JPS59140212A - マレイミド系グラフト共重合体の製造方法 - Google Patents

マレイミド系グラフト共重合体の製造方法

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JPS59140212A
JPS59140212A JP1506283A JP1506283A JPS59140212A JP S59140212 A JPS59140212 A JP S59140212A JP 1506283 A JP1506283 A JP 1506283A JP 1506283 A JP1506283 A JP 1506283A JP S59140212 A JPS59140212 A JP S59140212A
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Tadao Fukumoto
忠男 福本
Keiji Nakagawa
啓次 中川
Akihiko Kishimoto
岸本 彰彦
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐衝撃性、耐熱性および加」1性が均衡してす
ぐれ、かつ熱および水に対する化学的安定性の良好なゴ
ム変性マレイミド系クラフト共重合体の製造方法に関す
るものである。
スチレン系重合体の耐熱性改善に関する検討は従来から
数多く行なわれており、例えばABS樹脂の耐熱性を向
上すべくスチレンに代えてα−メチルスチレンを用いた
共重合体の検討が行なわれているが、この場合に得られ
る共重合体は耐熱性が十分でなく、さらに熱変形温度を
向上させようとしてα−メチルスチレンの含有率を高く
すると、共重合体の熱分解温度が低下するという欠点が
ある。
一方、スチレンと無水マレイノ酸の共重合体をイミド化
してなるマレイミド系共重合体は高い熱変形温度と熱分
解温度を有しており、これヲコム状重合体をベースとす
るグラフト共重合体とブレンド□することにより熱安定
性のすくれた耐衝撃性樹脂組成物を得ることが提案され
ている(米国特許第3.642.949号明細宙および
特開昭57−125242号公報)が、この組成物は耐
衝撃・性が十分でなく、耐衝撃性を満足させるためにク
ラフト共重合体の配合量を増やすと熱変形温度が著しく
低下するという問題がある。
またグラフト重合によりゴム変性マレイミド系重合体を
得る方法としては、(1)  ゴム状重合体にスチレン
と無水マレイン酸の混合物をクラフト共重合せしめ、次
いでこれをアンモニアまtコは第1級アミンと反応させ
るノ1法(特開昭57−100104号公報)および(
2)  ジェノ系ゴム質重合体に対し予めスチレンなど
のビニル系単量体を乳化クラフト重合せしめ、次いでこ
のグラフト共重合体の存在下にさらにスチレンと無水マ
レイン酸および/まjこはそのイミド誘4体をクラフト
共重合する方法(特開昭57−3 :1.914号公報
)が知られている。しかしながら上記(1)法により得
られるマレイミド系クラフト共重合体は耐衝撃性と耐熱
性がすぐれている反面、重合中にゴム粒子の大きさなど
のモルフオロジーの制御が困難であるために、成形加工
性が極めて劣り、成形品の表面光沢が阻害されるという
欠点がある。また上記(2)法で無水マレイン酸を用い
て得られるクラフト共重合体は耐衝撃性と成形品表面光
沢は満足できるものの、その共重合体連鎖中に酸無水物
が存在するために、水に対してはもちろん、熱に対して
も化学変化を起こし、分解しやすいという欠点がある。
なお、上記(2)法で無水マレイン酸の代わりにそのイ
ミド誘導体を用いる場合には、前述の水や熱に対する安
定性が改善されるが、無水マレイノ酸のイミド誘導体は
高価で入手しに<<、経済的ではない。
そこで木発明者らは」−記の問題点を解消し、耐衝撃性
、耐熱性および加工性が均衡してすぐれ、かつ熱および
水に対する化学的安定性の良好なゴム変性マレイミド系
クラフト共重合体をン酸変性グラフト共重合体にアンモ
ニアまたは第1級アミンを反応させてアミド化し、さら
にこれを加熱処理して脱水閉環イミド化せしめることに
より、上記目的に合致したコム変性マレイミド系グラフ
ト共重合体が得られることを見出し本発明に到達した。
すなわち本発明は八) ジエン系ゴム質重合体ラテック
ス40〜95重量%(固形分換算)の存在下に芳香族ビ
ニル系単量体、シアン化ビニル系単量体およびアクリル
系単量体から選ばれたビニル系単量体の少なくとも1種
60〜5屯足%を乳化クラブ1−重合することによりク
ラフト共重合体を得る第1]二程、 (B)  へ)で得られたクラフト共重合体1〜60爪
量部に対し、力゛香族ビニル系lit爪体50〜85重
量%、無水マレイノ酸5〜47重里%およびこれらと共
重合可能な他のビニル系単量体0〜30重量%からなる
単量体混合物99〜40重量部を塊状または溶液重合に
よりクラフト重合して変性クラ71−共重合体を得る第
2」−程、fcl  (Blで得られた変性クラフト共
重合体に対し、該変性クラフト共重合体に含有される無
水マレイノ酸の0.3〜1.7倍モル量の第1級アミン
および/またはアンモニアを反応させ−アミド化グラフ
ト共重合体を得る第3工程および(θ (C)で得られ
たアミド化グラフ1〜共重合体を150℃以上の温度に
加熱し、脱水閉環イi F化せしめ、マレイミド系グラ
フ1−共重合体を得る第4工程 からなる各工程を順次行なうことを特徴とするマレイミ
ド系グラフト共重合体の製造方法を提供するものである
本発明の第1工程においては、ゴム粒子径0)制御が容
易な乳化重合法により、ゴム変性クラフト共重合体を製
造する。この乳化重合条件にはとくに制限がなく、公知
の方法を用いる仁とができる。
ここで使用するゴム質重合体ラテックスとは主としてポ
リブタジェノおよびブタジェンを50重量%以上含むブ
タジェノと他の共重合性単量体との共重合体を含むラテ
ックスである。ブタジェンと共重合させるために使用で
きる用量体としてはスチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン等の芳香族ビニル系単量体、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル系単量体
、アクリル酸、メタクリル酸およびそのメチル、エチル
、プロピル、n−ブチルエステル等のアクリル系単量体
などが挙げられる。なおこのほかにもポリイソプレノ、
ポリクロロプレン、エチレン−プロピレン−ジエンモノ
マの三元共重合体等のゴム質重合体も使用できる。これ
らゴム質重合体のゲル含有量、ケル膨潤度に関しては特
に制限なく使用できる。
またゴム質重合体ラテックスのゴム粒子径にも特に制限
なく使用できるが、0.1〜4μの範囲が耐衝撃性わよ
び表面光沢などの面から好ましく使用できる。
第1]二稈におけるこれらゴム質重合体の使用割合は4
0〜95重量%、とくに60〜90重量%が好ましく、
40重里%以下では最終樹脂組成物の耐熱性と耐衝撃性
がバランスよく改良されず、また95重量%以上ではゴ
ムの凝集が起こり成形品表面が低下するため好ましくな
い。
第1工程で使用しうるビニル系単量体としてはスチレン
、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビニ
ル系単量体、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等
のシアン化ビニル系単量体およびアクリル酸、メタクリ
ル酸およびそのメチル、エチル、プロピル、n−ブチル
エステル等のアクリル系単量体が挙げられ、これらは1
種、又は2種以上を混合してグラフト重合させることが
できる。これらビニル系単量体の添加方法は特に制限が
なく、重合系へ一括して添加する方法や連続的に添加す
る方法を採ることができる。
第1工程の乳化重合では必要に応しメルカプタン類、テ
ルペン類、ハロゲン化合物等の重合度調節剤を使用する
こともでき、また、開始剤としては有機ハイドロパーオ
キサイド−鉄塩などの酸化−還元(レドックス)系、あ
るいハ過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸
塩などが、乳化剤としては脂肪酸のアルカリ金属塩、脂
肪酸硫酸エステルのアルカリ金属塩、不均化ロジン酸の
アルカリ金属塩などが用いられる。
本発明の第2工程においては、上記で得たクラフト共重
合体に対し、スチレンやα−メチルスチレンなどの芳香
族ビニル系単量体50〜85重量%、無水マレイン酸5
〜47重量%およびこれらと共重合可能な他のビニル系
単量体(たとえば」−記したシアン化ビニル系単量体お
よびアクリル系単量体など)からなるLftffi1体
混合物をさらにクラフトノ(重合して無水マレイノ酸変
性り゛ラフト共重合体を製造する。この第21稈は望ま
しくは第1」−稈で得た乳化クラブt−m合体ラテンク
スから通常のラテンクス凝固手段により凝固してクラフ
ト!(重合体を回収し、これを単量体混合物と混合して
塊状または溶液重合することにより行なわれる。これら
塊状または溶液重合のラジカル重合開始剤としてはペン
ソイルパーオキサイド、ジーE−ブチルパーオキサイド
、ジクミルパーオキサイド、クメノヒドロパーオキサイ
ドなどの有機過酸化物およびアゾビスイソブチロニトリ
ル、2 、2’−アゾヒス−2、4−ジメチルバレロニ
トリルなどのアゾ化合物が、また溶液重合の溶媒として
はアセ1−〕、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ヶトノ、アセトフエノノ、テトラヒドロフラン、ジメチ
ルフォルムアミドなどが好ましく用いられる。
第2工程におけるクラフト共重合体と単量体混合物の反
応割合はクラフト共重合体1〜60重量部、好ましくは
5〜50i量部に対し1.単量体混合物99〜40M量
部、好ましくは95〜50重量部が適当である。ここで
クラフト共重合体が1重量部以下では、得られるマレイ
ミド系グラフト共重合体の耐衝撃性が不十分てあり、6
0重量部以上では耐熱性を満足できないため好ましくな
い。また単量体混合物中の無水マレイン酸の含有量は5
〜47重量%、とくに10〜40重量%が好ましく5重
量%以下では得られるマレイミド系グラフト共重合体の
耐熱性が十分改善できず、47重量%以上では熱に対す
る安定性が極めて低下するため好ましくない。
なお、一般にラジカル重合条件下における芳香族ビニル
系単量体と無水マレイー・酸の共重合性はモル比で1=
1の組成を有する交互共重合体を生成しやすいが、生成
する共重合体の組成は使用した単量体組成に近い均質な
ものであることが望ましい。したがって本発明の第2上
程においてこのような均質な組成分布の共重合体を得る
には単量体混合物を一括して重合系へ供給するよりはむ
しろ、芳香族ビニル系単量体と無水マレイノ酸の重合速
度より実質的に遅い速度で無水マレイノ酸を重合系へ添
加しながらラジカル重合させることが好ましい。
次に本発明の第3工程においては、第2工程て得た無水
マレイン酸変性クラフト共重合体に第1級アミンおよび
/またはアンモニアを反応させてアミド化グラフ1−共
重合体を製造する。
第2工程が溶液重合の場合には溶液重合終r後の反応混
合物へ第1級アミンおよび/またはアンモニアを加えて
第3工程が行なわれるが、第2工程が塊状重合の場合に
は、塊状重合生成物を上記の如き溶媒を加えて溶解し、
これに第1級アミンおよび/またはアンモニアを加えて
第3工程の反応を行なうのが好ましい。
この第3工程で用いる第1級アミンの具体例としてはメ
チルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミノ、イソ
−プロピルアミン、ブチルアミン、ペノチルアミンなど
のアルキルアミン、アニリノ、トリルアミン、ナフチル
アミンなどの芳香族アミンおよびクロル、又はブロム置
換アニリンなどのハロケノ置換芳香族アミン、N−(2
−アセトアミド)−2−アミノエタノスルホノ酸、P−
アミノ安息香酸、P−アミノ安息香酸ナトリ、ウム、ス
ルファミノ酸すトリウム、アミノ酢酸、β−アラニン、
アクリルアミド、O−ホスホエタノールアミノ、アミノ
プロピルトリエトキシシラン、2.5−ジクロルアニリ
ン−4−スルホノ酸ナトリウム、P−クロル−0−アニ
ンジン、α−クロルアセトアミド、メクアクリルアミド
、3−アミノプロパノ−ル、4−メトキシ−2−メチル
アニリン、ジエチルアミノエチルアミン、フルフリルア
2ノ、アリルアミン、3−アミノーベンゾトリフォオリ
ドなどが挙げられる。
上記の第1級アミンおよびアンモニアの使用量は無水マ
レイン酸度°性クラフト共重合体中の無水マレイノ酸の
モル当量の0.3〜1.7倍、とくに無水マレイノ酸の
モル当量の0.8〜1. o 倍モル当量が好ましい。
また第3]二程の反応においては触媒としてトリメチル
アミノ、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリ
ブチルアミノ、N、N−ジメチルアニリノ、 N” 、
 N −レエチルアニリンなどの第1級アミンを用いる
ことができ、それらの使用量は変性クラ7I・共重合体
中の無水マレイノ酸に対して0.001〜0.6モル当
量が適当である。
第3]二程の反応温度はとくに制限がないが、80℃以
下が好ましい。
第3上程の反応生成物から溶媒を除去した後、アミド化
クラフト共重合体の加熱処理を行なう第4工程へ移行す
る。この第4工程は脱揮発装置の溶融押出機を用いてア
ミド化クラフト共重合体を溶融混練する方法が一般的で
あり、アミド化グラフト共重合体のアミド基は溶融混線
中に脱水閉環してイミド基に変換し、この際副生する水
は脱揮発装置から揮散し、生成するマレイミド系グラフ
ト共重合体は押出機の吐出に1から連続的に吐出され、
切断されペレット状で回収される。この溶融混練温度は
通常150℃以」二、とくに180〜300℃が適当で
あり、150“′cす、下では反応速度が遅く反応時間
が長くなるため経済的に好ましくない。
かくして本発明によればゴム粒子径の制御が容易な第1
工程および無水マレイン酸の均一な共重合が可能な第2
二[程を組合せることにより理想的な共重合組成を有す
る無水マレイノ酸変性グラフト共重合体を得て、これを
アミド化(第3工程)、次いでイミド化(第4工程)す
るという経済的効率の高いプロセスにより、ゴム質重合
体の粒子径が固定され、しかも無水マレイン酸連鎖が全
く存在しないマレイミド系グラフト共重合体が得られる
。したがって本発明で得られるマレイミド系クラフト共
重合体は高い熱変形温度を保持し、耐衝撃性、耐熱性お
よび加工性が均衡してすぐれると共に、熱および水に対
する化学的安定性も極めて良好であり、これらの特性を
生かした種々の用途に適用が期待される。
なお本発明で得られるマレイミド系クラフト共重合体に
は、これと相溶性のある他の熱可塑性樹脂、たとえばア
クリロニトリフレースチレン共重合体(AS樹脂)、ア
クリロニトリフレーメタクリル酸メチルースチレノ共重
合体、ABS樹脂、MBS樹脂、AES樹脂およびポリ
カーボネートなどとブレンドして用いることができ、さ
らには通常の添加剤、たとえば強化剤、安定剤、滑剤、
充填剤、着色剤、難燃剤および離形剤などを添加して使
用に供することもできる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳述する。
なお実施例中の熱変形温度はASTMD−648−56
、アイゾツト衝撃強度はASTMDL−256−56に
したがって測定した。溶融粘度は高滓製作所(株)製置
化式フローテスターを用い、ノズル;0.5中×1.0
、荷重;50kq、温度;260℃の条件で測定した値
である。
光沢は射出成形品について村−ヒ式グロスメーターによ
り判定した。熱安定性は窒素気流49cc7m i n
 、昇温速度10℃、winの条件下に成形品を置き、
熱平秤分析した際の、成形品重量減少が3%となった時
の温度により示した。
また実施例中の部および%はそれぞれ重量部および重量
%を示す。
実施例1 攪拌装置、加熱装置、凝集器、窒素ガス吸込口、単量体
と重合開始剤の連続仕込装置を有するステンレス製オー
トクレーブにポリゲタジエンラテックス(平均粒子径:
 0.34 /7 、 ’7” 11/ 含率−90%
)70部(固形分換算)、水50部および過硫酸カリウ
ム0.3部を仕込み、窒素で空気を置換後、攪拌しなか
ら内温を70℃に昇温し、70℃になった時点でスチレ
ン21部、アクリロニトリル9 部+1... ter
t−ドデシルメルカプタン−〇、1部の混合物を60分
間かけて連続的にオートクレーブに仕込んだ。更に30
分反応を連続した後、クラフト重合を終らせた。
重合終了後の転化率は98%であった。クラフト共重合
体を含むラテックスを硫酸マクネノユウムで凝固した後
、脱水、真空乾燥してクラフト共重合体を得tこ。
前記と同一のオー1−クレープに十記で得たクラフト共
重合体23部、スチレン60部およびメチルエチルケト
750部を仕込み、クラブI・共重合体(A−1)を均
一分散させtコ後、ベンツイルパーオキサイド0.3部
を加え、オートクレーブ内の空気を窒素で置換した。次
いで、攪拌しながら内温を80℃に昇温し、80℃にな
った時点で無水マレイン酸17部およびメチルエチルヶ
1〜ノ30部からなる溶液を8時間かけて蓮続的にオー
トクレーブに仕込んだ。更に1時間反応を継続した後、
反応液をサンブリンクし、未反応の単量体の定量をガス
クロマドクラフィーで行なったところ、無水マレイン酸
は検出されず、転化率は91%であった。
次いでこの無水マレイン酸変性クラフト共重合体含有反
応液にアニリン17部およびメチルエチルケトン20部
の混合液を加え、30分間反応させた後、室温まで冷却
した。この反応液を真空加熱により、溶媒および未反応
単量体を除去し、アミド化グラフト共重合体を得た。
次に」−記アミド化グラフト共重合体を250℃に設定
されている脱揮装置のついた押出機に供給し、十分に溶
融混練してイミド化した後、ガツト状に押出し、切断し
てペレット状のマレイミド系グラフト共重合体を得た。
このマレイミド系グラフト共重合体を射出成形して得た
試験片について、物性を測定した結果を表1に示す。
実施例2 実施例1と同一のオートクレーブに実施例1と同様にし
て得たグラフト共重合体35部、スチレン35部および
メチルエチルケトノロ0部を仕込み、グラフト共重合体
を均一分散させた後、ベンゾイルパーオキサイド0.2
部を加え、オートクレーブ内の空気を窒素置換した。次
いで攪拌しなから内温をso’cに昇温し、80℃にな
った時点で無水マレイノ酸30部およびメチルエチルケ
トン40部からなる溶液を2時間かけて連続的にオート
クレーブに仕込んだ。更に1時間反応を継続した後、実
施例1と同一条件で未反応の単量体を測定したところ、
無水マレイン酸は検出されず、転化率は96%で、%ツ
Iこ。
次いでこの反応液にアニリン30部、メチ」レエチルケ
トノ35部の混合液を加え、30分間反応させた後、室
温まで冷却した。この反応液を真空加熱により、溶媒お
よび未反応単量体を除去して得たアミド化クラフト共重
合体を実施例1と同様に押出機に供給し、イミド化反応
せしめ′ることによりペレット状のマレイミド系グラフ
ト共重合体を得た。この共重合体の物性測定結果を表1
に併せて示す。
実施例3 実施例2のアミド化グラフト共重合体80部とスチレン
−アクリロニトリル(72/28重量比)共重合体20
部を混合し、これを実施例1と同一条件で押出機により
溶融混練してマレイミド系グラフト共重合体組成物から
なるペレットを得た。このペレットからの試験片の物性
測定結果を表1に併せて示す。
実施例4 実施例1のグラフト共重合体5部、実施例2で得たマレ
イミド系グラフト共重合体60部および実施例2で用い
たスチレノーアクリロニトリル共重合体35部を混合し
、これを押出機で溶融混練した組成物から試験片を作成
し、その物性を測定した。結果を表1に併せて示す。
実施例5 実施例1と同一のステンレス製オートクレーブに実施例
1と同様にして得たグラフト共重合体23部、スチレン
69部およびメチルエチルケトン10部を仕込み、グラ
フト共重合体を均一に分散させた後、t−ブチルパーオ
キシベン/、:nイl−0,3部を加え、オートクレー
ブ内ヲ窒素で置換した。次いで内温を95℃まで昇温し
、95℃になった時点で無水マレイノ酸8部およびメチ
ルエチルケトン30部からなる溶液を8時間かけて連続
的にオートクレーブに仕込んだ。
更に、1時間反応を継続しjコ後、実施例1と同様な手
順で未反応単量体を測定したところ、無水マレイノ酸は
検出されず、転化率は87%であった。この反応液を室
温近くまで冷却した後、アユ9フ8部およびメチルエチ
ルケトン20部の混合液を加え、30分間反応させた。
この反応液から真空加熱により、溶媒および未反応!4
を量体を除去し、アミド化クラ71〜共重合体を得た。
次いで前記アミド化クラフト共重合体を実施例1と同様
に押出機に供給し、イミド化反応せしめることによりマ
レイミド系グラフト共重合体を得た。その物性測定結果
を表1に併せて示す。
比較例1 実施例1と同一のステンレス製オートクレーブに実施例
1と同様にして得たグラフト共重合体23部、スチレン
60部およびメチルエチルケト750部を仕込み゛、グ
ラフト共重合を均一分散させた後、ベンゾイルパーオキ
サイド0.3部を加え、オートクレーブ内の空気を窒素
で置換した。次いで攪拌しなから内温を80℃に昇温し
、80℃になった時点で無水マレイン酸17部およびメ
チルエチルケトン30部からなる溶液を8時間かけて連
続的にオートクレーブに仕込んだ。更に1時間反応を継
続した後、実施例1と同様に未反応の単量体を測定した
ところ、無水マレイン酸は検出されず、転化率は90%
であった。この反応液は室温まで冷却した。この無水マ
レイン酸変性グラフト共重合体を第1アミン等と反応さ
せることなく溶媒から回収した後に、250℃に設定さ
れている脱揮装置のついた押出機で溶融押出した後、射
出成形で得られた試験片の物性を測定した結果を表1に
示す。
比較例2 実施例1と同゛−のステンレス製オートクレーブに1、
実施例1で使用したポリブタジェノラテックスを硫酸マ
グネシコーウムで凝固、脱水、乾燥したゴム質重合体1
6部、スチレン66部1.3よびメチルエチルケト75
0部を仕込み、コ゛ム質重合体を分散さ−せた後ベノゾ
イjレノで一オキサイド0.3部を加えた。オー トク
レープ内を窒素@換後、内温を80℃に昇温し、80℃
乏こ達した時点で無水マレイン酸18部とメチルエチル
ケトン 的にオートクレーブに仕込んtご。
以降は実施例10手順に従った。重合終了時には未反応
無水マレイノ酸は検出されず、転化率は93%であった
この反応液にアニリン18部およびメチフレエチルケト
220部からなる混合液を加え、30分間反応させtコ
後、室温まで冷却しtコ。
以降は実施例1と同一条件でマレイミド系クラフト共重
合体を得た後、射出成形し、物性を評価した。結果を表
1に示す。
比較例3 実施例1と同一のオートクレーブに実施例と同様にして
得tこクラフト共重合体70部、スチレン21部および
メチルエチルケト7150部を仕込んだ後、クラフト共
重合体を分散させた。
次いでオートクレーブ内を窒素置換後、ベンゾイルパー
オキサイド0.8部加えた。
内温か80℃になった時点で無水マレイノ酸9部および
メチルエチルケト715部からなる溶液を3時間かけて
連続的に加えた。更に、1時間反応を継続した。未反応
の無水マレイノ酸は検出されず、転化率は87%であっ
た。反応液にアニリン9部を加え、30分間反応させた
以降は実施例1の操作にしたがって得たマレイミド系ク
ラフト共重合体の物性を表1に示す。
比較例4 実施例1において、グラフト共重合体と共に仕込むスチ
レンの量を74.7部に、またこの系へ連続添加する無
水マレイノ酸の量を2.3部に、無水マレイン酸とメチ
ルエチルケトンの連続に加時間を45分に変更して無水
マレイン酸変性グラフト共重合体を得た。未反応無水マ
レイノ酸は検出されず、転化率は15%であった。また
このアミド化に用いるアニリノの添加量を2.3部に変
更する以外は実施例1と同様にしてアミド化クラフト共
重合体を得た。
このアミド化グラフト共重合体36部と実施例2で用い
たスチレノ=アクリロニトリル共重合体64部を混合し
てゴム含量を15%とし、この組成物を実施例1と同様
に押出機で溶融混練イミド化し、成形して得た試験片の
物性を表1に示す。
比較例5。
前記と同一のオートクレーブにスチレン70部、メチル
エチルケトン、70部およびベンゾイルパーオキサイド
0.3部を仕込み、昇温して80℃になった時点で無水
マレイン酸30部とメチルエチルケト730部からなる
溶液を6時間かけて連続的に仕込んだ。さらに1時間重
合を続けた後、未反応単量体を測定したところ、無水マ
レイン酸は検出されず、転化率は91%であつた。
次ニこの反応系へアニリン30部とメヂルエチルケトノ
30部の溶液を加え30分反応させた後、溶媒および未
反応単量体を真空加熱除去して共重合体を得た。
この共重合体78.6部と実施例1と同様にしテ得たク
ラフト共重合体21.4部を混合してゴム含量を15%
とし、この組成物を実施例1と同様に押出機で溶融混練
イミド化し、成形して得た試験片の物性を表1に示す。
比較例6 %)  30−1水70部および過硫酸カリウム−0、
5部を仕込み、窒素で置換後、攪拌しなから内温を70
℃に昇温した。次いでスチレン49部、アクリロニI・
リル21部、tert−ドデシルメルカプタノ0.3部
の混合物を3時間かけて連続的にオートクレーブに仕込
んだ。更に30分′反応を継続した後、グラフト重合を
終らせた。
重合終r後の転化率は95%であった。クラフト共重合
体を含むラテフクスを実施例1と同様に後処理してクラ
フト共重合体を161収しtこ。
次に、それぞれの仕込量をグラフ1−共重合体50部、
スチレン35部、無水マレイノ酸15部、アニリン15
部に、また無水マレイノ酸とメチルエチルケトン溶液の
添加時間を5 時Ill ニ変更した以外、実施例1と
同様にしてマレイミド系クラフト共重合体を得た。その
物性を表1に示す。
表     1 表1の結果から明らかなように、本発明の方法で得られ
るマレイミド系クラフト共重合体(実施例1、”2.5
)およびこれを用いtこ組成物(実施例3.4)は耐熱
性、耐衝撃性および加工性が均衡にすぐれており、しか
も熱に対し高度に安定で成形品表面光沢も良好である。
これに対し、イミド化をしない場合(比較例1)は耐衝
撃性と熱安定性が、1段目の乳化クラフト重合を省略し
た場合(比較例2)は耐衝撃性と光沢が、クラフト共重
合体量が多すぎる場合(比較例3)は耐熱性、加工性お
よび光沢が、無水マレイノ酸の共重合量が5%以下の場
合(比較例4)は耐熱性が、ゴム質重合体を省略した場
合(比較例5)は耐衝撃性が、またクラフト共重合体の
ゴム質重合体含有量が40%以下の場合(比較例6)は
耐熱性と耐衝撃性がそれぞれ劣るクラフト共重合体しか
得ることができない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 へジェノ系−fム質重合体うテックス40〜95重量%
    (固形分換算)の存在下に芳香族ビニル系単量体、シア
    ン化ビニル系単量体およびアクリル系単量体から選ばれ
    たビニル系単量体の少なくとも1種60〜5重量%を乳
    化クラフト重合することによりクラフト共重合体を得る
    第1工程、 (Bi  (A)で得られたグラフト共重合体1〜60
    重量部に対し、芳香族ビニル系単量体50〜85重量%
    、無水マレイン酸5〜47重量%およびこれらり共重合
    可能な他のビニル系単量体0〜30重量%からなる単量
    体混合物99〜40重量部を塊吠または溶液重合により
    クラフト重合して変性グラフト共重合体を得る第2工程
    、(Q  (B) テ得られた変性グラフト共重合体に
    対し、該変性クラフト共重合体に含有される無水マレイ
    ン酸の03〜1,7倍モル量の第1級アミンおよび/ま
    たはアンモニアを反応させてアε1・化クラフト共重合
    体を得る第3工程および(Dl  (C+で得られたア
    ミド化クラフト共重合体を150℃以」−の温度に加熱
    し、脱水閉、環イミド化せしめ、マレイミド系クラフト
    共重合体を得る第4工程 からなる各工程を順次行なうことを特徴とするマレイミ
    ド系クラフト共重合体の製造方法。
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EP0253624A2 (en) * 1986-07-14 1988-01-20 Arco Chemical Technology, Inc. Acrylic modified N-arylmaleimide copolymer molding composition
FR2673185A1 (fr) * 1991-02-25 1992-08-28 Acome Procede de fabrication de materiau thermoplastique, materiau thermoplastique obtenu et son utilisation pour la constitution de fibres optiques.

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