JP2550917Y2 - 遠心式ポンプの有機材料ライニングを行ったウエアリング - Google Patents

遠心式ポンプの有機材料ライニングを行ったウエアリング

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JP2550917Y2
JP2550917Y2 JP1992054996U JP5499692U JP2550917Y2 JP 2550917 Y2 JP2550917 Y2 JP 2550917Y2 JP 1992054996 U JP1992054996 U JP 1992054996U JP 5499692 U JP5499692 U JP 5499692U JP 2550917 Y2 JP2550917 Y2 JP 2550917Y2
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organic material
wear ring
impeller
casing
lining
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博和 高山
徹 石堂
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Ebara Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、金属材料の部品を使用
した遠心式ポンプの有機材料ライニングを行ったウエア
リングに関する。
【0002】
【従来の技術】図1は本願の実施例を示す図面である
が、このうち公知部分について本願の考案をよく理解す
るために説明する。
【0003】図1において、主軸1に固設された羽根車
2を囲んで、上部ケーシング3と下部ケーシング4とが
設けられ、これらの上下のケーシング3、4により吸込
ボリュート5と吐出ボリュート6とが画成されている。
上記羽根車2により与えられた圧力が、吐出ボリュート
6側から吸込ボリュート5側に逃げないように、羽根車
2と両ケーシング3、4との間には図3に示すように、
羽根車2側のリング10と両ケーシング3、4(図は下
部ケーシング4)側のウエアリング11とを設けてシー
ル部を形成している。
【0004】これらの部材10、11の間の隙間は、シ
ール性から極力小さいのが好ましいが、小さくして両部
材の摺動によりかじりが生じると、すきまの拡大及び振
動により、ポンプの性能が著しく低下する。又ポンプの
コーテング技術としては、実開昭59−21096号公
報、実開昭60−58897号公報、実開昭63−52
986号公報等が知られている。
【0005】従来は、両部材10、11とも金属を使用
するか、又は、両部材10、11を設けないで羽根車2
と両ケーシング3、4とのシール部の表面を無機物で被
覆し、それに一定の隙間と硬さの差を持たせることでか
じりの低減を図っている。更に、より隙間を小さくする
ためには、金属とのかじりの生じにくいテフロン、ナイ
ロンなどの有機材料をウエアリングとして使用するのが
好ましい。しかし、ウエアリングの内径が大きくなる
と、有機材料の線膨張係数が、金属材料に比べ著しく大
きいため、僅かの温度差でも隙間が大きく変化し、ポン
プ効率の低下あるいは焼き付きが生じる。
【0006】実開昭58−37997号公報には接触で
の爆発防止のために自己潤滑性を有するウエアリングを
設け、シールを必要とする部分に硬質アルマイト層を被
覆する技術が開示されている。しかしながら、かかる公
知技術では摺動性を改善しかじりを防止することはでき
ない。特開平2−309000号公報にはケーシングに
T字状の突起を設け、その突起にラビリンスのあるエラ
ストマを一体的に取付けたものが開示されている。しか
しながら、かかる公知技術はプラスチックス部品の吸水
膨潤によるケーシングリングの寸法変化で生じる摺動発
熱や摩耗の防止を目的としており、摺動性を改善し、か
じりを防止することはできない。さらに実開昭52−1
18406号公報には柔かい樹脂を翼先端でかきとっ
て、すき間を少なくする技術が開示されており、樹脂自
体の潤滑性能を向上し、発熱膨張対策を行うことはでき
ない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】したがって本考案は、
シール部の潤滑性を高め、かつ摺動性を改善した遠心式
ポンプの有機材料ライニングを行ったウエアリングを提
供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、金属材
料の部品を使用した上部ケーシングと下部ケーシングと
羽根車とを備え、それらの上部ケーシングおよび下部ケ
ーシングで吸込ボリュートおよび吐出ボリュートを画成
し、それらのケーシングと羽根車とのシール部にケーシ
ング側にウエアリングを設けて遠心ポンプにおいて、そ
のウエアリングの表面に潤滑性のある有機材料のライニ
ングが設けられ、そのライニングと羽根車との間には小
さい隙間が形成されている。
【0009】上記有機材料には、テフロン、ナイロンな
どを用いるのが好ましい。
【0010】
【作用効果の説明】以上のように本考案では小さい隙間
と有機材料のライニングとの組合せにより、かじりが防
止されるときに、ライニングは厚さが薄いので、温度差
による変形が少ないので間隙の変化が少ない。そして有
機材料自体が潤滑作用があるので起動時にドライ起動を
行うことができる。
【0011】
【実施例】以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
【0012】図1において、上部ケーシング3及び下部
ケーシング4の羽根車2とのシール部には、ウエアリン
グ7が固設されている。
【0013】図2において、ウエアリング7の表面に
は、テフロン、ナイロンなどの有機材料ライニング8が
設けられ、そのライニング8と羽根車2との間には、小
さい隙間が形成されている。
【0014】したがって、あらかじめ有機材料のライニ
ング8と羽根車2との間の隙間を最小限とし、羽根車2
をセットして回転させると、遠心力等により触れを生じ
羽根車2は有機材料ライニング8を削り取り、結果的に
は必要最小限の隙間が形成される。したがって、ポンプ
効率も向上する。
【0015】また、有機材料の厚さは、ライニング厚な
ので、温度差による変形が少なく、羽根車2との間の隙
間の変化が低減される。
【0016】また、有機材料の潤滑作用により、起動時
にポンプを水で完全に満たさないでも運転すなわちドラ
イ起動が可能になる。
【0017】
【考案の効果】以上の通り本考案によれば下記のすぐれ
た効果を奏する。 (a) 有機材料のライニングにより厚さが薄く温度差
による変形が少ないので、羽根車との間の隙間の変化が
少ない。 (b) この隙間の変化が少ないことと有機材料との組
合せによりかじりが防止できる。 (c) 有機材料の潤滑性によりポンプのドライ起動が
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を実施したウエアリングを備えた遠心式
ポンプを示す側断面図。
【図2】本考案の一実施例を示す側断面図。
【図3】従来のウエアリングを示す側断面図。
【符号の説明】
1・・・主軸 2・・・羽根車 3・・・上部ケーシング 4・・・下部ケーシング 5・・・吸込ボリュート 6・・・吐出ボリュート 7・・・ウエアリング 8・・・有機材料ライニング 10・・・リング 11・・・ウエアリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料の部品を使用した上部ケーシン
    グと下部ケーシングと羽根車とを備え、それらの上部ケ
    ーシングおよび下部ケーシングで吸込ボリュートおよび
    吐出ボリュートを画成し、それらのケーシングと羽根車
    とのシール部にケーシング側にウエアリングを設けて遠
    心ポンプにおいて、そのウエアリングの表面に潤滑性の
    ある有機材料のライニングが設けられ、そのライニング
    と羽根車との間には小さい隙間が形成されていることを
    特徴とする遠心ポンプの有機材料ライニングを行ったウ
    エアリング。
JP1992054996U 1992-08-05 1992-08-05 遠心式ポンプの有機材料ライニングを行ったウエアリング Expired - Lifetime JP2550917Y2 (ja)

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