JPS59184241A - ヒドロゾルの製造方法 - Google Patents

ヒドロゾルの製造方法

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JPS59184241A
JPS59184241A JP58058529A JP5852983A JPS59184241A JP S59184241 A JPS59184241 A JP S59184241A JP 58058529 A JP58058529 A JP 58058529A JP 5852983 A JP5852983 A JP 5852983A JP S59184241 A JPS59184241 A JP S59184241A
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Takao Yoshikawa
吉川 孝雄
Yukari Shibata
柴田 有佳理
Shinji Yamada
進治 山田
Isao So
宗 伊佐雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は比較的高分子昂の重合体を51部均粒子径0
.01〜01μmの範囲で水中に安定に分散させてなる
ヒドロシルの製造方法、特に乳化剤を使用せず、しかも
溶剤を全くもしくはほとんど用いないで上記ヒドロシル
を製造する方法に関する。
従来、ヒドロシルの製造方法として((−1、たとえば
特公昭46−22343号公報、特開昭50−198/
12号公報などにみられる如く、乳化重合法によシ得た
カルボキシル基を有する重合体粒子吋径約03〜Q、7
.7zm  )を苛性カリ、苛性ソーダ、水酸化アンモ
ニウムなどのアルカリを用いて高速攪拌子粒子表面を削
シ取り、粒径約0.01〜o111mの微細粒子にする
という、いわゆるストリッパブルの手法が一般的に採用
されてきた。
ところが、上記従来法によると、微粒子化に基づく皮膜
形成能の向」二は認められるが、ヒドロシル中に乳化剤
が混入してくるため、これより得られる塗膜その他の成
形物の耐水性が悪くなる。また、ヒドロシル化しうる重
合体の分子量に制限があり、一般に重量平均分子量が1
0’ (1万)以上になるとヒドロシル化が難しくなる
。このため、各種用途への応用面で自ずと限界を生じ、
主に塗料分野や紙サイズ処理分野への応用展開しかなさ
れていない。
一方、塗料分野において、上述のストリッパブルな手法
によらないで、親水性有機溶剤を用いた溶液重合物にア
ルカリと水とを加えて攪拌混合することによりヒドロシ
ルを得る方法が、特公昭52−47489号公報などに
提案されている。
この方法によれば、乳化剤を用いないことから塗膜の耐
水性は改善されるが、その反面有機溶剤を多量に使用す
るものであるため環境衛生および公害さらには材料コス
トの面で問題があり、またアルコールの如き多量の親水
性有機溶剤を用いた重合のため重合体の分子Mは低くな
り、高度の膜特性が要求されるような接着剤、フィルム
などの用途には応用しにくいという難点がある。
この発明は、上記観点から、接着剤やフィルムなどへの
応用が可能な比較的高分子量の重合体のヒドロシルであ
って、このヒドロシルを乳化剤を使用せず、しかも大量
の有機溶剤を用いることなく製造しうる工業的有用な方
法を提供せんとするものであシ、さらに得られるヒドロ
シルが経時的安定であって、しかもかかる安定化ヒドロ
シルを再現性良好に製造しうる上記方法を提供せんとす
るものである。
すなわち、この発明は、A)アクリル酸エステルないし
メタクリル酸エステルを主体とした生モノマー80〜9
8重R%と酸性基を有する共重合性不飽和モノマー20
〜2重量φとからなる重量平均分子量104〜106の
アクリル系共重合体を主成分として溶剤含有量が上記共
重合体との合計量中0〜20爪量φの割合とされた原料
を調製する工程と、Iリ 」二言己原ネ′トに上記共重
合体分子中の酸性基の少なくとも20飴当量に相当する
アルカリと上記共重合体100重量部に対して100〜
400重最部の割合の水とを加えて」二記共重合体分子
中の酸性基の一部丑たは全部を中和すると共に」二記共
重合体が平均粒子径001〜01μmの範囲で水中で安
定に分散されたヒドロシルを得る工程とを含み、かつ上
記J3工程を少なくとも2段(で分割して1、第1段目
の工程を、a)  前工程で調製された原料に上記共重
合体分子中の酸性基の少なくとも15%当景に相当する
アルカリと上記共重合体100重区部に対して10〜4
0重量部の割合の水との混合物を加えて攪拌混合する工
程で構成し、第2段目以降の工程を、b)  1JiJ
工程の攪拌混合物にさらに上記共重合体分子中の酸性基
の少なくとも5φ当量に相当するアルカリと前工程まで
の所要量との合計量が前記割合(上記共重合体100重
量部に対して100〜400重創部となる割合)となる
量の水との混合物を加えて攪kl’混合する工程で構成
したことを特徴とするヒドロシルの製造方法に係るもの
である。
このように、この発明においては、まず前工程にて溶剤
を全く含まないかあるいは溶剤m−が非常に少なくされ
た比較的高分子量の共重合体を出発原料として調製し、
これを13工程で所要のアルカリと水とによってヒドロ
シル化するものであるが、この方法において前工程で用
いる」二記高分子量の共重合体を前記単量体組成からな
るアクリル系の共重合体に限定したことにひとつの意義
がある。
すなわち、上記アクリル系の共重合体は一般にガラス転
移点(Tg)が低い樹脂であるため、溶剤■が少ない状
態でもアルカリと水との中和処理時に高い剪断力を要す
ることなく均一かつ安定に攪拌混合でき、これがヒドロ
シルの安定性およびヒドロシル化の再現性に非常に好結
果をもたらすものである。
この発明のもうひとつの意義は、かかるアクリル系の共
重合体を中和処理するB工程を少なくとも2段に分割し
て、第1段目のa工程で共重合体分子中の酸性基の相当
量を中和するのに必要々アルカリと少量の水とを加えて
攪拌混合し、これによシ少毒の水を均一に包含した安定
な含水組成物を得、これを第2段目以降のし工程で水単
独ではなく水と所要のアルカリとを加えて攪拌混合し、
これによシ油相と水相との転相現象を生じさせて目的と
するヒドロシルを得ることである。
すなわち、上記a工程で生成する含水組成物は、共重合
体分子中の酸性基の一部を中和することによシ水を均一
に吸収した透明な組成物とされたものであるか、あるい
は水が共重合体中に均一に分散した微白色のW2O型の
エマルジョンとされたものであり、かかる含水組成物と
することにより、共重合体の粘度が低下すると共に第2
段目以降のb工程での中和を均一に行うことができ、こ
れによってヒドロシル化の再現性が大巾に向上し、生成
ヒドロシルの安定性も改良される。
また、第・2′段目以降のb工程において、水を単独で
加えると、たとえa工程で共重合体を中和するに充分な
量のアルカリが加えられていたとしても吸水、転相に長
時間を要しヒドロシル化の再現性にも劣る結果となる。
この原因は、共重合体の分子中が高くなると中和される
べき酸性基がポリマー鎖中に取シ込まれるといった立体
的因子によって上記酸性基が中和されにくくなるためで
あシ、また水が多量に存在する系ではポリマー鎖が収縮
し、これによシ酸性基が内部に取シ込まれるために充分
な量のアルカリを加えても有効に中和されず、つまシ中
和に関与するアルカリの絶対量が少なくなって共重合体
粒子の安定性が損なわれるためであると思われる。
しかるに、この発明においては、上記第2段目以降のb
工程を所要のアルカリと水との混合物を加えて攪拌混合
することとしたから、上記アルカリによって共重合体を
徐々に中和しながら水吸収させることができ、これによ
って上述の如き中和不足をきたすことなく再現性および
安定性良好なヒドロシルを得ることが可能となる。
以上のように、この発明においては、比較的高分子量の
アクリル系共重合体を出発原料とすると共にこれを少量
の水と所要のアルカリとの混合物で中和処理しかつこの
中和処理後さらに所要のアルカリと水とを加えて攪拌混
合するという特定の多段階中和手段を採用することによ
って初めて安定性良好なヒドロシルを再現性良く製造し
えたものであシ、上記特定の手段に代えてたとえば上記
共重合体に対して水とアルカリと/見合物を一挙に加え
て攪拌混合する方法や、上記共重合体に対してアルカリ
のみを加えて中和処理したのち水を単独で加えて攪拌混
合する方法などでは一上述の如き効果は到底得られない
そして、上記この発明法によって得られる安定性良好な
ヒドロシルは、大量の溶剤を用いたものでないため環境
衛生上などの問題がなく、また乳化剤の混入をさけたも
のであるため塗膜その他の成形物としたときに従来のヒ
ドロシルに較べてはるかに改善された耐水性を示し、さ
らにアクリル系共重合体の分子量が比較的高いものであ
ることから各種物理特性も良好で、一般の有機溶剤溶液
から形成される塗膜などと変らないすぐれた性能を発揮
する。
このため、この発明のヒドロシルは、従来のヒドロシル
よシも応用範囲が広くなり、塗料や紙サイズ処理剤のほ
かに、特に粘着剤、接着剤、オーバーコート材、外装材
、内装材、包装材、フィルムなどの各種分野に極めて有
効に適用することができる。
この発明においては、まず人工程で溶液重合法、乳化重
合法、パール重合法、バルク重合法などの従来公知の方
法により、アクリル酸エステルないしメタクリル酸エス
テルを主体とした生モノマー80〜98重量嗟と酸性基
を有する共重合性不飽和モノマーとからなる重量平均分
子量104〜106のアクリル系共重合体を合成し、こ
の共重合体を主成分とした溶剤含有量がO〜20 MM
優の原料を調製する。
バルク重合法および20重M%以下の溶剤を用いた溶液
重合法では重合後の反応物をその捷ま上記原料上するこ
とができるが、大量の有機溶剤を用いた通常の溶液重合
法や乳化重合法およびパール重合法では、重合反射後適
宜の手段によって溶剤や重合媒体としての水を取シ除い
て」−記原料を調製する○すなわち、溶液重合法では蒸
留によシ、乳化重合法では塩析によシ、またパール重合
法ではろ過−によシ溶剤ないし水を除去する。
なお、乳化重合法やパール重合法では重合時に用いた乳
化剤が重合体粒子表面に一部例着してくるが、この乳化
剤は上記の除去操作時に一緒に取シ除かれ、址だ必要な
ら洗浄を行って除去すればよい。
なおまた、」二記各除去操作時に未反応の単量体成分が
一緒に除去されたときには後の工程でのヒドロシル1ヒ
に好結果が得られる。この観点からバルク重合法および
少量の溶剤を用いた溶液重合法においても、重合後蒸留
などの処理を施して未反応物を除去することが望ましい
アクリル系共重合体の合成に当たって用いられる生モノ
マーとしては、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸インオクチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどのア
ルキル基の炭素数が2〜15のアクリル酸エステルない
しメタクリル酸エステルを生体とし、これと共ル合可能
な他のモノマーを併用したものであっテモより0上記他
のモノマーとしては、アクリル酸メチルやメタクリル酸
メチルの如きアルキル基の炭素数が前記範囲外のアクリ
ル酸ないしメタクリル酸のアルキルエステル、酢酸ビニ
ル、アクリコニ2ル、スチレン、アクリル酸2−メトキ
シエチル、ビニルエーテルなどのほか、アクリル酸グリ
7ジル、メタクリル酸グリシジル、ヒドロキシエチルメ
タクリレート、アクリルアミド、メチロールアクリルア
ミドなどの各種の官能性モノマーが広く含まれる。これ
ら他のモノマーは一般に生モノマー中50 M景%以下
の割合とされる。
上記生モノマーと併用される酸性基を有する共重合性不
飽和モノマーとしては、たとえばアクリル酸、メタクリ
ル酸、クロトン酸1.イタコン酸、マレイン酸、フマル
酸などの酸性基としてカルボキンル基ヲ翁する不飽和カ
ルボン酸、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、ス
ルホプロピルアクリレ−1゛、2−アクリロイルオキシ
ナフタレン−2−スルホン酸、2−メタクリロイルオキ
シナフタレ/−2−スルホン酸、2−アクリルアミド−
、z’−?チルプロパンスルホン酸、2−アクリロイル
オキシベンセンスルホン酸などの酸性基としてスルホン
基を有する不飽和スルホ/酸などを挙げることができ、
またその他の酸性基を有するものであってもよく、これ
らの1種もしくは2種以上を使用する。
主モノマーと酸性基を有する共重合性不飽和モノマーと
の使用割合は、前者が80〜98重M優、後者が20〜
2正景優とする必要があり、特に好適には前者が85〜
97重量係、後者が15〜3重fN−%となるようにす
るのがよい。後者のモノマーが2重tr%未満の場合は
アルカリ中和によるヒドロシル化が難しくなシ、逆に2
0重市飴を超えると塗膜などの耐水性を損なう結果とな
り、いずれも不適当である。
上記モノマー組成からなるアクリル系共重合体は、一般
に0℃以下のガラス転移点を有するものであシ、その重
量平均分子量が104〜106、好ましくは105〜1
06の範囲に設定されていることが必要である。この理
由は、分子量が低くなりすぎては所期の目的である塗膜
その他の成形物としたときの物性たとえば凝集力や物理
的強度などを改善できず、またあまりに斬くなりすぎる
と高粘度となってその後のアルカリ処理に支障をきたし
、ヒドロシルを生成しにくくなるからである。
かかる分子量を有するアクリル系共重合体を主成分とし
て前記手法により溶剤含有量が20重絹嗟以下とされ、
また好捷しくけ未反応物が除去された原料は、つぎのB
工程に供される。なお、上記の溶斉jjとしては、メタ
ノール、エタノール、n−フl:+ ハノール、イング
ロビルアルコール、5ec−フッノールなどのアルコー
ル系水溶性溶媒であるのが望ましい。
この発明のB工程は、上記原料にアクリル系共重合体分
子中の酸性基の少なくとも20係当量に相当するアルカ
リと上記共重合体100重最部に対して100〜400
重敏部の割合の水とを加えて上記共重合体分子中の酸性
基の一部または全部を中和すると共に上記共重合体が平
均粒子径0.01〜01μmの範囲で安定に分散された
ヒドロシルを得る工程であり、特にこの工程を以下の少
なくとも2段階に分割して行うことを大きな特徴とする
0゜ すなわち、ますa工程として、上記原料に共重合体分子
中の酸性基の少なくとも15φ当量に相1      
 当するアルカリと共重合体100重景部に対して10
〜40重量部の水との混合物を加えて攪拌混合し、酸性
基の一部を中和することによシ上記少量の水を均一に吸
収させる。ついで、b工程トシて、酸性基の少なくとも
5チ当量にイU当するアルカリと所要の水との混合物を
攪拌下栓々に加えることによシ、残りの酸性基を中和す
る。このb工程において転相現象がみられ水が連続相と
なりこの中に共重合体粒子が平均粒子径0.01〜01
μmの範囲で分散されたO/W型の分散体、つまクヒド
ロゾルが生成する。
上記a工程において、アルカリの使用量が酸性基の15
φ当量未満であると中和量が不足して系の親水性が低下
しその抜水とアルカリとを添加しても吸水せず分離して
しまう。また水の量が40重量部を超えてしまうとアル
カリ濃度が低下して酸性基の中和が不完全となり上記同
様の問題を生じ、一方10重量部未満ではアルカリを重
合体中に均一に浸透させるに充分でなく中和が不均一と
なって粒子径の小さなヒドロシルとはなりにくい。
また、上記す工程では残存する酸性基の一部脣たは全部
を中和するに必要なアルカリと適度の最終固型分濃度(
20〜50重漱φの範囲)となる量の水とを添加するも
のであシ、この蒸水を単独で加えたときには、すでに詳
述したように、ヒドロシル化の再現性に劣り、また生成
したヒドロシルの終日的安定性にも劣るから、共重体分
子中の酸性基に対し少なくとも5φ当量のアルカリを用
いることが必要である。このアルカリの量は、アクリル
系共重合体の性状、酸性基の量などに応じて決められ、
酸性基の量が少ないときには当量以」二に加えることが
好ましい。しかし、あまシに多くなりすぎると共重合体
の膜特性などに悪影響をおよぼすから、一般には、a工
程で用いるアルカリとの合計路がアクリル系共重合体分
子の酸性基の20〜200φ当量に相当する割合とする
のが好址しい。
なお、このb]二程は、必要に応じて2段以上に分割し
て行ってもよく、この場合アルカリの使用量は各段にお
いて共重合体の酸性基の少なくとも5φ当反に相当する
割合とする。アルカリ濃度については各段で適宜変化さ
せることができる。たとえば酸性基の絶対布が少ないア
クリル系共重合体にあっては、前の工程から次の工程に
進むにしたがってアルカリ濃度が低くなるような複数段
に分割することによシ、上記酸性基を効率よく中和する
ことができ、ヒドロシル化に好結果が得られる。上記a
工程およびb工程からなる中和処理の温度としては、ア
クリル系共重合体の種類、性状などに応じて一定温度下
に保たれるが、一般には30〜95℃である。また、」
二記中和処理に用いるアルカリとしては、アンモニア、
苛性ソーダ、苛性カリなどの苛性アルカリ、α−アミノ
エチルアルコール、エチルアミン、フロヒレンアミンナ
どかあり、塗膜あるいはフィルム中にアルカリが残存す
ることによる悪影響を防止するためVcVi、アンモニ
アやα−アミンエチルアルコールなどの容易に飛散可能
なものが好ましい。
かくして得られるこの発明に係るヒドロシルは、平均粒
子径が0,01〜o、tzzmの微粒子状のアクリル系
共重合体を含み、非常に造V性にすぐれていると共に乳
化剤の混入をさけたものであるためす 従来のストッパプルタイプのものに較べはるかにへ 改良された高耐水性を示す。しかも溶剤を全く用いない
かあるいはごく少量に抑えているため溶剤使用に伴なう
諸種の問題を解消できる。その上、アクリル系共重合体
の分子量が比較的高いものであるため、各種物理特性が
良好であシ、従来のヒドロシル以外の用途、たとえば粘
着剤、接着剤、フィルム、オーバーコート材などの各種
用途にも鳴動に適用でき、これら用途に対していずれも
すぐれた性能を発揮させることができる。
以下に、この発明の実施例を記載してより具体的に説明
する。以下において、部および優とあるはそれぞれ重量
部および重量φを意味するものとする。
実施例1 アクリル峻n−ブチル      60gアクリル酸エ
チル        50,9メタクリル酸     
     15,97ゾビスイングチ頁ニトリル   
0.1.9ラウリルメルカプタン     0.09,
9上記の組成物のうち15.9を11の四つロフラスコ
に仕込み、攪拌しながら40分間窒素置換した。そのご
滴下ロートから残量を滴下しなから85°Cで4時間反
応させ、重圧平均分子量5xto”(OPCによる)の
共重合体を合成した。
つぎに、攪拌下で上記アクリル系共重合体のカルボキシ
ル基に対して25φ当量のアンモニアを含む水38gを
加え、80℃の温度下で1時間中和処理し、充分均一に
水を吸収させた後、さらに攪拌しながらカルボキシル基
に対して10φ当量のアンモニアを含む375gの水を
約2時間装して徐々に滴下した。120gの水を滴下し
た時点で、連続層が水となる転相現象が生じた。
このようにして得られたヒドロシルは、半透明であシそ
の粘度(25°C)が280ポイズ、固形分濃度が24
.3%で、平均粒子径が0.04μm(ナノサイザーに
よる)であシ、1ケ月室温放置してもほとんど変化がみ
られず安定であった。
実施例2 アクリル酸n−オクチル     65gメタクリル酸
メチル       35.9アクリル駿      
       8gベンゾイルパーオキシド     
0.1.9sec−ブタノ、5−ル         
  5g上記組成のうち、モノマー混合物の10gと5
ec−ブタン−ル5gとを11の四つロフラスコに仕込
み、攪拌しながら40℃で40分間窒素置換した。その
と、アゾビスインブチロニド、リル0.1gを添加し、
完全に溶解してから80℃に昇温した。ついで、残量の
モノマー混合物を滴下ロートから約0.8797分の速
度で2時間要して滴下し、85±5°Cで4時間反応さ
せ、重量子均分子ft4XlO(GPCによる)の共重
合体を合成した。
つぎに、共重合体のカルボキシル基に対して60φ当藁
のα−アミンエチルアルコール4.6 g (!: 水
25、!7との混合物を加え、70±5°Cの温度下で
中和処理し、そのとさらに攪拌しながらカルボキシル基
に対して20%当量のα−アミンエチルアルコール1.
3gと水200Jとの混合液を徐々にi+:’tj下し
た。約10(19の水を滴下した時点で連続相が水とな
る転相現象が生じた。
このようにして得られたヒドロシルId、、その粘度(
25°C)が470ポイズ、固形分濃度が34.9飴で
、平均粒子径が0.06/1mであり、1ケ月室温放置
しても変化なく安定であった。
実施例3 アクリル酸2−エテルヘキシル   75!jアクリル
酸エチル        20.92−ヒドロキシエチ
ルメタクリレ ート3g メタクリル酸           3gアゾビスイソ
ブチロニトリル   0.1.9sec−ブタノール 
        5gからなるモノマー組成物から、実
施例2と同様に重合し、重量平均分子量3.5X105
 (GPCによる)の共重合体を合成した。この共重合
体に、第1段階として共重合体のカルボキシル基に対し
て80嗟当量のα−アミンエチルアルコール17gと水
15gの混合物を添加し、十分に中和処理したのち、第
2段階ではカルボキシル基に対して50φ当量のα−ア
ミンエチルアルコール1.1pと水100,9の混合物
を徐々に滴下した。この時に転相現象がみられた。さら
に第3段階としてカルホキノル基に文士シて30φ当量
のα−アミンエチルアルコール0.6.9と水115g
の混合物を滴下し、攪拌を続けると液の透明性が増し、
安定なヒドロシルが得られた。
この様にしてり↓1られたヒドロシルは、その粘度(2
5°C)が85ボイズ、固型分濃度が296嗟で、平均
粒子径が0.05/1mであった。また室温にて1ケ月
放置後も変化なく安定であった。
比較例1 実施例2と全く同様に重合した共重合体に、そのカルボ
キシル基に対して80φ当量のα−アミンエチルアルコ
ール5.9gを加え中和処理を行なった後、水225.
!7を徐々に添加したが、水を分離させることなく吸水
させるのに長時間装した。
1    ′″°″6″”I、fcB*、afuam9
′“°1′。
この様にして得られたヒドロシルは、平均粒子径がo、
oszzmであシ、固型分濃度が33..7%。
粘度(25°C)が410ボイスであった。これを室温
で1週間放置したところ、乳白色となり、安定性の低下
が認められた。
比較例2 実施例3と全く同様に重合した共重合体に、カルボキシ
ル基に対して160乃当量のα−アミンエチルアルコー
ル3.4.9を加え中和処理を行なった後、230gの
水を徐々に添加したところ、水約90g添加した時点で
転相現象が生じた。
この様にして得られたヒドロシルは、平均粒子径が00
9μmであシ、固型分濃度が300%。
粘度(25°C)が60ポイズであった。これを室温で
1週間放置したところ、少量の水の分XI[が認められ
た。
比較例3 実施例1と同組成の単量体混合物を、連鎖移動剤として
チオグリコニル酸を、重合開始剤として膚り 過硫酸カリウムを、乳イ父してハイテノールN17(第
−工業製薬−製)を用いて乳化重合して型針平均分子1
3X105の重合体のエマルジョンを得た。
実施例1〜3および比較例3で得られたヒドロシルおよ
びエマルジョンをそのままガラス板上にコーチインブロ
ンドによシコーティングし、110℃で10分間加熱乾
燥を行なって、50μm厚の皮膜を形成した。これらは
いずれも皮膜形成性にすぐれており、良好な皮膜が得ら
れた。この皮膜の耐水性およびその他の特性を調べた結
果は、つぎの表に示されるとおりであった。
上記の表に示した如く、この発明によれば比較的高分子
駅のポリマーを微粒子状の安定なヒドロシルとすること
ができる。しかも、上記の試験結果から明らかなように
、この発明法により得たヒドロシルによれば、耐水性に
すぐれる皮膜を形成でき、また高分子量体であることか
ら皮膜の機ヰ戒的特性も充分に満足できるものであるこ
と力五荊」る。
特許出願人  日東電気工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)A)  アクリル酸エステルないしメタクリル酸
    エステルを主体とした生モノマー80〜98重量[有]
    と酸性基を有する共重合性不飽和モノマー20〜2重量
    φとからなる重量平均分子量104〜106のアクリル
    系共重合体を主成分として溶剤含有届、が上記共重合体
    との合計量中0〜20重量φの割合とされた原料を調製
    する工程と、■り上記原料に上記共重合体分子中の酸性
    基の少なくとも20%当量に相当するアルカリと上記共
    重合体100重量部に対して1.00〜400重量部の
    割合の水とを加えて上記共重合体分子中の酸性基の一部
    また(は全部を中和すると共に上記共重合体が平均粒子
    径0.01〜0..1/1mの範囲で水中に安定に分散
    されたヒドロシルを得る工程とを含み、かつ」ユ記J3
    工程を少なくとも2段に分割して、第1段目の工程を、 a)  A工程で調製された原料に上記共重合体分子中
    の酸性基の少なくとも15≠当ら;に相当するアルカリ
    と上記共重合体100Φ−11部に対して10〜40重
    量部の割合の水との混合物を加えて攪拌混合する工程 で構成し、第2段目以降の工程を、 b)前工程の攪拌混合物にさらに」二記共庫合体分子中
    の酸性基の少なくとも5%当量に相当するアルカリと前
    工程丑での所要量との合計部が前記割合(上記共重合体
    100重量部に対して100〜400重量部となる割合
    )となる社の水との混合物を加えて攪拌混合する工程で
    構成したことを特徴とするヒドロシルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0362843A (ja) * 1989-07-31 1991-03-18 Hoechst Gosei Kk 内部架橋アクリル系共重合体水性分散組成物とその製造方法
JP2019529637A (ja) * 2016-10-05 2019-10-17 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company アミノアルコールで中和されたアクリルポリマー

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