JPS5915313Y2

JPS5915313Y2 - 構造物に使用するパラペット笠木

Info

Publication number: JPS5915313Y2
Application number: JP4861979U
Authority: JP
Inventors: 英一澤
Original assignee: 株式会社ナカ技術研究所
Priority date: 1979-04-12
Filing date: 1979-04-12
Publication date: 1984-05-07
Also published as: JPS55149033U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は建物の屋上、橋梁、吹抜は廊下、プラット・
フオーム等の構造物に使用するパラペット笠木に関する
。

従来、例えば、建物の屋上に形成されたパラペットに取
り付けられるパラペット笠木はチャンネル形パラペット
笠木本体と、予めそのパラペットに埋め込められたアン
カ・ボルトに固定されるアンカ・プレートとよりなり、
その笠木本体をアンカ・プレートにねし止めして、パラ
ペットに取り付けてきている。

従って、その種のパラペット笠木はパラペットに取り付
けるに厄介であり、また、パラペットに対するパラペッ
ト笠木本体の取付は高さを調節可能にすることを考慮さ
れてきていない。

この考案の目的は、パラペットに取り付けられたアンカ
・プレートにパラペット笠木本体を簡単、かつ、強固に
固定可能にし、殊に、ねじ、ボルドーナツト手段等を用
いることなしに、そのパラペット笠木本体をアンカ・プ
レートに簡単、かつ、強固に固定し、さらに、パラペッ
トに対するパラペット笠木本体の取付は高さを調節可能
にする構造物に使用するパラペット笠木の提供にある。

そのために、この考案の構造物に使用するパラペット笠
木は、構造物のパラペットに取り付けられるように、リ
ップを備えたチャンネル形パラペット笠木本体と、その
パラペットを跨ぐようにして、そのパラペットのアンカ
・ボルトに固定され、かつ、その笠木本体のリップにス
ナップ的に噛合するアンカ・プレート、そのパラペット
に対するそのアンカ・プレートの取付は高さを調整する
調節ねし、そのアンカ・プレート上に配置され、かつ、
圧潰制限されたフレキシブル・スペーサ、およびその笠
木本体を受けるように、そのフレキシブル・スペーサに
取り付けられた受は板よりなる取付は具とより構成して
いる。

以下、この考案に係る構造物に使用するパラペット笠木
の望ましい具体例について、図面を参照して説明する。

第１図乃至第３図は建物の屋上４０に設けられたパラペ
ット４１に使用されたこの考案の構造物に使用するパラ
ペット笠木の具体例１０を示している。

そのパラペット笠木１０は屋上４０のパラペット４１に
配置されたチャンネル形パラペット笠木本体１１と、そ
のパラペット笠木本体１１をパラペット４１に固定する
ために、そのパラペット４１上に適宜の間隔で配置され
た複数の取付は具１２とより構成されている。

パラペット笠木本体１１は第２および３図から理解され
るように、鋼板を曲げ加工してなるもので、ウェブ１３
およびそのウェブ１３の両側縁に一体的に折り曲げられ
たリップ付きフランジ１４．１５より横断面チャンネル
形に構成されている。

特に、外側のフランジ１４は内側のフランジ１５よりも
長く形威され、パラペット笠木本体１１がパラペット４
１に取り付けられるとき、ウェブ１３が屋上の内側に傾
斜されるようにしている。

また、リップ１６．１７は内側に向かって水平に突出す
るように、フランジ縁に一体的に折り曲げて形威されて
いる。

取付は具１２はパラペット４１を跨ぐようにして、パラ
ペット４１のアンカ・ボルト４２に固定され、かつ、パ
ラペット笠木本体１１をスナップ的に取り付けるアンカ
・プレート１８と、パラペット４１に対するアンカ・プ
レート１８の取付は高さを調整する一対の調節ねし１９
．２０と、そのアンカ・プレート１８上に配置されるフ
レキシブル・スペーサ２１と、パラペット笠木本体１１
を受けるように、そのフレキシブル・スペーサ２１に取
り付けられた受は板２２とを含んでいる。

アンカ・プレート１８は下面２４に折り曲げられたフラ
ンジ２５．２６を両端に備え、また、アンカ・ボルト４
２のための長孔２７を中央部分に備えている。

さらに、アンカ・プレート１８はその長孔２７の両側に
おいて、調節ねし１９．２０のためのねし孔２８．２９
を形威している。

また、アンカ・プレート１８は両側縁の中央部分に複数
の切欠きマーク３０，３１．３２を適宜の間隔で形成し
、アンカ・ボルト４２に対する取付は位置を調整可能に
している。

調節ねし１９．２０はアンカ・プレート１８のねし孔２
８．２９に螺合され、パラペット４１に対するアンカ・
プレート１８の取付は高さを調整可能にしている。

殊に、調節ねし１９．２０は頭部側をアンカ・プレート
１８の上面２３に伸長するようにしてアンカ・プレート
１８のねし孔２８．２９に螺合され、フレキシブル・ス
ペーサ２１のためのストッパ機能をその頭部側に付与し
ている。

フレキシブル・スペーサ２１は第２および３図に示すよ
うに、板状ばね材を折り曲げてなるもので、取付は部３
３と、その取付は部３３の両端に一体的に形威された一
対の脚部３４．３５と、それら脚部３４、３５に一体
的に形成された一対の足部３６．３７とよりなり、それ
ら足部３６．３７にスリ割り３８．３９を形威し、アン
カ・プレート１８の調節ねし１９．２０の頭部側に嵌合
するようにしている。

従って、そのフレキシブル・スペーサ２１がスリ割り３
８、３９を調節ねし１９．２０の頭部側に嵌合するよ
うにして、アンカ・プレート１８上に載置されるので、
下方に押す荷重によるフレキシブル・スペーサ２１の圧
潰量は制限される。

また、外側の脚部３４は内側の脚部３５よりも長く形成
され、パラペット笠木本体１１がアンカ・プレート１８
に取り付けられるとき、ウェブ１３の傾斜に取付は部３
３を合わせる。

受は板２２はフレキシブル・スペーサ２１の取付は部３
３にねし止めされ、パラペット笠木本体１１がアンカ・
プレート１８に取り付けられるとき、ウェブ１３を受け
るようにしている。

次に、そのように構成されたパラペット笠木１０の取付
けについて、述べるに、先ず、予め適宜の間隔でパラペ
ット４１に埋め込められたアンカ・ボルト４２に長孔２
７を嵌合し、パラペット４１を跨ぐまくにして、パラペ
ット４１上にアンカ・ブレート１８を配置する。

次いで、一対の調節ねし１９．２０によって、パラペッ
ト４１に対するアンカ・プレート１８の取付は高さを調
整すると共に、アンカ・プレート１８間の位置を調整し
、ナラｔ−４３，４４によって、アンカ・プレート１８
をアンカ・ボルト４２に固定する。

引き続いて、その調節ねし１９．２０の頭部側に足部３
６．３７のスリ割り３８．３９を嵌合するようにして、
フレキシブル・スペーサ２１をアンカ・プレート１８上
に配置する。

勿論、そのフレキシブル・スペーサ２１には、受は阪２
２が取付は部３３に予めねし止めされている。

そのようにして、複数の取付は具１２がパラペット４１
上に適宜の間隔で取り付けられたならば、それら取付は
具１２間、すなわち、受は板２２間にパラペット笠木本
体１１を渡し、次いで、フレキシブル・スペーサ２１に
抗してパラペット笠木本体１１を上方から押し付け、リ
ップ１６．１７をフランジ２５．２６にスナップ的に噛
合し、パラペット笠木本体１１を取付は具１２に固定す
る。

従って、パラペット笠木１０は、パラペット４１への取
付けを簡単にし、しかもパラペット４１に強固に固定さ
れる。

第４図はこの考案のパラペット笠木に使用する変形され
た取付は具５０を示すもので、その取付は具５０は２本
のアンカ・ボルト４２．４２がパラペット４１に予め埋
め込められている場合に適するように構成されている。

取付は具５０は、パラペット４１を跨ぐようにして、パ
ラペット４１のアンカ・ボルト４２．４２に固定され、
かつ、パラペット笠木本体１１をスナップ的に取り付け
るアンカ・プレート５１と、パラペット４１に対するア
ンカ・プレート５１の取付は高さを調整する調節ねじ１
９と、そのアンカ・プレート５１上に配置されるフレキ
シブル・スペーサ５２と、パラペット笠木本体１１を受
けるように、そのフレキシブル・スペーサ５２に取り付
けられた受は板２２とにより構成されている。

アンカ・ブレート５１は、アンカ・ブレート１８におい
て、長孔２７を２個になし、調節ねじのためのねし孔を
１個にしている。

すなわち、アンカ・プレート５１は調節ねじ１９のため
のねじ孔２８を備えている。

フレキシブル・スペーサ５２は、フレキシブル・スペー
サ２１と同様にして、取付は部３３と、その取付は部３
３の両端に一体的に形成された一対の脚部３４．３５と
、それら脚部３４．３５に一体的に形成された一対の足
部３６．３７とよりなり、それら足部３６、３７に形
成されたスリ割り５３．５４をフレキシブル・スペーサ
２１のスリ割り３８．３９よりも大きくし、アンカ・ポ
ル）４２．４２のナツト４３に嵌合可能にしている。

また、この取付は具５０は前述の取付は具１２の構成要
素に対応する他の変形されなかった構成要素について、
同符号を付してそれらの説明を省いている。

第５図はこの考案のパラペット笠木に使用する変形され
た取付は具６０を示すもので、その取付は具６０は第４
図に示す取付は具５０をさらに変形したものである。

取付は具６０は前述の取付は具５０におけるアンカ・プ
レートを変形したもので、パラペット４１を跨ぐように
して、パラペット４１のアンカ・ボルト４２．４２に固
定され、かつ、パラペット笠木本体１１をスナップ的に
取り付けるアンカ・プレート６１と、パラペット４１に
対するアンカ・ブレート６１の取付は高さを調整する調
節ねじ１９と、そのアンカ・プレート６１上に配置され
るフレキシブル・スペーサ５２と、パラペット笠木本体
１１を受けるように、そのフレキシブル・スペーサ５２
に取り付けられた受は板２２とにより構成されている。

そのアンカ・ブレート６１はアンカ・ブレート５１にお
いて、さらに切込み６２．６３を付加され、それらの切
込み６２．６３は、フレキシブル・スペーサ５２がアン
カ・プレート６１上から外れることを阻止する。

この取付は具６０についてもまた、取付は具５０の構成
要素に対応する他の変形されなかった構成要素について
、同符号を付して、それらの説明を省いている。

第６図はこの考案のパラペット笠木に使用する変形され
た取付は具７０を示すもので、その取付は具７０は第４
図に示す取付は具５０に抜止めキャップ７１．７２を付
加したものである。

この取付は具７０はアンカ・ボルト４２．４２に螺合さ
れる抜止めキャップ７１．７２を備え、フレキシブル・
スペーサ５２がアンカ・プレート５１上から外れること
を阻止するように構成されている。

この取付は具７０もまた、取付は具５０の構成要素に対
応する他の変形されなかった構成要素について、同符号
を付して、それらの説明を省いている。

如上のこの考案によれば、パラペット笠木本体がリップ
を備えた横断面チャンネル形に形成され、また、取付は
具がアンカ・プレートと、パラペットに対するアンカ・
プレートの取付は高さを調整可能にする調節ねじと、フ
レキシブル・スペーサと、受は板とより構成されるので
、パラペットに対するパラペット笠木本体の取付は高さ
が調整可能になり、また、リップをアンカ・プレートに
スナップ的に噛合することによって、パラペット笠木本
体がアンカ・プレートに簡単に取り付けられ、しかも、
強固に固定される。

すなわち、パラペット笠木の取付は作業が簡単になり、
また、パラペット笠木が構造物のパラペットに強固に固
定される。

【図面の簡単な説明】

第１図は建物の屋上において、この考案の構造物に使用
するパラペット笠木の部分斜視図、第２図は第１図に示
すパラペット笠木の分解斜視図、第３図は第１図に示す
パラペット笠木の横断面図、および、第４ないし６図は
、この考案の構造物に使用するパラペット笠木のための
変形された取付は具の斜視図である。１０・・・・・・構造物に使用するパラペット笠木、１
１・・・・・・リップを備えたチャンネル形パラペット
笠木本体、１２，５０，６０．７０・・・・・・取付は
具、１３・・・・・・ウェブ、１４．１５・・・・・・
フランジ、１６．１７・・・・・・リップ、１８・・・
・・・アンカ・プレート、１９，２０・・・・・・調節
ねじ、２１・・・・・・フレキシブル・スペーサ、２２
・・・・・・受は板、２５．２６・・・・・・フランジ
、２７・・・・・・長孔、３３・・・・・・取付は部、
３４．３５・・・・・・脚部、３６．３７・・・・・・
足部、３８．３９・・・・・・スリ割り、４０・・・・
・・建物の屋上、４１・・・・・・パラペット、４２・
・・・・・アンカ・ボルト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】構造物のパラペットに取り付けられるように、リップを
備えたチャンネル形パラペット笠木本体と、そのパラペットを跨ぐようにして、そのパラペットのア
ンカ・ボルトに固定され、かつ、その笠木本体のリップ
にスナップ的に噛合するアンカ・プレート、そのパラペ
ットに対するアンカ・プレートトの取付は高さを調整す
る調整ねし、そのアンカ・プレート上に配置され、かつ
、圧潰制限されたフレキシブル・スペーサ、およびその
笠木本体を受けるように、そのフレキシブル・スペーサ
に取り付けられた受は板よりなる取付は具とを含む構造物に使用するパラペット笠木。