JPS5854375Y2 - 管継手のプラグ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、プラグとソケットからなる所謂迅速管継手
のプラグにおける防塵構造の改良に係るものである。

上形形式の迅速管継手においては、流止弁を内蔵するプ
ラグの外周上に形成された施錠用溝にソケット側に配設
された施錠用法を係合させる事によってプラグとソケッ
トとを接続させると共に、ソケットの外周に嵌挿した操
作環によって、この接続状態を解錠して両者を分離させ
る様になっている。

ところでプラグとソケットとが分離状態にあるときには
、プラグの開口部が露出するため、竹原や流体漏洩が起
き易い。

これを防止するために、防塵及び防漏用の保護キャップ
を用いる事は従来から知られている。

しかし、従来の保護キャップの構造にあっては、特に非
使用時に保護キャップが管継手から脱落してゴム管上を
遊歩したり、時には紛失する欠点があった。

この考案の目的は、使用時には充分信頼できる防塵及び
防漏効果を奏すると共に、非使用時においても管継手か
ら脱落する事のない様な保護キャップを備えた管継手の
プラグを提供する事にある。

以下、図面に示す実施例によって、更に具体的に説明す
る。

プラグ１０においては、ソケット１２側の施錠法１４が
係合する外周溝１６を有した前端部材１８とゴム管接続
部２０を有した後端部材２２とが共に合成樹脂であって
、相互に溶着結合されて外殻を形式している。

該前端部材内面の弁座２４に当接して流体密封を行なう
流止弁２６は、該後端部材内面の支持部２８に摺動可能
に支承されるとともにバネ座３０と該流止弁との間に介
装したバネ３２に弾撥されている。

該前後端部材には各々外周鍔３４．３６が形式されて、
これにまたがって金属補強環３８が施されていて、材料
および溶着強度を補っている。

外周鍔３６に続いて外周段部４０が形成され、さらに該
外周段部と前記ゴム管接続部２０との間は比較的大きい
半径をもった曲面４２で連絡されている。

プラグ前端に冠着される保護キャップ４４の基環４６は
、前記外周段部４０に嵌着される。

ゴム管接続部２０にゴム管４８を嵌着すると、前記曲面
４２によって該ゴム管の端部は放射状方向に拡げられる
ため、前記外周溝３６、外周段部４０と共に保護キャッ
プ４４の基環４６のためにあたかも外周溝を形式するよ
うになる。

さて、プラグ１０とソケット１２とを接続しかつこれを
分離するに当っては、その操作は従前のものと異るとこ
ろはない。

この考案は保護キャップでプラグの開口端部、即ちソケ
ットとの接続端を保護するものであるが、この保護キャ
ップを脱落させないようにした点に特徴を有するもので
、ソケットとの接続端の反対側の直径を、該接続端側よ
り小径に形成して中央部分外周に段部を設け、上記接続
端に外嵌めする保護キャップには基環を一連に設けて、
当該基環を上記段部によって形成される外周鍔に嵌合し
たから、プラグがガス元栓やゴムホースに接続されてい
るときに、保護キャップがプラグから離脱することはな
く、ソケットが接続されていないときにはソケットとの
接続端を何時でも保護し、従って、流体の漏洩防止のた
めに流止弁とともに作用し、且つ防塵のためにも役立て
られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示す一部断面側面図である。 １０・・・・・・プラグ、１２・・・・・・ソケット、
３６・・・・・・外周鍔、４０・・・・・・外周段部、
４４・・・・・・保護キャップ、４６・・・・・・基環
、４８・・・・・・ゴム管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ソケットとの接続端の反対側の直径を、該接続端側より
   小径に形式して中央部分外周に段部を設け、上記接続端
   に外嵌めする保護キャップには基環を一連に設けて、当
   該基環を上記段部によって形式される外周鍔に嵌合した
   管継手のプラグ。