムで、形成してあり、そして、水切
りツブ２を形成した側のフランジ保持リップ５の上側部
に、フランジ１２の上側部に当接するストッパ８をソリ
ッドゴムを以って該フランジ保持リップ５と一体に形成
しである。

従って、車体開口縁フランジ１２への取付強度は芯金４
のバネ性に加えてソリッドゴムからなるベース部１の弾
性によってフランジ挾持圧が増大するために、従来のス
ポンジゴム製のベース部のものよりも遥かに強度を向上
することができ、しかもソリッドゴム特性により成形時
の変形、つまり加硫成形の際の縮みや膨張等がスポンジ
ゴムに較べて非常に少ないため、成形の安定性が得られ
、従ってフランジ挾持圧にバラツキを生じることがなく
しっかりと取付けることができるのである。

また、水切りツブ２はその根元部がら長さの略半分まで
をソリッドゴムとし、先端部分をスポンジゴムで形成し
であるため、この根元部のソリッドゴム部分で車体パネ
ル１１への密接力を増大できるので、スポンジゴムから
なるリップ先端部のシール性がより一層向上するもので
あり、しかもシールリップ３、フランジ保持リップ５は
シール性の良好なスポンジゴムで成形しであるのでウェ
ザ−ストリップ全体のシール性を向上できるのである。

一方、前述のように水切りツブ２の車体パネル１１面へ
の密接力が増大することにより、その反力でウェザ−ス
トリップの図面矢印方向の倒れ込み力が増大することに
なるが、ソリッドゴムからなるストッパ８がフランジ１
２の上側部に突当って、この反力に十分に対抗するため
、ウェザ−ストリップの倒れ込みを確実に防止すること
ができるものであり、構造は簡単であるがその実用上の
効果は多大でろ。

る。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ、 Ｂはそれぞれ従来のウェザ−ストリップの
異なる例を示す断面図、第２図は本考案ウェザ−ストリ
ップ１を示す断面図である□。 １・・・ベース部、２・・・水切りツブ、３・・・シー
ルリップ、４・・・芯金、５・・・フランジ保持リップ
、８・・・ストッパ、１０・・・車体開口部、１１・・
・車体パネル、１２・・・車体開口縁フランジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断面逆Ｕ字状のベース部と、ベース部の車外側の側面下
   部に一体成形されて車体パネル面に密接する水切りツブ
   と、ベース部の上面に一体成形されて車体開口部に取付
   く開閉体に密接するシールリップと、ベース部の内側に
   配設された断面逆Ｕ字状の芯金と、ベース部の下端部よ
   り芯金の下半部を巻込むように一体成形されて、車体開
   口縁フランジに密接するフランジ保持リップとを備えた
   ウェザ−ストリップにおいて、前記ベース部並に水切り
   ツブの根部から長さの略半分をソリッドゴムで形成して
   、他のリップ部分をスポンジゴムで形成すると共に、水
   切りツブ形成側のフランジ保持リップの上側部に、車体
   開口縁フランジの上側部に当接するストッパをソリッド
   ゴムを以って一体成形したことを特徴とするウェザ−ス
   トリップ。