JPS591809B2 - ゴム補強用簾織物 - Google Patents

ゴム補強用簾織物

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JPS591809B2
JPS591809B2 JP52058422A JP5842277A JPS591809B2 JP S591809 B2 JPS591809 B2 JP S591809B2 JP 52058422 A JP52058422 A JP 52058422A JP 5842277 A JP5842277 A JP 5842277A JP S591809 B2 JPS591809 B2 JP S591809B2
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JP
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initial tensile
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房夫 今井
英明 中村
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はゴム補強用簾織物に関するものであり、特に改
良された織留部(以下タビーという)を有するゴム補強
用簾織物に関する。
タイヤ、ベルト、その他のゴム製品の補強材として用い
られるゴム補強用簾織物は、通常1000デニール以上
の太いコードを1インチ当り10本以上密に整経した経
糸に、例えば30番手の綿糸を緯糸として約5CTrL
当り1本程度の粗い密度で打込んだ平織物からなつてお
り、一般に1000m以上にも及ぷ長尺の巻物として製
織される。
この簾織物の反始および反米には、次工程でこの反物と
反物を接合して連続的に処理する目的で、約10〜50
儂の巾の簾織部よりも緯糸密度の大なるタビーと称され
る継ぎ代としての織留部が織成される。即ちゴム補強用
簾織物はゴム中に埋没されるまでに、ゴムとの接着性を
向上させるための接着剤処理(以下ディッピングという
)および延伸熱処理、ゴムを簾織物にすり込むカレンダ
ー処理等の処理を受けるが、かかる処理を連続的に行う
ために簾織物の反米と反始を適宜の方法で接合する必要
が生じ、この接合を容易にするために前記の如きタビー
が織成される。タビー部を接合する方法としてはこの部
分に接着剤を塗布しておき、接合すべき前後のタビー間
にゴムを介在させて上下からプレスする方法および前後
のタビーをミシンで継ぐ方法が一般的であるが、前者は
工程が煩雑になる欠点があるため最近ではミシン継が主
流をなしている。
デイツピング工程でのミシン継は、タビーがよほどしつ
かりしていないと次の延伸熱処理工程で簾織物が数%〜
数十%引き伸ばされる際に経糸が抜けるというトラブル
を生じる。
このトラブルを解消するために従来より巾10〜50儂
にわたり緯糸太さ1000〜2000デニールの締結緯
糸を13〜17本/インチの密度で打込んでタビーが織
成されているが、緯糸密度の粗な簾織物にこのような太
い緯糸を密に打込むとこの部分の織上巾が簾織部より狭
くなると共にデイツピング以後の工程でタビー接合部が
著しく収縮するため、タビー接合部前後の簾織部の巾が
数m乃至数+mの範囲にわたつて狭められ、タビー部お
よびこの狭まつた簾織部は異常部としてカレンダー工程
の後に被覆ゴムと共にスクラップとして除去せざるを得
ず、著しい経済的損失となる。このようなタビー部並び
にタビー接合部の収縮による不都合を解消するためにタ
ビ一部に打込む緯糸として本質的に収縮性を有さないガ
ラス繊維或はガラス繊維と他の繊維との引揃糸を使用す
る提案がなされた(実公昭50−46066号公報).
しかしながらガラス繊維は初期引張抵抗度が著しく大き
く剛直すぎて簾織物の耳部(緯糸折返し部)でガラス繊
維の切断が多発し製織が容易でなく、製織できたとして
も非常に外観の悪い簾織物となつてしまう。
特に近年のように製織工程の高速化が進んでくるとこの
ガラス繊維の切断の問題は無視できない。尚かかる問題
以外にガラス繊維のような剛直な糸をむりやり打込むこ
とによつて耳部経糸の損傷が起こり、著しい場合には耳
部から簾中央部へ向つて2分の1程度のところまでの経
糸の損傷が生じる。この経糸の損傷はデイツピング後の
延伸熱処理工程における経糸切断という問題を生じる。
この切断が生じると所定の延伸が達成できない部分が簾
織物の数m乃至数十mにわたつて発生し、これまた著し
い経済的損失を与える。本発明者等はかかる従来の欠点
を解消すべく鋭意研究を重ねた結果、ついに所期の目的
を達成する本発明をなすに至つたものである。即ち本発
明は、簾織部よりも緯糸密度の大なる織留部を有するゴ
ム補強用簾織物であつて、該織留部の緯糸が初期引張抵
抗度30〜907/dでかつデニール!Dtが下式を満
足し、かつ後述する織留部(タビ一)抱合力が16y/
CTL以上であることを特徴とするゴム補強用簾織物で
ある。(ただし、上式中、Dtは緯糸のデニールDwは
経糸のデニールを表わす。
)以下に本発明を更に詳細に説明する。
好ましいタビ一は前述のように簾織部に近い巾を有する
こと、タビ一とタビ一がミシンによつて継がれて高延伸
がおこなわれても経糸がすべり抜けないために充分な抱
合力を有していること、更にタビ一部経糸に損傷をあた
えないこと、端部の緯糸が切れることなくきれいに打込
まれていることなどがあげられる。
以下これらのタビ一品質がどのような製造条件によつて
決るかを詳細に説明する。
タビ一品質にとつて決定的なタビ一巾は緯糸の初期引張
抵抗度である。
初期引張抵抗度の異なる緯糸としては単一素材からなる
もの、異種の素材同士の複合(引揃え、混繊、混紡など
)からなるもの等種々考えられるが、初期引張抵抗度が
本願発明で特定する値を満足するもの、或は満足しない
ものを例示的に示せば後記する実施例1の第1表に示す
如きナイロン未延伸糸を綿糸で巻いたコアヤーンである
オルポプラスト、綿糸、ビニロンの紡績糸、ナイロン延
伸糸と綿の引揃糸、ポリエステル延伸糸と綿の引揃糸、
レーヨンと綿の引揃糸、ガラス繊維と綿の引揃糸、ケプ
ラー(デユポン社製 全芳香族ポリアミド繊維)と綿の
引揃糸などがあげられる。初期引張抵抗度とタビ一巾の
関係は、初期引張抵抗度が30y/d未満の場合、Y−
0.28118+143.5の関係式が成立し、初期引
張抵抗度が307/d以上の場合にはY−0.0339
1s+150.9の関係式となる(ただし、式中Yは簾
織部の巾を155cTrLと設計した時のタビ一織上り
巾で、Isは緯糸の初期引張抵抗度(7/d)をあられ
す)。
つまり初期弓張抵抗度が307/d未満の場合にはわず
かな初期引張抵抗度の変化でもタビ一巾に著しい影響を
あたえるが、307/d以上になるとタビ一巾への影響
は著しく小さくなることが判明した。タビ一織上り巾と
デイツピング後のタビ一巾とは第2表に示す如く1:1
の関係にあり、タビ一織上り巾が広ければデイツピング
後のタビ一巾も広くなる。続いて重要なタビ一品質であ
るタビ一端部経糸強力もやはり緯糸の初期引張抵抗度と
関係がある。タビ一端部経糸強力は右端部経糸5本と左
端部経糸5本の強力の平均値で表示される。タビ一端部
経糸強力の場合は、初期引張抵抗度が907/dまでは
強力との間にD,−20.9−0.024718の関係
があり、907/dを越えるとD8−36.7−0.1
961sの関係が成立する(ただし、式中Dsはタビ一
端部経糸強力である)。
初期引張抵抗度が90y/d以下でぁれば強力の低下は
わずかであるが、907/dを越すと著しい強力低下と
なることがうかがえる。前述のようにタビ一品質として
著しく重要な巾と端部強力が緯糸の初期引張抵抗度に対
して相反する傾向を持つている以上、ある一定の範囲(
端部強力の許容範囲とタビ一織上り巾の許容範囲)に初
期引張抵抗度を決め、タビ一巾も充分で強力も高いタビ
一を得ることは可能である。
このことから本発明における初期引張抵抗度の範囲は3
0〜907/d、好ましくは40〜807/dである。
実公昭50−46066号公報に示されたガラス繊維、
もしくはガラス繊維とその他の引揃糸の初期引張抵抗度
は100y/dを越えるために好ましいタビ一を得るこ
とはできない。タビ一品質における第3番目の特性であ
る緯糸切れは緯糸の打込速度と緯糸初期引張抵抗度であ
る。
織機の生産性を支配するものは緯糸の打込速度であり、
近年生産性向上のために緯糸打込速度の速い織機が登場
してきている。初期引張抵抗度が907/dを越えるよ
うな剛直な繊維であつても打込速度が遅ければ糸切れの
ない製織は可能であるが、打込速度が速いと特にガラス
繊維やガラスを含む他繊維では端部緯糸切断がおこり、
端部経糸が固定されず、タビ一形状をととのえない場合
がある。このようなタビ一を他のタビ一と接合してデイ
ツピングすると、必ず固定されていない部分の経糸抜け
がおこり、数m乃至数+mにわたつて延伸不良の反物が
発生しスクラツプとなる。初期引張抵抗度の著しく大き
(・ケブラ一またはケブラ一と他繊維の引揃糸では強力
が著しく大きいためにケブラ一の切断または緯糸切れは
打込速度を大巾に上げてもおこらないが、前述の端部経
糸強力が著しく低下し、トラブル発生の原因となる。ま
たケブラ一使用はケブラ一そのものが高価でありコスト
アツプにつながりこの点からも使用はむずかしい。タビ
一品質における第4番目の特性値である抱合力は経糸密
度、緯糸密度、緯糸打込速度、緯糸デニール等に規制さ
れている。
本発明で特定する抱合力とは、次の如く定義する。即ち
、試料台の上に緯糸方向の両端を固定した経糸方向長さ
20CTL、緯糸方向長さ80CTLの繊留部試料より
、バネ秤を用いて20CTrLの経糸(コード)を織留
部から引き抜き、この時の最大引抜力を、単位引抜長に
対する引抜力のグラム数(7/?)で表わし、これを抱
合力と定義する。
尚、かかる抱合力の測定は、織留部試料の全体より、ラ
ンダムに選んだ20本の経糸それぞれについて行ない、
抱合力はその平均値とした。これらの条件の中で、経糸
密度はゴム製品の品′質設計上規制されるものであり、
緯糸打込速度は生産性に影響することから変更すること
は無理であつて製織側で変更可能なものは緯糸打込密度
と緯糸デニールである。
抱合力は低いと経糸抜けがおこり問題となるが、経糸抜
けのおこらない抱合力に到達すれば、それ以上は過剰品
質となる。
本発明者等の知見によれば、タビ一抱合力が16f/(
7L未満の場合は経糸抜けがおこるので、経糸抜けをお
こさないようにするにはタビ一抱合力を少なくとも16
7/?以上にする必要がある。タビ一部の緯糸打込密度
は本発明の必須要件ではなく、経糸抜けをおこさないよ
うなタビ一抱合力が得られるように、緯糸の太さ、経糸
密度等との関係で適宜選定すればよいが、通常タビ一部
の緯糸打込密度はインチ当り12〜28本である。
緯糸密度が大きくなると当然抱合力も向上するが、必要
以上に多くなると端部経糸が擦過により強力低下をおこ
し好ましくない上に生産性も低下してコストアツプにつ
ながる。緯糸デニールは太ければ太いほど抱合力は向上
するが、あまり太くなると製織時に端部経糸切れが発生
し、製織不能となる。
この上限は経糸デニールの40%増しに相当する緯糸デ
ニールである。一方、デイツピング時の抜けは緯糸デニ
ールが細いと抱合力が低いために多発する。デイツピン
グ時に経糸が抜けないための下限は経糸デニールのほぼ
40%減に相当する。経糸が製織時に切断せずしかもデ
イツピング中に経糸が抜けないためには経糸のデニール
の±40%の緯糸デニールのものを打込むことによつて
達成できる。本発明における緯糸は、初期引張抵抗度が
30〜90V/dであつて、デニールが経糸に対して±
40%の範囲内にあるものであれば何でもよいが好まし
くは緯糸そのものの摩擦抵抗の高い紡績糸またはコアヤ
ーン等が適当であり、初期引張抵抗度の大きいものと引
揃えて使用すると好ましいタビ一を得ることができる。
本発明における緯糸の初期引張抵抗度はJISLlOl
7−1963(化学繊維タイヤコード試験方法)のコー
ドの初期引張抵抗度の測定法と同一の測定法によつて測
定されるものである。
本発明を更に詳しく説明するために以下に実施例を示す
。実施例 1 第1表に示すような各種緯糸即ち、本発明の要件を満た
す織留部の緯糸(試料扁C.E.F.G及びH)とその
比較例として、本発明の要件を外れる織留部の緯糸(試
料jl).A.B.D及びI)のそれぞれを使用してタ
ビ一を織成した。
尚、経糸にはナイロンタイヤコード(1260d/2本
)(上撚数、下撚数共に38T/10?)を使用し、経
糸密度は1インチ当り18本、簾織部の巾は155CT
f11緯糸打込速度は250回/分、タビ一部緯糸打込
密度は1インチ当り15本、タビ一織長は50cmに設
定した。経糸は1260d/2本双糸コードであるが、
撚がかかつているため撚縮みがあり、実際のコードデニ
ールは2850±50dである。タビ一織上り巾、デイ
ツピング後のタビ一巾、簾織物の端部経糸強力を第2表
に示した。第2表に示すように、タビ一織上り巾とデイ
ツピング後のタビ一巾は共に初期引張抵抗度に対して平
行移動しており、巾の代表特性としてタビ一織上り巾を
使用しても何等さしつかえないことがうかがえる。
また試料黒1では初期引張抵抗度が著しく大きすぎてタ
ビ一を40cmほど織り進んだところで端部経糸が切断
を始め50CTfLまでの製織は不可能であつた。従つ
てこのサンプルについてはタビ一長さ40CTrLのま
まで製織をやめ、その後の試験試料に供した。黒A及び
Bのサンプルは緯糸の初期引張抵抗度が307/d未満
の低い値のもので、タビ一織上り巾が150CT!Lを
下回り不満足な結果となつた。更に黒Dのサンプルはガ
ラス部分が端部往復時に切断し見掛の悪いタビ一となつ
た。これらの結果から初期引張抵抗度が6〜307/d
の範囲では初期引張抵抗度の変化に対して巾が大巾に変
化し、タビ一織上り巾をY、初期引張抵抗度を18とす
るとY=0.28118+143.5で表示される。
307/dを越えると初期引張抵抗度の巾への効果は著
しく小さくなり、同様に式にて表示するとY−0.03
398+150.9となる。
反面端部経糸強力は初期引張抵抗度が907/dを越え
ると著しい低下がおこることが明らかである。
比較例 1 250デニールの綿糸8本と600デニールのガラス繊
維2本の引揃糸で実測値3125デニル、初期引張抵抗
度1107/dの緯糸を使用し、緯糸打込速度を150
、200および250回/分と3水準でメビ一を繊.成
し、その他の条件は実施例1と同様で、経糸はナイロン
タイヤコード1260d/2本、(上撚数38T/10
CTL、下撚数38T/10cTn)で実測デニール2
850d±50のものを使用、経糸密度は18本/イン
チ、緯糸打込密度は15本/インチ、簾織部の巾155
?、タビ一織長さ50CT!Lとして製織し、タビ一織
長さ50?当りのガラス繊維の糸切れ本数、端部経糸強
力およびタビ一抱合力を測定し、結果を第3表に示した
緯糸打込速度が速くなるほど緯糸中に含まれるガラス繊
維の糸切れ本数が著しく多くなり、著しい場合には綿糸
をも切断して部分的にタビ一端部がバラケていることも
ある。
端部経糸強力は緯糸打込速度が速くなると著しい低下を
みせる。更に抱合力も緯糸打込速度に対して大巾に寄与
し、打込速度が速くなると低下する。このように緯糸打
込速度はタビ一品質に著しく作用するのでこれを低下さ
せればタビ一改良は可能であるが、一般に簾織は300
0m以上もの長さで織られるため打込速度を遅くすると
生産性を著しく低下させることになる。
一方、タビ一打ちの時だけ速度を落す方法も考えられる
が、この方法ではタビ一部になる度に織機のギヤー交換
が必要となり、新しいギヤーを作製する必要にもせまら
れ、大巾なコストアツプを招くことになる。実施例 2 第4表に示すような各種緯糸即ち、本発明の要件を満た
す織留部の緯糸(試料黒N.O.P.Q、R及びS)と
その比較例として本発明の要件を外れる織留部の緯糸(
試料黒J.K.L.M.T、U.V及びW)のそれぞれ
を使用してナイロンタイヤコード簾織物を製織した。
経糸にはナイロンタイヤコード(1260d/2本撚)
(上撚数、下撚数共に38T/10CTrL)を使用し
、経糸密度は1インチ当り18本、簾織部の巾は155
CT!11緯糸打込速度は250回/分、緯糸打込密度
はタビ一部が1インチ当り15本、簾織部が1インチ当
り0.5本、タビ一織長は50cTrL1簾織物全長は
100mに設定した。経糸は1260d/2本双糸コー
ドであるが、撚縮みがあるため実際のコードデニールは
2850+50dである。本例におけるタビ一抱合力、
製織時の端部経糸切れ本数およびミシン継したタビ一部
の延伸熱処理時の経糸抜け本数を第5表に示した。
尚デイツピングはリツツラ一型デイツプマシンにてレゾ
ルシンーホルマリンーラテツクス処理液を付与しながら
行い、引き続いてデイッピングされた簾織物を経糸に1
0%の残留歪が残るように200℃で延伸熱処理して該
延伸熱処理の経糸抜け本数を調べた。第4表および第5
表より明らかなように、タビー抱合力は緯糸のデニール
が大きくなるに従ってほぼ直線的に増大するが、緯糸が
経糸デニールの1.4倍を越えたデニールになると(試
料No.T)製織時に端部経糸切れが発生しはじめ、試
料No.Uから試料No.Vへと緯糸のデニールが大き
くなるに従って、製織時の端部経糸切れが増加し、試料
No.Wでは経糸が多数切断し製織不能となった。
このことから緯糸デニールの上限は経糸デニールの1.
4倍であることがわかる。一方、デイツヒソグ後延伸熱
処理時の経糸抜けは緯糸デニールが小さい場合に抱合力
不足のため多発し(試料黒J.KおよびL)、経糸抜け
を防止するためには緯糸デニールを経糸デニールの0.
6倍以上(試料應M以降)とする必要があることがわか
る。
尚、試料屋LおよびMは初期引張抵抗度が小さいためタ
ビ一織上り巾が150CTrL以下と不満足であつた。
本発明に属する試料黒N−Sの場合には製織時に簾端部
の経糸切れが発生せず、タビ一織上り巾も150CTL
以上で良好な製織性が得られ、かつミシン継したタビ一
部はデイツピング後の延伸熱処理時に経糸抜けが生じる
こともなかつた。実施例 3 1000dのビニロン紡績糸を3本引揃えたもの(初期
引張抵抗度37.87/d)を緯糸としてタビ一部の緯
糸打込密度を1インチ当り12本、14本および16本
、経糸密度を1インチ当り18本、24本および30本
とそれぞれ3段階に変更し、その他はすべて実施例1と
同一条条でタビ一を織成して、タビ一抱合力並びに簾織
物の端部経糸強力を測定した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 簾織部よりも緯糸密度の大なる織留部を有するゴム
    補強用簾織物であつて、該織留部の緯糸が初期引張抵抗
    度30〜90g/dでかつデニールD_tが下式を満足
    し、かつ本文中で定義する該織留部抱合力が16g/c
    m以上であることを特徴とするゴム補強用簾織物。 0.6D_w≦D_t≦1.4D_w (ただし、上式中、D_tは緯糸のデニール、D_wは
    経糸のデニールを表わす。 )。
JP52058422A 1977-05-19 1977-05-19 ゴム補強用簾織物 Expired JPS591809B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6112909U (ja) * 1984-06-27 1986-01-25 アイシン精機株式会社 内燃エンジンの動弁機構

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