JPS5918082Y2 - ロ−タリピストンエンジンのアペツクスシ−ル装置 - Google Patents
ロ−タリピストンエンジンのアペツクスシ−ル装置Info
- Publication number
- JPS5918082Y2 JPS5918082Y2 JP1978074568U JP7456878U JPS5918082Y2 JP S5918082 Y2 JPS5918082 Y2 JP S5918082Y2 JP 1978074568 U JP1978074568 U JP 1978074568U JP 7456878 U JP7456878 U JP 7456878U JP S5918082 Y2 JPS5918082 Y2 JP S5918082Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- apex seal
- piece
- seal device
- side piece
- main piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Sealing Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、ロータリピストンエンジンのロータの頂部
に装着するアペックスシール装置、特に分割型アペック
スシール装置の改良に関するものである。
に装着するアペックスシール装置、特に分割型アペック
スシール装置の改良に関するものである。
一般に、この種の分割型アペックスシール装置は、第1
図に示すように、アペックスシール1がメインピース2
とサイドピース3とで構成され、このメインピース2と
サイドピース3とが傾斜面を介して当接されているので
、アペックスシール1の背部に作用するスプリング力お
よびガス圧力により、メインピース2およびサイドピー
ス3の頂部摺動面2a、3aがロータハウジング4の内
面に圧接されると共にメインピース2およびサイドピー
ス3の端面2b、3bがサイドハウジング5の摺動面に
圧接され、隣接作動室間の気密をきわめて最適に維持で
きるという特徴を備えている。
図に示すように、アペックスシール1がメインピース2
とサイドピース3とで構成され、このメインピース2と
サイドピース3とが傾斜面を介して当接されているので
、アペックスシール1の背部に作用するスプリング力お
よびガス圧力により、メインピース2およびサイドピー
ス3の頂部摺動面2a、3aがロータハウジング4の内
面に圧接されると共にメインピース2およびサイドピー
ス3の端面2b、3bがサイドハウジング5の摺動面に
圧接され、隣接作動室間の気密をきわめて最適に維持で
きるという特徴を備えている。
しかしながら、この種の分割型アペックスシールにおい
ては、メインピース2とサイドピース3との接合関係を
安定させる意味で、予じめメインピース2の摺動面高さ
をサイドピース3の摺動面3aより高くなるように、ア
ペックスシール1の長さがサイドハウジング間距離より
大きくなるように設定されているので、サイドピース3
の摺動面3aとロータハウジング4の内面との間に間隙
が生じ、この間隙によりガス漏れが生しるという問題が
ある。
ては、メインピース2とサイドピース3との接合関係を
安定させる意味で、予じめメインピース2の摺動面高さ
をサイドピース3の摺動面3aより高くなるように、ア
ペックスシール1の長さがサイドハウジング間距離より
大きくなるように設定されているので、サイドピース3
の摺動面3aとロータハウジング4の内面との間に間隙
が生じ、この間隙によりガス漏れが生しるという問題が
ある。
この問題はなじみが完了するまでの間の問題であるが、
アベックシールはロータリピストンエンジンの重要部品
であるため耐摩耗性の高い材料で形成する必要があり、
なじみが完了するまでに長時間を要しており、この問題
を解決することはきわめて重要である。
アベックシールはロータリピストンエンジンの重要部品
であるため耐摩耗性の高い材料で形成する必要があり、
なじみが完了するまでに長時間を要しており、この問題
を解決することはきわめて重要である。
この問題点を解決するものとして、ロータハウジングと
接するサイドピースの摺動面に軟金属層を設けたものが
実公昭52−19044号公報において提案されている
。
接するサイドピースの摺動面に軟金属層を設けたものが
実公昭52−19044号公報において提案されている
。
しかしながら、この提案のものは、軟金属層が摩耗して
なじみが完了するまで゛は、メインピースはロータハウ
ジングと接していなく両者間の隙間があり、しかもその
隙間の長さはサイドピースの長さに比べて著しく長いメ
インピースの長さに等しいものであるため、この隙間か
ら作動ガスが漏れる欠点がある。
なじみが完了するまで゛は、メインピースはロータハウ
ジングと接していなく両者間の隙間があり、しかもその
隙間の長さはサイドピースの長さに比べて著しく長いメ
インピースの長さに等しいものであるため、この隙間か
ら作動ガスが漏れる欠点がある。
この考案は、かかる点に着目してなされたもので、メイ
ンピースとサイドピースとからなる分割型のアペックス
シールにおいて、サイドハウジングの内面と摺接するア
ペックスシールの端面のうち少なくとも一方に、表面加
工あるいは異種材料の表面被覆により耐摩耗性の低いな
じみ層を形成し、アペックスシール端面のなじみを早期
に完了させサイドピースの摺動面とロータハウジング内
面との間のクリアランスを早期に低減しようとするもの
である。
ンピースとサイドピースとからなる分割型のアペックス
シールにおいて、サイドハウジングの内面と摺接するア
ペックスシールの端面のうち少なくとも一方に、表面加
工あるいは異種材料の表面被覆により耐摩耗性の低いな
じみ層を形成し、アペックスシール端面のなじみを早期
に完了させサイドピースの摺動面とロータハウジング内
面との間のクリアランスを早期に低減しようとするもの
である。
以下、図面に基づいてこの考案の実施例を具体的に説明
すると、本考案では第2図および第3図に示す如く、分
割型アペックスシール1の長さを両サイドハウジング5
,50間隔に比して、予しめ相対的に長くなるように、
換言すれば、第2図に示すように、アペックスシール1
をシール溝6内にスプリング7を介して組込んだ際メイ
ンピース2の摺動面2aがサイドピース3の摺動面3a
より少なくとも高くなるように設定し、このメインピー
ス2の端面2bに、ショツI・ブラスト又は電解エツチ
ング等によりその表面を粗すことによってなじみ層2C
を形成している。
すると、本考案では第2図および第3図に示す如く、分
割型アペックスシール1の長さを両サイドハウジング5
,50間隔に比して、予しめ相対的に長くなるように、
換言すれば、第2図に示すように、アペックスシール1
をシール溝6内にスプリング7を介して組込んだ際メイ
ンピース2の摺動面2aがサイドピース3の摺動面3a
より少なくとも高くなるように設定し、このメインピー
ス2の端面2bに、ショツI・ブラスト又は電解エツチ
ング等によりその表面を粗すことによってなじみ層2C
を形成している。
この表面粗さとしては10 Sないし50S (このS
は設定広さの基準面における凹凸の最大高さを表わし例
えばISとは最大高さが1μであることを示す)に設定
している。
は設定広さの基準面における凹凸の最大高さを表わし例
えばISとは最大高さが1μであることを示す)に設定
している。
このなじみ層2Cの厚さはサイドピース3の摺動面3a
とロータハウジング4の内面との間の間隙Aによって大
きく支配されるものであり、必ずしも上記範囲に限定さ
れるものではない。
とロータハウジング4の内面との間の間隙Aによって大
きく支配されるものであり、必ずしも上記範囲に限定さ
れるものではない。
また、なじみ層2Cとしては、第4図に示すようにSn
、 Zn等の軟金属をメッキ等により被覆するようにし
てもよい。
、 Zn等の軟金属をメッキ等により被覆するようにし
てもよい。
従って、アペックスシール1をロータの頂部のシール溝
6に組込んだ場合、組込み初期には、サイドピース3の
摺動面3aとロータハウジング4の内面との間に間隙A
が゛形成されるが゛、ロータの回転に伴なってメインピ
ース2の端面2bのなじみ層2Cが早期に摩耗しアペッ
クスシール1の全長が短かくなり、その結果サイドピー
ス3が傾斜面に沿って上方に押し上げられ、間隙Aは早
期に低減されるものである。
6に組込んだ場合、組込み初期には、サイドピース3の
摺動面3aとロータハウジング4の内面との間に間隙A
が゛形成されるが゛、ロータの回転に伴なってメインピ
ース2の端面2bのなじみ層2Cが早期に摩耗しアペッ
クスシール1の全長が短かくなり、その結果サイドピー
ス3が傾斜面に沿って上方に押し上げられ、間隙Aは早
期に低減されるものである。
この場合、なじみ層2Cの厚さはサイドピース3の摺動
面3aがメインピース2の摺動面2aとほは゛同じ高さ
になり、間隙Aがほぼゼロになった時点で消滅するよう
に設定されているので、間隙Aが解消した以後は母材の
耐摩耗性によりその摩耗は抑制され、安定したシール性
が得られるものである。
面3aがメインピース2の摺動面2aとほは゛同じ高さ
になり、間隙Aがほぼゼロになった時点で消滅するよう
に設定されているので、間隙Aが解消した以後は母材の
耐摩耗性によりその摩耗は抑制され、安定したシール性
が得られるものである。
なお、以上の実施例においては、なじみ層をメインピー
スにのみ設けているが、サイドピース4則にもなしみ層
を設ければより好ましいものである。
スにのみ設けているが、サイドピース4則にもなしみ層
を設ければより好ましいものである。
すなわち、この種の分割型アペックスシールにおいては
、メインピース2とサイドピース3との各傾斜面の傾斜
角の管理がきわめて困難であ′す、その結果メインピー
ス2とサイドピース3の各端面2b、3bと各サイドハ
ウジング5,5との間の接触状態がきわめて不安定とな
ってなじみが完了するまでの間シール性が悪いという問
題がある。
、メインピース2とサイドピース3との各傾斜面の傾斜
角の管理がきわめて困難であ′す、その結果メインピー
ス2とサイドピース3の各端面2b、3bと各サイドハ
ウジング5,5との間の接触状態がきわめて不安定とな
ってなじみが完了するまでの間シール性が悪いという問
題がある。
したがって、メインピースに加えてサイドピース側にも
すなわちアペックスシールの各端面になじみ層を形成す
ることによって、メインピース2とサイドピース3の各
端面2a、3aが各サイドハウジング5,5の内面と早
期になじみ、この端面2a、、3aからのガス漏れが早
期に解消されるものである。
すなわちアペックスシールの各端面になじみ層を形成す
ることによって、メインピース2とサイドピース3の各
端面2a、3aが各サイドハウジング5,5の内面と早
期になじみ、この端面2a、、3aからのガス漏れが早
期に解消されるものである。
また、」−記実施例は2分割型のアペックスシールを示
したが、本考案は3分割型のアペックスシールにも適用
し得るものであることは明らがである。
したが、本考案は3分割型のアペックスシールにも適用
し得るものであることは明らがである。
以上の説明で明らかなように、この考案は、メインピー
スとサイドピースとからなる分割型のアペックスシール
をスプリングを介してロータのシール溝に装着してなる
アペックスシール装置において、両ピースがサイドハウ
ジング間に組込まれた際、メインピースの摺動面がサイ
ドピースの摺動面より高くなるように設定し、サイドハ
ウジングの内面と摺接するアペックスシールの端面のう
ち少なくとも一方に、表面加工あるいは異種材料の表面
被覆により耐摩耗性の低いなじみ層を形成しアペックス
シール端面のなじみを早期に完了させるようにしたので
、サイドピースの摺動面とロータハウジング内面との間
のクリアランスを早期に低減でき、組付初期のガス漏れ
を早期に解消し得るものである。
スとサイドピースとからなる分割型のアペックスシール
をスプリングを介してロータのシール溝に装着してなる
アペックスシール装置において、両ピースがサイドハウ
ジング間に組込まれた際、メインピースの摺動面がサイ
ドピースの摺動面より高くなるように設定し、サイドハ
ウジングの内面と摺接するアペックスシールの端面のう
ち少なくとも一方に、表面加工あるいは異種材料の表面
被覆により耐摩耗性の低いなじみ層を形成しアペックス
シール端面のなじみを早期に完了させるようにしたので
、サイドピースの摺動面とロータハウジング内面との間
のクリアランスを早期に低減でき、組付初期のガス漏れ
を早期に解消し得るものである。
第1図は従来のアペックスシール装置の説明図、第2図
は本考案のアペックスシール装置の説明図、第3図は第
2図の要部の拡大図、第4図は他の実施例の第3図同様
の拡大図である。
は本考案のアペックスシール装置の説明図、第3図は第
2図の要部の拡大図、第4図は他の実施例の第3図同様
の拡大図である。
Claims (1)
- ロー汐ハウジング内面と摺接する摺動面をそれぞれ備え
かつ互に斜面を介して当接するメインピースとサイドピ
ースとからなるアペックスシールをスプリングを介して
ロータのシール溝に装着してなるアペックスシール装置
において、両ピースがサイドハウジング間に組込まれた
際、メインピースの摺動面がサイドピースの摺動面より
高くなるように設定し、サイドハウジングの内面と摺接
するアペックスシールの端面の少くとも一方に、表面加
工あるいは異種材料の表面被覆により耐摩耗性の低いな
じみ層を形成したことを特徴とするロータリピストンエ
ンジンのアペックスシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978074568U JPS5918082Y2 (ja) | 1978-05-31 | 1978-05-31 | ロ−タリピストンエンジンのアペツクスシ−ル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978074568U JPS5918082Y2 (ja) | 1978-05-31 | 1978-05-31 | ロ−タリピストンエンジンのアペツクスシ−ル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54176005U JPS54176005U (ja) | 1979-12-12 |
JPS5918082Y2 true JPS5918082Y2 (ja) | 1984-05-25 |
Family
ID=28988214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1978074568U Expired JPS5918082Y2 (ja) | 1978-05-31 | 1978-05-31 | ロ−タリピストンエンジンのアペツクスシ−ル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5918082Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4949008A (ja) * | 1972-09-19 | 1974-05-13 |
-
1978
- 1978-05-31 JP JP1978074568U patent/JPS5918082Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4949008A (ja) * | 1972-09-19 | 1974-05-13 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54176005U (ja) | 1979-12-12 |
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