JPS5918163B2 - 電気ドリルにおけるドリル昇降装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電気ドリルにおけるドリルの昇降装置に関す
るものである。

従来の電気ドリルは、人力による押圧力によってのみ作
業するものであるため、作業し得る場所、位置が限られ
ると共に、作業による疲労が極めて大きい欠点を持つ℃
いる。

本発明は、これらの欠点を除去することを目的とするも
のであつ℃、ドリル本体に対し被切削物用掛は金を具備
する昇降案内杆を摺動自在に設けたことにより、被切削
物用掛は金によって被切削物に掛は止された昇降案内杆
に沿ってドリル本体を昇降、或は前進、後退させること
ができるので、作業を安全に能率よく行うことのできる
電気ドリルにおけるドリル昇降装置を提供するものであ
る。

また、本発明の他の目的とするところは、被切削物用掛
は金を具備する昇降案内杆にラックを設け、このラック
に噛合うピニオンの歯を一部切除し、そのピニオンの支
軸を昇降案内杆を摺動自在に支持するドリル本体に取付
られたガイドに設けると共に、その支軸に昇降レバーを
設けたことにより、昇降レバーの操作によつ又ドリル本
体を昇降案内杆に沿い容易に昇降、或は前進、後退させ
ることができると共に、ピニオンの歯を一部切除しであ
ることからラックとの噛合を外すし℃昇降案内杆のガイ
ド内に対する位置関係を自在に調整することができる取
扱いの容易な電気ドリルにおけるドリル昇降装置を提供
するものである。

即ち、本発明は、ガイドを設けたブラケットを取付カラ
ーによりドリル本体における回転軸受部の外側に対し℃
着脱自在に支持し、ガイドにはドリル本体の回転軸線方
向に沿って摺動する昇降案内杆を内装すると共に昇降レ
バーの支軸を軸架し、その昇降レバーの支軸に歯を一部
切除したピニオンを設ｆｆ”Ｃ昇降案内杆に設けたラッ
クに噛合せ、昇降案内杆の先端部には被切削物用掛は金
を設けたことを特徴とする電気ドリルにおけるドリル昇
降装置の構造を要旨とするものである。

次に、本発明を図示実施例に従って説明すれば、１はド
リル本体であって、通常市販されている電気ドリルであ
る。

２はドリル本体１０回転軸受部であって、モーターによ
って回転する回転軸３を支受けするものであり、この回
転軸３の先端にはドリルチャック４が設けられている。

５はブラケットであつ℃、ガイド６を支持するためのも
のであり、基部に設けられた取付カラー７によってドリ
ル本体１０回転軸受部２の外側に対して着脱自在に嵌合
支持される。

この取付カラー７＆も第２図に示すようにドリル本体１
０回転軸受部２の外側に直接嵌合する取付嵌合リング１
ａと、この取付嵌合リング７ａの外側に対し回動自在に
嵌合する一側を切欠させた締付嵌合リング７ｂ並びにそ
の締付嵌合リング１ｂの締付ナラ）７ｃとによつ工構成
する時には、ブラケット５によるガイド６のドリル本体
に対する取付装置な回動調節することができる。

８は昇降案内杆であって、ガイド６に・対・して摺動自
在に支持するためのものであり、その昇降案内杆８の摺
動方向はドリル本体１０回転軸線方向に沿う方向に構成
されている。

９は被切削物用掛は金であって、昇降案内杆８の先端部
に位置して設けられている。

この被切削物用掛は金９は、被切削物ａの裏面に掛は止
めるよう押当てて使用するものであり、被切削物用掛は
金９によって被切削物ａに掛は止めされた昇降案内杆８
に沿ってドリル本体１を昇降、或は前進、後退させるこ
とができるので、作業を安全に、そし工効果的に穿孔さ
れ、構築済の鉄骨などを穿孔するのに好都合である。

１１はラックであって、昇降案内杆８の一側に設けられ
℃おり、そのラック１１に＋Ｍうピニオン１２の支軸１
３がガイド６に軸架しである。

ピニオン１２は、その歯を一部切除し、例えば図示のよ
うに扇形の歯車として構成するのであり、ピニオン１２
の回転位置によつ℃は、そのピニオン１２がラック１１
に噛合ってない状態が得られるので、この時にはラック
１１を支持する昇降案内杆８をガイド６内に対して自在
に位置調整、さらには脱出させることもできる。

１４は昇降レバーであって、その基部をピニオン１２の
支軸１３に結合し、この昇降レバー１４を操作すること
によってピニオン１２を回転しラック１１との噛合によ
りラック１１と一体になっている昇降案内杆８をガイド
６に沿って移動させることができるのである。

本発明は叙上のように構成されているので、第３図に示
すように被切削物用掛は金９により被切削物ａに掛止す
る。

この時、昇降レバー１４を操作し℃、例えばドリル１０
の進行方向側、即ち前方側に昇降レバー１４を傾倒して
ピニオン１２とラック１１との噛合を外ずし、被切削物
ａに対するドリル１００対向位置を調整するよう昇降案
内杆８を摺動させる。

そして、所望の位置が得られたならば、昇降レバー１４
を僅かに戻してピニオン１２をラック１１に噛合せた後
、モーターを始動させ又ドリル１０を回転させる。

そこで、第４図に示すように昇降レバー１４をさらに戻
すようにすれば、ピニオ／１２が回転しラック１１上を
転動することとなり、ピニオン１２を軸支するガイド６
を介してドリル本体１が前進し、ドリル１０によって被
切削物ａに穿孔することができるのである。

このように、本発明による時には、ドリル本体１に対し
、被切削物用掛は金９を具備する昇降案内杆８を摺動自
在に設けたことにより、昇降案内杆８を被切削物用掛は
金９によつ又被切削物ａに掛は止めることができるので
、ドリル本体１を何のような角度を有する被切削物ａに
対しても垂直に安定よく保持することができると共に、
昇降案内杆８に沿ってドリル本体１を昇降、或は前進、
後退させることができるので、作業を安全に、能率よく
行うことができ、しかも垂直な孔を正確に穿孔すること
のできる実益を有するのである。

また、本発明による時には、被切削物用掛は金９を具備
する昇降案内杆８にラック１１を設けると共に、このラ
ック１１に噛合うピニオン１２の支軸１３を昇降案内杆
８を摺動自在に支持するドリル本体１に装着されたガイ
ド６に設けて、その支軸１３に昇降レバー１４を配設し
てあ、るので、昇降レバー１４の操作によってドリル本
体１を昇降案内杆８に沿って容易に昇降、或は前進、後
退させることができ、穿孔作業を極めて容易に行５こと
のできる実益を有するものである。

さらに、本発明による時には、ピニオン１２の歯を一部
分切除しであるので、ビニオフ１２０回転位置によって
は、そのピニオン１２と昇降案内杆８のラック１１とが
噛合っていない状態が得られ、昇降案内杆８のガイド６
内における位置を自在に調整し、さらには脱出させるこ
ともできるのであり、被切削物ａの厚さ、被切削物ａと
ドリル１０との位置関係などに応じて、昇降案内杆８を
摺動させガイド６に対するその位置を自由に調節するこ
とができ、穿孔作業を能率よく行うことができる実益を
有すると共に、昇降案内杆８をガイド６から脱出させれ
ば、収納するのにも便利である実益をも有するのである
。

さらにまた、本発明による時には、被切削物用掛は金９
を具備する昇降案内杆８を摺動自在に支持したガイド６
がブラケット５を介して取付カラー７によって、ドリル
本体１における回転軸受部２の外側に対し着脱自在に取
付けであるので、昇降装置の着脱を必要に応じて容易に
できると共に、既存のドリル本体に対しても極め℃容易
に取付けることができる実益を有するのである。

【図面の簡単な説明】

図は、本発明の実施例を示し、第１図は側面図、第２図
は要部の縦断側面図、第３図及び第４図は使用状態を示
す斜視図である。 図中の符号を説明すれば、次の通りである。 １はドリル本体、２は回転軸受部、３は回転軸、４はド
リルチャック、５はブラケット、６はガイド、７は取付
カラー、８は昇降案内杆、９は被切削物月掛は金、１０
はドリル、１１はラック、１２はピニオン、１３は支軸
、１４は昇降バンドル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ガイドを設けたブラケットを取付カラーによりドリ
   ル本体における回転軸受部の外側に対して着脱自在に支
   持し、ガイドにはドリル本体の回転軸方向に沿って摺動
   する昇降案内杆を内装すると共に昇降レバーの支軸を軸
   架し、その昇降レバーの支軸に歯を一部切除したピニオ
   ンを設けて昇降案内杆に設けたラックに噛合せ、昇降案
   内杆の先端部には被切削物用掛は金を設けたことを特徴
   とする電気ドリルにおけるドリル昇降装置。