JPS59176335A - 熱収縮性発泡フイルム及びその製造方法 - Google Patents

熱収縮性発泡フイルム及びその製造方法

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JPS59176335A
JPS59176335A JP58023323A JP2332383A JPS59176335A JP S59176335 A JPS59176335 A JP S59176335A JP 58023323 A JP58023323 A JP 58023323A JP 2332383 A JP2332383 A JP 2332383A JP S59176335 A JPS59176335 A JP S59176335A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱収縮性発泡フィルム及びその製造方法に関す
る。更に詳しくは縦・横の熱収縮率が異なシ、かつ、発
泡された結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体系
アンバランシャルの該フィルム及びその製造方法に関す
る。
ガラスびん、金属又はプラスチック製かん、その他の容
器のラベル兼保護膜として容器の周側部に模様や商標を
印刷した熱収縮性フィルムを巻着させる事が広く検討さ
れている。これに用いるフィルムは″双務うベル″と称
し、縦・横の熱収縮率が異なるアンバランシャシ熱収縮
性フィルムが用いられている。この収aラベルを、僅か
の衝撃によシ破損し易い物品、例えば炭酸飲料等のガラ
スびん等に用いる場合、ガラスびんを損傷から保護する
方法として緩衝効果を付与する目的で熱収縮性発泡フィ
ルムを用いる方法が提案され、熱収縮性発泡ポリスチレ
ンフィルムが広く用いられている。しかし、この熱収縮
性発泡ポリスチレンフィルムを収縮ラベルとして用いた
ガラスびんには、■該うベルの耐衝撃性が劣る為に炭酸
飲料の如く内圧のかかった状態で充填されたびんを落下
した場合、破損したびんが広く飛散し危険である事、ま
た、■該うベルの巻着されたガラスびんを回収・再利用
するためのガラスびんの再溶融時にラベルのポリスチレ
ンが黒煙を発し環境衛生上好ましくないという問題があ
る。したがって該ガラスびんの溶融前にラベルを一枚・
一枚剥ぐ必要があシ、コスト高の原因となる等の欠点が
ある。
ところでポリプロピレン及びプロピレンを大量成分とす
るエチレン・プロピレン共重合等のポリプロピレン系収
縮フィルムをこの収縮ラベルに適用する試みも行われて
おシ、特開昭55−108951号公報にはエチレン・
プロピレン共重合体を用いたアンバランシャシ熱収縮性
フィルム、%開昭57−49554号公報には2〜3層
からなるヒートシール性を付与した熱収縮性フィルムが
提案されているが緩衝効果を有するポリプロピレン系発
泡収縮性フィルムについては未だ知られていない。
ポリプロピレンは、結晶性が高い事、押出時の溶融粘度
が調整しにくい事からポリスチレンに比して均一微細発
泡が得難く、特に薄膜発泡シートの場合発泡が不均一の
為このシートを延伸すると更に発泡が不均一になシ若し
くは延伸破断を生じ良好な製品が得られない等のトラブ
ルが頻発する。これがポリプロピレン系発泡収縮フィル
ムが未だ実用化に至っていない理由と考えられる。上記
事情にかんがみ本発明者はポリプロピレン系熱収縮性フ
ィルムがポリスチレンに比して耐衝撃性に優れ、燃焼時
の黒煙や煤の発生も無いという長所を活かし、かつ、緩
衝効果に優れ、収縮ラベルとして実用し得る熱収縮性発
泡フィルムを得るべく種々検討した。その結果、特定融
点の結晶性プロピレン−α−オレフィン共重合体に特定
重量比の有機分解型発泡剤を配合し特定の条件で溶融押
出しして得た原反発泡シートを特定の範囲内で少なくと
も一方向に延伸して得られた特定の性能を有する発泡フ
ィルムが収縮ラベルとしてきわめて優れた適性を有する
事を見出し、本発明に到達した。
以上の記述から明らかなように本発明は、収縮ラベルと
して好適な特性金有し、かつ、緩衝効果を有するポリプ
ロピレン系熱収縮性発泡フィルムおよびその製造方法を
提供することを目的とする。
本発明(二発明)は、下記(1)ないしく4ンの構成を
有する。
(1)結晶融点が115〜145°Cの結晶性プロピレ
ン・a−オレフィン共重合体に、有機分解型発泡剤を配
合し、該配合物を溶融押出して得た原反発泡シートを該
シートの少なくとも一方向に延伸する事によって得られ
、その厚み0.05〜Q、 4 m 、見掛は比重0.
2〜0.6゜120°Cにおける一方向の収縮率が10
%以上で、かつ、他方向の収縮率の4倍以上としてなる
ことを特徴とする熱収縮性発泡フィルム。
(2)結晶融点115〜145°Cのプロピレン・α−
オレフィン共重合体が、プロピレン含量85重量%以上
のエチレン−プロピレンランダム共重合体、プロピレン
含量70重量%以上のプロピレン−ブテン−1共重合体
、エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体のい
づれか一以上を用いてなる事f:特徴とする前記(1)
記載の熱収縮性発泡フィルム。
(3〕結結晶点が115〜145°Cの結晶性プロピレ
ン・α−オレフィン共1合体に、有機分解型発泡剤を0
1〜1.0重量%配合し、該発泡剤の分解温度近傍で溶
融押出し該押出しによ!ll得られた溶融発泡シートの
両面を同時に60゛C以下に急冷して見損は比重0.3
〜0.7、厚み0.2糖以上の発泡シートを作成し、該
シートラ該プロピレン・α−オレフィン共重合体の結晶
融点より10・〜60°C低い温度で一方向の延伸倍率
が他方向の延伸倍率の4倍以上になるように少なくとも
一方向に4〜30倍延伸する事を特徴とする熱収縮性発
泡フィルムの製造方法。
(4)結晶融点115〜145°Cのプロピレン・α−
オレフィン共重合体が、プロピレン含量85亜−fjL
%以上のエチレン−プロピレンランダム共重合体、プロ
ピレン含量70重量%以上のプロピレン−ブテン−1共
重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合
体を用いる事を特徴とする前記(3)記載の熱収縮性発
泡フィルムの製造方法。
以下(c本発明の構成および効果につき詳細に説明する
本発明に使用する原料樹脂としては結晶融点が115〜
145°Cの結晶性ズロヒ゛レン・α−オレフィン共重
合体を用いる。好適な結晶性):ロビレン・α−オレフ
ィン共重合体としては、プロピレン成分70’ff1f
%以上と、エチレン又ハ炭素数4〜8のα−オレフィン
を30重量%以下からなるランダム共重合1仝であり、
かつ、結晶融点が115〜145℃のものである。結晶
融点が120〜140°Cのエチレン・プロピレンラン
ダム共重合体、エチレン・プロピレン・ブテン−1三元
共重合体が特に望ましい。
本発明において結晶融点(以下Tmと略称する)とは、
走査型差動熱量計を用いて窒素雰囲気中で試料を10°
C/分の速度で昇温させて得られる結晶の融解釦伴なう
吸熱カーブのピーク温度をさす。本発明に使用する共重
合体のTmが145°Cを超えると微細均一発泡が得難
く、かつ、収縮性も劣り、T772が115°C未満で
はきわめて柔軟化しフィルムの巻取り1袋加工等におけ
る作業性が大幅に低下するので好ましくない。
原料樹脂のコスト、本発明に係るフィルムの生産性及び
該フィルムの用途としてのラベル収縮特性を総合的に勘
案した場合、エチレンの共重合割合が4.0〜7%、T
mが125〜140℃のエチレン・プロピレン共重合体
、若しくはエチレンの共重合割合が0.5〜6%、ブテ
ン−1の共重合割合が1〜15%でかつ、Tmが120
〜140°Cのエチレン・プロピレン・ブテン−1三元
共重合体が特に望ましい。尚、該共重合体のメルトフロ
ーレート(MFR)は、0.1〜15の範囲で発泡剤の
分解温度にあわせて選択するのが望ましい。
因に、結晶性プロピレンホモ重合体、エチレン・プロピ
レンブロック共重合体は発泡剤による発泡品として不均
一なものしか得られないためその発泡成形品は延伸破断
を生じやすく、又、得られたフィルムも更に不均一なも
のになシ、熱収縮性もきわめて劣シ使用出来ない一本発
明で用いる有機分解型発泡剤としては、常温で固体でア
シ該プロピレン・σ−オレフィン共重合体のTmよシ高
い分解温度を有し、該分解温度以上に加熱されると窒素
・炭酸ガス・アンモニアガス等のガスを発生しながら分
解する化合物であって、たとえば、アゾジカルボンアミ
ド、アゾジカルボンアミドの金属塩、ヒドラゾジカルボ
ンアミド、N、N’−ジニトロンベンタメチレンテトラ
ミン、p−トルエンスルフォニルヒドラジド等があげら
れる。該発泡剤のプロピレン・α−オレフィン共重合体
への添加量は0.1〜1.0重量%の範囲でめシ、0.
2〜0.7M量%が特に望ましい。
マタ、該プロピレン・α−オレフィン共重合体と有機分
解型発泡剤中には、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤及び
少量の他種ポリマー等を混合して使用する帛も出来る。
荷に0.05〜1.0重合%の酸化防止剤及び金属石鹸
・脂肪酸アミド等の滑剤を併用するのが望ましい。
常の高速ミキサーによる混合、押出様混合、バンバリー
混合等の公知の方法でよく発泡剤の分解温度より低い温
度で混合する。尚、該プロピレン・σ−オレフィン共重
合体に該発泡剤20〜50℃混合しマスターバンチ化し
たものを所定量該プロピレン・α−オレフィン共重合体
に混合し所定割合となるようにしても良い。又、発泡助
剤若しくは分散剤として、該発泡剤100部に対し10
〜200部の金属石鹸・脂肪酸、脂肪酸アミド等を混合
したものと、該プロピレン・α−オレフィン共重合体と
混合しても良い8次ニ該プロピレン・α−オレフィン共
重合体と該発泡剤からなる混合物を押出機に供給し、該
発泡剤の分解温度近傍で溶融押出しし、押出され7′c
溶融発泡シートの両面を60°C以下に急冷し見掛は比
重03〜0.7、厚み0.2πM以上の発泡シートを作
成する。
この場合の溶融押出温度は、得られる厚与Q、 2h1
m以上の発泡シートの見掛は比重が0.3〜0.7にな
るように調節する。具体的には発泡剤の分解温度±15
°C1000度が望ましく、例えば、アゾジカルボンア
ミド(分解温度205’C)の場合、グイ出口の樹脂温
度は190〜220°Cが望ましい。ダイから出た溶融
発泡シートは、冷却ロール又は水中に浸漬し、シートの
両面を60°C以下に急冷する。片面のみ急冷した場合
、徐冷されるもう一方の面の表面の発泡が犬きくなシき
わめて粗面化し平滑なシートが得られず、製品フィルム
の発泡がきわめて不均一になる。又、60°Cを超える
温度で冷却するとシートが粘着し易く、かつ、延伸性が
低下し均一な製品が得られにくい。20〜50℃の表面
温度を有する二本の冷却ロールで挾みつけながら急冷す
る方法が最も望ましい。
得られる発泡シートは、その厚みが0.2問以上、見掛
は比重0.2〜0.7のものが望ましい。
厚みが0.2朋に達しないと、延伸時ピンホールが発生
し易く、発泡も不均一である。又、見掛は比重が0.2
に達しないと、延伸破断が生じやすく、0.7を超える
と発泡フィルムとしての緩衝効果の劣るフィルムしか得
られない。
次に、得られた発泡シートは原料樹脂のプロピレン・α
−オレフィン共重合体のTmよシ10〜60°C低い温
度で、−軸延伸の場合はタテ又はヨコ方向に4〜10倍
、二軸延伸の場合は一方向の延伸倍率が他方向の延伸倍
率の4倍以上になるように、かつ、その面積延伸倍率が
6〜30倍になるように同時又は逐次延伸を行い、更に
、必要に応じて適宜熱処理し及びフィルムの片面又は両
面をコロナ放電処理する。これらの発泡シートの延伸条
件は、上記条件の範囲内で調整し、得られる製品フィル
ムが厚み0.05〜0.4朋、見掛は比重0.2〜0.
6,120°Cにおける一方向の収縮率が10%以上で
、かつ、他方向の収縮率の4倍以上を有する範囲内に選
択する。望ましい延伸条件は、−軸延伸フィルムの場合
は、該共重合体の’fmよシ20〜50°C低い温度で
4〜8倍延伸する。二軸延伸の場合は該共重合体のT7
7Xよシ20〜60℃低い温度に保った二本以上の加熱
ロール上又は間で、1.1〜2.5倍延伸した後、該タ
テ延伸温度より若干高い温度でヨコ/タテ延伸比が4以
上に々るようにテンター内で横方向に6〜12倍延伸す
る逐次延伸法である。延伸されたフィルムは引続き必要
に応じて熱処理され空冷、冷却ロール、冷却ベルト等の
方法で冷却されるゆこうして得られた熱収縮性発泡フィ
ルムのうち、収縮ラベルに好適なものは更に限定され、
厚み0605〜0.4朋、見掛は比重0.2〜0.6.
120°Cにおける一方向の収縮率が10%以上で、か
つ、他方向の収縮率の4倍以上を有する事が必要である
。厚みが0.05ffm未満ではラベルとしての耐衝S
性が劣シ、発泡セルも不均一で外観が劣る。0.41を
超えると収縮温度が高く、かつ、曲線部を有するビンに
用いた場合ラベルの曲線部の収縮後の形状に凹凸が生じ
外観が悪化する。見掛は比重が0.2に達しないものは
発泡セルが粗大・不均一で、このものに印刷した場合(
ラベルは印刷が必ず必要であるが)印刷がきわめて不鮮
明になフ美観を損ねる。壕だ、0.6を超えるものは緩
衝効果が劣シ、ビン同志が接触した場合きわめて破ビン
しやすい。
他方、一方向の120°Cにおける収縮率が10%に達
しないと、収縮性が不足しラベルのビンへの密着度が不
足しかつ不均一になる。、、また、もう一方の方向の収
縮率として4倍以上を有する事もラベルとしては重要で
ある。たとえば、該発泡フィルムのヨコ方向を軸方向に
、タテ方向を円周方向にしてシールし、フィルム円筒を
作成し、これをビンに被覆させて熱収縮させた場合、フ
ィルム円筒はビンの外周面に沿って熱収縮するが、円周
方向(フィルムのタテ方向)のみ収縮させる方が望まし
い。軸方向(フィルムのヨコ方向)が収縮するとフィル
ム円筒の上下方向に縮むため、上・下端I′i、短かく
、かつ、ギザギザ状にな9、特に、印刷した場合印刷模
様に歪が生じ、外観が著しく不良になる。この現象から
理角午されるように、円筒フィルムの1周方向のみ収縮
し、軸方向は実質的に殆ど寸法変化しないアンバランス
熱収縮性が収縮ラベルとして必要不可欠であるが、この
適性のためには、用いるフィルムの円周方向の120℃
における収縮率が軸方向の4倍以上有するものが適して
いる。尚、公知の一軸延伸フイルムの場合その収縮率を
測定すると延伸方向については収縮するが、他の一方向
には逆に伸びる場合が多いが、実用上円筒フィルムとし
、ビンに被覆して加熱収縮させた場合、本発明のフィル
ムでは軸方向が伸びて外観を損ねるという現象はみられ
ないので充分実用出来る。
また、本発明で得られた熱収縮性発泡フィルムに各種の
表面処理を施したり、他フィルムをラミネートしたり、
金属蒸漸したりして応用活用する事もできる。さらに、
単に、ビンへの被檄ラベルだけでなく、各種容器、机椅
子等の脚などの棒状体や球状体への被覆に応用も出来、
印刷して品名・宣伝・注意書き等の表示を行なう事も出
来る。
以下(lζ、この発明の詳細な説明するが、本発明は、
以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1〜4.比較例1〜3 第1衣に示すポリプロピレン及びプロピレン・α−オレ
フィン共重合体にアゾジカルボンアミド0.4重量%、
ブチル化ヒドロキシトルエン0.1重量%、ステアリン
酸カルシウム0.2重量%を加え高速混合器(商品名ヘ
ンシェル・ミキサー)で40°Cで3分間混合し7種類
の配合物を得た。
この配合物を、TダイをMする押出8を通して200℃
で溶融押出しし、4Q’CK保った二本の冷却ロールで
はさみつけつつ両面を急冷しテJ!10.8馴の発泡シ
ートを得た。次に、この発泡シートを、100’Cに保
った加熱ロール上でタテ方向に60倍延伸し105°C
の加熱ロール上で熱処理し、20°Cの冷却ロールで急
冷して、厚与0.15π1の発泡−軸延伸フィルムを得
た。各配合物の発泡シートの見掛は比重7発泡状態、得
られた発泡フィルムの見掛は比l1発泡状態、タテ及び
ヨコ方向の120’C収縮率を第1表に併記した。
第1表から明らかな如く、本発明で用いるプロピレン・
α−オレフィン共重合体を用いたものが、見掛は比重が
小さく発泡セルが均一で、発泡延伸フィルムに適してお
巾、がっ、熱収縮性も優れており、熱収縮性発泡フィル
ムとしてきわめて優れていることがわかる。
たyし、第1表註*3の収縮率若しくは*4の発泡状態
は次のようにして測定若しくは観察した。
収縮率は、10z平方に切ったフィルムをたことを表わ
している。
発泡状態は、シートの巾および長さ方向についての発泡
ムラの有無および発泡セルの均一性を目視観察して判定
した。
実施例5〜11.比較例4〜6 エチレン含有量5. ON ! % 、ブテン−1含有
量4.5重量%、Tm=126°C,MFR=3.0の
エチレン・プロピレン・ブテン−1三元共重合体(ブチ
ル化ヒドロキシトルエン0.1重−Ji%、ステアリン
酸カルシウム0.3重量%含む)に第2表に示す発泡剤
を所定量加え、ヘンシェル・ミキサーで3分間混合した
後、実施例1と同じ方法で第2表に示す押出温度で押出
・急冷して得た厚みQ、 5 mmの原反発泡シートを
、第2表に示す各延伸温度・延伸倍率で一軸延伸し、延
伸温度と同温度のロール上で熱処理し、20°Cの冷却
ロール上で冷却して10種類の発泡−軸延伸フィルムを
得た。このとき各試料の延伸性及び得られたフィルムの
見掛は比重発泡状態、120°C収縮率及び印刷の鮮明
度を第2表に併記した。尚、第2表において延伸性は5
0m/minの延伸速度で60分以上連続延伸出来たも
のを良好とし、延伸破断が発生し連続運転出来なかった
ものを不良として表わした。又、印刷の鮮明度は、得ら
れたフィルムに市販のポリプロピレン用印刷インキ(東
洋インキ■製ポリプロカラー)を用いてグラビア印刷機
で、基盤目を印刷し、インキかにじみ基盤目が不鮮明な
ものを不良、にじみが無く基盤目が鮮明なものを良好と
して表わした。
実施例12 エチレンの共重合割合が6.0重量%、Tm=130°
C,MFR=4−0のエチレン・プロビレ/共重合体(
ブチル化ヒドロキシトルエン0.2重量%、ステアリン
酸カルシウム064重量%含む)に、アゾジカルボンア
ミド0.4重量%を加え、ヘンシェルミキサーで混合し
た後、押出機。
Tダイ、タテ延伸装置(加熱ロール方式)、ヨコ延伸装
置(テンタ一方式)等を有する二軸延伸フィルム製造装
置を用いて、押出機及びTダイ温度195°Cで溶融押
出し、40℃の表面温度を有する二本の鏡面ロールでニ
ップしつつ両面急冷して、厚み1.2 tttz 、見
掛は比重0.67の原反発泡シートを作成した。次いで
、このシートを100°Cでタテ方向に1.5倍延伸し
たのち引続き105°Cでヨコ方向に8.0倍延伸し、
との緊張状態で4秒間、2%の緩和状態で4秒間同温度
で熱固定を行ない、さらに20°Cに冷却したのちクリ
ップから外し、片面にコロナ放電処理を行ない、厚み0
.095fflffl見掛は比重0455の発泡二軸延
伸フィルムを得た。このフィルムの120°C収縮率は
、タテ5%、ヨコ44%であシ実施例5と同様に印刷し
た結果印刷の鮮明度も良好であった。又、このフィルム
をヨコ方向が直径方向に、タテ方向が高さ方向になるよ
うに直径55朋、高さ100m*の円筒状に成形し、直
径50M、高さ100糎の紙製管状体にかぶせ、200
°Cで5秒間加熱した。
この結果フィルムの直径方向は管状体に完全に密着し、
高さ方向は全く収縮せず、印刷の基盤目もまったく歪み
がない密着包装体が得られた。
実施例13〜16.比較例7〜9 上記実施例12において、タテ方向及びヨコ方向の延伸
倍率を変えて、120°C収縮率のヨコ/タテの比率の
異なる発泡フィルムを製造し、このフィルムを実施例1
2と同様に同筒状に成形し、同じ紙製円筒体にかぶせ、
220°Cの熱風を10秒間吹付けて熱収縮させた。こ
のときのフィルムの収縮状態、印刷した基盤目の歪の有
無を第3表に示す。尚、タテ×ヨコの延伸倍率が30倍
を超えるとヨコ延伸時破断が多発し製品フィルムが得ら
れなかった。
第  3  表 手続補正書 昭和59年Z月2Z日 特許庁長官 若 杉 和 夫 殿 1、事件の表示 昭和58年特許願第23323号 2、発明の名称 熱収縮性発泡フィルム及びその製造方法3 補正をする
者 事件との関係 特許出願人 大阪府大阪市北区中之島三丁目6番32号(〒530)
(207)チ、ソ株式会社 代表者 −野 木 貞 雄 4、代理人 東京都新宿区新宿2丁目8番1号(〒160)5、補正
命令の日付 (自発補正) 6、補正によシ増加する発明の数 な  し 7、補正の対象 本願明細書の発明の詳細な説明の欄 8、補正の内容 (1)明細書の第19頁第1表の註*5;「エチレン・
プロピレン共重合体」を「エチレン・プロピレンランダ
ム共重合体」に訂正する。
(2)明細書の第21頁第2表の註*2「p−トルエン
スルホニルヒドラジドJをrr、−トルエンスルフォニ
ルヒドラジド」に訂正する。
以上 手  続  補  止  *(自発) 昭和59年S月り日 特許庁長官 若 杉 和 失政 L 事件の表示 昭和58年特許願第23323号 2、発明の名称 熱収縮性発泡フィルム及びその製造方法3、  qiu
正をする者 事件との関係 特許出願人 大阪府大阪市北区中之島三丁目6番32号(〒530)
(207)チッノ株式会社 代表省野木貞雄 屯代理人 東京都新省区新宿2丁目8番1号(〒160)& 補正
命令の日付 (自発補正) α補正によシ増加する発明の数 な  し j補正の対象 明細書 8、補正の内容 別紙の通シ α添付書類 別紙(明細書)     1通 明     細     書 り発明の名称 熱収縮性発泡フィルム及びその製造方法&特許請求の範
囲 (1)結晶融点が115〜145℃の結晶性エチレンー
ブロビレンーブテ、ノー1三元共重合体に、有機分解型
発削剤を配合し、該配合物を溶融押出して得た原反発泡
シートを該シートの少なくとも一方回に延伸する事によ
って得られ、その厚み0.05〜0.41111.見推
1け比重0.2〜0.6,120℃における一方向の収
縮率が10%以上で、かつ他方向の収縮率の4倍以上と
してなる事を特徴とする熱収縮性発泡フィルム。
(2)結晶融点115〜145℃のエチレン−プロピレ
ン−ブテン−1三元共貞合体が、プロピレフ 含量70
 重重1以上のエチレン−プロピレン−ブテン−1三元
人1合体を用いてなる事を特徴とする特許請オ)範囲(
1)記載の熱収縮性発泡フィルム。
(3)結晶融点が115〜145℃の結茜性エチレンー
プロピレンーブテン−1三元共重合体に、得られた溶融
発泡シートの両面を同時に60℃以下に急冷して見損は
比重0.3〜0.7.厚み0.2隨以上の発泡シートを
作成し、該シートI該エチレンープロピレン−ブテン−
1三元共重合体の結晶融点より10〜60℃低い温度で
、一方向の延伸倍率が他方向の延伸倍率の4倍以上にな
るように少なくとも一方向に4〜30倍延伸する事を特
徴とする熱収縮性発泡フィルムの製造方法。
(4)結晶融点115〜145℃のエチレン−プロピレ
ン−ブテン−1三元共重合体が、プロピレン含量70重
i%以上のエチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重
合体を用いる事を特徴とする特許請求の範囲(3)記載
の熱収縮性発泡フィルムの製造方法。
&発明の詳細な説明 本発明は熱収給性発泡フィルム及びその製造方法に関す
る。更に詳しくはde−横の熱収A舶率が異なり、かつ
、発泡された結晶性エチレン−プロピレン−ブテン−1
三元共貞合体系アンバランンヤルの該フィルム及びその
製造方法に関する。
ガラスびん、金属又はプラスチック製がん、その他の容
器のラベル兼保護膜として容器の同門1部に模様や商標
全印刷した熱収縮性フィルムを巻着させる事が広く検討
さねている。これに用いるフィルムは“収給ラベル”と
称し、縦・横の熱収縮率が異なるアンバランシャル熱収
縮注フィルムが用いられている。この収給ラベルを、僅
かの衝撃により破損し易い物品、例えば炭酸飲料等のガ
ラスびん等に用いる場合、ガラスびんを損陽から保護す
る方法として緩衝効果を付与する目的で熱収縮性発泡フ
ィルムを用いる方法が提案され、熱収縮性発泡ポリスチ
レンフィルムが広く用いられている。しかし、このM収
縮性発泡ポリスチレンフィルムを収縮ラベルとして用い
たガラスびんには、■該うベルの耐@撃性が劣る為に炭
酸飲料の如く内圧のかかった状態で充填されたびんを落
下した場合、破損したびんが広く飛散し危険である事、
また、■該うベルの巻着されたガラスびんを回収・再利
用するためのガラスびんの再溶融時にラベルのポリスチ
レンが黒煙を発し猿境衛生上好ましくないという問題が
ある。したがって該ガラスびんの溶融前にラベルを一枚
・一枚剥ぐ必要があり、コスト高の原因となる等の欠点
がある。
ところでポリプロピレン及びブロビレンヲ犬量成分とす
るエチレン・プロピレン共貞合等のポリプロピレン系収
縮フィルムをこの収給ラベルに適用する試みも行われて
おり、特開昭55−103951号公報にはエチレン・
プロピレン共産合体を用いたアンバランシャ及熱収縮性
フィルム、%開昭57−49554号公報には2〜3層
からなるヒートシール性を付与した熱収縮性フィルムが
提案されているが緩衝効果を有するポリプロピレン系発
泡双務性フィルムについて1−t6まり知られていない
ポリプロピレンは、結晶性が高い事、押出時の浴融粘度
が調整しにくい事からポリスチレンに比して均一微細発
泡が得難く、特に薄膜発泡シートの場合発泡が不均一の
為このシートを延伸すると更に発泡が不均一になり若し
くけ延伸破断を生じ良好な製品が得られない等のトラブ
ルが頻発する。これがポリプロピレン系発泡収縮フィル
ムが未だ実用化に至っていない理由と考えられる。上記
事情にかんがみ本発明者はポリプロピレン系熱収縮性フ
ィルムがポリスチレンに比して耐@撃性に優れ、燃焼時
の黒煙や煤の発生も無いという長所を活かし、かつ、緩
衝効果に優れ、収縮ラベルとして実用し得る熱収縮性発
泡フィルムを得るべく種々検討した。その結果、特定融
点の結晶性エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重
合体に特定重量比の有機分解型発泡剤を配合し特定の条
件で溶融押出しして得た原反発泡シートを特定の範囲内
で少なくとも一方向に延伸して得られた特定の性能を有
する発泡フィルムが収縮ラベルとしてきわめて優れた適
性を有する事を見出し、本発明に到達した。
以上の記述から明らかなように本発明は、収縮ラベルと
して好適な特性を有し、かつ、緩衝効果を有するポリプ
ロピレン系熱収縮性発泡フィルムおよびその製造方法を
提供することを目的とする。
本発明(二発明)は、下記(1)ないしく4)の構成を
有する。
(1)結晶融点が115〜145℃の結晶性エチレン−
プロピレン−ブテン−1三元共重合体に、有機分解型発
泡剤を配合し、該配合物を溶融押出して得た原反発泡シ
ートの少なくとも一方向に延伸する事によって得られ、
その厚み0゜05〜0.4絽、見掛は比重0.2〜0.
6゜120℃における一方向の収縮率が10%以上で、
かつ、他方向の収縮率の4倍以上としてなることを特徴
とする熱収縮性発泡フィルム。
(2)結晶融点115〜145℃のエチレンーグロビレ
ンーブテ/−1三元共重合体が、プロピレン含量70M
m%以上のエチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重
合体を用いてナル事を特徴とする前記(1)記載の熱収
縮性発泡フィルム。
(3)結晶融点が115〜145℃の結晶性エチレン−
プロピレン−ブテン−1三元共重合体に、有機分解型発
泡剤を0.1−10重量%配合し、該発泡剤の分解温度
近傍で溶融押出し該押出しにより得られた溶融発泡シー
トの両面を同時に60℃以下に急冷して見掛は比NO,
3〜0.7、厚み0.2111以上の発泡シートを作成
し、該シートを該エチレン−プロピレン−ブテン−1三
元共貞合体の結晶融点より10〜60℃低い温度で一方
向の延伸倍率が他方向の延伸倍率の4倍以上になるよう
に少なくとも一方向に4〜30倍延伸する事を特徴とす
る熱収縮性発泡フィルムの[遣方法。
(4)結晶融点115〜145℃のエチレン−プロピレ
ン−ブテン−1三元共重合体が、グロビレン含量70重
量%以上のエチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重
合体を用いる事を特徴とする前記(3)記載の熱収縮性
発泡フィルムの製造方法。
以下に本発明の構成および効果につき詳細に説明する。
本発明に使用する原料樹脂としては結晶融点が115〜
145℃の結晶性エチレン−プロピレン−ブテン−1三
元共重合体を用いる。好適な結晶性エチレン−プロピレ
ン−ブテン−1三元共重合体としては、プロピレン成分
70重量−以上のエチレン−プロピレン−ブテン−1三
元共重合体であり、かつ、結晶融点が115〜145℃
のものである。結晶融点が120〜140℃のエチレン
−プロピレン−ブテン−1三元共重合体が特に望ましい
本発明において結晶融点(以下Tmと略称する)とは、
走査型差動熱量計を用いて窒素雰囲気中で試料を10℃
/分の速度で昇温させて得られる結晶の融解に伴なう吸
熱カーブのピーク温度をさす。本発明に使用する共重合
体のTmが145℃を超えると微細均一発泡が得難く、
かつ、収縮性も劣り、Tmが115℃未満ではきわめて
柔軟化しフィルムの巻取り2袋加工等における作業性が
大幅に低下するので好ましくない。
i Rm B’&のコスト、本発明に係るフィルムの生
産性及び該フィルムの用途としてのラベル収縮性を総合
的に勘案した場合、エチレンの共重合割合がO−5〜6
%、ブテン−1の共重合割合が1〜15%でかつ、Tm
が120〜140℃のエチレン−プロピレン−ブテン−
1三元共重合体が特に望ましい。尚、該共重合体のメル
トフローレート(MFR)は、0.1−1517)範g
で発泡剤の分解温度にあわせて選択するのが望ましい。
因に、結晶性プロピレンホモ重合体、エチレン・プロピ
レンブロック共重合体は発泡剤にょる発泡品として不均
一なものしか得られないためその発泡成形品は延伸破断
を生じやすく、又、得られたフィルムも更に不均一なも
のになり、熱収縮性もきわめて劣ね使用出来ない。
本発明で用いる有機分解型発泡剤としては、常温で固体
であり該エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合
体のTmより高い分解温度を有し、該分解温度以上に加
熱されると窒素・炭酸ガス・アンモニアガス等のガスを
発生しながら分解する化合物であって、たとえば、アゾ
ジカルボンアミド、アゾジカルボンアミドの金属塩、ヒ
ドラゾジカルボンアミド、 N、N’−ジ;トロソペン
タメチレンテトラミン、p−トルエンスルフオ;ルヒド
ラジド等があげられる。
該発泡剤のエチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重
合体への添加量は0.1〜1.0重量%の範囲であり、
0.2〜0.7重量%が特に望ましい。
−i*、該エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重
合体と有機分解型発泡剤中には、酸化防止剤、滑剤、帯
電防止剤及び少量の他種ボリマー等を混合して使用する
事も出来る。特に0.05〜1.0厘合チの酸化防止剤
及び金属石鹸・脂肪酸アミド等の滑剤を併用するのが望
ましい。
不発qoxチレンープロピレンーブテンー1三元共重合
体と有機分解型発泡剤との配合すなわち混合は通常の高
速ミキサーによる混合、押出機混合、バンバリー混合等
の公知の方法でよく発泡剤の分解温度より低い温度で混
合する。
尚、該エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体
に該発泡剤を5〜50%混合しマスターバッチ化したも
のを所定量該エチレンープロピレンーブテン−・1三元
共崖合体に混合し所定割合となるようにしても良い。又
、発泡助剤若しくは分散剤として、該発泡剤100部に
対し10〜200部の金属石鹸・脂肪酸、脂肪酸アミド
等を混合したものと、該エチレン−プロピレン−ブテン
−1三元共重合体と混合しても良い。
次ニ該エチレン−プロピレン−ブテン−1三七共蔗会体
と該発泡剤からなる混合物を押出機に供給し、該発泡剤
の分解温度近傍で溶融押出しし、押出された溶融発泡シ
ートの両面を60℃以下に急冷し見掛は比重O03〜0
.7、厚み0゜2龍以上の発泡シートを作成する。
この場合の溶融押出温度は、得られる厚み062部以上
の発泡シートの見掛は比重が0.3〜0.7になるよう
に調節する。具体的には発泡剤の分解温度±15℃以内
の温度が望ましく、例えば、アゾジカルボンアミド(分
解温度205℃)の場合、ダイ出口の樹脂温度は190
〜220℃が望ましい。ダイから出た溶融発泡シートは
、冷却ロール又は水中に浸漬し、/−トの両面を60℃
以下に急冷する。片面のみ急冷した場合、徐冷されるも
う一方の面の表面の発泡が大きくなりきわめて粗面化し
平滑なシートが得られず、製品フィルムの発泡がきわめ
て不均一になる。
又、60℃を超える温度で冷却するとシートが粘着し易
く、かつ、延伸性が低下し均一な製品が得られにくい。
20〜50℃の表面温度を有する二本の冷却ロールで挾
みつけながら急冷する方法が最も望ましい。
得られる発泡シートは、その厚みが。。2龍以上、見掛
は比XO,2〜0.7のものが望ましい。
厚みが0.2龍に達しないと、延伸時ピンホールが発生
し易く、発泡も不均一である。又、見掛は比重が0゜2
に達しないと、延伸破断が生じゃすく、0.7を超える
と発泡フィルムとしての緩衝効果の劣るフィルムしか得
られない。
次に、得られた発泡シートは原料樹脂のエチレン−プロ
ピレン−ブテン−1三元共重合体のTmより10〜60
℃低い温度で、−軸延伸の場合はタテ又はヨコ方向に4
〜1o倍、二軸延伸の場合は一方向の延伸倍率が他方向
の延伸倍率の4倍以上になるように、かつ、その面積延
延倍率が6〜30倍になるように同時又は逐次延伸を行
い、更に、必要に応じて適宜熱処理し及びフィルムの片
面又は両面をコロナ放電処理する。これらの発泡シート
の延伸条件は、上記条件の範囲内で調整し、得られる製
品フィルムが厚ミ0.05−0.4 m、見掛は比重0
.2〜0.6゜120℃における一方向の収縮率が10
%以上で、かつ、他方向の収縮率の4倍以上を有する範
囲内に選択する。望ましい延伸条件は、−軸延伸フィル
ムの場合は、該共重合体のTmより20〜50℃低い温
度で4〜8倍延伸する。二軸延伸の場合は該共1合体の
Tmより20〜60℃低い温度に保った二本以上の加熱
ロール上又は間で、1.1〜2.5倍延伸した後、該タ
テ延伸温度より若干高い温度でシフ/タテ延伸比が4以
上になるようにテンター内で横方向に6〜12倍延伸す
る逐次延伸法である。延伸されたフィルムは引続き必要
に応じて熱処理された空冷、冷却ロール、冷却ベルト等
の方法で冷却される。
こうして得られた熱収縮性発泡フィルムのうち、収縮ラ
ベルに好適なものは更に限定され、厚み0.05〜0.
41111.見掛は比重0.2〜0.6゜120℃にお
ける一方向の収縮率が10%以上で、かつ、他方向の収
縮率の4倍以上を有する事が必要である。厚みが0.0
5111未満ではラベルとしての耐衝撃性が劣り、発泡
セルも不均一で外観が劣る。0゜4聴を超えると収縮温
度が高く、かつ、曲線部を有するビンに用いた場合ラベ
ルの曲線部の収縮後の形状に凹凸が生じ外観が悪化する
。見掛は比重が0.2に達しないものけ発泡セルが粗大
・不均一で、このものに印刷した場合(ラベルは印刷が
必ず必要でおるが)印刷がきわめて不鮮明になり美観を
損ねる。また、0.6を超えるものは緩衝効果が劣り、
ビン同志が接触した場合きわめて破ビンしやすい。
他方、一方向の120℃における収縮率が1096に達
しないと、収縮性が不足しラベルのビンへの密N度が不
足しかつ不均一になる。また、もう一方の方向の収縮率
として4倍以上を有する事もラベルとしては重要である
。たとえば、該発泡フィルムのヨコ方向を軸方向に、タ
テ方向を円周方向にしてシールし、フィルム円筒を作成
し、これをビンに被覆させて熱収縮させた場合、フィル
ム円筒はビンの外周面に沿って熱収縮するが、円周方向
(フィルムのタテ方向)のみ収縮させる方が望ましい。
軸方向(フィルムのヨコ方向)が収縮するとフィルム円
筒の上・下方向に縮むため、上・下端は短かく、かつ、
ギザギザ状になり、特に、印刷した場合印刷模様に歪が
生じ、外観が著しく不良になる。
この現象から理解されるように、円筒フィルムの円周方
向のみ収縮し、軸方向は実質的に殆ど寸法変化しないア
ンバランス熱収縮性が収縮ラベルとして必要不可欠であ
るが、この適性のためには、用いるフィルムの円周方向
の120℃における収縮率が軸方向の4倍以上有するも
のが適している。尚、公知の一軸延伸フィルー〇場合そ
の収縮率を測定すると延伸方向については収縮するが、
他の一方向には逆に伸びる場合が多いが、実用上円筒フ
ィルムとし、ビンに被覆して加熱収縮させた場合、本発
明のフィルムでは軸方向が伸びて外鮫を損ねるという現
象はみられないので充分実用出来る。
また、本発明で得られた熱収縮性発泡フィルムに各種の
表面処理を施したり、他フィルムをラミネートしたり、
金属蒸着したりして応用活用する事もできる。さらに、
単に、ビンへの被覆ラベルだけでなく、各種容器、机椅
子等の脚などの棒状体や球状体への被覆に応用も出来、
印刷して品名・宣伝・注意書き等の表示を行なう事も出
来る。
以下に、この発明の詳細な説明するが、本発明は、以下
の実施例に限定されるものではない。
実施例1〜3.比較例1〜3 第1表に示すポリプロピレン及びエチレン−プロピレン
−ブテン−1三元共重合体にアゾンカルホンアミ100
4重i%、ブチル化ヒドロキシトルエンo、1貞量%、
ステアリン酸カルシウム0.2重量%を加え高速混合器
(商品名ヘンシェル・ミキサー)で40℃で3分間混合
し6種類の配合物を得た。
この配合物を、Tダイを有する押出機を通して200℃
で溶融押出しし、40℃に味った二本の冷却ロールでは
さみつけつつ両面を急冷して厚みQ43mtの発泡シー
トを得た。次に、この発泡シートを、100℃に保った
加熱ロール上でタテ方向に6.0倍延伸し105℃の加
熱ロール上で熱処理し、20℃の冷却ロールで急冷して
、厚み0.15111の発泡−軸延伸フィルムを得た。
各配合物の発泡シートの見掛は比重1発泡状態、得られ
た発泡フィルムの見掛は比重9発泡状態、タテ及びヨコ
方向の120℃収縮率を第1表に併記した。
第1表から明らかな如く、本発明で用いる工fVンープ
ロピレンーブテンーl三元共重合体を用いたものが、見
掛は比重が小さく発沿セルが均一で、発泡延伸フィルム
に適しており、かつ、熱収縮性も優れており、熱収縮性
発泡フィルムとしてきわめて優れていることがわかる。
たyし、第1表註*3の収縮率若しくは*4の発泡状態
は次のようにして測定若しくは観察した。
収縮率は、10硼平方に切ったフィルムを120℃のグ
リセリン浴に10秒浸漬してとり出し、各辺の長さの縮
み率をもって表わした。
数字の前に、△をつけたものは縮まないで反対に伸びた
ことを表わしている。
発泡状態は、シートの巾および長さ方向についての発泡
ムラの有無および発泡セルの均一性を目視観察して判定
した。
実施例4〜10.比較例4〜6 エチレン含有量5゜0重量%、ブテン−1含有量4.5
重t%、T m = 126℃、MFR=3.0のエチ
レン・プロピレン・ブテン−1三元共重合体(ブチル化
ヒドロキシトルエン0.1重量%、ステアリン酸カルシ
ウム0.3重量%含む)に第2表に示す発泡剤を所定量
加え、ヘンシェル・ミキサーで3分間混合した後、実施
例1と同じ方法で第2表に示す押出温度で押出・急冷し
て得た厚み006Hの原反発泡シートを、第2表に示す
各延伸温度・延伸倍率で一軸延伸し、延伸温度と同温度
のロール上で熱処理し、20℃の冷却ロール上で冷却し
て10種類の発泡−軸延伸フィルムを得た。このとき各
試料の延伸性及び得られたフィルムの見掛は比重発泡状
態、120℃収縮率及び印刷の鮮明度を第2表に併記し
た。
尚、第2表において延伸性は50 m/ min  の
延伸速度で60分以上連続延伸出来たものを良好とし、
延伸破断が発生し連続運転出来なかったものを不良とし
て表わした。又、印刷の鮮明度は、得られたフィルムに
市販のポリプロピレン用印刷インキ(東洋インキ■製ポ
リプロカラー)を用いてグラビア印刷機で、基盤目を印
刷し、インキかにじみ基盤目が不鮮明なものを不良、に
じみが無く基盤目が鮮明なものを良好として表わした。
実施例11 エチレンの共重合割合が4.0重量%、ブテン−1の共
重合割合が3.0重量%、Tm=130℃。
MFR=5.5(Dエチレン−プロピレン−ブテン−1
三元共重合体(ブチル化ヒドロキシトルエン0.2重量
%、ステアリン酸カルシウム0゜4重3t%含む)に、
アゾジカルボンアミド0.4重量%t−加え、ヘンシェ
ルミキサーで混合した後、押出機、Tダイ、タテ延伸装
置(加熱ロール方式)、ヨコ延伸装置(テンタ一方式)
等を有する二軸延伸フィルム製造装置を用いて、押出機
及びTダイ温度195℃で溶融押出し、40℃の表面温
度を有する二本の鏡面ロールでニップしつつ両面急冷し
て、厚み1.2m、見掛は比重0.69の原反発泡シー
トを作成した。次いで、このシートを100℃でタテ方
向に1.5倍延伸したのち引続き105℃でヨコ方向に
8゜0倍延伸し、この緊張状態で4秒間、2%の緩和状
態で4秒間同温度で熱固定を行ない、さらに20℃に冷
却したのちクリップから外し、片面にコロナ放電処理を
行ない、厚み○、Q95++x、見掛は比重0.4 s
 5の発泡二軸延伸フィルムを得た。
このフィルムの120℃収縮率は、タテ5%。
ヨコ41%であり実施例4と同様に印刷した結果印刷の
鮮明度も良好でめった。又、このフィルムをヨコ方向が
直径方向に、タテ方向が高さ方向になるように直径55
W11、高さ100IIIの円筒状に成形し、直径50
關、高さ1001111の紙製管状体にかぶせ、200
℃で5秒間加熱した。この結果フィルムの直径方向は管
−状体に完全に密着し、高さ方向は全く収縮せず、印刷
の基盤目もまったく歪みがない密着包装体が得られた。
実施例12〜15.比較例7〜9 上記実施例11において、タテ方向及びヨコ方向の延伸
倍率を変えて、120℃収縮率のヨコ/タテの比率の異
なる発泡フィルムを製造し、このフィルムを実施例11
と同様に同筒状に成形し、同じ紙製円筒体にかぶせ、2
20℃の熱風を10秒間吹付けて熱収縮させた。このと
きのフィルムの収縮状態、印刷した基盤目の歪の有無を
第3表に示す。尚、タテ×ミコの延伸倍率が30倍を超
えるとヨコ延伸時破断が多発し製品フィルムが得られな
かった。
第  3  表 以上

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)結晶融点が115〜145°Cの結晶性プロピレ
    ン・α−オレフィン共重合体に、有機分解型発泡剤を配
    合し、該配合物を溶融押出して得た原反発泡シートを該
    シートの少なくとも一方向に延伸する事によって得られ
    、その厚み0,05〜0.4酊、見掛は比重0.2〜0
    .6゜120°Cにおける一方向の収縮率が10%以上
    で、かつ他方向の収縮率の4倍以上としてなる事を特徴
    とする熱収縮性発泡フィルム。
  2. (2)結晶融点115〜145°Cのプロピレン・α−
    オレフィン共重合体が、プロピレン含量85重量%以上
    のエチレン−プロピレンランダム共重合体、プロピレン
    含量70重量%以上のプロピレン−ブテン−1共重合体
    、エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体のい
    づれか一以上を用いてなる事を特徴とする特許請求の範
    囲(1)記載の熱収縮性発泡フィルム。
  3. (3)結晶融点が115〜145°Cの結晶性プロピレ
    ン・α−オレフィン共重合体に、有機分解型発泡剤を0
    .1〜1.0重量%配合し、該発泡剤の分解温度近傍で
    溶融押出し該押出しによシ得られた溶融発泡シートの両
    面を同時に60°C以下に急冷して見掛は比重0.3〜
    0.7゜厚み0.2ππ以上の発泡シートを作成し、該
    シートを該プロピレン・α−オレフィン共重合体の結晶
    融点よ)10〜60°C低い温度で、一方向の延伸倍率
    が他方向の延伸倍率の4倍以上になるように少なくとも
    一方向に4〜30倍延伸する事を特徴とする熱収縮性発
    泡フィルムの製造方法。
  4. (4)結晶融点115〜145°Cのプロピレン・α−
    オレフィン共重合体が、プロピレン含量85重量%以上
    のエチレン−プロピレンランダム共重合体、プロピレン
    含量70重葉%以上のプロピレン−ブテン−1共重合体
    、エチシン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体を用
    いる事を特徴とする特許請求の範囲(3)記載の熱収縮
    性発泡フィルムの製造方法。
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