JPH11140894A - マンホール内壁作業機 - Google Patents

マンホール内壁作業機

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JPH11140894A
JPH11140894A JP9305490A JP30549097A JPH11140894A JP H11140894 A JPH11140894 A JP H11140894A JP 9305490 A JP9305490 A JP 9305490A JP 30549097 A JP30549097 A JP 30549097A JP H11140894 A JPH11140894 A JP H11140894A
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Hisashi Kitajima
恒 喜多島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マンホール内壁に樹脂を吹き付けてライニン
グを施す作業を、作業員の手作業によらず機械的に行い
得るマンホール内壁作業機を提供する。 【解決手段】 マンホール口2の軸線Aを中心として回
転する旋回テーブル7の中心部に対し、上下方向に延び
る懸垂ロッド12を昇降可能に且つ共回りするよう嵌装
係合し、ライニング用樹脂を噴射するスプレーガン21
をマンホール内壁3の半径方向に進退動するアーム22
と、前記内壁3までの半径方向の距離を計測する距離計
測器23と、該計測器23の計測値に基づきスプレーガ
ン21が常に一定距離を隔てて内壁3に対峙するようア
ーム22の進退動操作を制御する制御装置24とにより
作業ユニット5を構成して前記ロッド12の下端部に装
着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンホール内壁作
業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、下水道マンホールにおけるマン
ホール内壁の表層部は、年数の経過により腐食して劣化
する為、劣化した表層部を健全面が現れるまで切削した
上でモルタル等により補修を行い、その補修面に耐薬品
性に優れた樹脂を吹き付けてライニングを施す必要があ
るが、従来、このような一連の補修作業は、マンホール
内に作業員が侵入して手作業で行うようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、異臭や
切削粉塵、樹脂飛沫等が立ち籠める狭いマンホール内で
体を支えながら長時間に亘ってマンホール内壁の全域を
手作業で補修する作業は極めて苛酷であり、作業員の負
担が極めて大きいという問題があった。
【0004】また、特に樹脂を吹き付けてライニングを
施す作業は、所定の厚さで一様に吹き付けを行うことが
難しく、従来の手作業では、樹脂のライニングを均等な
厚さで仕上げることができないという問題もあった。
【0005】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、マンホール内壁に樹脂を吹き付けてライニングを施
す作業を、作業員の手作業によらず機械的に行い得るマ
ンホール内壁作業機を提供することによって、作業員の
負担を軽減し且つ樹脂のライニングを均等な厚さで仕上
げ得るようにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、マンホール口
に下部開口の中空構造とした支持フレームを設置し、該
支持フレーム内に収容してある作業ユニットを下降して
該作業ユニットによりマンホール内壁の補修作業を行う
マンホール内壁作業機であって、前記支持フレームの上
部に、マンホール口の軸線を中心として回転する旋回テ
ーブルを設け、該旋回テーブルの中心部に対し、上下方
向に延びる懸垂ロッドを昇降可能に嵌装すると共に、前
記旋回テーブルの回転に従動して共回りするよう係合
し、前記作業ユニットを、ライニング用樹脂を噴射する
スプレーガンをマンホール内壁の半径方向に進退動する
アームと、作業ユニットの適宜位置から半径方向に対峙
するマンホール内壁までの距離を計測する距離計測器
と、該距離計測器の計測値に基づき前記スプレーガンが
常に一定距離を隔ててマンホール内壁に対峙するよう前
記アームの進退動操作を制御する制御装置とにより構成
して前記懸垂ロッドの下端部に装着したことを特徴とす
るものである。
【0007】従って、本発明では、マンホール内壁の補
修作業において、補修面に樹脂を吹き付けてライニング
を施す際に、作業ユニットを内部に収容した支持フレー
ムをマンホール口に設置し、懸垂ロッドを下降させるこ
とにより作業ユニットをマンホール内に下降し、次い
で、作業ユニットのアームを外側に進出させて張り出
し、スプレーガンをマンホール内壁に対し一定距離を隔
てて対峙させた状態としてマンホール内壁への樹脂の吹
き付けを開始し、懸垂ロッドを昇降したり、旋回テーブ
ルを回転したりすることによって、作業ユニットの昇降
位置や旋回位置を適宜変更してマンホール内壁の全域に
亘って樹脂を吹き付けてライニングを施す。
【0008】このとき、距離計測器の計測値に基づく制
御装置の制御により、スプレーガンが常に一定距離を隔
ててマンホール内壁に対峙するようアームが進退動操作
されるので、懸垂ロッドがマンホール内壁に対し偏心し
てしまった場合やマンホール内壁の真円度が低い場合、
又はマンホール内壁に凹凸があるような場合であって
も、スプレーガンは適宜に進退動してマンホール内壁に
対し常に一定距離を維持されることになり、作業ユニッ
トの昇降や旋回を一定速度で行いながら一様な樹脂噴射
を行うだけで、極めて容易に均等な厚さのライニングを
施すことが可能となる。
【0009】次いで、ライニングを施す作業が完了した
ら、アームを退動させて作業ユニットの内側に引き込
み、懸垂ロッドを上昇させることにより作業ユニットを
上昇し、該作業ユニットをマンホール口を通して支持フ
レーム内に収容する。
【0010】また、旋回テーブルの中心部に対し懸垂ロ
ッドを昇降可能に嵌装し且つ前記旋回テーブルの回転に
従動して共回りするよう係合するにあたっては、前記懸
垂ロッドの円周方向適宜位置に、上下方向に延びるキー
溝を凹設すると共に、該キー溝の最深部に、上下方向に
連続するラックを刻設し、前記キー溝の浅い部分に対
し、旋回テーブル側に固定したキー部材を前記懸垂ロッ
ドの昇降を許容し得るよう嵌挿し、前記ラックに対して
は、上下方向に向け回転し得るよう旋回テーブル側に設
けられたピニオンを噛合することが可能である。
【0011】このようにした場合、ピニオンを駆動して
上下方向に回転すると、該ピニオンに噛合されているラ
ックを介して懸垂ロッドが昇降され、また、旋回テーブ
ルを駆動して回転すると、懸垂ロッドのキー溝に嵌挿さ
れているキー部材により前記旋回テーブルの回転に追従
して懸垂ロッドが共回りされる。
【0012】また、懸垂ロッドの下端部には、作業ユニ
ットを別の作業ユニットに付け替え得るよう着脱部を構
成することが好ましく、このようにすれば、例えばスプ
レーガンに替えて切削用カッタをアームに装備した別の
作業ユニットを懸垂ロッドの下端部に装着することが可
能となり、劣化したマンホール内壁の表層部を切削する
作業等も機械的に行うことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0014】図1〜図8は本発明の形態の一例を示すも
ので、図中1はマンホール、2は地面に開口したマンホ
ール口、3はマンホール内壁を示し、前記マンホール口
2には、下部開口の中空構造とした支持フレーム4が設
置されており、該支持フレーム4内には、前記マンホー
ル内壁3の補修作業を行う為の作業ユニット5が収容さ
れるようになっている。
【0015】図1及び図2に示す如く、前記支持フレー
ム4の上部には、中心部に下方向きに延びるボス部6を
備えた旋回テーブル7が、軸受8を介しマンホール口2
の軸線Aを中心として回転自在に設けられており、この
旋回テーブル7は、その外周部のギヤ歯9に噛合されて
いるピニオン10を支持フレーム4側の旋回モータ11
で駆動することにより旋回作動されるようになってい
る。
【0016】更に、前記旋回テーブル7のボス部6に
は、上下方向に延びる懸垂ロッド12が昇降自在に嵌挿
されており、該懸垂ロッド12の下端部に、前記作業ユ
ニット5が装着されるようになっている。
【0017】ここで、特に図3に詳細を示す如く、前記
懸垂ロッド12の円周方向適宜位置には、上下方向に延
びるキー溝13が凹設されており、該キー溝13の最深
部には、上下方向に連続するラック14が刻設され、該
ラック14に対しては、旋回テーブル7側に固定された
昇降モータ15により上下方向に向け回転されるピニオ
ン16が噛合されており、該ピニオン16を駆動するこ
とにより前記懸垂ロッド12が昇降作動されるようにな
っている。
【0018】また、図1及び図4に示す如く、前記ピニ
オン16が配置されている位置の直下には、旋回テーブ
ル7側に固定されたキー部材17が配置され、該キー部
材17の先端部が、前記キー溝13の浅い部分に対し前
記懸垂ロッド12の昇降を許容し得るよう嵌挿されてお
り、前記懸垂ロッド12が旋回テーブル7の回転に従動
して共回りするよう係合されている。
【0019】尚、前記旋回テーブル7のボス部6の内周
面には、懸垂ロッド12が円滑に摺動されるようベアリ
ングブッシュ18を装着しておき、また、前記キー溝1
3の内側面及びキー部材17の先端部には、両者の摺動
抵抗が緩和されるようメタル材19,20を装着してお
くことが好ましい(図3及び図4参照)。
【0020】一方、図1及び図5に示す如く、前記懸垂
ロッド12の下端部に装着されている作業ユニット5
は、ライニング用樹脂を噴射するスプレーガン21をマ
ンホール内壁3の半径方向に進退動するアーム22と、
制御装置24下面の適宜位置から半径方向に対峙するマ
ンホール内壁3までの距離を計測する距離計測器23
と、該距離計測器23の計測値に基づき前記スプレーガ
ン21が常に一定距離を隔ててマンホール内壁3に対峙
するよう前記アーム22の進退動操作を制御する制御装
置24とにより構成されている。
【0021】図6及び図7に示す如く、前記アーム22
は、懸垂ロッド12の下端部に溶接等により取り付けら
れたアームホルダ25内に収納されており、該アームホ
ルダ25内において、前記アーム22の基端部に備えた
ベース部材26がガイドレール27に係合され且つスク
リューロッド28に螺着されており、該スクリューロッ
ド28を前記アームホルダ25の基端部に装着した伸縮
モータ29でギヤ30、歯付きベルト31、ギヤ32を
介して駆動することにより前記アーム22が進退動され
るようになっている。
【0022】また、前記スプレーガン21は、アーム2
2の先端部に対しブラケット33を介して支持されてい
て前記アームホルダ25の下方に配置されるようになっ
ている。
【0023】更に、前記距離計測器23は、発振した音
波(超音波)や光が反射して戻ってくるまでの往復伝達
時間から距離を求める形式のものであり、図示する例に
おいては、距離計測器23から発振される音波(超音
波)や光が、スプレーガン21による樹脂噴射と干渉し
ないようにする為、距離計測器23の向きをスプレーガ
ン21の噴射位置より側方へ若干ずらした位置に向けて
おり、次に樹脂を吹き付けるべき位置までの距離を先行
計測し、制御装置24により測定位置とスプレーガン2
1の噴射位置とのずれを補正してアーム22の進退動操
作を適切に制御するようにしてある。
【0024】尚、図中34は前述した作業ユニット5に
おける各種の電気機器やスプレーガン21、更には図示
しない防塵用散水器に対して給電や樹脂供給、給水を行
う為のケーブル類、35は該ケーブル類34を作業ユニ
ット5の昇降に対応して巻き取ったり巻き出したりする
為に旋回テーブル7上に配置されたドラム、36は支持
フレーム4上部に取り付けられたカバーを示す。
【0025】また、特に本形態例においては、懸垂ロッ
ド12の下端部に、作業ユニット5を後述する別の作業
ユニット5’に付け替え得るよう着脱部37が構成され
ており、図示する例では、作業ユニット5側に備えた連
結用ロッド38の上端に形成したフランジ部39と、懸
垂ロッド12の下端に形成したフランジ部40と、両フ
ランジ部39,40を着脱可能に締結する締結具41と
により着脱部37を構成してある。
【0026】而して、マンホール内壁3の補修作業にお
いて、補修面に樹脂を吹き付けてライニングを施す際
に、作業ユニット5を内部に収容した支持フレーム4を
マンホール口2に設置し、昇降モータ15でピニオン1
6を駆動して懸垂ロッド12を下降させることにより作
業ユニット5をマンホール1内の下限位置まで下降す
る。
【0027】次いで、伸縮モータ29でスクリューロッ
ド28を駆動することにより作業ユニット5のアーム2
2を外側に進出させて張り出し、スプレーガン21をマ
ンホール内壁3に対し一定距離を隔てて対峙させた状態
としてマンホール内壁3への樹脂の吹き付けを開始し、
旋回モータ11でピニオン10を駆動して旋回テーブル
7を回転することにより、該旋回テーブル7に係合され
て共回りする懸垂ロッド12を介し作業ユニット5を旋
回させながら該作業ユニット5を徐々に上昇させ、マン
ホール内壁3の補修面に対する樹脂のライニングを上方
へ螺旋状に施していく。
【0028】このとき、距離計測器23の計測値に基づ
く制御装置24の制御により、スプレーガン21が常に
一定距離を隔ててマンホール内壁3に対峙するようアー
ム22が進退動操作されるので、懸垂ロッド12がマン
ホール内壁3に対し偏心してしまった場合やマンホール
内壁3の真円度が低い場合、又はマンホール内壁3に凹
凸があるような場合であっても、スプレーガン21は適
宜に進退動してマンホール内壁3に対し常に一定距離を
維持されることになり、作業ユニット5の昇降や旋回を
一定速度で行いながら一様な樹脂噴射を行うだけで、極
めて容易に均等な厚さのライニングを施すことが可能と
なる。
【0029】このようにして、マンホール内壁3の補修
面の補修作業が全て完了したら、アーム22を退動させ
て作業ユニット5の内側に引き込み、懸垂ロッド12を
上昇させることにより作業ユニット5を上昇し、該作業
ユニット5をマンホール口2を通して支持フレーム4内
に収容する。
【0030】従って上記形態例によれば、マンホール内
壁3の補修作業において、補修面に樹脂を吹き付けてラ
イニングを施す作業を、作業員の手作業によらず機械的
に行うことができるので、作業員の負担を大幅に軽減す
ることができる。
【0031】更に、距離計測器23の計測値に基づく制
御装置24の制御により、スプレーガン21が常に一定
距離を隔ててマンホール内壁3に対峙するようアーム2
2を進退動操作することができるので、懸垂ロッド12
がマンホール内壁3に対し偏心してしまった場合やマン
ホール内壁3の真円度が低い場合、又はマンホール内壁
3に凹凸があるような場合であっても、スプレーガン2
1を適宜に進退動させてマンホール内壁3に対し常に一
定距離を維持させることができ、作業ユニット5の昇降
や旋回を一定速度で行いながら一様な樹脂噴射を行うだ
けで、極めて容易に均等な厚さのライニングを施すこと
ができ、樹脂のライニングを品質良く仕上げることがで
きる。
【0032】また、一般的にマンホール内壁3は、マン
ホール口2に近い上側部分において上向きに縮径するテ
ーパ形状となっているが、本形態例によれば、作業ユニ
ット5を昇降しながら前記傾斜面に対応するようアーム
22を進退動させるだけでマンホール内壁3の上側部分
における傾斜面に対しても容易に均等な厚さのライニン
グを施すことができる。
【0033】更に、作業ユニット5には、該作業ユニッ
ト5をマンホール内壁3に対し同心状に位置決めするよ
うなガイド機構を付属させる必要がなく、しかも、作業
ユニット5の昇降や旋回についての操作を支持フレーム
4側で行うことができるので、狭いマンホール1内に下
降して補修作業を行わせなければならない作業ユニット
5を極めてコンパクトに構成することができる。
【0034】また、特に本形態例においては、懸垂ロッ
ド12の下端部に着脱部37が構成されているので、例
えば図8に示す如く、スプレーガン21に替えて切削用
カッタ42をアーム22に装備した別の作業ユニット
5’を懸垂ロッド12の下端部に付け替えることが可能
である。
【0035】尚、図8において、図1のものと機能的に
相違しないものについては同一の符合を付すことにより
説明を省略するが、図8の作業ユニット5’では、アー
ム22が相反する水平方向に向けて一対設けられ、該各
アーム22の先端部に、前記切削用カッタ42がカッタ
駆動モータ43と共に取り付けられており、制御装置2
4によりアーム22の進退動操作が制御されてマンホー
ル内壁3に対し適正な押付力で切削用カッタ42が押し
付けられるようにしてある。
【0036】このようにすれば、劣化したマンホール内
壁3の表層部を切削する作業も機械的に行うことがで
き、作業員の負担を更に軽減することができると共に、
マンホール内壁作業機としての稼働率を著しく向上する
ことができる。
【0037】また、交換用の作業ユニットとしては、図
8の作業ユニット5’以外に、スプレーガンから洗浄水
を噴射するようにした洗浄作業用の作業ユニット等を採
用することも可能である。
【0038】尚、本発明のマンホール内壁作業機は、上
述の形態例にのみ限定されるものではなく、作業時にお
ける作業ユニットの昇降及び旋回の操作については、必
ずしも形態例における説明通りに行わなくても良く、所
定の昇降位置に保持したまま作業ユニットを旋回させて
マンホール内壁の全周に亘り樹脂のライニングを施し、
所定の昇降位置での作業が完了する毎に昇降位置を変更
して作業を再開するというサイクルを繰り返してマンホ
ール内壁の補修面に対し上下方向に段階的にライニング
を施すようにしたり、或いは、所定の旋回位置に保持し
たまま作業ユニットを昇降させてマンホール内壁の全長
に亘り樹脂のライニングを施し、所定の旋回位置での作
業が完了する毎に旋回位置を変更して作業を再開すると
いうサイクルを繰り返してマンホール内壁の補修面に対
し円周方向に段階的にライニングを施すようにしたりし
ても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】上記した本発明のマンホール内壁作業機
によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
【0040】(I)マンホール内壁の補修作業におい
て、補修面に樹脂を吹き付けてライニングを施す作業
を、作業員の手作業によらず機械的に行うことができる
ので、作業員の負担を大幅に軽減することができる。
【0041】(II)距離計測器の計測値に基づく制御
装置の制御により、スプレーガンが常に一定距離を隔て
てマンホール内壁に対峙するようアームを進退動操作す
ることができるので、懸垂ロッドがマンホール内壁に対
し偏心してしまった場合やマンホール内壁の真円度が低
い場合、又はマンホール内壁に凹凸があるような場合で
あっても、スプレーガンを適宜に進退動させてマンホー
ル内壁に対し常に一定距離を維持させることができ、作
業ユニットの昇降や旋回を一定速度で行いながら一様な
樹脂噴射を行うだけで、極めて容易に均等な厚さのライ
ニングを施すことができ、樹脂のライニングを品質良く
仕上げることができる。
【0042】(III)作業ユニットには、該作業ユニ
ットをマンホール内壁に対し同心状に位置決めするよう
なガイド機構を付属させる必要がなく、しかも、作業ユ
ニットの昇降や旋回についての操作を支持フレーム側で
行うことができるので、狭いマンホール内に下降して補
修作業を行わせなければならない作業ユニットを極めて
コンパクトに構成することができる。
【0043】(IV)懸垂ロッドの下端部に、作業ユニ
ットを別の作業ユニットに付け替え得るよう着脱部を構
成すれば、例えばスプレーガンに替えて切削用カッタを
アームに装備した別の作業ユニットを懸垂ロッドの下端
部に装着することができるので、劣化したマンホール内
壁の表層部を切削する作業等も機械的に行うことがで
き、作業員の負担を更に軽減することができると共に、
マンホール内壁作業機としての稼働率を著しく向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す縦断面図で
ある。
【図2】図1のII−II方向の矢視図である。
【図3】図1のラックに対するピニオンの噛合状態を示
す平面図である。
【図4】図1のキー溝に対するキー部材の嵌挿状態を示
す断面図である。
【図5】図1のV−V方向の矢視図である。
【図6】図1のアームを進退動する機構の詳細を示す縦
断面図である。
【図7】図6のVII−VII方向の矢視図である。
【図8】図1の作業ユニットを別の作業ユニットに付け
替えた状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 マンホール口 3 マンホール内壁 4 支持フレーム 5 作業ユニット 5’ 作業ユニット 7 旋回テーブル 12 懸垂ロッド 13 キー溝 14 ラック 16 ピニオン 17 キー部材 21 スプレーガン 22 アーム 23 距離計測器 24 制御装置 37 着脱部 A マンホール口の軸線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンホール口に下部開口の中空構造とし
    た支持フレームを設置し、該支持フレーム内に収容して
    ある作業ユニットを下降して該作業ユニットによりマン
    ホール内壁の補修作業を行うマンホール内壁作業機であ
    って、 前記支持フレームの上部に、マンホール口の軸線を中心
    として回転する旋回テーブルを設け、該旋回テーブルの
    中心部に対し、上下方向に延びる懸垂ロッドを昇降可能
    に嵌装すると共に、前記旋回テーブルの回転に従動して
    共回りするよう係合し、 前記作業ユニットを、ライニング用樹脂を噴射するスプ
    レーガンをマンホール内壁の半径方向に進退動するアー
    ムと、作業ユニットの適宜位置から半径方向に対峙する
    マンホール内壁までの距離を計測する距離計測器と、該
    距離計測器の計測値に基づき前記スプレーガンが常に一
    定距離を隔ててマンホール内壁に対峙するよう前記アー
    ムの進退動操作を制御する制御装置とにより構成して前
    記懸垂ロッドの下端部に装着したことを特徴とするマン
    ホール内壁作業機。
  2. 【請求項2】 懸垂ロッドの円周方向適宜位置に、上下
    方向に延びるキー溝を凹設すると共に、該キー溝の最深
    部には、上下方向に連続するラックを刻設し、前記キー
    溝の浅い部分に対し、旋回テーブル側に固定したキー部
    材を前記懸垂ロッドの昇降を許容し得るよう嵌挿し、前
    記ラックに対しては、上下方向に向け回転し得るよう旋
    回テーブル側に設けられたピニオンを噛合したことを特
    徴とする請求項1に記載のマンホール内壁作業機。
  3. 【請求項3】 懸垂ロッドの下端部に、作業ユニットを
    別の作業ユニットに付け替え得るよう着脱部を構成した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマンホール内
    壁作業機。
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