JPS5918375B2 - 光学活性α−ヒドロキシアルデヒドの製造法 - Google Patents

光学活性α−ヒドロキシアルデヒドの製造法

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JPS5918375B2
JPS5918375B2 JP13714778A JP13714778A JPS5918375B2 JP S5918375 B2 JPS5918375 B2 JP S5918375B2 JP 13714778 A JP13714778 A JP 13714778A JP 13714778 A JP13714778 A JP 13714778A JP S5918375 B2 JPS5918375 B2 JP S5918375B2
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JP
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hydroxyaldehyde
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pyrrolidine
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光昭 向山
庸治 先砥
真年 浅見
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光学活性α−ヒドロキシアルデヒドの15製造
法に関するものである。
一般式(1) 20□−A 工 (□) 25〔式中、A及びBはアリール基を表わす。
〕で示される光学活性な化合物に式(2)R′MgX(
2) 30〔式中、R’はアルキル基、アルケニル基、アリー
ル基を表わす。
(ただし、R’がアリール基の場合は上記Bと異なるア
リール基とする。)Xはハロゲンを表わす。〕で示され
るグリニアル試薬を反応させ、次いで加35水分解する
ことを特徴とする一般式(3)〔式中、Bはアリール基
、kはアルキル基、アルケニル基、アリール基を表わす
(ただし、Rがアリール基の場合はBと異なるアリール
基とする。で示される光学活性α−ヒドロキシアルデヒ
ドの製造法に関するものである。近年不斉合成による光
学活性化合物の製造研究が盛んに行われ、種々の化合物
の光学活性体を製造することが可能となつてきた。
しかるに一般式(3)で示されるα−ヒドロキシアルデ
ヒドの光学活性体の製造に関しては、わずか一夜1が知
られているに過ぎない〔J.Amer.Chem.SO
c.、1001514(1978)〕oしかもその方法
では光学活性源の製造が容易でなく、またα−ヒドロキ
シアルデヒドの製造に要する工程数が多く、得られた製
品の光学純度は44%に過ぎない。
本発明者らは鋭意検討の結果、以下に述べるごとく高い
光学純度を有するα−ヒドロキシアルデヒドの製造法を
開発し、本発明を完成するに至つた。
本発明の対象であるα−ヒドロキシアルデヒドは医薬、
農薬の中間原料となり得るものであり、特にその光学活
性体の製造法は重要な意義を持つものである。
例えば、2−ヒドロキシ−2−フエニルプロピオンアル
デヒドから誘導されるアトロラクタミドは医薬として用
いられる。本発明で用いる一般式(1)で示される化合
物(以下アミナールと略称する)は、アリールグリオキ
ザールと一般式(4)〔式中、Aはアリール基を表わす
〕で示される光学活性2−(N置換アミノメチル)ピロ
リジンを反応させて製造することができる。
)アリールグリオキザールとしては、例えばフエニルグ
リオキザール、P−トリルグリオキザール、2・4−キ
シリルグリオキザール、ナフチルグリオキザール等を用
いることができる。
特に好ましくはフエニルグリオキザールが用いられる。
一般式(4)で示される2−(N置換アミノメチル)ピ
ロリジンは、例えばプロリンから容易に製造することが
できる〔Bull.Chem.SOc.JaPan5l
、1869(1978)〕。具体的には、2−(アニリ
ノメチル)ピロリジン、2−(2・6−キシリジノメチ
ル)ピロリジン、2−(N−p−Uルアミノメチル)ピ
ロリジン、2−(N−ナフチルアミノメチル)ピロリジ
ン等が好ましく用いられる。
この反応に用いる溶媒はベンゼン、トルエン、エーテル
、クロロホルム、ヘキサン、ヘプタン等通常用いる有機
溶媒でよい。
反応温度は特に限定されないが、通常汎用される溶媒の
沸点以下で行うことができる。温度が高い程反応は速く
完結するが、沸点以上では加圧系となり工業的に益する
ところが少ない。反応の進行とともに生成する水はモレ
キユラシーブ等の脱水剤または共沸によつて除去すれば
よい。
ベンゼン、トルエンを用いて共沸脱水する方法が容易か
つ経済的である。生成したアミナールは再結晶により精
製して使用してもよいが、反応溶媒を留去したのみの粗
生成物のまま次のグリニァル反応を行つてもよい。かく
して得られたアミナールにグリニァル試薬を反応させ、
次いで加水分解を行うことによりαヒドロキシアルデヒ
ドが生成する。
本発明でいうグリニアル試薬とは、一般にいわれるグリ
ニアル試薬、例えばアルキルマグネシウムハライド、ア
ルケニルマグネシウムハライド、アリールマグネシウム
ハライド等である。
グリニアル試薬を反応させる時に用いる溶媒としては、
エーテル、THF′など通常のグリニアル反応に用いら
れる溶媒でよい。
反応温度は用いる溶媒の融点から沸点以下で実施するこ
とができる。光学収率の高い製品を得るためには、温度
が低い方が望ましい。加水分解は塩酸、硫酸等の酸を用
いて行い、反応温度は通常0゜Cから100℃までが採
用されるが、製造されるα−ヒドロキシアルデヒドの安
定性を考慮し、低温の方が望ましい。
かくして光学活性α−ヒドロキシアルデヒドを製造でき
、かつ加水分解工程の水層を中和した後に有機溶媒で抽
出することにより、2−(N置換アミノメチル)ピロリ
ジンを回収できる。
回収された2−(N置換アミノメチル)ピロリジンはN
mrスペクトル、Jrスペクトル、.旋光度のいずれも
回収前のものと一致した。従つて回収2−(N置換アミ
ノメチル)ピロリジンを使用して本発明で用いるアミナ
ールを繰り返し製造することができ、工業的に益すると
ころが多い。
以下の実施例で発明の具体的な説明をする。
実施例 1ベンゼン15m1にフエニルグリオキザール
モノハイドレート714〜と(S)−2−(アニリノメ
チル)ピロリジン828即を溶解した。
共沸で水を除去しながら1時間還流した。ベンゼンを減
圧で留去し、残留物を20meのエーテルに溶解した。
70℃に冷却し、1.5倍当量のメチルマグネシウムア
イオダイドのエーテル溶液を滴下した。
70℃で1時間反応させた後、4m1の飽和塩化アンモ
ニウム水溶液を加え、室温まで昇温させた。
エーテル層を分離し、水層は飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液で中和し、エーテルで抽出した。先のエーテル層と
混合し、2%塩酸30m1を加えO℃で12時間反応し
た。エーテル層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、芒硝で
乾燥した。減圧下エーテルを留去し、得られた残留物を
シリカゲルカラムで精製し、471η(67%)の(S
)−(4)−2−ヒドロキシ−2−フエニルプロピオン
アルデヒドを得た。〔α〕D−+244ロ(C−1.1
38、ベンゼン)で光学収率95%であつた。光学収率
は旋光度既知のアトラグチッ酸メチルエステルメチルエ
ーテルに誘導して決定した。
実施例 2グリニァル試薬としてエチルマグネシウムア
イオダイドを用いた他は、実施例1と同様に行い584
即(76%)の(S)−(4)−2−ヒドロキシ2−フ
エニルブチルアルデヒドを得た。
〔α〕D一+239ル(C−1.048、ベンゼン)で
光学収率は94%であつた。光学収率は旋光度既知の2
−フエニルブタン一1・2−ジオールに誘導して決定し
た。また加水分解後、エーテル層を分離した水層を苛性
ソーダ水溶液で塩基性にしてエーテルで抽出した。溶媒
を留去後、蒸留により84%の(S)−2−(アニリノ
メチル)ピロリジンを回収した。実施例 3 グリニアル試薬としてイソプロピルマグネシウムアイオ
ダイドを用いた他は実施例1と同様に行い、686〜(
82%)の(S)一(イ)−2−ヒドロキシ−2−フエ
ニル一3−メチルブチルアルデヒドを得た。
この化合物は新規化合物である。〔α〕D+310こ(
C−1.031、ベンゼン)で光学収率は95%以上で
あつた。Nmrピークはδ(Ppm)−0.7(3H1
タブレット)、0.9(3H1タブレット)、24(1
H、マルチプレツト)、3.6(1H、シングレツト)
、7.3(5H、マルチプレツト)、9.4(1H、シ
ングレツト)であつた。光学収率は(S)−(イ)−2
−ヒドロキシ−2−フエニル一3−メチルブチルアルデ
ヒドを還元し、(S)(ト)−2−フエニル一3−メチ
ル−ブタン−1・2−ジオールとし、この1位水酸基と
(イ)−α−メトキシ−α−トリフルオロメチルフエニ
ル酢酸クロライドを縮合させてエステルとし、Nmrで
ジアステレオマ一のピークを測定することにより決定し
た。
実施例 4 グリニアル試薬としてビニルマグネシウムブロマイドを
用い、溶媒としてTHF′を用いた他は実施例1と同様
に行い、510η(67%)の(S)(イ)−2−ヒド
ロキシ−2−フエニル一3−ブテナールを得た。
この化合物は新規化合物である。〔α〕D−+179合
(C−0.983、ベンゼン)で光学収率は94%であ
つた。Nmrピークはδ(Ppm)−3.9(1H1シ
ングレツト)、5.2〜5.6(2H、マルチプレツト
)、6.0〜7.4(1H1マルチプレツト)、7.2
(5H1シングレツト)、9.4(1H1シングレツト
)であつた。光学収率は旋光度既知の2−フエニルブタ
ン1・2−ジオールに誘導して決定した。ノ 実施例
5 グリニアル試薬としてp−トリルマグネシウムブロマイ
ドを用いた他は実施例1と同様に行い、701η(66
%)の(ト)−2−ヒドロキシ−2p−トリル−2−フ
エニルアセトアルデヒドを得た。
この化合物は新規化合物である。〔α〕D一一9.0化
(C−1。005、ベンゼン)であつた。
Nmrピークはδ(Ppm)−2.3(3H、シングレ
ツト)、4.2(1H1シングレツト)、7,0(4H
1シングレツト)、7.1(5H1シングレツト)であ
つた。実施例 6 (S)−2−(アニリノメチル)ピロリジンの代わりに
(S)−2−(2・6−キシリジノメチル)ピロリジン
959ηを用い、グリニアル試薬としてエチルマグネシ
ウムアイオダイドを用いた他は実施例1と同様に行い、
563η(73%)の(S)一(イ)一2−ヒドロキシ
−2−フエニルーブチルアルデヒドを得た。
〔α〕D−+214ー(C一1.0801ベンゼン)で
光学収率84%であつた。
参考例505W!9の(S)−2−(アニリノメチル)
ピロリジンと436〜のフエニルグリオキザールモノハ
イドレートを10m1のベンゼンに溶かし共沸で水を除
きながら1時間還流した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(1)〔式中、A及
    びBはアリール基を表わす。 〕で示される光学活性な化合物に式(2)R′MgX(
    2) 〔式中、R′はアルキル基、アルケニル基、アリール基
    を表わす。 (ただし、R′がアリール基の場合は上記Bと異なるア
    リール基とする。)Xはハロゲンを表わす。〕で示され
    るグリニアル試薬を反応させ、次いで加水分解すること
    を特徴とする一般式(3)▲数式、化学式、表等があり
    ます▼(3)〔式中、B、R′は前記と同じ意味を表わ
    す。 〕で示される光学活性α−ヒドロキシアルデヒドの製造
    法。
JP13714778A 1978-11-02 1978-11-06 光学活性α−ヒドロキシアルデヒドの製造法 Expired JPS5918375B2 (ja)

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