JPS5915848B2 - 往復式コンベヤ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、振動又は揺動（シェーキング）コンベヤー
とも呼ばれる往復式コンベヤーにかかり。

詳しくはトラフ（移送体）の低速、高速の切換えを伴な
う真速前後動に基づいてワークを所望方向へピッチ移送
するコンベヤーに関する。

本発明は、トラフの真速往復動を２通り（２方向）の形
態にして切換え可能に設定した“両方向移送型式コンベ
ヤー”′であり、その目的はワークの前進移送と後進移
送とを、必要に応じて切換え選択し、ワークをいずれの
方向へも適切に移送できるようにすることにある。

以下本発明を実施例に基づいて説明する。

本例のコンベヤーは、トラフ１基の型式を主に例示する
。

すなわち横長凹形枠状のトラフＴは、ベース（フレーム
ともいう。

）Ｂ上の前後（図示左右）に配置した支台１の受はロー
ラ２及び両側枠３に配置した振止め用の案内ローラ４そ
してトラフＴ下面の案内板５を介して水平状に載置され
ており。

そしてベースＢ上の一端に装置した駆動部りに対して後
述の回転体２４．連動体３４、支持具３９を介し連結さ
れて第１，２図中左右へ往復動可能とされている。

なお上記各々の案内板５は、当該の受はローラ２に対し
て両側に２個ずつ配置されており、トラフＴの往復スト
ロークより適宜長く形成した面６を以ってトラフを平行
な昇降を伴ない往復案内するようになっている。

前記トラフＴに対する駆動部りは、第３図のように１基
のモータ７及び減速機９側に対し駆動軸１３側の回転体
２４を、高速用、低速用の部側機構Ｈ，Ｌに連繋してい
る。

まぜ高速側機構Ｈは、モータ７の軸８に連結された減速
機９の入力軸１０のプーリ１１と、軸受具１２で支持さ
れた駆動軸１３に対して電磁クラッチ１４により連結、
非連結状態にセットされる切換えプーリ１５と、の間に
ベルト１６を掛装している。

一方低速側機構りは、上記減速機９の出力軸１７のプー
リ１８と、駆動軸１３に対してカムクラッチ式の一方向
クラッチ１９を介して接離可能にされた切換えプーリ２
０と、の間にベルト２１を掛装している。

これにより機構Ｈでは、電磁クラッチ１４のＯＮ。

ＯＦＦ動作により接続、休止状態に切換えられ、その接
続時（クラッチ１４のＯＮ時）にはプーリ１５を以って
駆動軸１３１回転体２４を高速回転する。

この際一方向クラッチ１９は、軸側がオーバランニング
となるためプーリ２０と非結合状態にて軸１３とともア
イドル回転する。

一方機構りでは、クラッチ１４のＯＦＦによりクラッチ
１９を介して接続状態とされプーリ２０とともに軸１３
、回転体２４を低速回転する。

なおりラッチ１９は、電磁式としたり出力軸１７とプー
リ１８との間に組込むことも可能である。

またプーリ１Ｂ、２０か互いに適切な減速比の場合には
減速機９は省略し得る。

駆動軸１３と同調回転する回転体２４は第３゜４．５図
のように各軸受２２に互いに整一支持されかつその一方
を駆動軸１３に連結した一対の回転軸２３．２３端にフ
ランジ２５．２５を対面状に固着し、この両フランジ２
５間に偏心ピン（クランクピンともいう。

）２６をボルト２７で連結して構成されている。

なおピン２６は回転軸２３の軸心に対し、半径方向の位
置調節可能にしてもよい。

前述の駆動部りには１回転体２４及びトラフＴのための
真速切換え用の検出装置が組込まれている。

この検出装置は、前記一方の回転軸２３に固着した１個
の円盤２８に対して２個ずつの検出器３０．３１．３０
’、３１’を有する第１１第２の検出機構Ｓ１．Ｓ２を
、切換え操作機構Ｅで交互に切換え得るように構成され
ている。

検出機構は、第１側Ｓ１がワーク前進移送用、第２側Ｓ
２がワーク後進移送用とし、互いの検出器３０，３１゜
３０’、３１’を第６図ａ、ｂのように反対に配置して
いる。

各々の検出器は、円盤２８外周の１個のドッグ２９で操
作されそのＯＮ、ＯＦＦにより前記電磁クラッチ１４を
切換えるもので、互いに円盤２８に対するはぼ１８０度
の位置に調節可能に配置されており、そしてトラフＴの
正確な往復動を図るために図示のように円盤２８の半回
転終端の適宜手前に設置されている。

なお各検出器は、近接スイッチも可能であるが、図示で
はリミットスイッチとする。

一方上記操作機構Ｅでは、第７図のように前記モータ７
、クラッチ１４と接続された制御器３２で操作される３
ノツチ形式の切換えスイッチ３３の切換え作動により、
前記双方の検出機構５ｌｓＳ２を１作動、体止状態に必
要に応じて切換え得るように設定されている。

なおスイッチ３３は。遠隔操作も可能とする。

Ｐ８は電源装置を示す。また第７図中想像線で示した低
速用駆動機構り側のクラッチ１９は電磁式の場合を示す
。

これにより駆動軸１３とともに半周毎に低速、高速の切
換えを伴ない一方向へ連続回転される前記回転体２４が
、「低→高」 「高→低」のように２通りの真速回転形
態に切換え得、これに基づいてトラフは、第１，２図中
右方への低速前進、左方への高速（急速）後退によるワ
ークの前送作動と、左方への低速前進、右方への高速後
退とによるワークの後送作動との両移送形態を必要に応
じて選択し得る。

前述の回転体２４に連繋された前記連動体３４は、クラ
ンクロッドに相応するもので、第４，５図のように前記
クランクピン２６に軸受３５を介して枢嵌された方形ブ
ロック状の回動枠３６の上面に対し、適度に弾性変形可
能な薄肉軽量材より形成された連接板３７をボルト３８
で水平状に連結して構成されている。

一方前記支持具３９は。第１，４図のようにトラフの下
面中央にボルト等で固定された支枠４０内の上下に適宜
弾性率をもつ適数個のゴムばね４１をボルト４２で着脱
可能に重着しており、そして両ゴームばね４１間に、前
記連接板３Ｔ他端の平板部を挾持してボルト４２で連結
している。

前述のように構成された本例のコンベヤーは。

モータ７及び減速機９の一方向への連続運転のもとで、
双方の駆動機構Ｈ，Ｌ及び検出装置の切換えによりトラ
フを２形態で真速作動させてワークを所要方向へピッチ
移送し得るもので、まずワークの前進移送（右方移送）
について説明する。

すなわち切換えスイッチ３３を操作して第２の検出機構
Ｓ２を休止状態にセットしたもとで、モータ７を起動す
ると、まず前記低速側機構りの接続状態に基づいて前述
のように駆動軸１３１回転体２４そして連動体３４が低
速作動する過程において、円盤２８が第６図ａ中イ点か
ら回転開始されると１口点の直前でドッグ２９により第
１検出機構Ｓ１の検出器３０を操作することにより、電
磁クラッチ１４の励磁作動により高速側機構Ｈが接続さ
れる。

この状態に基づいて円盤２８が０点から高速過程に移る
ことにより駆動軸１３及び回転体２４を介して連動体３
４が高速作動を開始する。

そして前記イ点の直前でドッグ２９が検出器３１を操作
して前記クラッチ１４をＯＰＦに切換えることにより、
駆動機構が高速側Ｈから低速側りに切換えられ、連動体
３４は以降同様に真速作動する。

従って前述の駆動に伴いトラフＴは、第８図実線で例示
する動作曲線に基づいて１１時間内の低速前進と１２時
間内の高速後退とによる真速往復動を遂行してワークの
移送作動を繰返し、第１゜２図中右動時にワークを１ピ
ッチ分前方へ変位させ続く急速後退時に相対的な滑りを
以ってワークを前方に置き残すようにして結果的に１ピ
ツチ前進する。

これによりワークをトラフＴの左端側から投入すれば右
端側へ規則的にピッチ移送し得るものである。

次にワークの後進移送（左方移送）について説明する。

すなわち切換スイッチ３３を介して前述とは逆に第１の
検出機構Ｓ１を休止状態にしたもとで、駆動部りが運転
されると、低速側機構りの接続に基づいて駆動軸１３１
回転体２４を介して連動体３４が低速作動する。

この過程において。円盤２８が第６図す中のイ点から回
転開始されると、前述と同様に０点の直前でドッグ２９
により検出機構Ｓ２における検出器３０を操作、電磁ク
ラッチ１４の励磁作動により高速側機構Ｈが接続され、
これに基づいて０点から連動体３４が高速作動を開始す
る。

そして前記イ点の直前でドッグ２９により検出器３１を
操作、クラッチ１４のＯＦＦにより駆動機構が高速側Ｈ
から低速側りに切換えられ、連動体３４は同様に真速作
動する。

従ってトラフＴは、第８図破線で示す動作曲線に基づい
て前述とは逆形態の真速往復動に基づいてワークの移動
作動を遂行し、トラフの右端側から投入したワークＷを
左端側へ良好にピッチ移送し得るものである。

本例の両方向移送型式コンベヤーでは、いずれのワーク
移送形態においてもトラフＴの往復動については、前述
の連動体３４及び支持具３９による軽量緩和構造により
１回転体２４の真速回転に対して俊敏に連動し得るとと
もに、慣性力や衝撃力を有効に緩和吸収して円滑に遂行
しワークを良好に移送し得る。

また検出装置における夫々の検出器３０，３１，３０’
、３１−を適宜位置（例えばトラフの作動速度か零にな
る点）に調節設置すれば。

ワークの前進、後進移送のいずれにあってもトラフの往
復速度、特に前後動切換え時の加速度を有効に変化させ
得るので、（第８図中想像線で示す動作曲線参照）各種
性状のワーク例えばトラフに対する見掛は摩擦係数の大
きい物質、粘着性の高い物質等について適切にピッチ移
送することが可能とし得る。

なお前記一方向クラッチ１９を電磁式のものにし、双方
の電磁クラッチ１４．１９の励磁を変えることによりク
ラッチのトルクをコントロールし、トラフＴの作動速度
、高・低切換え過度状態（加速度）を変化させてワーク
の移送速度を変更することも可能である。

本発明のコンベヤーではトラフを複数基にすることも可
能であり、いずれの型式にあっても真速切換え用検出技
術については、駆動軸１３と同調回転する円盤２８に対
して２個の検出器３０゜３１を配置し、双方の検出器３
０．３１を、第９図に例示する切換え操作機構Ｅにおけ
る２ノツチ形式の第１．第２スイッチ３３．３３’の切
換え作動により、互いの作動状態が逆に切換え得るよう
に設定してワーク前進移送用、後進移送用の夫々の検出
機構を父互に構成して選択使用し得る形式の装置を採用
することもできる。

このように本発明の往復動式コンベヤーは、ワークの移
送方向に対応してほぼ水平状に設置したトラフについて
、モータ、クラッチを介して交互に切換え駆動される高
速用、低速用の駆動機構と真速切換え用検出装置を利用
してほぼ半周毎に真速切換えを伴ない一方向へ連続回転
される駆動軸に対して連動体を介して連繋し、トラフの
真速往複動によりワークのピッチ移送をなすものであり
。

斯るコンベヤーにおいて、前記検出装置にワーク前送用
、後送用の検出機構を構成して双方の検出機構を切換え
操作機構を介して作動、休止状態に選択的に切換え可能
に設定していることにより、トラフの真速往復動を２通
りの形態にしてワークの前進移送と後進移送とを必要に
応じて選択し得。

ワークをトラフのいずれの方向へも適切にピッチ移送す
ることができ１両移送型式のコンベヤーとして有効に実
施し得るものである。

特に本発明の両方向移送型式コンベヤーでは。

いずれのワーク移送時においてもモータの真速切換えを
不要とし専ら検出装置の作動による開駆動機構の切換え
駆動に基づいて駆動軸、連動体を介してトラフを夫々の
方向へ真速往復動させ得るので、ワーク移送作動を円滑
にして特に高速ピッチ移送を的確に遂行することができ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示すもので、第１図はコンベヤー
の全体を略示する正面図、第２図は同じく平面図、第３
図は駆動部及び連動体を略示する平面図、第４図は回転
体、連動体、弾性支持具を示す正面図、第５図は第４図
中■−■線に基づく平面図、第６図ａ、ｂは第１．第２
の真速切換え用検出機構を例示する正面図、第７図は検
出機構に対する切換え操作機構をブロック的に示す説明
図、第８図はトラフの動作曲線を例示する説明図、第９
図は検出装置の別例を示す説明図である。 ７・・・・・・モータ、１３・・・・・・駆動軸、１４
・・・・・・クラッチ、１９・・・・・・クラッチ、２
２・・・・・・回転軸、２８・・・・・・円盤、３０，
３０’、３１．３１’・・・・・・検出器。 ３３．３３’・・・・・切換えスイッチ、３４・・・・
・・連動体、Ｔ・・・・・・トラフ、Ｂ・・・・・・ベ
ース、Ｄ・・・・・・駆動部、Ｓ、 、 Ｓ２・・・・
・・検出機構、Ｌ、Ｈ・・・・・・駆動機構、Ｅ・・・
・・・切換え操作機構、Ｗ・・・・・・ワーク。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 低速、高速の切換えを伴ないワークの移送方向へほ
   ぼ水平状に往復動可能に設置されたトラフと、モータ及
   びクラッチを介して接続、休止状態に交互に切換え駆動
   される高速用及び低速用の両部動機構と、前記トラフ側
   に連動体を介して連撃される一方前記側駆動機構に連撃
   されかっ真速切換え用検出装置を介してほぼ半周毎に真
   速切換えを伴ない一方向へ連続回転される駆動軸と、を
   備え、前記検出装置は、前記駆動軸と同調回転する一つ
   の円盤で夫々操作される複数個の検出器を円盤のほぼ半
   回転部位に配置してなるワーク前進移送用と後進移送用
   との検出機構により構成され、これら双方の検出機構を
   、切換え操作機構により作動、休止状態に選択的に切換
   え可能に設定してなるを特徴とする往復式コンベヤー。 ２ 検出装置は、一つの円盤に対してほぼ半回転部位毎
   に２個ずつの検出器を配設し、各部位１個ずつの検出器
   を組にしてなる２基の検出機構を構成し、これら双方の
   検出機構を、切換え操作機構の一つのスイッチの作動に
   より作動、休止状態に切換え可能に設定してなる特許請
   求の範囲第１項記載の往復式コンベヤー。 ３ 検出装置は、一つの円盤に対するほぼ半回転部位に
   ２個の検出器を配置し、この雨検出器を切換え操作機構
   における夫々の切換えスイッチの両接点に接続し１両ス
   イッチの作動によりワーク前進移送用と後進移送用の検
   出機構を構成してなる特許請求の範囲第１項記載の往復
   式コンベヤー。