JPS59146916A - サイアロン粉末の製造方法 - Google Patents
サイアロン粉末の製造方法Info
- Publication number
- JPS59146916A JPS59146916A JP58017467A JP1746783A JPS59146916A JP S59146916 A JPS59146916 A JP S59146916A JP 58017467 A JP58017467 A JP 58017467A JP 1746783 A JP1746783 A JP 1746783A JP S59146916 A JPS59146916 A JP S59146916A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sialon
- ammonia
- aluminum
- silicon
- oxygen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、微細で粒径が揃い、かつ均一組成で焼結性の
良い高純度の号イアロン粉末を製造する方法に関する。
良い高純度の号イアロン粉末を製造する方法に関する。
サイアロンとばSi、AjL O及びNから成る物質の
総称であり、((Si、Aβ)(N、0)4)四面体を
構造の基本要素としていると云われている。サイアロン
にはS i2. N20固溶体の0′相、313 N4
固溶体のα及びβ′相、低融点のX相及びAβN構造多
形などが存在する。本発明においてサイアロンとはこれ
らのもの及びこれらのものの混合物を総称する。サイア
ロンのうちβ′相は窒化珪素、炭化珪素とともに高温材
料として有望視されている。、特にβ′−サイアロンは
窒化珪素に比べて高温強度、耐酸耐薬品性、耐熔融金属
性及び焼結性が優れていると云われている(例えば、フ
ァインセラミックス、2.102 (1981)参照
)。一方、緻密で粒成長の小さいセラミックス焼結体を
得るには、その原料粉として高純度で微細で粒径が揃い
、かつ均一組成であるものを用いる必要があると云われ
ており〔例えば、セラミックス、■、490 (19
81)参照〕、サイアロンの特性を充分発揮させるよう
な、微細で粒径が揃い、かつ均一組成で焼結性のよい高
純度のサイアロン粉末の製造が期待されている。
総称であり、((Si、Aβ)(N、0)4)四面体を
構造の基本要素としていると云われている。サイアロン
にはS i2. N20固溶体の0′相、313 N4
固溶体のα及びβ′相、低融点のX相及びAβN構造多
形などが存在する。本発明においてサイアロンとはこれ
らのもの及びこれらのものの混合物を総称する。サイア
ロンのうちβ′相は窒化珪素、炭化珪素とともに高温材
料として有望視されている。、特にβ′−サイアロンは
窒化珪素に比べて高温強度、耐酸耐薬品性、耐熔融金属
性及び焼結性が優れていると云われている(例えば、フ
ァインセラミックス、2.102 (1981)参照
)。一方、緻密で粒成長の小さいセラミックス焼結体を
得るには、その原料粉として高純度で微細で粒径が揃い
、かつ均一組成であるものを用いる必要があると云われ
ており〔例えば、セラミックス、■、490 (19
81)参照〕、サイアロンの特性を充分発揮させるよう
な、微細で粒径が揃い、かつ均一組成で焼結性のよい高
純度のサイアロン粉末の製造が期待されている。
従来、サイアロンの製造方法としては、(1)二酸化珪
素、アルミニウム及び珪素の混合物を原料とし、二酸化
珪素をアルミニウムで還元した後、還元生成した珪素を
窒化させてから焼結する方法。
素、アルミニウム及び珪素の混合物を原料とし、二酸化
珪素をアルミニウムで還元した後、還元生成した珪素を
窒化させてから焼結する方法。
(2)四窒化三珪素、窒化アルミニウム及び酸化アルミ
ニウムもしくは二酸化珪素との混合物を焼結する方法。
ニウムもしくは二酸化珪素との混合物を焼結する方法。
(3)酸化アルミニウムと二酸化珪素とを同時に含有す
る粘度鉱物を炭素で還元しながら窒素で窒化する方法。
る粘度鉱物を炭素で還元しながら窒素で窒化する方法。
(4)四塩化珪素とアルモニアを反応させて生成したイ
ミノシランとポリアルミノキサンとをt8媒中で混合後
蒸発乾固し、更にこれを加熱する方法。
ミノシランとポリアルミノキサンとをt8媒中で混合後
蒸発乾固し、更にこれを加熱する方法。
などがあるが、(1)とく2)の方法は珪素及びアルミ
ニウム源として固体原料を用いるので、混合に長時間を
要しても充分均一には混らず、従って製品も充分均一な
組成のものを望み得ない。また、これらの方法ではO′
、β′相などのサイアロンを能率よく得るには1700
〜2000℃という高温が必要となる。更に、(2)の
方法では高価な四窒化三珪素及び窒化アルミニウムを直
接の原料とするので、コスト的にも用途が限定される。
ニウム源として固体原料を用いるので、混合に長時間を
要しても充分均一には混らず、従って製品も充分均一な
組成のものを望み得ない。また、これらの方法ではO′
、β′相などのサイアロンを能率よく得るには1700
〜2000℃という高温が必要となる。更に、(2)の
方法では高価な四窒化三珪素及び窒化アルミニウムを直
接の原料とするので、コスト的にも用途が限定される。
く3)の方法は粘度鉱物及びコークスが多量の不純物を
含むので高純度のサイアロンは製造できず、またコーク
ス自身か残留して不純物となる。
含むので高純度のサイアロンは製造できず、またコーク
ス自身か残留して不純物となる。
更に、この方法では微小粒径のものを製造するのは困難
である。(4)の方法は窒化珪素前駆体とアルミナ前駆
体とを別々に製造した後、これらを反応させるのでプロ
セスが煩雑となり、更に機械的な粉砕が必要となるので
、微細で粒径の揃ったサイアロン粉末を製造するには不
満足なものである。また、従来塩化アルミニウムと水又
は酸素とを気相で反応生成させたアルミナや、四塩化珪
素を気相で加水分解して得られるシリカなどの酸化物や
、四塩化珪素又は塩化アルミニウムとアンモニアとを気
相で反応させて窒化珪素や窒化アルミニウムなどの窒化
物をそれぞれ単独に製造する方法は知られているが、水
及び/又は酸素とアンモニアとを同時にフィードして酸
窒化物を製造することば試みられていなかった。
である。(4)の方法は窒化珪素前駆体とアルミナ前駆
体とを別々に製造した後、これらを反応させるのでプロ
セスが煩雑となり、更に機械的な粉砕が必要となるので
、微細で粒径の揃ったサイアロン粉末を製造するには不
満足なものである。また、従来塩化アルミニウムと水又
は酸素とを気相で反応生成させたアルミナや、四塩化珪
素を気相で加水分解して得られるシリカなどの酸化物や
、四塩化珪素又は塩化アルミニウムとアンモニアとを気
相で反応させて窒化珪素や窒化アルミニウムなどの窒化
物をそれぞれ単独に製造する方法は知られているが、水
及び/又は酸素とアンモニアとを同時にフィードして酸
窒化物を製造することば試みられていなかった。
本発明者らはハロゲン化珪素及び/又はシランとハロゲ
ン化アルミニウムと水及び/又は酸素とアンモニアとを
同時に気相で反応させることにより驚くべきことにサイ
アロンを1段で合成できることを見出し、本発明を完成
するに到ったものである。
ン化アルミニウムと水及び/又は酸素とアンモニアとを
同時に気相で反応させることにより驚くべきことにサイ
アロンを1段で合成できることを見出し、本発明を完成
するに到ったものである。
本発明は従来のサイアロン製造法とは異なり、比較的安
価な原料を用いて、微細で粒径が揃い、カ・つ均一組成
で焼結性の良い高純度のサイアロン粉末を製造する方法
を提供するものである。すなわち、本発明は、ハロゲン
化珪素及び/又はシランとハロゲン化アルミニウムと水
及び/又は酸素とアンモニアとを高められた温度で気相
で反応せしめてサイアロン前駆体を得、該サイアロン前
駆体を不活性ガス及び/又はアンモニア気流中において
加熱により塩素成分を除くことにより微細で粒径が揃い
、かつ均一組成で焼結性のよい高純度のサイアロン粉末
を製造することを特徴とする。
価な原料を用いて、微細で粒径が揃い、カ・つ均一組成
で焼結性の良い高純度のサイアロン粉末を製造する方法
を提供するものである。すなわち、本発明は、ハロゲン
化珪素及び/又はシランとハロゲン化アルミニウムと水
及び/又は酸素とアンモニアとを高められた温度で気相
で反応せしめてサイアロン前駆体を得、該サイアロン前
駆体を不活性ガス及び/又はアンモニア気流中において
加熱により塩素成分を除くことにより微細で粒径が揃い
、かつ均一組成で焼結性のよい高純度のサイアロン粉末
を製造することを特徴とする。
ハロゲン化珪素、ハロケン化アルミニウムなどの金属塩
化物は蒸留や昇華によって容易に精製できるので高純度
なものが得やすい。従って、これらを原料として製造す
るサイアロン粉末も他の金属イオンを殆ど含まない高純
度のものが得られる。
化物は蒸留や昇華によって容易に精製できるので高純度
なものが得やすい。従って、これらを原料として製造す
るサイアロン粉末も他の金属イオンを殆ど含まない高純
度のものが得られる。
ここでいうハロゲン化珪素とは、例えばS i C/4
゜S i HCI!2. S i H3CII 、
S i B r4. S i HB r、。
゜S i HCI!2. S i H3CII 、
S i B r4. S i HB r、。
S 1H2Br2. S 1H3Br、 S i
14. S iHI3゜S 1H212,S iH2
+、 S i Cff2B r2. S i Cn
、212などであり、場合によってはハロゲン化珪素に
代えて、又はハロゲン化珪素と一緒にシラン(SiH4
)を使用することができる。ハロゲン化アルミニウムと
はA I CIla、 A I B r3゜AICβ、
2B r 、 A 11:l、などである。これらのも
のの中には常温でガス状のものもあるが、液状及び固状
のものは気相での反応を均一に速やかに行なわせるため
に、予めガス化せしめて反応帯へ供給するのがよい。ハ
ロゲン化珪素及び/又はシランとハロゲン化アルミニウ
ムとを予め混合し、更に水及び/又は酸素とアンモニア
とを予め別個に混合してからそれらを別々に反応帯に供
給すると更に望ましい。ハロゲン化珪素及び/又はシラ
ンとハロゲン化アルミニウムと水及び/又は酸素とアン
モニアのフィード量は反応温度及び反応時間によって異
なるが、所望のサイアロン組成の元素比から計算される
量よりもハロゲン化アルミニウムとアンモニアのフィー
ド量を過剰にすることか望ましい。例えば、β′−サイ
アロンは一般式%式% この組成のサイアロン粉末を得たいときは供給するハロ
ゲン化珪素に対してOのSiに対する元素比が0.52
/(6−Z)〜Z/(6−Z)になるように水及び/又
は酸素を供給し、AIのSiに対する元素比が1.12
/(6−Z)〜5Z/(6−2>になるようにハロゲン
化アルミニウムを供給するとともに、NのStに対する
元素比が1.1(8−Z)/ (6−Z)〜5 (8
−Z)/ (6−Z)になるようにアンモニアを供給す
ることか望ましい。この理由としては種々考えられるか
、フィード原料として、例えば四塩化珪素、三塩化アル
ミニウム、水及びアンモニアを用いると単一の反応式は
それぞれ次のように表わせるが、SiCβ4+ 282
0 = S i O2+ 41(Cl (1)s
ic 7!4+ 4/ 3 N H3−1/3 S
i、3N、+ 48 Cβ (2)A
ρCβ3+ ’ 3/ 2 H2O=lイ2Aβ203
+ 3 HCβ (3)A7ICβ3+
NH3=AI!N+3HCβ (4)このうち(4
)式の平衡定数が他の3式よりも極端に小さいために(
4)式に相当する反応を進ませるのに三塩化アルミニウ
ムとアンモニアとを過剰にするのが望ましいものと思わ
れる。反応温度は400〜1600°Cで所望のものが
得られる。
14. S iHI3゜S 1H212,S iH2
+、 S i Cff2B r2. S i Cn
、212などであり、場合によってはハロゲン化珪素に
代えて、又はハロゲン化珪素と一緒にシラン(SiH4
)を使用することができる。ハロゲン化アルミニウムと
はA I CIla、 A I B r3゜AICβ、
2B r 、 A 11:l、などである。これらのも
のの中には常温でガス状のものもあるが、液状及び固状
のものは気相での反応を均一に速やかに行なわせるため
に、予めガス化せしめて反応帯へ供給するのがよい。ハ
ロゲン化珪素及び/又はシランとハロゲン化アルミニウ
ムとを予め混合し、更に水及び/又は酸素とアンモニア
とを予め別個に混合してからそれらを別々に反応帯に供
給すると更に望ましい。ハロゲン化珪素及び/又はシラ
ンとハロゲン化アルミニウムと水及び/又は酸素とアン
モニアのフィード量は反応温度及び反応時間によって異
なるが、所望のサイアロン組成の元素比から計算される
量よりもハロゲン化アルミニウムとアンモニアのフィー
ド量を過剰にすることか望ましい。例えば、β′−サイ
アロンは一般式%式% この組成のサイアロン粉末を得たいときは供給するハロ
ゲン化珪素に対してOのSiに対する元素比が0.52
/(6−Z)〜Z/(6−Z)になるように水及び/又
は酸素を供給し、AIのSiに対する元素比が1.12
/(6−Z)〜5Z/(6−2>になるようにハロゲン
化アルミニウムを供給するとともに、NのStに対する
元素比が1.1(8−Z)/ (6−Z)〜5 (8
−Z)/ (6−Z)になるようにアンモニアを供給す
ることか望ましい。この理由としては種々考えられるか
、フィード原料として、例えば四塩化珪素、三塩化アル
ミニウム、水及びアンモニアを用いると単一の反応式は
それぞれ次のように表わせるが、SiCβ4+ 282
0 = S i O2+ 41(Cl (1)s
ic 7!4+ 4/ 3 N H3−1/3 S
i、3N、+ 48 Cβ (2)A
ρCβ3+ ’ 3/ 2 H2O=lイ2Aβ203
+ 3 HCβ (3)A7ICβ3+
NH3=AI!N+3HCβ (4)このうち(4
)式の平衡定数が他の3式よりも極端に小さいために(
4)式に相当する反応を進ませるのに三塩化アルミニウ
ムとアンモニアとを過剰にするのが望ましいものと思わ
れる。反応温度は400〜1600°Cで所望のものが
得られる。
反応温度が400℃未満のときはアンモニアと副生塩化
水素から生成する塩化アンモニウムが固体として析出す
るので、反応操作が困難となる。反応時間としては0.
1〜60秒程度で所望のものが得られる。反応時間が0
.1秒よりも小さいと反応が実質上進まず、逆に60秒
よりも大きいと反応装置が不必要に大型化するので実用
上好ましくない。
水素から生成する塩化アンモニウムが固体として析出す
るので、反応操作が困難となる。反応時間としては0.
1〜60秒程度で所望のものが得られる。反応時間が0
.1秒よりも小さいと反応が実質上進まず、逆に60秒
よりも大きいと反応装置が不必要に大型化するので実用
上好ましくない。
かくして得られた反応生成物(サイアロン前駆体)はX
線回折により非晶であることが分った。
線回折により非晶であることが分った。
該号イアロン前駆体は数%のCβを含み、機械的粉砕を
経ることなく平均粒径1μ以下で丸みを帯びた形状の揃
った粒子からなり、BET比表面積が10m/gJu上
の白色粉末であるが、これを不活性ガス及び/又はアン
モニア気流中で600〜1800℃にて熱処理を行なう
と塩素分は塩化アンモニウムや塩化水素として除去され
るので実質的に塩素を含まない高純度のサイアロン粉末
が得られる。このサイアロン粉末は機械的な粉砕を経る
ことなしに平均粒径1μ以下で丸みを帯びた形状の揃っ
た粒子からなり、BET比表面積は5m′/g以上でX
線回折によると1200℃位までの低温の熱処理では非
晶のままであるが、1200℃以上の熱処理の場合は0
′、β′、α、Xなど種々のサイアロン結晶相を生じる
。もちろん、原料フィード量や反応条件を制御すること
によって、それぞれの単相品を得ることも可能である。
経ることなく平均粒径1μ以下で丸みを帯びた形状の揃
った粒子からなり、BET比表面積が10m/gJu上
の白色粉末であるが、これを不活性ガス及び/又はアン
モニア気流中で600〜1800℃にて熱処理を行なう
と塩素分は塩化アンモニウムや塩化水素として除去され
るので実質的に塩素を含まない高純度のサイアロン粉末
が得られる。このサイアロン粉末は機械的な粉砕を経る
ことなしに平均粒径1μ以下で丸みを帯びた形状の揃っ
た粒子からなり、BET比表面積は5m′/g以上でX
線回折によると1200℃位までの低温の熱処理では非
晶のままであるが、1200℃以上の熱処理の場合は0
′、β′、α、Xなど種々のサイアロン結晶相を生じる
。もちろん、原料フィード量や反応条件を制御すること
によって、それぞれの単相品を得ることも可能である。
例えば、実施例2で示すように、第3図のX線回折図で
表わされるようなβ′相のみからなる号イアロン粉末も
得られる。更に、サイアロン前駆体は熱処理温度を80
0℃、1200°C及び1500°Cと高くすることに
よって非晶、αとβ′相及びβ′相のみのサイアロン粉
末となり、Al1203やAlxのX線回折ピークを示
さないので、サイアロン前駆体の各粒子はそれぞれがS
i、Al2.0とNの元素を含んでいるものと思われる
。
表わされるようなβ′相のみからなる号イアロン粉末も
得られる。更に、サイアロン前駆体は熱処理温度を80
0℃、1200°C及び1500°Cと高くすることに
よって非晶、αとβ′相及びβ′相のみのサイアロン粉
末となり、Al1203やAlxのX線回折ピークを示
さないので、サイアロン前駆体の各粒子はそれぞれがS
i、Al2.0とNの元素を含んでいるものと思われる
。
一方、四窒化三珪素、酸化アルミニウム及び窒化アルミ
ニウム粉末を混合して窒素気流中1500°Cで熱処理
を行なっても何ら反応せずサイアロンは得られないので
、該サイアロン粉末がいかに活性が大きいかが分る。
ニウム粉末を混合して窒素気流中1500°Cで熱処理
を行なっても何ら反応せずサイアロンは得られないので
、該サイアロン粉末がいかに活性が大きいかが分る。
なお、原料として塩化チタン、塩化鉄、塩化ジルコニウ
ム、塩化スズなどの金属ハロゲン化物を用いれば、サイ
アロン以外の複合金属酸窒化物や、サイアロンに他の金
属イオンを固溶したものを製造することも可能である。
ム、塩化スズなどの金属ハロゲン化物を用いれば、サイ
アロン以外の複合金属酸窒化物や、サイアロンに他の金
属イオンを固溶したものを製造することも可能である。
以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明の範
囲をこれらの実施例に限定するものではないことはいう
までもない。
囲をこれらの実施例に限定するものではないことはいう
までもない。
実施例1
内径52關及び長さ1mの石英管を横型電気炉に通して
反応管とした。反応帯の長さは200■であった。反応
管の出口には石英製の容器を取り付けて反応生成物の補
集器とした。この補集器は反応を通して400℃前後に
保ち、塩化アンモニウムが析出するのを防いだ。
反応管とした。反応帯の長さは200■であった。反応
管の出口には石英製の容器を取り付けて反応生成物の補
集器とした。この補集器は反応を通して400℃前後に
保ち、塩化アンモニウムが析出するのを防いだ。
この反応管に四塩化珪素ガス28.1 g / Hr(
キャリアーガスとして窒素49NCC/MIN)と塩化
アルミニウムガス10.4g/Hr(キャリアーガスと
して窒素163NCC/MIN)とを予め混合したもの
と、水蒸気1.12g/Hrとアンモニアガス4.74
g/Hrを予め混合したちの(キャリアーガスとして窒
素92NCC/MIN)とを別々の導入管から供給し、
反応帯を1000℃に保って反応させた。
キャリアーガスとして窒素49NCC/MIN)と塩化
アルミニウムガス10.4g/Hr(キャリアーガスと
して窒素163NCC/MIN)とを予め混合したもの
と、水蒸気1.12g/Hrとアンモニアガス4.74
g/Hrを予め混合したちの(キャリアーガスとして窒
素92NCC/MIN)とを別々の導入管から供給し、
反応帯を1000℃に保って反応させた。
補集器に補集された反応生成物(サイアロン前駆体)は
白色の粉末であり、X線回折装置で調べたところ、第1
図に示す通り非晶であった。このサイアロン前駆体の化
学分析価は5i43.2重量%、Aβ12.2重量%、
N 2’ 4.6重量%及びCβ8.3重量%であり、
BET比表面積は13.Orn’/gであった。更に、
走査型電子顕微鏡で観察したところ1次粒子が良く分散
しており、その平均粒径は0.29μで0.1〜0.5
μの間にほぼ全粒子が入っていた。このサイアロン前駆
体1.3gをアルミナ製ボートに移し、これを密閉され
た内径32■及び長さ1mのアルミナ管内に静置した後
、このアルミナ管内に15NCG/MINの窒素を流し
ながら窒素気流中1400°C及び1500°Cで2時
間熱処理を行ない白色のサイアロン粉末を得た。これら
のサイアロン粉末のX線回折ピークば、1400°Cで
熱処理を行なったものはβ′、αとX相を1500℃で
熱処理したものはβ′、0′、Xとα相を示し、サイア
ロンの結晶相が生成していることが確かめられた(第2
図参照)。
白色の粉末であり、X線回折装置で調べたところ、第1
図に示す通り非晶であった。このサイアロン前駆体の化
学分析価は5i43.2重量%、Aβ12.2重量%、
N 2’ 4.6重量%及びCβ8.3重量%であり、
BET比表面積は13.Orn’/gであった。更に、
走査型電子顕微鏡で観察したところ1次粒子が良く分散
しており、その平均粒径は0.29μで0.1〜0.5
μの間にほぼ全粒子が入っていた。このサイアロン前駆
体1.3gをアルミナ製ボートに移し、これを密閉され
た内径32■及び長さ1mのアルミナ管内に静置した後
、このアルミナ管内に15NCG/MINの窒素を流し
ながら窒素気流中1400°C及び1500°Cで2時
間熱処理を行ない白色のサイアロン粉末を得た。これら
のサイアロン粉末のX線回折ピークば、1400°Cで
熱処理を行なったものはβ′、αとX相を1500℃で
熱処理したものはβ′、0′、Xとα相を示し、サイア
ロンの結晶相が生成していることが確かめられた(第2
図参照)。
なお、1500°Cで熱処理したサイアロン粉末はBE
T比表面積9.4rd/gであり、その化学分析値は5
i44.4重量%、Aβ12.8ii量%、N24.7
重量%及びCβ0.04重量%であった。更に、走査型
電子顕微鏡で観察したところ、サイアロン前駆体と同様
に1次粒子がよく分散しており、その平均粒径は0.3
1μで0.1〜0.7μの間にほぼ全粒子が入っていた
。
T比表面積9.4rd/gであり、その化学分析値は5
i44.4重量%、Aβ12.8ii量%、N24.7
重量%及びCβ0.04重量%であった。更に、走査型
電子顕微鏡で観察したところ、サイアロン前駆体と同様
に1次粒子がよく分散しており、その平均粒径は0.3
1μで0.1〜0.7μの間にほぼ全粒子が入っていた
。
実施例2
塩化アルミニウムガス供給itを20.1g/H,rと
し、アンモニアガス供給量を8.72g/Hrとした以
外は実施例1と全く同じ方法でサイアロン粉末を製造し
た。
し、アンモニアガス供給量を8.72g/Hrとした以
外は実施例1と全く同じ方法でサイアロン粉末を製造し
た。
反応生成粉末(サイアロン前駆体)は実施例1と同様に
白色でそのX線回折ピークは非晶であった。このサイア
ロン前駆体の化学分析値は5i34.8重量%、Aβ2
4.5重量%、N 27.4重量%及びCβ8.1重量
%であり、BET比表面積は13.6%/gであった。
白色でそのX線回折ピークは非晶であった。このサイア
ロン前駆体の化学分析値は5i34.8重量%、Aβ2
4.5重量%、N 27.4重量%及びCβ8.1重量
%であり、BET比表面積は13.6%/gであった。
走査型電子顕微鏡観察の結果、実施例1と同様1次粒子
の分散はよく、その平均粒径ば0.28μで0.1〜0
.5μの間にほぼ全粒子が入っていた。
の分散はよく、その平均粒径ば0.28μで0.1〜0
.5μの間にほぼ全粒子が入っていた。
このサイアロン前駆体を実施例1と同様の方法で窒素気
流中800°C11200°C及び1500℃で2時間
熱処理することによって白色のサイアロン粉末を得た。
流中800°C11200°C及び1500℃で2時間
熱処理することによって白色のサイアロン粉末を得た。
これらのサイアロン粉末のうち800℃で熱処理したも
のは非晶のままであったが、1200°Cで熱処理した
ものばαとβ′相を、1500°Cで熱処理したものは
β′相のみを示したく第3図参照)。第3図とβ−31
3N4!:DX線回折ビーク(第4図参照)とを比較し
たところ、ピークの出方は同じであるが、ピークの位置
が若干ずれているのでβ′−サイアロンであるというこ
とが確認できた。
のは非晶のままであったが、1200°Cで熱処理した
ものばαとβ′相を、1500°Cで熱処理したものは
β′相のみを示したく第3図参照)。第3図とβ−31
3N4!:DX線回折ビーク(第4図参照)とを比較し
たところ、ピークの出方は同じであるが、ピークの位置
が若干ずれているのでβ′−サイアロンであるというこ
とが確認できた。
サイアロン前駆体を1500 ’Cで熱処理した得られ
たサイアロン粉末の化学分析値ば5i37゜4重量%、
Aβ22.6重量%、N 27.4重量%及びC60,
04重量%であり、BET比表面積は6.2rd/gで
あった。走査型電子顕微鏡観察の結果、実施例1と同様
1次粒子の分散は良く、その平均粒径は0.30μで、
0.1〜0.7μの間にほぼ全粒子が入っていた。
たサイアロン粉末の化学分析値ば5i37゜4重量%、
Aβ22.6重量%、N 27.4重量%及びC60,
04重量%であり、BET比表面積は6.2rd/gで
あった。走査型電子顕微鏡観察の結果、実施例1と同様
1次粒子の分散は良く、その平均粒径は0.30μで、
0.1〜0.7μの間にほぼ全粒子が入っていた。
なお、このサイアロン粉末の分析値の残部を酸素として
組成式を表わすとS ia、7 A 12,302.2
N5.4となり、β′−サイアロンの一般式S i4
−ミAβx08Ng−,(Z=0〜4.2)のZ =
2.3付近にほぼ相当した。
組成式を表わすとS ia、7 A 12,302.2
N5.4となり、β′−サイアロンの一般式S i4
−ミAβx08Ng−,(Z=0〜4.2)のZ =
2.3付近にほぼ相当した。
実施例3
アンモニアガス供給量を5.25g/Hr、反応帯温度
を1200°Cとした以外は実施例1と全(同じ方法で
サイアロン粉末を製造した。
を1200°Cとした以外は実施例1と全(同じ方法で
サイアロン粉末を製造した。
反応生成粉末(サイアロン前駆体)は実施例1及び2と
同じく白色で非晶であったが、窒素気流中1500℃で
2時間熱処理を行なって得たサイアロン粉末のX線回折
は0′相のピークが大部分であり、若干のβ′、αとX
相を含んでいた(第5図参照)。このサイアロン前駆体
とサイアロン粉末の化学分析値は、それぞれ、5i45
.2重量%、A N 9.1重量%、N、23.7重量
%、Cj27.7重量%及び5i45.7重量%、/!
l!10.4重量%、N 23.9重量%及びCA O
,03重量%であり、サイアロン前駆体とサイアロン粉
末のBET比表面積は、それぞれ、18.2’n?/g
及び4.4 rd / g(!IM/g以上のものはな
かった)で、平均粒径は、それぞれ、0.32μと0.
35μであった。
同じく白色で非晶であったが、窒素気流中1500℃で
2時間熱処理を行なって得たサイアロン粉末のX線回折
は0′相のピークが大部分であり、若干のβ′、αとX
相を含んでいた(第5図参照)。このサイアロン前駆体
とサイアロン粉末の化学分析値は、それぞれ、5i45
.2重量%、A N 9.1重量%、N、23.7重量
%、Cj27.7重量%及び5i45.7重量%、/!
l!10.4重量%、N 23.9重量%及びCA O
,03重量%であり、サイアロン前駆体とサイアロン粉
末のBET比表面積は、それぞれ、18.2’n?/g
及び4.4 rd / g(!IM/g以上のものはな
かった)で、平均粒径は、それぞれ、0.32μと0.
35μであった。
第1図は実施例1で得られたサイアロン前駆体のX線回
折図であり、 第2図は実施例1で得られたサイアロン粉末のX線回折
図であり、 第3図は実施例2でサイアロン前駆体を1500℃で熱
処理して得られたサイアロン粉末のX線回折図であり、 第4図はβ−3i3+’J4焼結体のX線回折図であり
、第5図は実施例3で得られたサイアロン粉末のX線回
折図である。 図中、○印はβ′又はβ相を、目印は0′相を、X印は
X相を、△印はα相を示す。 なお、X線回折ピークの同定には以下の資料を用いた。 β′相・・・A37Mカード9−259 (β−3t
3N4 ) α相・・・・A37Mカード9−250 (α−3x
3N4 ) O′相・・・A S ’T Mカードl’l−545(
Si2ON2) X相・−・−K、 H9JACK、 J、 Mater
、 Sci、。 11.1143 (1976) (Table I[l) 手続補正書(自発) 昭和58年7月72日 特許庁長官 着膨 和夫殿 1、事件の表示 昭和58年 特許願第17467号 2、発明の名称 ザイアロン粉末の製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名称(003)旭化成工業株式会社 4、代理人 住所 東京都港区虎ノ門−丁目8番10号静光虎ノ門ビ
ル 〒105 電話(504)0721 5、?+!正の対象 6、補正の内容 ■)明細書第9頁第19〜20行、r5m/g以上」を
’4m/g以上jに補正する。 2)同第16頁第7行、「(5%/g以上のものはなか
った)」を削除する。 以上
折図であり、 第2図は実施例1で得られたサイアロン粉末のX線回折
図であり、 第3図は実施例2でサイアロン前駆体を1500℃で熱
処理して得られたサイアロン粉末のX線回折図であり、 第4図はβ−3i3+’J4焼結体のX線回折図であり
、第5図は実施例3で得られたサイアロン粉末のX線回
折図である。 図中、○印はβ′又はβ相を、目印は0′相を、X印は
X相を、△印はα相を示す。 なお、X線回折ピークの同定には以下の資料を用いた。 β′相・・・A37Mカード9−259 (β−3t
3N4 ) α相・・・・A37Mカード9−250 (α−3x
3N4 ) O′相・・・A S ’T Mカードl’l−545(
Si2ON2) X相・−・−K、 H9JACK、 J、 Mater
、 Sci、。 11.1143 (1976) (Table I[l) 手続補正書(自発) 昭和58年7月72日 特許庁長官 着膨 和夫殿 1、事件の表示 昭和58年 特許願第17467号 2、発明の名称 ザイアロン粉末の製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名称(003)旭化成工業株式会社 4、代理人 住所 東京都港区虎ノ門−丁目8番10号静光虎ノ門ビ
ル 〒105 電話(504)0721 5、?+!正の対象 6、補正の内容 ■)明細書第9頁第19〜20行、r5m/g以上」を
’4m/g以上jに補正する。 2)同第16頁第7行、「(5%/g以上のものはなか
った)」を削除する。 以上
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、ハロゲン化珪素及び/又はシランとハロゲン化アル
ミニウムと水及び/又は酸素とアンモニアを高められた
温度において気相で反応させ、次いで生成物を不活性ガ
ス及び/又はアンモニア気流中において加熱して塩素成
分を除くことを特徴とするサイアロン粉末の製造方法。 2、反応温度が400〜1600℃である特許請求の範
囲第1項記載の製造方法。 3、加熱温度が600〜1800℃である特許請求の範
囲第1項記載の製造方法。 4、ハロゲン化珪素及び/又はシランとハロゲン化アル
ミニウムと水及び/又は酸素とアンモニアとのうち、目
的とするサイアロン粉末組成の元素比よりもハロゲン化
アルミニウムとアンモニアとを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58017467A JPS59146916A (ja) | 1983-02-07 | 1983-02-07 | サイアロン粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58017467A JPS59146916A (ja) | 1983-02-07 | 1983-02-07 | サイアロン粉末の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59146916A true JPS59146916A (ja) | 1984-08-23 |
Family
ID=11944818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58017467A Pending JPS59146916A (ja) | 1983-02-07 | 1983-02-07 | サイアロン粉末の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59146916A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009298904A (ja) * | 2008-06-12 | 2009-12-24 | Fujikura Ltd | 酸化物非晶質微粒子の製造方法、非晶質微粒子、アルファサイアロン蛍光体の前駆体、アルファサイアロン蛍光体微粒子とその製造方法、発光デバイス及び照明器具 |
-
1983
- 1983-02-07 JP JP58017467A patent/JPS59146916A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009298904A (ja) * | 2008-06-12 | 2009-12-24 | Fujikura Ltd | 酸化物非晶質微粒子の製造方法、非晶質微粒子、アルファサイアロン蛍光体の前駆体、アルファサイアロン蛍光体微粒子とその製造方法、発光デバイス及び照明器具 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4387079A (en) | Method of manufacturing high-purity silicon nitride powder | |
US4346068A (en) | Process for preparing high-purity α-type silicon nitride | |
JPS6111886B2 (ja) | ||
JPS59146916A (ja) | サイアロン粉末の製造方法 | |
JPS6227316A (ja) | 高純度炭化珪素微粉末の製造方法 | |
US5258170A (en) | Process for producing silicon carbide platelets | |
US4806330A (en) | Process for preparing high purity aluminum nitride | |
JPS5930645B2 (ja) | 高純度α型窒化珪素の製造法 | |
JPS62100403A (ja) | 高純度六方晶窒化硼素微粉末の製造方法 | |
JPS6111885B2 (ja) | ||
JPH0649565B2 (ja) | α型窒化ケイ素粉末の製造方法 | |
JP2004115334A (ja) | 高α型窒化ケイ素微粉末の製造方法 | |
JPS5973412A (ja) | 窒化けい素粉体の製造方法 | |
JPS60122706A (ja) | 窒化ケイ素粉末の製造方法 | |
JPS61201608A (ja) | 高純度窒化アルミニウム粉末の製造方法 | |
JPS5849611A (ja) | 炭化珪素及びその製造方法 | |
JPS6259049B2 (ja) | ||
JP2784060B2 (ja) | 高純度窒化ケイ素粉末の製法 | |
JP3251060B2 (ja) | 窒化珪素粉末 | |
JPS621564B2 (ja) | ||
JPS58176109A (ja) | α型窒化けい素の製造方法 | |
JPH07187620A (ja) | 高純度窒化アルミニウム粉末の製造方法 | |
JPS60195008A (ja) | 窒化珪素粉末の製造方法 | |
EP0220283A1 (en) | Process for preparing high purity aluminum nitride | |
JPS6117764B2 (ja) |