JPS5917535Y2 - 切断精整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電縫管を所定長さに切断しパリ取りを連続的に
行なう切断精整装置に関するものである。

冷間圧延鋼帯を連続的に底形し、高周波加熱で溶接して
電縫管が製造される。

連続して製造される高周波溶接の造管は高速度であるた
め、造管設備の出側で切断速度の早いシャーナイフ又は
メタルソーで所望の長さに切断分割して取り出される。

しかしこのとき何れの場合にも切断された管端とその近
傍が変形するという問題がある。

又メタルソーによる切断の場合には切断面の凹凸が大き
く許容値を超えるため端面の平滑度不良を生じ、又切断
面にパリが多量に発生するという問題があった。

以上のような不良部を取除くため造管設備外において再
切断とパリ取り作業が行なわれる。

一般に再切断は切断速度が比較的遅く管の変形を生ぜず
、しかもパリの発生の少ないエメリーソーで個別に行な
われる。

又パリ取りは別個にポータプルグラインダー等を使用し
て手作業で行なわれるか、バイトを捲回させる装置で個
別に管の端面を切削することにより行なわれる。

連続作業における切断後に再切断及びパリ取りを行なう
ため、非能率的であり、更にパリ取り後の管の端面形状
が一定しないという問題もあつた。

本考案は上記の問題点を解決した切断精整装置を提供す
ることを目的とする。

本考案の詳細を図に示す実施例により説明する。

第１図及び第２図において切断された管の一端の位置を
揃えるガイド１を有する傾斜したチャージングテーブル
２により管３は供給される。

チャージングテーブル２は切断精整装置４０入口端に設
けられている。

切断精整装Ｎ４はチャージングテーブル２により供給さ
れる管を１箇所宛所定の間隔で搬送する搬送コンベアー
装置５と、コンベアー装置５による管３の移動方向に平
行して移動するエメリーソー装置６と、管３の移動方向
に平行して移動するパリ取り装置７と処理後の管を送り
出す送り出しコンベアー装置８とを有する。

搬送コンベアー装置５は固定配置されたコモンベッド１
０に設けられた第１コンベアー１１と、レール１２によ
り管の移動方向と交叉する方向に移動し位置の調整が可
能な中央スライドベース１３に設けられた第２コンベア
ー１４と、同様にレール１２により移動できる外側スラ
イドベース１５に設けられた第３コンベアー１６とを有
する。

第１コンベアーＩＬ第２コンベアー１４、第３コンベア
ー１６は夫々スプロケツ） １７．１８に巻掛けられ、
鋸刃状のリンクプレートを有するチェーン１１ ａ、
１４ ａ、 １６ ａを有する。

スプロケット１８は駆動軸１９に軸方向に摺動可能であ
るが相対回転しないように取付けられており、駆動軸１
９は駆動モータ２０により駆動される。

第１、第２、第３コンベアー１１．１４．１６のスプロ
ケット１８が共通なる駆動軸１９により駆動されるので
チェーン１１ａ。

１４ａ、１６ａは互に同期して駆動される。

管３の長さに応じて第２コンベアー１４及び゛第３コン
ベアー１６の位置がスライドベース１３．１５の移動に
より調整され、管３の搬送が良好に行なわれる。

チャージングテーブル２により供給される管は１個宛チ
ェーン１１ ａ、 １４ ａ、 １６ ａの鋸刃状リン
クプレートの凹部にはまり込み、一定間隔で送られる。

チャージングテーブル２により送られる管３は所定の数
を１群として次々と送られるがコンベアー装置５による
搬送の際には１群の管と次の群の管との間には所定の間
隔をおいてチャージングテーブル２から搬送コンベアー
装置５へ移送される。

したがってチェーン１１ ａ、 １４ａ、 １６ａにお
いては一群の管と次の群の管との間には所定の間隔が形
成される。

搬送コンベアー装置５により搬送される管が切断位置に
到達するとチェーン１１ ａ、 １４ ａ、 １６ ａ
は停止切断用クランプ装置２１によりクランプされる。

切断用クランプ装置２１はコモンベッド１０、中央スラ
イドベース１３、外側スライドベース１５に夫々固定保
持されチェーン１１ ａ、 １４ ａ、 １６ ａの鋸
刃ピッチに対応するピッチの下向の鋸刃状凹凸を有する
上部クランプ２２と、コモンベッド１０、中央スライド
ベース１３、外側スライドベース１５に夫々支持された
シリンダー２３により上下動される下部クランプ２４と
を有する。

下部クランプ２４はチェーン１１ ａ、 １４ ａ、
１６ ａの鋸刃形状に対応する鋸刃状に形成されている
。

チェーン１１ａ。１４ａ、１６ａより低い位置に待機し
、チェーン１１ａ、 １４ ａ、 １６ ａの停止によ
りシリンダー２３が作動して上昇し、チェーン１１ ａ
、 １４ ａ、 １６ ａに保持されている管３を下部
クランプ２４の鋸刃状の凹部に受け、上部クランプ２２
との間にクランプする。

管は上部クランプ２２と下部クランプ２４の凹部に保持
する。

上部クランプ２２を鋸刃状ではなく平板状にし管を下部
クランプ２４の凹部に固定保持するような例も可能であ
る。

切断クランプ装置２１により保持された管の両端部がエ
メリーソー装置６により切断される。

エメリーソー装置６はコモンベッド１０及び外側スライ
ドベース１５に設けられたスライドベース２５に管３の
移動方向に平行に移動可能に支持され駆動装置２６によ
り往復動されるエメリーソー２７を有する。

エメリーソー２７はモータ２８により回転駆動される。

切断クランプ装置２１によりクランプされて静止してい
る管３に対し駆動装置２６の作動により管３の移動方向
とは逆方向に移動され、モータ２８により回転されるエ
メリーソー２７により管の切断が行なわれる。

切断後はエメリーソー２７は最初の位置に復帰する。

両端切断後の管は搬送コンベアー装置５により送られ、
パリ取り位置に達するとパリ取りクランプ装置２９によ
りクランプされる。

バリ取リクランプ装置２９は切断クランプ装置２１と全
く同様に形成された上部クランプ２２と下部クランプ２
４とにより構成され、下部クランプ２４が上下動可能で
ある。

詳細な説明は省略する。パリ取りクランプ装置２９によ
りクランプされた管３の両端面はパリ取り装置７により
パリ取りされる。

パリ取り装置７はコモンベッド１０と外側スライドベー
ス１５に設けられたスライドベース２５にエメリーソー
２７と同方向に移動可能に支持され、駆動装置３０によ
り往復動される。

パリ取り装置７はモータ３２により駆動される回転ディ
スク３３に回転可能に支持された３個の円盤状のワイヤ
ーブラシ３４を有し、回転ディスク３３の回転とワイヤ
ーブラシ３４の回転によりブラシ３４は惑星運動をしな
がら管３０両端のパリ取りを行う。

パリ取りを終り搬送コンベアー装置５により搬送される
管は送り出しコンベアー装置８により送り出される。

送り出しコンベアー装置８は搬送コンベアー装置５の第
１コンベアーＬ 第２コンベアー１４、第３コンベアー
１６に一部分が並置された状態で夫々配置された第１送
出コンベアー３５、第２送出コンベアー３６、第３送出
コンベアー３７を有する。

第１．第２、第３送出コンベアー３５．３６．３７は、
駆動スプロケット３８と従動スプロケット３つに夫々巻
掛けられたチェーン３５ ａ、 ３６ ａ、 ３７ ａ
を有する。

駆動スプロケット３８は駆動装置４０により駆動される
駆動軸４１に相対回転しない軸線方向に移動可能に取付
けられている。

従動スプロケット３９を支持する軸受はシリンダー４２
のロッドに枢着され駆動軸４１の軸線のまわりに回動可
能に支持されたフレーム４３に支持されている。

本装置は各部個別に手動で作動することも自動に切換え
て全自動的に作動することもできる制御装置を装備する
。

本装置の作動を以下に説明する。

先ず中間スライドベース１３と外側スライドベース１５
を処理する管の長さに対応して調整する。

管３は手作業により又は必要に応じて移送装置によりチ
ャージングテーブル２に載置させる。

管３はチャージングテーブルの傾斜により一端を揃えら
れた状態で転がり込み貯留される。

チャージングテーブル２に貯留された管は移動する第１
、第２第３コンベアー１１．１４．１６に所定の数を一
群とし次の一群との間に所定の間隔をもつようにして順
次移送される。

第１、第２、第３コンベアー１１．１４．１６すなわち
搬送コンベアー装置５により搬送される管はクランプ位
置に達すると搬送コンベアー装置５の停止により停止し
、一群の管全体が同時に切断クランプ装置２１によりク
ランプされる。

管がクランプされるとエメリーソー２７の移動により管
の両端が切断される。

管の切断が終ると、切断クランプ装置２１の作動が解除
され、管３は再び搬送コンベア装置５により搬送される
。

管がパリ取り位置に達すると搬送コンベア５は停止し一
群の管全体がパリ取りクランプ装置２９によりクランプ
され、パリ取り装置７により管の両端のパリ取り作業が
行なわれる。

このとき後続の一群の管は同時に切断クランプ装置にク
ランプされ、エメリーソー装置６により切断される。

すなわちエメリーソー装置６とパリ取り装置７が同時に
起動され、同時に移動されるようにすることができる。

この場合エメリーソー装置６とパリ取り装置７はスライ
ドベース２５に対し一体となって移動するような構造と
することもできる。

又切断クランプ装置２１とパリ取りクランプ装置２９と
を一体の装置とすることもできる。

パリ取りが終った管はクランプが解除されて搬送コンベ
アー装置５により搬送される。

次の一群の管がパリ取り位置に到達して搬送コンベアー
装置５が停止した時点にパリ取りを終った一群の管は送
り出し位置にある。

搬送コンベア装置５が停止したときシリンダー４２の作
動により、入口側が搬送コンベア装置５より低い位置に
保持されていた送出コンベアー装置８が上昇し搬送コン
ベアー装置５の上の管３を押し上げて送出コンベアー装
置８の第１、第２、第３コンベアー３５、３６．３７の
上に移載する。

第１、第２、第３コンベアー３５．３６．３７は第１、
第２、第３コンベアー１１、１４．１６と同様鋸刃状の
リンクプレートを有するチェーンとして形成されており
、管を１個宛鋸刃状リンクプレートの凹部に保持する。

搬送コンベアー装置５による間欠的運転により搬送され
てきた管は送出コンベアー装置８により連続的に次の工
程へ、例えば縦送りコンベアー４４に送り出される。

以上により一群宛管の切断・パリ取りが順次行なわれる
。

本発明により一群の管面端切断と他の一群の管両端パリ
取りがほぼ同時に行なわれることができ又間欠的に搬送
されてくる管群が連続的に移動する送出コンベアー装置
に移載されて送り出されるので、搬送コンベア装置５の
移送速度を早くすることが可能となった。

したがって切断・パリ取り及び次工程への移送が円滑に
高能率で行なわれることができる。

更に品質が安定向上した。

又熟練者が不要になり、少人数の作業者で加工が行なわ
れることができ、生産性が顕著に向上した。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明に係る装置の一実施例の平面図、第２図
は第１図の■■−Ｉ■断面図である。 ５・・・・・・搬送コンベアー装置、６・・・・・・エ
メリーソー装置、７・・・・・・パリ取り装置、８・・
・・・・送出コンベアー装置、１１・・・・・・第１コ
ンベアー、１４・・・・・・第２コンベアー、１６・・
・・・・第３コンベアー、２１・・・・・・切断クラン
プ装置、２９・・・・・・パリ取りクランプ装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 管をその長手方向と直角方向に移送する搬送コンベアー
   装置と、管の両端部の切断位置に配置された１対のエメ
   リーソー装置と、管側端部のパリ取りのためにパリ取り
   位置に配置された１対のパリ取り装置とを有し、エメリ
   ーソー装置とパリ取り装置が管の移動方向に平行に移動
   可能に配置されており、搬送コンベアー装置の出口部に
   送出コンベアー装置が並置され、送出コンベアー装置が
   該送出コンベアー装置の出口側端部支持軸の周りに上下
   動可能に支持されており、搬送コンベアー装置が間欠駆
   動され、送出コンベアー装置が連続駆動されることと、
   エメリーソー装置が複数の管を同時に上下から把持する
   位置固定された切断クランプ装置と該切断クランプ装置
   に対して管送り方向と平行に切断移動されるエメリーソ
   ーとを有することと、パリ取り装置が複数の管を上下が
   ら同時に把持する位置固定されたパリ取りクランプ装置
   と該パリ取りクランプ装置に対して管送り方向と平行に
   パリ取り作業移動される複数の回転ワイヤブラシ盤とを
   有することとを特徴とする切断精整装置。