JPS59185503A - 連続圧延方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は板厚の相違する複数のストリ・ノブを接合し連
続圧延する方法に関する。

更に詳細には本発明は、板厚の相違する複数の鋼ストリ
ップを接合して連続圧延するに際して、該接合部の圧延
負荷を軽減せしめて走間板厚変更を円滑に行う連続圧延
方法に関する。

従来より冷延鋼板の圧延では、板厚の相違するストリッ
プを接合して連続圧延し、圧延能率を向上する方法が捺
用されている。

第１図（Ａ）には板厚の相違するストリップＳ１と３２
を突合せ溶接して接合した状態を示す。通禽、溶接ビー
ドＢ１、Ｂ２をビードトリマーで図中に点線で示すよう
に切削して、第１図゛（Ｂ）の形状とする。この段、差
部をロール等で平滑にしたり、バイトで切削したり、或
いは熔融する方法が特開昭４９−３５２４７号、特開昭
５７−７９０８９号等に開示されている。しかしながら
、次のような不都合が生ずる。

（１）板厚の相違するストリップの突合せ溶接では、両
ストリップの端部の熱容量の差から溶融状態に大きな差
ができる。

（２）公知技術を用いて見掛は上平滑にしてもわずがな
段差が残り、冷間圧延に於いてミル内破断の起因となり
易い。

（３）ビードトリマーを用いて溶接ビードを除去し平滑
にしても段差は依然として残る。また板厚差が大きすぎ
るとビードトリマーで段差を取除くことが不可能ともな
る。

（４）更に、段差溶接部を完全に除去せずに冷間圧延を
連続して行うと、溶接点がロール通過の際の大きな負荷
変動、マ久フロー変動があるため、圧延速度を極端に落
とすことを余儀なくされたり、或いは絞り込みの危険が
ある。連続圧延中にミル内でのストリップの破断等のト
ラブルが生ずるとラインを停止せねばならず大きな損失
となる。

（５）更に、溶接点に於けるライン減速による負荷バラ
ンスの変動や自動運転から手動運転への切換による溶接
点前後のオフゲージ部では長尺の切捨部をとる必要があ
り、歩留も低下する。

以上の如く、従来技術ではこれらのストリップの差厚に
よる障害を回避するため、ある狭い差厚範囲のストリッ
プの組合せに連続圧延を限定することが必要となり、板
厚の相違を考慮して連続圧延のスケジュールを組んだり
、或いはロット集約の困難が生じたりして、圧延能率や
ロール原単位が低下するという問題があった。

本発明は上述の如き従来技術の問題を解決することを目
的とし、更に詳細には溶接して連続圧延が可能となるス
トリップの差厚範囲を拡大することによって、スムーズ
な連続圧延を可能にし、圧延能率及びロール原単位を向
上することを目的とする。

本発明に従い、板厚の相違する複数のストリップを接合
し、その接合点で走間板厚変更をしながら連続圧延する
方法に於いて、接合されるストリップのうち板厚の大き
い方のストリップの接合側端部の板厚が板厚の小さい方
のストリップの板厚に等しくなり且つ所定のテーパーを
付けて該板厚の大きい方のストリップの接合側端部をプ
レス加工し、次いで両者のストリップを接合して板厚の
変化をなだらかにした状態で連続圧延し、走間板厚変更
時に該接合部の圧延負荷変動を軽減することを特徴とす
る上記連続圧延方法が提供される。

以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい態様を説
明する。

第２図は本発明を実施する冷間圧延ラインの概略図であ
る。

冷間圧延すべき熱延ストリップＳは入側コイラ１より巻
戻され、シャー２によって連続するストリップの先端部
及び後端部が切断される。次いでプレス３で本発明に従
い加工した後、溶接機４により接合され、接合されたス
トリップはループカー５を介して冷間タンデムミル６の
入側に送られる。

本発明に従い、接合されるストリップのうち板厚の大き
い方のストリップＳ１の接合側端部は、第３図に示すよ
うにその最端部に於いて板厚の小さい方のストリップＳ
２の板厚とほぼ等しくなるようにプレス３にテーパーを
付けた状態に押しつぶされる。第３図中の破線はプレス
加工以前のストリップＳ１の形状を示す。図示の如く、
プレス３は先行ストリップまたは後行ストリップのいず
れでも板厚の大きい方のストリップの両面をプレス加工
できるように上下ともテーパーをつけられている。

尚、ストリップＳ１の片面のみを加工することによって
本発明の目的を達成するとテーパーの角度が大きくなり
、或いはストリップの加工長さが大きくなる。従って、
第２図に示す如くストリップの両面をプレス加工するの
が好ましい。

更に、本発明者の実験によると、約２５０分の１以下の
角度のテーパーをストリップの上下面に付けるのが好ま
しい。即ち、ストリップの端部のプレス加工長さしと接
合すべきストリップの板厚差Ｈとがほぼつぎの関係を有
するようにプレス加工をする。

Ｈ４ □〈□ り大きいときは板厚変動が大きく円滑な連続圧延が得ら
れないからである。

実施例 低炭素１１！　５Ｓ４１で板厚３．０ｍｍ−、幅１０１
００ｈ熱延ストリップと板厚２．３Ｒ１幅１０００６を
接合するに際して、板厚３．０ｍｍのストリップの接合
側端部を長さ２５ｃｍだけ両面を斜めにプレス加工して
最端部のの板厚を２．３ｍｍにした。次いで、両方のス
トリップを突合せ溶接し、連続圧延した。２．３ｆｌの
ストリップの冷間圧延を終えたのち、３．０１のストリ
ップを０．７９ｍ厚、１０００ｍｍ幅の冷延ストリップ
に仕上げた。接合点の通過時にライン速度を１００　ｍ
ｐｍに減速した結果、接合点通過時になだらかに圧延荷
重が約３０％減少し、大きな負荷変動がなかった。

以上の実施例の如く、本発明の方法によると大きな負荷
変動なく板厚の相違するストリップの連続圧延が可能と
なる。通常、冷間圧延の連続圧延が可能な板厚さの範囲
は先行材２．３＋ａ＋＋厚の場合に約１鶴で（即ち３．
３ｆｌ厚のストリップまで組合せ可能）あったが、本発
明の方法により板厚差の制約な（連続圧延が可能となっ
た。

更に通常、冷間圧延では広幅から狭幅のストリップを取
合せて連続圧延することが板の品質（寸法、平坦度）及
びロール原単位より望ましいが、従来の連続圧延では板
厚差の許容範囲が狭いのでこの原則を守るのが困難であ
り、品質の低下の可能性もあった。しかしながら、本発
明の方法により板厚差の許容範囲が拡がり、圧延スケジ
ュールを組み易くなるとともに、広幅材から狭幅へと順
次圧延を行なうことも可能となり品質の確保も可能とな
った。

尚、本発明者等の実験によると下記の第１表の如き、板
厚差のストリップの連続圧延が可能となった。

第１表 （連続圧延可能なストリップの組合せ）○：従来方法で
も可能な組合せ ◎：本発明の方法によって可能となった組合せ以上の如
く、本発明は圧延能率を向上させ、ミル内破断の如き事
故を回避するとともに品質の向上にも大きく貢献するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）、（Ｂ）は板厚の相違するストリップを突
合せ溶接により接合した状態、溶接ビードを除去して状
態をそれぞれ示す。 第２図は本発明の方法を実施するために改造した冷間圧
延ラインの概略図である。 第３図は本発明に従い板厚の大きい方のストリップをプ
レス加工した状態を示す。 （参照番号） Ｓ、Ｓｌ、３２’ニストリツプ、 Ｂ１、Ｂ２：溶接ビード、 ｄ：接合部の段差、 １：入側コイラ、２：シャー、−３ニブレス４：溶接機
、５：ループカー、６：冷間タンデムミル、 出願人　住友金属工業株式会社 代理人　弁理士　新居正彦

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 板厚の相違する複数のストリップを接合し、その接合点
   で走間板厚変更をしながら連続圧延する方法に於いて、
   接合されるストリ・ノブのうち板厚の大きい方のストリ
   ップの接合側端部の板厚を板厚の小さい方のストリップ
   の板厚に等しく且つ所定のテーパーを付けて該板厚の大
   きい方のストリップの接合側端部をプレス加工し、次い
   で両者のストリップを接合して板厚の変化をなだらかに
   した状態で連続圧延し、走間板厚変更時に該接合部の圧
   延負荷変動を軽減することを特徴とする連続圧延方法。