JPS5917314B2 - 管の接合法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はガス管等の管を接続する管継手に使用する管の
接合法に関するものである。

従来、接続せんとする管の継手部における接合法として
はソケット本体、袋ナツト、ゴムバッキングを組合せ使
用しゴムバッキングを管とソケット本体との間に押し込
み流体の洩れを防止するとともにバッキングの摩擦力で
管を接続するものにおいては、ソケット本体と管外周と
の間に押し込マした台形状のバッキングでは、バッキン
グのセット作業をするどき相対峙せる管の双方から管状
のバッキングをソケット本体斜面に当接するまで嵌挿し
双方の袋ナツトをソケット本体に螺合せしめるものにお
いては、バッキングがゴムだけの素材からなるのでバッ
キングのセット位置を誤った場合に管中央部から端部へ
移送せしめる力加減または袋ナツトの締付力の如何によ
ってはバッキングが管端部の膨拡部（いわゆるベル管部
）に深く乗り上げもしくは乗り越えるのを完全に防止で
きず、そのためバッキングは無理な変形を起すとともに
正常な位置で使用されないため経時的な締付力の緩み等
が発生して十分なシール効果を発揮できず、管の接手部
における接合が不完全となる欠点があった。

本発明は、バッキングの位置ぎめをするために伸びの少
ない突縁部をバッキング挿入方向に設けることにより上
記従来の欠陥を完全に解消することを目的とするもので
ある。

本発明の構成は、管端部を膨拡せる管１０同志を相対峙
させ、ソケット本体１１に袋ナツト１３を螺合させ、ソ
ケット本体の端面と袋ナツトの内面と管の外周面とに接
するゴムのバッキング１を介在させてなる管継手におい
て、リング状のゴムバッキング１のソケット本体に接す
る側に管外周面にはソ沿う円筒状の突縁部２を延設し、
この突縁部２は先部輪状の芯体を内蔵又は外装するか或
いは少なくとも先部を含む位置に筒状又はコイル状の芯
体を内蔵又は外装しており、上記芯体はゴムよりも伸び
難い材料からなることを特徴とする管の接合法である。

本発明は上記のような構成よりなり、２本の管１０．１
０を接合する場合は、先ずソケット本体１１の端面（普
通傾斜面とする）と袋ナツト１３の内面との間の管外周
面に上記のゴムバッキング１を介装し２本の管の双方よ
り袋ナツト１３をソケット本体１１に螺合して締めつけ
る。

バッキング１のソケット本体１１側の側面はソケット本
体１１の端面の傾斜に倣う傾斜面１６に形成されており
、袋ナツト１３を締めつけるとバッキング１の傾斜面１
６はソケット本体１１の傾斜面１２に圧接される。

かくて、バッキングはソケット本体の傾斜面１２と管１
０の外周面に圧接保持されて流体の漏洩を完全に防止す
る。

ゴムバッキング１のソケット本体側に管外周面にはソ沿
う薄肉の円筒状の突縁部２をバッキング基部１５から延
設し、この突縁部２の少なくとも先部を含む位置にゴム
よりも伸び難い材料からなる輪状、筒状又はコイル状の
芯体を内蔵若しくは外装したので、２本の管１０ｔｌｏ
を接合するに際し、ゴムバッキングを管１０に外嵌して
管の膨拡部３の方向へ移動させるとき、ゴムバッキング
の突縁部２は管１０の外周面にほに沿う円筒形であるた
め、突縁部２の先部は管の膨拡部３の外周面に突き当る
。

先部に装着された芯体はゴムよりも伸び難いため、これ
によ゛つて突縁部２の拡張が規制される。

ために、バッキングはその位置で移動を停止し、バッキ
ングが管の膨拡部３に乗り上げることなく位置決めされ
る。

芯体が筒状又はコイル状のものは、バッキングの突縁部
２の先部のみでなく、基部１５へ向って全体又はある範
囲に亘り内蔵又は外装されているので、突縁部２のゴム
材にいわゆる腰を与えて突縁部２の膨拡を著しく制限す
るのみならず、管軸方向への変形をも規制して、突縁部
２にストッパーとしての機能を確実に附与する。

バッキング１の主体をなすゴムよりも伸び難い芯体の素
材としては、合成樹脂、金属、織布、不織布、糸などが
例示できる。

以下図面により本発明の詳細な説明する。

実施例 １ 第１図および第２図に示すように、１０は接合せんとす
るガス管等の管で相対峙する管の端部は予めそれぞれ膨
出拡大加工して膨拡部３，３（いわゆるベル管部）が形
成されている。

１１はソケット本体で端部内面に傾斜面１２を形成して
いる。

１３は管１１に遊嵌しソケット本体１１に螺合する袋ナ
ツト、１４は座金である。

１は本実施例に使用するバッキングで主体はゴムで構成
され、厚肉リング状の基部１５と薄肉円筒状の突縁部２
とからなり、その断面形状は基部１５についてはソケッ
ト本体１１に設けた傾斜面１２に倣い傾斜面１６を形成
し、一方丈縁部２は基部１５のソケット本体に接する側
の内端からバンキングの挿入方向に管外周面に沿って基
部１５と一体に薄肉状に延長形成され、該突縁部２には
芯体として、予め成型せる平板状のナイロン６６もしく
は１２等から成る合成樹脂製筒状体または金属製筒状体
４を、若くは筒状にせる織布または不織布５（図示され
ていない）を周知の塑形型を使用することにより外装ま
たは内蔵（図示されていない）したものである。

本実施例は相対峙する管端部に膨拡部３を有する管１０
、１０を接合するに際し、ソケット本体１１と袋ナツ
ト１３および管１０面との間に上記のバッキング１を介
装し、双方より袋ナツト１３゜１３をソケット本体１１
に螺合し緊締するものであって、上記バッキング１の突
縁部２に装備する上記素材による芯材が筒状体に形成さ
れているので突縁部の腰を強め、突縁部２の拡張防止効
果は極めて高く管膨拡部３に乗り上げるおそれはない。

なお該筒状体のバッキング本体との密着効果を向上する
ため該筒状体を必要により基部１５内に延長形成し、そ
の一部に複数個の透孔を穿設したものを使用してもよく
、またバッキング１と管１０とのシール効果を向上する
ため該バッキングの内側接触面１７は、管に挿入する以
前の通常の状態では好ましくは点線で図示するように管
表面に向って若干の勾配を付した山高面に形成する。

実施例 ２ 第３図に示すように、バッキングの突縁部２の先部に拡
張防止用の芯体としてのナイロン、ビニロン等の合成樹
脂製またはピアノ線等の金属製輪状体６若くは輪状にせ
るナイロン、ビニロン等の撚糸または牟糸８（図示され
ていない）を内蔵または外装（図示されていない）して
なるもので他は実施例１と同様である。

本実施例では上記素材による芯体が単に輪状として使用
されることによって、その製作並びに取扱いが簡易であ
る。

実施例 ３ 第４図に示すように、バッキングの突縁部２に拡張防止
用の芯体としてのナイロン、ビニロン等の合成樹脂製ま
たはピアノ線等の金属製のコイル状体７若くはコイル状
にせるナイロン、ビニロン等の撚糸または単糸（図示さ
れていない）を外装または内蔵（図示されていない）し
てなるもので他は実施例１と同様である。

本実施例では上記素材による芯体をコイル状に上記突縁
部２の全体に装備しているので薄層の突縁部２の腰を強
めしかも管表面に順応してシール効果を高めることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施態様を説明するための一部切欠
せる縦断面図、第２図乃至第４図はそれぞれ別の実施態
様を説明するための要部断面図である。 １・・・・・・バッキング、２・・・・・・突縁部、３
・・・・・・膨拡部、４・・・・・・筒状体、６・・・
・・・輪状体、７・・・・・・コイル状体、１０・・・
・・・管、１１・・・・・・ソケット本体、１２・・・
・・・傾斜面、１３・・・・・・袋ナツト、１４・・・
・・・座金、１５・・・・・・基部、１６・−・・・・
傾斜面、１７・・・・・・内側接触面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 管端部を膨拡せる管１０同志を相対峙させ、ソケッ
   ト本体１１に袋ナツト１３を螺合させ、ソケット本体の
   端面と袋ナツトの内面と管の外周面とに接するゴムのバ
   ッキング１を介在させてなる管継手において、 リング状のゴムバッキング１のソケット本体と接する側
   に管外周面にはビ沿う円筒状の突縁部２を延設し、との
   突縁部２は先部に輪状の芯体を内蔵又は外装するか或い
   は少なくとも先部を含む位置に筒状又はコイル状の芯体
   な内蔵又は外装しており、上記芯体はゴムよりも伸び難
   い材料からなることを特徴とする管の接合法。 ２ バッキング１の突縁部２に内蔵又は外装した芯体が
   合成樹脂製筒状体又はコイル状体、金属製筒状体又はコ
   イル状体、筒状に形成した織布又は不織布、或いは、コ
   イル状に形成した撚糸又は単糸である特許請求の範囲第
   １項記載の管の接合法。 ３ バッキング１の突縁部２に内蔵又は外装した芯体が
   合成樹脂製輪状体、金属製輪状体或いは輪状に形成した
   撚糸又は単糸である特許請求の範囲第１項記載の管の接
   合法。