JPS59155264A - 二重隔室形注射器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、注射器本体を、それぞれ液体または粉末物質
、および該物質と混合される液体物質を収容する２つの
室に分ける、吐出し弁付内ピストンを備える注射器本体
から成る予充てん二重隔室型注射器に関する。

米国特許第３，３８０，４５１号の明細書に記載されて
いるように、注射器本体を、それぞれ内ピストンと注射
器本体基部で仕切られた粉剤室、および内、ピストンと
ピストンステム付第２ピストンで仕切られた粉剤溶解液
室、に分ける、内ピストンから成る混合注射器は知られ
ている。

内ピストンには、ピストンステムを押すことで発生する
液体室内の圧力が、粉剤室内の圧力を越えると、開くよ
うに構成された小型ストリップ、あるいは舌形の一方向
吐出し弁が設けられている。

内ピストンに、ピストンを定置ロックするに充分程度の
強度を有する保持装置が設けられていない場合、吐出し
弁を構成するストリップは、非常にノ」１さい圧力でた
わみ、保管中、２つの室を有効に分離して不透過状態に
保てなくなる。　′さらに、上記の場合、ピストンが第
２ピストンのステムを押す度に前進し易くなるため、圧
力差が縮まり、その結果液体室から一方向吐出し弁を通
って、粉剤室に流入する液体の量が限定されてしまう。

従って、上記装置は、第２ピストンを数回軽く押して、
液体と粉剤とを混合しなければならないという欠点を有
している。第２の欠点は、２室間の液体の絶対不透過性
に欠ける点である。

内ピストン弁が完全密閉されていると、すなわち、スト
リップ弁にかかる差圧が、かなり高い予定しきい値を越
える場合だけ、室が空状態になる場合は、内ピストンに
、第２ピストン抑圧時の移動を防止する保持装置を設け
ることにより、ストリップ弁の開放に要する差圧の少く
とも一部を、再吸収するようにしなければならない。

保持装置に伴なう重大な問題は、単に上記装置に限定さ
れるものではない。

さらに、看護婦は、注射しながら、保持装置の抵抗に耐
え得る力を加えなければならず、このため、′注射時に
ぶれ（診療上タブ−とされている）易くなり、保持装置
がついていると注射器使用時に非常に邪魔である。

簡単な操作で、第２室から第１室に、液体を速かに流入
させたい場合は、粉剤室の体積をかなり大きくしなけれ
ばならず、小容量の粉剤室をよしとする寸法およびコス
ト上の要件に反することになる。

上記の従来装置をいかように使用しても、その有用性を
限定する欠点を免れ得ない。

、他の従来装置としては、フランス国特許第１５７４８
３０号の明細書に記載されているものがある。これも同
様に、注射器は、内ピストンが分割された２つの室で構
成されており、内ピストンには、一方向吐出し弁、およ
び注射器本体の内仕切りに沿って配設され、室内の液体
に圧力がかかる際に、内ピストンを保持する保持装置が
設けられている。

内ピストンは、これらの保持装置によって、最初固定さ
れているため、２室間に差圧が発生し、一方向吐出し弁
を開く。

液体が、後部室から前部室に向って流れるため、前部室
の圧力が増大する。保持装置が、内ピストンを定置保持
し得る強度を有しいる場合、差圧は作業開始時に粉射を
収容して、混合室の役目をする前室内の圧縮ガスが占め
る体積の低減に比例して、次第に減少する。

差圧が漸減すると、一方向吐出し弁が正常１こ開かなく
なり、その結果、第２ピストンスラムにかける圧力を増
加しても、流量が減少する。

正常な流量を得るには、外ピストンにかける圧力をかな
り増加しなければならないが、この圧力は、保持手段が
内ピストン保持位置に移動する際に、内ピストンに直か
に伝わるため、外ピストンにかなりの圧力がかかっても
、内ピストンを確実に定置保持できる強度を、保持手段
に持たせる必要がある。保持手段が早期にたわむと、装
置が閉塞状態になり、薬剤を完全に混合できない。

上記装置の一実施例によると、保持手段は、注射器本体
の内仕切りの全長にわたって走行する、少くとも１本の
リム又は溝で構成されているが、これを形成するのは困
難であり、しかもコスト高になる。さらに、内ピストン
を、正確に予設置しておかなければならないため、装置
を種々の物質および容量に適合させにくく、そのため、
広範用途に適した標準型注射器として使用できなし１゜
上記装置の他の欠点は、充てん時に、前方の粉剤室を脱
気する必要があり、そのため、粉剤の一部がガスと共に
、流出する危険性がある。

さらに、早期閉塞の危険性が高く、粉剤と液体とを完全
に混合させにくい。混合させるには、外ピストンステム
を押すことにより、内ピストンを直かに押圧し、内ピス
トンの軸方向の移動を防止するリムあるいは溝で構成さ
れる保持手段と接触させる。

後室内の液体の一部が、一方向弁を通って、前方の含粉
剤室に流入すると、体積の減少により、室内のガスが圧
縮される。外ピストンの圧力を解放すると、一方向吐出
し弁が再び閉じ、前室内の圧縮ガスは、内ピストンに反
発しながら、膨張しようとする。

その結果、ピストンが保持手段から離れ、一方向吐出し
弁の開口部の前部に位置する２室間の圧力に差が出る。

外ピストンにさらに圧力をかけると、内ビストンは軸方
向に移動し、保持手段と接触して、注射器本体と一体に
なる。そのため、従来装置では、前室の体積を所望に縮
少できず、反対に、効果的に機能させるには、前室の体
積を外室より大きくして、ｌサイクルで確実に混合でき
るようにしなければならない。

事実上、前室の体積は、注射器本体の第１および第２室
に当初収容されている成分の総体積に匹敵するほど大き
い場合もある。前室（混合室）の体積により、保持手段
の正確な位置が、決定される。

要約すると、上記装置は、注射器本体の内隅壁に沿って
配設されるリムまたは溝の形成が、困難かつコスト高で
あり、リムまたは溝から成る保持手段があるため、注入
が不安定になり、保持手段を正確に予備設置する必要性
から、充てんが困難であ・るとともに、種々の物質およ
び体積に対する適応性が限定され、また、前室の体積を
大きくする必要性から、保管性が悪く、注射器をうまく
操作できなくなるという欠点を有している。

多数の保持手段が、離間配置されていると、上記の傾向
は、さらに顕著になる。

ある実施例によると、内ピストンには、内ピストンが前
室に向って軸方向に移動できないようにする力を維持す
ることにより、保持手段の代わりをする周辺薄板が設け
らている。この種の薄板は、上記保持手段の効果的代用
物としたい場合は、けん引力に対しである程度抵抗する
。

実際、保持手段の破壊点は、前室内の完全に非圧縮状態
の液体がかける圧力に依存しているため、特に差圧が小
さい場合は、保持手段に強度をもたせる必要がある。

一方向弁を開放状態に保つに充分な差圧を得るには、外
室にかかる圧力を増加する必要があるが、このため保持
ストリップが装置を、弛緩あるいは閉塞する危険性が大
きくなる。従って、最大限の保持力を確保するように、
保持ストリップを構成する必要があるが、その結果、注
射が不安定で、外ピストンに相当の圧力をかけなければ
ならず、しかもこの工程を数回繰返さなければ混合でき
ず、そのため、処理に手間どり、注射前の操作の数が増
す。

別の実施例は、小さい溝路、あるいは非常に薄い不透過
性の舌部、または縁部を備えているが、これらも、上記
欠点を克服していない。

溝路は、後室内の圧力が、前室より大きい場合しか機能
しない。効果を上げるには、注射を阻止する引張力をか
けなければならない。理論上、縁部は、注射中力張力が
かからないようにけん引するため、位置決めの問題を解
消できない。舌部あるいは縁部が薄いので、強力な保持
手段の要件に適合しない。

さらに、２室間に差圧を発生させるに充分な圧力を、ピ
ストンにかけると、この圧力は、１方向弁を開放するに
充分な強さを有しているため、薄い縁部が集束して、装
置を閉塞する。閉塞しないようにするには、外ピストン
をけん引することにより、部分的に真空状態にして、薄
縁部を元の位置に戻さなければならない。

これらの薄縁部があると、作業サイクルを数回繰り返さ
なければならない。また、内ピストンを非常に正確に位
置決めする必要がある。

これらの装置は、いずれも、矛盾する要件（例えば、２
室間の絶対不透過性を確保する一方で、低圧で吐出し弁
を開放し易くする。）を満たす必要がある一方向吐出し
弁を備える点が、共通する欠点を有している。

本発明は、注射中邪魔になる保持手段をなくして、密閉
した状態で、流体が第２室から第１室に迅速に流入でき
るようにするとともに、患者に、安定した状態で、皮下
注射できるようにする装置を提供することによって、従
来装置に伴う、上記その他の欠点を排除している。

このため、本発明によると、収ピストンに、吐出し弁が
通る中央開口部を設け、吐出し弁が開口部内で、保管あ
るいは密閉された第１位置と、流出あるいは注射する第
２位置との間を、軸方向に移動できるようにするととも
に、吐出し弁に、一方の室と対向する第一接触面と、他
室と対向する第２接触面とを持たせるようにした、二重
隔室形注射器が提供される。

吐出し弁は、流出位置にある場合に、２室間を連絡する
ことにより、液体が、液体または粉末物質を収容した室
に流入できるように配設された。

少くとも１本の流路、および吐出し弁を、保管位置に押
しやるように配設された、ばね手段を備えている。

本発明による予充てん二重隔室形注射器の主な特徴およ
び利点は、同様の符号で同様の要素を示している添付図
面を参照して行なう。本発明の実施例は詳細な説明がら
明らかとなろう。

第１図乃至第４図に示すように、本発明による予充てん
注射器は、首部（１１）と−共に、端部に周辺リム（１
２）、および後端に希って配設された、ハンドル突起層
縁部（１３）を備える、実質的に円筒形の注射器本体（
１ｏ）から成っている。

注射器本体は、その内部空胴を例えば、粉末物質（１７
）、および不活性膨張ガス（１８）を含有する第１室（
Ｉ６）と、液体物質（２ｏ）を含有する第２室（１９）
トに分割する、二方向吐出し弁（１５）を備える内ピス
トン（１４）を内蔵している。

本体（１０）の後端は、ブツシュボタン（２３）付ピス
トンスラム（２２）と結合されたビスＩ−ン（２１）で
閉塞されている。首部（１１）は、第１図に示す保管位
置と、第４図に示す注射位置との間を、両方向矢印（Ａ
）の方向に移動する丁字形内導管（２５）付ストッパ（
２４）で閉塞されている。

内ピストン（１４）は、好適には、２室（１６）　（１
９）間の不透過性を確保する周辺リムを有する、実質的
に円筒形のエラストマ本体（２６）で構成されている。

本体には、吐出し弁（１５）の形状と合致する空胴が設
けれらている。

吐出し弁（１５）は、第２室に面する一表面（Ｓｌ）を
有する円Ｆｊ、（２７）、幅広の基部に第１室に面する
外面（Ｓ２）を有する台形ブロック（２８）、および円
板（２７）とブロック（２８）とを確実に結合する同筒
部（２９）で構成されている。Ｌ字形導管（３０）は、
−側で第２室（１９）に開口するとともに、ピストン（
１４）の本体（２６）に設けられた円筒開口部の壁面に
対向している。内ピストン（１４）の本体（２６）の内
側空胴には、吐出し弁を第１図の位置に押しやるばね（
３１）が配設されている。

第２図は、ブツシュボタン（２３）を押して、ピストン
（２１）を矢印（Ｂ）方向に移動させることにより、２
室（１６）（１９）内の圧力を増すようにした、中間位
置を示している。

ピストンを定置保持する保持手段がないので、このよう
にすると、内ピストン（１４）は、下方に移動する（第
２図参照）。

室（１９）は、液体（２ｏ）で満たされているため、ピ
ストン（２１）でかけられた圧力は、内ピストン（１４
）に直かに伝わり、内ピストンは、ガス（１８）を圧縮
して、この圧力を室（１６）の内容物に伝える。

上記のように、吐出し弁（１５）は、例えば、内ピスト
ン上面の８０％に相当する表面（３１）上に１円板を備
えるとともに、内ピストン全下面の２０％を占めり表面
Ｓ２に下板を備える構造を有しているため、吐出し弁が
開くと、液体（２ｏ）は、導管（２９）の台形ブロック
（２８）とその円錐シートの間を通って、室（１６）に
流入して、粉剤（１７）と混合する。

吐出し液体（２０）が室（１６）に流入している間、開
放状態がしばらく持続しているため、吐出し弁は開いた
ままである。この間に、２室内の圧力は、室（１６）内
のガスが占める容積の減少に比例して増加し、ガスの非
圧縮状態に相当する最大値まで達する。

非圧縮状態に達してから、ボタン（２３）の圧力を開放
すると、ガス（１８）はその場にとどまり、吐出し弁（
１５）が閉じ、ピストン（１４）は、矢印（Ｃ）（第３
図参照）方向に上昇し、またピストン（２１）は、同様
に上昇する。

引続きピストン（２３）を押して、同じ操作を繰り返え
すど、残留している液体（２０）は、混合物（３２）お
よびガス（１８）が入っている前室（１６）に流入する
。

その容積に応じて、ピストン（１４）が再上昇して、ピ
ストン（２１）と接触するまでの１乃至数サイクル。

で混合させることができる。

混合が完了すると、注射器の内容物を注射できる状態に
なる。この時、注射器を逆さにして、ストッパ（２４）
を第４図に示す位置に押し戻すと、導管（２５）の半径
路オリフィスが開放される。そのため、注射器内のガス
が脱気され、混合物が注射される。

２．３回急速な押すと、約１０ｍΩの液体が、室（１９
）から、３乃至４　ｍ　Ｑ程度の初期容量を有するとと
もに、最終的に１３乃至１４ｒｎＱ程度の混合物を収容
する室（１６）に入り、室（１９）の容積は、ゼロにな
る。

保持手段がないため、２成分を急速に混合させて円滑に
注射できるようなる。混合中、第１室の容積を増加しつ
つ、第２室の容積を同時に減少できるため、少くとも、
２成分の総容積に等しい容積を有する保管用の混合室を
設ける必要がない。

従って、注射器の寸法をかなり小さくできるとともに、
保管し易くなる。注射器の前部を操作することなく、ボ
タン（２３）を押して離すという、１つの動作で済むた
め、気軽に使用できる。

いったん設置しておけば、内ピン、トンを再設置する必
要はない。第１室が満たされている場合は、脱気する必
要がなく、吐出し弁（１５）を押して脱気することによ
り、ピストンを引入れるだけでよい。

外ピストン（２１）を位置決めすると、室（１９）内の
液体の表面と接触するため、室（１９）の圧力は、必然
的に下がる。

保持手段が、内ピストンを定置ロックするだけの強度を
有している場合は、加圧して吐出し弁を開ける従来装置
とは異なり、本発明装置では、内ピストンが自由に滑動
するため、軽い圧力をかけても、装置に何ら支障をきた
さない。

ばね（３１）の押力は、この様な加圧で吐出し弁（１５
）を開放できないように校正されているが、内ピストン
（１４）のわずかの軸移動で補償されて、ガス（１８）
の圧力を若干高めようとする。

第５図乃至第９図は、第１図乃至第４図に示す注射器の
第２実施例である。

注射器は、本体（１０）、本体（１０）を２室（１６）
　（１９）に分割する吐出し弁（１５）を備える内ピス
トン（１４）、ピストンステム（２２）を備える第２ピ
ストン（２１）、ボタン（２３）および本体（１０）の
首部（１１）に嵌入されたストッパ（２１）から成って
いる。

内ピストン（１４）は、吐出し弁（１５）が配設された
中央開口部（４１）を備える、実質的に円筒形の本体（
４０）で構成されている。吐出し弁は円筒端部（４３）
と一体を成す、台形上部（４２）を備えており１円筒端
部（４３）の周辺は、内ピストン本体（４０）のカップ
形中央部（４５）の上縁を包囲するリム（４４）と接触
している。

カップ形中央部（４５）は、吐出し弁（１５）を、第５
図に示す位置に押すばね（４６）を備えている。軸導管
（４７）は、カップ形部（４５）の側壁と平行をなす本
体部内に配設されている。

吐出し弁（１５）の上面には、ピストン（２１）の基部
に設けられた開口部（４９）と、相補形状をなす、突起
（４８）が設けられているが、これらは、内ピストン（
１４）とピストン（２１）とを結合できるように構成さ
れている。

第５図は、保管位置、すなわち第１室が、ガス（１８）
の下側に、粉剤あるいは液体を含有し、第２室（１９）
が液体（２０）を含有している位置を示している。ピス
トン（２１）には圧力がかけられておらず、吐出し弁（
１５）は、ばね（４６）に押されて閉じている。

第６図は、注射器の中間位置を示している。

ボタン（２３）は、矢印（Ｄ）の方向に押されており、
内ピストンが、ストッパに保持されず、若干移動してか
ら、吐出し弁（１５）を開放することにより、液体（２
０）が、台形部（４２）と、内ピストン円筒本体（４０
）に配設された、円錐シートとの間を通り、導管（４７
）を通過できるようにする。ばね（４６）は圧縮されて
いる。

リム（４４）は、カット形部（４５）と吐出し弁（１５
）の円筒端部（４３）との間を不透過状態にしている。

このため表面（Ｓ２）は、吐出し弁（１５）の台形部と
端部を分離する肩部の環状面で示され、一方、表面（Ｓ
ｌ）は、吐出し弁（１５）の′液体（２０）との接触面
で示されている。

第１実施例と同様に、液体（２０）の一部は、最初の操
作で、第１室に流入して、第１室内の生成物と混合され
る。ボタン（２３）を押すと、内ピストン（１４）と上
ピストン（２１）とは、第７図の矢印（Ｆ）方向に再上
昇する。ボタンを２，３回続けて押すと、内ピストン（
１４）は、ピストン（１９）と結合する。混合室から脱
気してストッパ（２４）が開くと、混合物を皮下注射で
きる。

上記実施例は、事実上同様に機能する。外ピストンステ
ムを押すと、圧力は、パスカルの法則に従って、後室の
液体に均一に伝わり、内ピストンの上面に直かに伝わる
。内ピストンが上記のように構成されているため、外ピ
ストンの気力は、吐出し弁の上接触面の８０％（内ピス
トン全表面の約２０％に相当する表面（Ｓｌｌ）、およ
び内ピストン残余突出リムの約２０％に分散される。

内ピストンが、吐出し弁本体の壁部にかける摩擦抵抗は
、非常に小さいため、内ピストンは、最初のサイクルで
、前室方向に前進しようとする。

従って、後室内の圧力は、前室内容物に直かに伝わり、
前室内の液体あるいは粉末物質上のガスを圧縮する。

吐出し弁が上記のように構成されているため、この圧力
は、ピストン表面の約８０％、および吐出し弁下板の約
２０％（表面（５２１））に分散される。

吐出し弁の閉止中は、内ピストンは、前進し続け、前室
内のガスにかかる圧力に比例して装置全体の圧力を増加
する。

しかし、予定圧力に対して吐出し弁に作用するばねがた
わみ、吐出し弁の上板と内ピストンとの間に「相対的偏
平作用」が発生するため、内ピストンの移動は、非常に
わずか（例えば数ミリ程度）である。

この偏平作用により、吐出し弁および吐出し路は開く。

吐出し弁が開くと、内ピストンは、外ピストンにかかる
圧力に左右されず、注射器の内側で、安定状態になる。

吐出し弁は、装置に圧力がかけられている限り、特に圧
力が増加する限り、開放状態に保つ。

液体は、前室内のガスが非圧縮状態に達するまで、吐出
し路を流通し続ける。この時、吐出し弁は開いたままで
あるが、液体の交換は行囚われない。この状態が達成さ
れ、ピストンステムにかかる圧力を解放すると、ばねが
伸展し、吐出し弁に作用して閉じる。

されたストッパ手段（５６）で閉じられている。

第１０図に示す位置では、ストッパ（５５）は、ストッ
パ（５７）の中央開口部列基部に設けられた相補ねじ（
６１）と協働し、開口部の底部に捩入して、カプセル（
５９）と一体を成すことにより、台形下部（６２）を、
ストッパ（５７）の中央開口部の上端を構成する円錐シ
ート（６３）と接触させるねじ（６０）を有している。

カプセル（５９）の針保持先端（６５）の中央で終結す
る導管（６４）は、台形下部（６２）の周辺部に沿って
延びている。

内ピストン（１４）は、吐出し弁（］５）およびばね（
６７）を位置決めできるように配設された中央開口部を
備え、かつ好適にはエクス１−マで形成された、実質的
に円筒形の本体（６６）で構成されている。

吐出し弁（１５）は、実質的に、第１図乃至第４図に示
すものと等価であり、円板（６８）、台形素子（６９）
、および円板（６８）と台形素子（６９）を結合する円
筒部（７０）で構成されている。内導管（７１）は、吐
出し弁（１５）の開放時に、液体（５５）が室（５１）
に流入できるようにする。

第１０図は、吐出し弁（］５）とストッパ手段（５６）
が閉じた保管位置を示している。本実施例装置は、外ピ
ストンを備える上記実施例に温−の機能をする。

例えば、カプセル（５８）の突起（７３）で装置を保持
しながら、指でアンプル基部を押すなどして、アンプル
基部（７２）に圧力をかけると、アンプル（５ｏ）は、
カプセル（５９）およびストッパ（５７）に突入する。

このようにいると、室（５’１）（５２）内の圧力が増
加し、吐出し弁（１５）が開き、液体（５５）は、矢印
（Ｇ）一方向に流れる。

液体（５５）が全て混合室に移行すると、内ピストン（
１４）は、ストッパ手段（５６）と結合される。

これを達成するため、内ピストン（１４）本体（６６）
は、ストッパ（５７）の内端に沿って配設された。前方
突起（７５）と係合するように構成された環状縁部（７
４）を備えている。

第１１図は、内ピストンが最終位置に移行する過程にあ
る中間位置を示している。

第１２図に示すように、アンプル（５０）に対してカプ
セル（５９）を回すことにより、ストッパ（５８）をゆ
るめると、台形下部（６２）と円錐シート（６３）との
間に、吐出し弁（１５）に配設された導湯（７１）と連
絡する通路ができる。アンプル基部（７２）を単に押す
だけで、室（５１）内の混合が容易でしかも、わずかの
部品しか必要としないため、特に有益である。

そのため、廉価であり、かつ組立および充てんを完全に
自動化できる。

第１０図乃至第１２図に示す実施例のストッパ手段につ
いては、特に第１３図乃至第１５図に示すように、種々
の形状にできる。

第１３図および第１４図のストッパ手段は、大径基部（
８１）がカプセル（８２）に擬人されているストッパ（
８０）で構成されている。ストッパ（８０）には、針保
先端（８７）の中央導管（８６）と連絡する軸溝（８５
）を備える側壁を有するストッパ手段（８４）と係合す
る中央開口部（８３）が設けられている。

ストッパ（８４）の上端は、台形をしており、ストッパ
（８０）の中央開口部（８３）の上端を構成する円錐シ
ートと協働することにより、アンプルの非過性を確保し
て、液体が、下室から軸溝（８５）から漏れないように
する。

第１４図に示すように、カプセル（８２）をストッパ（
８０）から外すと、ストッパ手段（８４）の台形下部は
下降して、混合物を矢印（Ｈ）方向に放出できるように
する。

第１５図および第１６図は、ストッパ（９０）から成る
別の変形例を示している。このストッパのテーパ付基部
は、ストッパ（９０）の中央開口部に位置するストッパ
（９２）の基部（９１）から取り外しできるように、ね
じ止されている。

ストッパ（９２）の基部（９１）は、ブロック（８３）
と一体を成し、カプセル（９４）および針保持先端（９
５）と共に、ユニットを形成している。ストッパ（９２
）は、第１５図の保管位置で、ストッパ（９０）の中央
開口部の上部を構成する、円錐シートの壁部と接触する
周囲面を有する台形上部（９６）で構成されている。

上記と同様に、ストッパ（９０）に対してストッパ（９
２）を移動させると、ブロック（８３）と針ホルダ（９
５）とを結合する中央導管（９７）に向かって、混合物
が流出するに充分な通路があく。

第１図乃至第１２図に示す実施例では、中央ピストンの
吐出し弁（１５）には、ピストン本体の内空用に装着さ
れた、分離素子であるばねが設けられている。

第１７図乃至第２２図の実施例は、ばねの好適代替構成
を示している。

第１７図および第１８図は、吐出し弁（１５）およびピ
ストン本体（２６）と一体を成す、ばね（１００）を備
える内ピストン（１４）の第１実施例である。

ばね（１，００）は、環状を成し、その軸回り部分は。

アコーデオン様の折りたたみ式になっており、矢印（Ｉ
）方向に伸縮する可とう性のエラストマーで形成されて
いる。

吐出し弁（１５）は、液体室と接触する上部（１０１）
を備えており、上部（１０１）に隣接する拡大縁部（１
０２）で、ばね（１００）と結合できるようになってい
る。小径部の円筒端部（１０３）は、上部と、圧縮ガス
下の粉剤室に面する下方台形素子（１０５）とを結合し
ている。

第１７図に示す位置では、軸導管（１０７）と連絡する
半径路（１０６）は、吐出し弁（１０５）の台形素子（
１０５）が置かれた、円錐シート（１０９）の壁に沿っ
て配設された環状リム（１０８）によって、閉塞されて
いる。

吐出し弁（１５）の円筒端部（１０３）の肩部（１１１
）と接触する先細環状リム（１１０）は、円錐シート（
１０３）の壁づたいに上昇する液体の流れを阻止するこ
とによって、中央空胴（１１２）の不透過性を確保する
。

第１８図に示すように、ピストン上面およびピストン（
１４）に隣接する環状面に圧力かががると、ばね（ｉｏ
ｏ）は、不透過性リム（１１０）と同様に、平たくなり
、吐出し弁（１５）の台形部（１０５）および円錐シー
ト（１０９）を、軸方向に移動させる。

その結果、半径路（１０６）のオリフィスが、解放され
、液体は、上記要領で、導管を通って、第２室から第１
室に流れる。

第１８図および第２０図は、内ピストン（１４）とその
吐出し弁（１５）との第２実施例を示している。

本実施例は、吐出し弁（１５）は、円筒部（１２２）に
よって、台形先端（１２１）に結合された上板（１２０
）で構成されている。吐出し弁（１５）は、好適には、
ピストン（１４）のエラストマ一本体より剛性の材料で
形成されており、不透過性継手（１２３）は、カバー（
１２０）の周辺溝に配設されている。

第２１図および第２２図の実施例は、ばね（１：３１）
が、ピストン（１４）本体の空胴（１３２）に配設され
た螺旋状の金属ばねで構成されて点で、第１９図および
第２０図の実施例と異なる。

その他の素子、すなわち吐出し弁（１５）の上板、台形
先端（１２１）、円筒結合部（１２２）、および不透過
性継手（１２３）は、第１９図および第２０図の相当素
子と等価である。

上記実施例は、保持手段を要しないが、第２３図乃至第
２６図に示す注射器は、頑丈な保持手段を宥する内ピス
トンを備えている。しかし、この保持手段は、注射中の
妨げにはならない。本実施例では、注射器本体（１０）
は、膨張ガス（１４４）の下方に設けられた、液体（１
４３）を保有する第１室（１４１）、および好適には、
粉剤（１４５）を保有する第２室（１４２）に分割され
ている。

内ピストン（１４）は、ピストン本体に設けられた中央
開口部内で軸方向に移動する吐出し弁（１５）を備えて
い−る。注射器本体の一端は、外ピストン（２２）で閉
塞され、他端は注射器本体内側に配設されたストッパ（
１４８）、およびストッパ（１４８）の溝に捩スされた
ストッパ（１４９）で構成されたストッパ（１４７）で
閉塞されている。

ストッパ（１４８）の内側には、内ピストン（１４）の
基部に設けられた突起（１５３）　（１５４）および（
１５５）の相補形状を成す開口部（１５０）　（１５１
）および（１５３）が設けられている。

本実施例では、内ピストン（１４）は、その周辺に沿っ
て設けられた、注射器本体の平滑壁と接触する、弾性リ
ム形状の、頑丈な保持手段を備えている。

外ピストン（２２）を押すと、先ず粉剤（１４５）は、
圧縮できなくなるまで、急速に圧縮される。

次に、粉剤にかかる圧力は、内ピストンに伝えられてか
ら、圧縮ガスが入った室（１４１）の内容物に伝えられ
る。この間、吐出し弁（１５）は閉じたままである（第
２４図参照）。

ガス（１４４）が圧縮できない状態に達してから、ピス
トン（２２）を放すと、２室間に差圧が発生する。

圧縮ガスの圧力、および内ピストンを定置保持する、強
力な保持手段の存在により、吐出し弁が開き、液体（１
４３）の少なくとも一部が、逆圧なく室（−１４５）に
向って流入するため、急速かつ迅速に脱気できる。

ガスが再び膨張すると（第２５図参照）、吐出し弁は、
ばね（１４６）に押されて閉じ、次のサイクルを開始で
きる状態になる。

全液体（１４３）が、室に移行すると、内ピストン（１
４）は、突起（１５３）　（１５４）および（１５５，
）が、相補形開口部（１５０）　（１５１）および（１
５２）と係合する、注射器本体の基部まで押される。

カプセル（１５６）と一体を成す、ストッパ（１４９）
が回転すると、ストッパ（１４９）と（１４’８）との
間に流路があき、内ピストンとストッパとの結合時に、
吐出し弁（１５）が、開放位置に保持されるため、混合
物が流出する。

第２７図および第２８図に示す、アンプル型注射器は、
ストッパ（５６）と同様のストッパを備えた、第１０図
乃至第１２図のアンプルと等価のアンプル（５０）から
成っている。

内ピストン（１４）は、アンプルを、粉剤又は液体を保
有する第１室（１６１）と、液体および初期膨張ガスを
保有する第２室（１６２）に分割している。

装置は、実質的に上記実施例と同様に機能する。

アンプル基部を押すと、ガスが圧縮されるが、吐出し弁
（１５）は、閉じたままである。ガスが入っているため
、圧力を解放すると吐出し弁（１５）が開き、流体が流
入する（第２９図８参照）。

吐出し弁（１５）は、上カバー（１６４）および下カバ
ー（１６５）を形成する台形ブロック（１６３）で構成
されている。

下カバー（１６５）と接触する可どう性中央突出部（１
６６）、および上下カバー間に配設された肩部（１６８
）と坑触する環状突出部（１６７）は、吐出し弁を第２
７図および第２８図に示す停止位置に保持し、吐出し弁
の開放時に、第２９図に示すように圧壊される。

上記実施例と同様に、内ピストンは、注射時に保持手段
が邪魔にならない位置（第２８図参照）に移動する。

本実施例は、特に部品数が少ない点で有益である。

上記のとおり、本発明実施例を説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、種々の修正を加えること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は順次に、保管位置、２つの中間位置
および注射位置における、本発明の第１実施例としての
予洗てん二重隔室型注射器の縦断面図である。 第５図乃至第９図は、順次に、保管位置、３つの中間位
置、および注射位置における本発明の第２実施例として
の予洗てん二重隔室型注射器の縦断面図である。 第１０図乃第１２図は、順次に、保管位置、中間位置、
および注射位置における本発明の第３実施例としての予
洗てん二重隔室型アンプル注射器の縦断面図である。 第１３図および第１４図は、それぞれ、保管位置および
注射位置における、第１Ｏ図乃至第１２図のアンプル注
射器の開放端を閉塞するストッパ手段の実施例である。 第１５図および第１６図は、ストッパ手段の別の実施例
である。 第１７図および第１８図は、それぞれ、保管位置および
注射位置における本発明による予洗てん二重隔室型注射
器に内側に設けられた内ピストンおよび吐出し弁の特定
実施例である。 第１９図および第２０図は、内ピストンの別の実施例で
ある。 第２１図および第２２図は、それぞれ、保管および注射
位置にある吐出し弁を示す、第１９図および第２０図の
実施例の変形例である。 第２３図乃至第２６図は、それぞれ、保管位置、２つの
中間位置、および注射位置における本発明の予洗てん二
重隔室型注射器の第４実施例である。 第２７図および第２８図は、本発明による二重隔室型ア
ンプル注射器の変形例である。 第２９図は、注射位置における第２７図および第２８図
に示すアンプル注射器の内ピストンである。 （１０）注射器本体　　　　（１１）首部（１２）周辺
リム　　　　　（１３）縁部（１４）内ピストン　　　
　（１５）吐出し弁（１６）第１室　　　　　　（１７
）粉剤（１８）ガス　　　　　　　（１９）第２室（２
０）液体　　　　　　　（２１）ピストン（２２）ビス
１〜ンステム　　（２３）ブツシュボタン（２４）スト
ッパ　　　　　（２５）導管（２６）内ピストン本体　
　（２７）円板（２８）台形ブロック　　　（２９）円
筒部（３０）導管　　　　　　　（３１）ばね（３２）
混合物　　　　　　（４０）内ピストン本体（４１）中
央開口部　　　　（４２）台形上部（４３）円筒端部　
　　　　（４４）リム（４５）中央カップ部　　　（４
６）ばね（４７）導管　　　　　　　（４８）突起（４
９）開口部　　　　　　（５０）アンプル（５１）第１
室　　　　　　（５２）第２室（５３）粉剤あるいは液
体　（５４）不活性ガス（５５）液体　　　　　　　（
５６）　（５７）　（５８）ストッパ（５９）カプセル
　　　　　（６０）　（６１）ねじ（６２）台形下部　
　　　　（６３）円錐シート（６４）導管　　　　　　
　（６５）針保持先端（６６）内ピストン本体　　（６
７）ばね（６８）円板　　　　　　　（６９）台形素子
（７０）円筒部　　　　　　（７１）導管（７２）アン
プル基部　　　（７３）突起（７４）環状縁部　　　　
　（７５）突起（８０）ストッパ　　　　　（８１）大
径端部（８２）カプセル　　　　　（８３）開口部（８
４）ストッパ　　　　　（８５）溝（８６）導管　　　
　　　　（８７）針保持先端（９０）ストッパ　　　　
　（９１）基部（９２）ストッパ　　　　　（９３）ブ
ロック（９４）カプセル　　　　　（９５）針保持先端
（９６）台形上部　　　　　（９７）導管（１００）ば
ね　　　　　　　（１０１）上部（１０２）大径縁部　
　　　（１０３）円筒端部（１０５）台形下部　　　　
（１０６）半径路（１０７）導管　　　　　　（１０８
）環状リム（１０９）円錐シート　　　　（１１０）環
状リム（ｔｉｉ）肩部　　　　　　（１１２）空胴（１
２０）上板　　　　　　（１２１）台形先端（１２２）
円筒部　　　　　（１２３）継手（１４１）上室　　　
　　　（１４２）下室（１４３）液体　　　　　　（１
４４）ガス（１４５）粉剤　　　　　　　（１４６）ば
ね（１４７）ストッパ　　　　　（１４８）　（１４９
）ストッパ（１５０）　（１５１）　（１５２）開口部
（１５３）　（１５４）　（１５５）突起（１’５６）
カプセル　　　　（１５７）流路（１６１）上室　　　
　　　（１６２）下室（１６３）台形ブロック　　　（
１６４）上カバー（１６５）下カバー　　　　（１６６
）中央突出部（１６７）環状突出部　　　（１６Ｂ）肩
部ＦＩＧ、　３ ＦＩＧ、４　　　　　ＦＩＧ、５ ＦＩＧ、　６ ＦＩＧ、　９ ＦＩＧ、　／７ ＦＩＧ、　１６ ＦＩＧ、　１８ １２／ ＦＩＧ、　／９ ／２／ ＦＩＧ、　２１ ＦＩＧ、　２０ ＦＩＧ、　２２

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. （１）注射器本体を、それぞれ液体または粉末物質を保
   有する室と、前記液体または粉末物質と混合される液体
   物質を保有する室とに分割する、内ピストンおよび吐出
   し弁を有する注射器本体から成る二重隔室形注射器であ
   って、 前記内ピストンが、前記吐出し弁を配設した中央開口部
   を備え、前記吐出し弁が、前記開口部内で第１保管位置
   と、第２注射位置との間を軸方向に移動するとともに、
   一方の室に面する第１接触面と、他方の室に面する第２
   接触面を有し、前記２室間に流体を伝達できるようにす
   ることによって、前記吐出、し弁が注射位置にある場合
   に、１室内の液体が、前記液体あるいは粉末物質を保有
   する室に流入できるようにする少くとも１本の流路、お
   よび前記吐出し弁を保管位置に押しやるばね手段を備え
   ることを特徴とする注射器。
2. （２）一方の室内の選択された液体、および他室内の選
   択された液体あるいは粉末物質を変更し得ることを特徴
   とする特許請求の範囲第（１）項に記載の注射器。
3. （３）前記注射器本体が、妨げになる突起がない平滑な
   内面を有することにより、前記内ピストンが、本体内を
   、自由に軸方向に移動できるようにしたことを特徴とす
   る特許請求の範囲第（２）項に記載の注射器。
4. （４）液体あるいは粉末物質を保有する室に搬送される
   液体物質保有室に面する、前記吐出し弁の第１の接触面
   が、前記他室に面する第２接触面より高いことを特徴と
   する特許請求の範囲第（４）項に記載の注射器。
5. （５）前記吐出し弁が、保管位置にある場合に、前記内
   ピストン本体の円錐シートと接触し、一方、注射位置に
   ある場合に、前記ピストンと前記シートとの間に流路を
   あける少くとも１個の台形素子を備えることを特徴とす
   る特許請求の範囲第（４）項に記載の注射器。
6. （６）前記吐出し弁の台形素子が、前記第２接触面を有
   するとともに、中間素子によって、前記第１接触面を構
   成するカバーに結合されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第（５）項に記載の注射器。
7. （７）前記一方の室が、前記２室内に最初納められてい
   た物質の混合時に圧縮されるガスを保有していることを
   特徴とする特許請求の範囲第（２）項に記載の注射器。
8. （８）前記移送液体を保有する室が、前記内ピストンと
   、前記注射器本体の一端を閉塞する外ピストンとの間に
   設けられており、前記液体あるいは粉末物質、および圧
   縮ガスを保有する室が、前記注射器本体の他端を閉塞す
   るストッパと前記内ピストンとの間に設けられているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第（７）項に記載の注射
   器。
9. （９）前記移送液体と圧縮ガスとを保有する室が、前記
   注射器本体の一端を閉塞するストッパと、前記内ピスト
   ンとの間に設けられており、前記液体−または粉末物質
   を保有する室が、前記内ピストンと、前記注射器本体の
   他端を閉塞する外ピストンとの間に設けられていること
   を特徴とする特許請求の範囲第（７）項に記載の注射器
   。
10. （１０）一端が開き、他端が閉じた、アンプルから成る
    ことを特徴とする特許請求の範囲第（２）項に記載の注
    射器。
11. （１１）前記移送液体を保有する室が、アンプル開放端
    を閉塞するストッパと、内ピストンとの間に設けられて
    おり、前記液体または粉末物質、および圧縮ガスを保有
    する室が、アンプル閉止端と、内ピストンとの間に設け
    られていることを特徴とする特許請求の範囲の第（１０
    ）項に記載の注射器。
12. （１２）前記移送液体と圧縮ガスとを保有する室が、前
    記アンプル閉止端と、前記内ピストンとの間に設けられ
    ており、前記液体または粉末物質を保有する室が前記ア
    ンプル開放端を閉塞するストッパと内ピストンとの間に
    設けられていることを特徴とする特許請求の範囲第（１
    ０）項に記載の注射器。
13. （１３）前記内ピストンが、前記注射器本体のストッパ
    に作動自在に連結できる手段を備えることを特徴とする
    特許請求の範囲第（１０）項に記載の注射器。
14. （１４）前記ばね手段が、前記内ピストン本体の開口部
    に設けられた、少くとも１個のばねで構成されることを
    特徴とする特許請求の範囲第（２）項に記載の注射器。
15. （１５）前記ばね手段が、前記内ピストン本体と一体を
    成すと共に、前記ビス１〜ン本体の対向する２部分を結
    合する、少くとも１個の弾性素子で構成されることを特
    徴とする特許請求の範囲第（２）項に記載の注射器。
16. （１６）前記ストッパが、前記内ピストンと協働して前
    記吐出し弁を注射位置にロックするような配設された連
    結手段から成ることを特徴とする特許請求の範囲第（２
    ）項に記載の注射器。