JPS59136652A - 溶鋼成分推定方法 - Google Patents
溶鋼成分推定方法Info
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- JPS59136652A JPS59136652A JP58010686A JP1068683A JPS59136652A JP S59136652 A JPS59136652 A JP S59136652A JP 58010686 A JP58010686 A JP 58010686A JP 1068683 A JP1068683 A JP 1068683A JP S59136652 A JPS59136652 A JP S59136652A
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- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
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- Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は転炉製鋼における吹錬終点時の溶鋼成分を推
定する方法に関するものである。
定する方法に関するものである。
周知のように製鋼工程においては出鋼成分、特に出鋼さ
れる鋼中のC、Mn 、 P等の含有量を目標とする成
分値に一致させることが極めて重要であシ、そのため従
来一般の転炉#鋼においては、吹錬終点時に炉体を傾倒
させて溶鋼をサンプリングし、化学分析を行ってその分
析結果の成分値が目標値にほぼ適合していればそのまま
出鋼し、目標値から外れていれば再吹錬等を行った後に
出鋼する作業が行なわれている。しかしながら従来のこ
のような方法ではサンプリングおよび分析に要する時間
が長く、吹錬終点からサンプリングおよび分析を経て出
鋼するまでに平均3分程度を要しておシ、そのためこの
期間中に転炉内に滞留している溶鋼による転炉耐火物の
溶損が大きい問題があった〇 この発明は以上の事情に鑑みてなされたもので、吹錬終
了時においてサンプリングおよび分析を行うことなく、
吹錬終了時の溶鋼成分特にC、Mn 。
れる鋼中のC、Mn 、 P等の含有量を目標とする成
分値に一致させることが極めて重要であシ、そのため従
来一般の転炉#鋼においては、吹錬終点時に炉体を傾倒
させて溶鋼をサンプリングし、化学分析を行ってその分
析結果の成分値が目標値にほぼ適合していればそのまま
出鋼し、目標値から外れていれば再吹錬等を行った後に
出鋼する作業が行なわれている。しかしながら従来のこ
のような方法ではサンプリングおよび分析に要する時間
が長く、吹錬終点からサンプリングおよび分析を経て出
鋼するまでに平均3分程度を要しておシ、そのためこの
期間中に転炉内に滞留している溶鋼による転炉耐火物の
溶損が大きい問題があった〇 この発明は以上の事情に鑑みてなされたもので、吹錬終
了時においてサンプリングおよび分析を行うことなく、
吹錬終了時の溶鋼成分特にC、Mn 。
P量を短時間で正確に推定し、これによって吹錬終了時
から出鋼時までに要する時間を短縮して、その間におけ
る転炉内耐火物の溶損量を少なくし、併せて従来サンプ
リングに要していた人手を省くことを目的とするもので
ある。
から出鋼時までに要する時間を短縮して、その間におけ
る転炉内耐火物の溶損量を少なくし、併せて従来サンプ
リングに要していた人手を省くことを目的とするもので
ある。
本発明者等は上述の目的を達成するべく種々実験・検討
を行った結果、吹錬終了時の溶鋼中の酸素ポテンシャル
゛と、溶鋼中炭素濃度、スラグ中の鉄量、スラグと溶鋼
とのP分配比Lp 、 Mn分配比”Mnとの間に相関
関係があることから、酸素ポテンシャルを測定するだけ
で溶鋼中C、Mn 、 P量を推定し得ることを見出し
、この発明をなすに至ったのである。
を行った結果、吹錬終了時の溶鋼中の酸素ポテンシャル
゛と、溶鋼中炭素濃度、スラグ中の鉄量、スラグと溶鋼
とのP分配比Lp 、 Mn分配比”Mnとの間に相関
関係があることから、酸素ポテンシャルを測定するだけ
で溶鋼中C、Mn 、 P量を推定し得ることを見出し
、この発明をなすに至ったのである。
したがってこの発明の溶鋼成分推定方法は、固体電解質
を利用した酸素濃淡電池を用いて溶鋼中の酸素ポテンシ
ャルを測定し、予め求めておいた酸素ポテンシャルと溶
鋼中のC、Mn 、 F’量との相関関係に基いて前記
測定による酸素ポテンシャル値から溶鋼中のC、Mn
、 P量を推定することを特徴とするものである。
を利用した酸素濃淡電池を用いて溶鋼中の酸素ポテンシ
ャルを測定し、予め求めておいた酸素ポテンシャルと溶
鋼中のC、Mn 、 F’量との相関関係に基いて前記
測定による酸素ポテンシャル値から溶鋼中のC、Mn
、 P量を推定することを特徴とするものである。
以下この発明の方法をより詳細に説明する。
先ず吹錬終点時(吹止時)における溶鋼中炭素濃度Cf
と同じく吹止時の溶鋼中酸素ポテンシャル9との関係に
ついて説明すると、両者間には例えば第1図に示すよう
な直接的な相関関係が存在する。したがってこの相関関
係を利用して溶鋼中酸素ポテンシャル9から直接的に溶
鋼中炭素濃度Cfを推定することができる″。
と同じく吹止時の溶鋼中酸素ポテンシャル9との関係に
ついて説明すると、両者間には例えば第1図に示すよう
な直接的な相関関係が存在する。したがってこの相関関
係を利用して溶鋼中酸素ポテンシャル9から直接的に溶
鋼中炭素濃度Cfを推定することができる″。
一方、吹錬終了時の溶鋼中リン濃度Pfおよびマンガン
濃度Mn (は、吹錬終点時の溶鋼中酸素ポテンシャル
0から、吹錬終点時のスラグと溶鋼とのリン分配比LP
およびマンガン分配比しMn1吹錬終点時の溶鋼重量W
ste61およびスラグ重量Ws1ag1転炉内に装入
されたPの総量W、inおよび同じくMnの総量WMn
、−1nを介して推定することができる。
濃度Mn (は、吹錬終点時の溶鋼中酸素ポテンシャル
0から、吹錬終点時のスラグと溶鋼とのリン分配比LP
およびマンガン分配比しMn1吹錬終点時の溶鋼重量W
ste61およびスラグ重量Ws1ag1転炉内に装入
されたPの総量W、inおよび同じくMnの総量WMn
、−1nを介して推定することができる。
すなわち、転炉内には溶銑、冷銑、スクラップおよび副
原料が装入されるが、その装入材中のP含有化合物の総
P量WP−Inおよび装入材中のMn含有化合物の総M
n量WMゎ−inと、吹錬終点時における溶鋼重量Ws
teelおよびスラグ重量Wslag と、吹錬終点時
におけるスラグ中のP濃度PSIagおよびMn濃度M
n s lagと、吹錬終点時における溶鋼中のP#度
PfおよびMn濃度Mn(との間には、転炉精錬におけ
るP 、 M!1の収支から次の(1)式および(2)
式が成立する。
原料が装入されるが、その装入材中のP含有化合物の総
P量WP−Inおよび装入材中のMn含有化合物の総M
n量WMゎ−inと、吹錬終点時における溶鋼重量Ws
teelおよびスラグ重量Wslag と、吹錬終点時
におけるスラグ中のP濃度PSIagおよびMn濃度M
n s lagと、吹錬終点時における溶鋼中のP#度
PfおよびMn濃度Mn(との間には、転炉精錬におけ
るP 、 M!1の収支から次の(1)式および(2)
式が成立する。
P f ”” (Wp−in ”slag”slag
) / Wsteel ’・・・・・(1)M
nf=(WMn−in−Wslag””slag)/W
steel −−(2)ここで吹錬終点時のリン分配
比LPおよびマンガン分配比”Mnは次の(3) 、
(4)で表わせる。
) / Wsteel ’・・・・・(1)M
nf=(WMn−in−Wslag””slag)/W
steel −−(2)ここで吹錬終点時のリン分配
比LPおよびマンガン分配比”Mnは次の(3) 、
(4)で表わせる。
Lp = ”slag/”f ・・
・・・・(3)LMn=Mn、lag/Mnf・・・・
・・ (4)したがって(1)式、(2)式は次の(5
) 、 (6)式のように示される。
・・・・(3)LMn=Mn、lag/Mnf・・・・
・・ (4)したがって(1)式、(2)式は次の(5
) 、 (6)式のように示される。
P(−Wp−Hn/ (Wsteel + LP−Ws
Iag) −・−(5)Mn f= wMn−、n/
(Wsteel + LMn−W、lag)・−(6
)(5) 、 (6)式において、吹錬終点時における
リン分配比LPおよびマンガン分配比しMnは、例えば
第2図、第3図に示すように吹錬終点時の溶鋼中酸素ポ
テンシャルQと良く相関しており、したがってその相関
関係を利用して酸素ポテンシャルOや他の操業要因から
推定することができる。−万吹錬終点時の溶鋼重量Ws
teelは、溶銑重量、冷銑重量、スクラップ重量、お
よびミルスケールや鉄鉱石重量など、転炉に装入された
鉄源重量から容易に推定することができる。また吹錬終
点時のスラグ重量W、1agは、転炉内に装入される生
石灰、生ドロマイト、ホタル石、軽焼ドロマイト、鉄鉱
石、ミルスケール、および溶銑、冷銑中のSi 、 P
、 Mn 、Ti。
Iag) −・−(5)Mn f= wMn−、n/
(Wsteel + LMn−W、lag)・−(6
)(5) 、 (6)式において、吹錬終点時における
リン分配比LPおよびマンガン分配比しMnは、例えば
第2図、第3図に示すように吹錬終点時の溶鋼中酸素ポ
テンシャルQと良く相関しており、したがってその相関
関係を利用して酸素ポテンシャルOや他の操業要因から
推定することができる。−万吹錬終点時の溶鋼重量Ws
teelは、溶銑重量、冷銑重量、スクラップ重量、お
よびミルスケールや鉄鉱石重量など、転炉に装入された
鉄源重量から容易に推定することができる。また吹錬終
点時のスラグ重量W、1agは、転炉内に装入される生
石灰、生ドロマイト、ホタル石、軽焼ドロマイト、鉄鉱
石、ミルスケール、および溶銑、冷銑中のSi 、 P
、 Mn 、Ti。
届が酸化されて生成する化合物の重量と、溶鋼が酸化さ
れて生成するFeOを中心とする化合物の重量TFeに
よって定まるが、これらのうち溶鋼が酸化されて生成す
るFeOを中心とする化合物以外の重量は、装入原料か
ら容易に推定でき、一方FeOを中心とする化合物の生
成量TFeは、例えば第4図に示すように溶鋼中の酸素
ポテンシャル9と良く対応するから、この相関関係を利
用して容易に推定することができる。
れて生成するFeOを中心とする化合物の重量TFeに
よって定まるが、これらのうち溶鋼が酸化されて生成す
るFeOを中心とする化合物以外の重量は、装入原料か
ら容易に推定でき、一方FeOを中心とする化合物の生
成量TFeは、例えば第4図に示すように溶鋼中の酸素
ポテンシャル9と良く対応するから、この相関関係を利
用して容易に推定することができる。
結局、(5) 、 (6)式においてリン分配比LPお
よびマンガン分配比LMnと、スラグ重量WSIag中
のFeOを中心とする化合物生成量TFeは溶鋼中の酸
素ポテンシャルOとの相関関係によって推定でき、それ
以外は転炉装入原料から推定できるから、転炉装入原料
のデータが既知であれば、吹錬終点時の溶鋼中酸素ポテ
ンシャルを測定することによって、前述の相関関係を利
用して吹錬終点時の溶鋼中C濃度、P濃度、Mn濃度を
推定することが可能である。そこでこの発明の方法では
、予め溶鋼中酸素ポテンシャルと溶鋼中のC、Mn 、
P量との相関関係を求めておき、吹錬終点時に固体電
解質を利用した酸素濃淡電池を用いて溶鋼中の酸素ポテ
ンシャルを測定して、前記相関関係から電子計算機等を
用いて吹錬終了時の溶鋼中C、P 、 Mn濃度を短時
間で推定(演算)する。
よびマンガン分配比LMnと、スラグ重量WSIag中
のFeOを中心とする化合物生成量TFeは溶鋼中の酸
素ポテンシャルOとの相関関係によって推定でき、それ
以外は転炉装入原料から推定できるから、転炉装入原料
のデータが既知であれば、吹錬終点時の溶鋼中酸素ポテ
ンシャルを測定することによって、前述の相関関係を利
用して吹錬終点時の溶鋼中C濃度、P濃度、Mn濃度を
推定することが可能である。そこでこの発明の方法では
、予め溶鋼中酸素ポテンシャルと溶鋼中のC、Mn 、
P量との相関関係を求めておき、吹錬終点時に固体電
解質を利用した酸素濃淡電池を用いて溶鋼中の酸素ポテ
ンシャルを測定して、前記相関関係から電子計算機等を
用いて吹錬終了時の溶鋼中C、P 、 Mn濃度を短時
間で推定(演算)する。
上述のようにこの発明の方法では溶鋼中の酸素ポテンシ
ャルを、固体電解質を利用した酸素濃淡電池を用いて測
定する。このように固体電解質による酸素濃淡電池を用
いるのは、高温での測定が可能でしかも取扱いが容易で
あるためである。第5図にその酸素濃淡電池を組込んだ
酸素検出プローブ1の一例を示す。第5図において、酸
素イオン伝導のための固体電解質2として例えばZ r
O2が用いられ、その固体電解質2に接する標準電極
3として例えばCr −Cr2O5混合粉末が用いられ
、さらに溶鋼接触電極4として例えばMo棒が用いられ
ており、MoとCr −Cr 203間の起電力(酸素
濃度起電力E)を取出すように構成されている。また同
時に例えばPr −13%Rh −Prからなる熱電対
5により溶鋼温度Tを測定するように構成されている。
ャルを、固体電解質を利用した酸素濃淡電池を用いて測
定する。このように固体電解質による酸素濃淡電池を用
いるのは、高温での測定が可能でしかも取扱いが容易で
あるためである。第5図にその酸素濃淡電池を組込んだ
酸素検出プローブ1の一例を示す。第5図において、酸
素イオン伝導のための固体電解質2として例えばZ r
O2が用いられ、その固体電解質2に接する標準電極
3として例えばCr −Cr2O5混合粉末が用いられ
、さらに溶鋼接触電極4として例えばMo棒が用いられ
ており、MoとCr −Cr 203間の起電力(酸素
濃度起電力E)を取出すように構成されている。また同
時に例えばPr −13%Rh −Prからなる熱電対
5により溶鋼温度Tを測定するように構成されている。
仁のような電池構成の場合、酸素濃度起電力E(my)
および溶鋼温度T (’C)から酸素活量(%基準)a
oは次の(7)式で与えられる。
および溶鋼温度T (’C)から酸素活量(%基準)a
oは次の(7)式で与えられる。
logao=4.62 (1358010,08E)
/(T+273)・・・(7) 吹錬終点時の溶鋼成分をC0,05チ、Mn 0.15
係、Po、02%、80010%、O0,06%とし、
ジグワース(Sigworth )らの相互作用助係数
(1600℃)の値を用いれば酸素の活量係数fQは、 f9=0.962 であり、はぼf。−1とみなせ、したがって(7)式は
次の(8)式に示すようにあられせる。
/(T+273)・・・(7) 吹錬終点時の溶鋼成分をC0,05チ、Mn 0.15
係、Po、02%、80010%、O0,06%とし、
ジグワース(Sigworth )らの相互作用助係数
(1600℃)の値を用いれば酸素の活量係数fQは、 f9=0.962 であり、はぼf。−1とみなせ、したがって(7)式は
次の(8)式に示すようにあられせる。
iogo=8.62−(1358010,08g)、/
(T+273)・・・(8) ここで9は溶鋼中酸素ポテンシャルでちゃ、したがって
(8)式から溶鋼中酸素ポテンシャルが求められる。
(T+273)・・・(8) ここで9は溶鋼中酸素ポテンシャルでちゃ、したがって
(8)式から溶鋼中酸素ポテンシャルが求められる。
上述のような酸素濃淡電池による酸素検出グローブ1を
用いた吹錬終点時溶鋼成分推定システムの全体構成の一
例を第6図に概略的に示す。第6図において、転炉6の
溶鋼中に浸漬された酸素検出グローブ1からの酸素濃淡
起電力Eの信号S。
用いた吹錬終点時溶鋼成分推定システムの全体構成の一
例を第6図に概略的に示す。第6図において、転炉6の
溶鋼中に浸漬された酸素検出グローブ1からの酸素濃淡
起電力Eの信号S。
はアイソレータ7およびAD変換器8を介して演算処理
器9に入力され、また酸素検出グローブlからの温度T
の信号Sアは炉側温度記録計10゜AD変換器8を経て
演算処理器9に入力される。
器9に入力され、また酸素検出グローブlからの温度T
の信号Sアは炉側温度記録計10゜AD変換器8を経て
演算処理器9に入力される。
そしてこの演算処理器9において酸素ポテンシャル9が
算出されるとともに、予め求めておいた相関関係に基い
て溶鋼中のC,Mn、Pi度が演算され、その推定値が
表示盤11に表示される。なお転炉装入原料のデータに
ついても予め演算処理器9に入力させておくことはもち
ろんである。
算出されるとともに、予め求めておいた相関関係に基い
て溶鋼中のC,Mn、Pi度が演算され、その推定値が
表示盤11に表示される。なお転炉装入原料のデータに
ついても予め演算処理器9に入力させておくことはもち
ろんである。
なおまた、溶鋼中の酸素ポテンシャルは、前述のような
単独型のグローブ(イマージョン型グローブ)を用いて
も良いし、あるいは他の測定も同時に行うだめのサグラ
ンスグローブに酸素濃淡電池を組込んで測定しても良い
。
単独型のグローブ(イマージョン型グローブ)を用いて
も良いし、あるいは他の測定も同時に行うだめのサグラ
ンスグローブに酸素濃淡電池を組込んで測定しても良い
。
また脱P反応は溶鋼中の酸素ポテンシャルだけでなく、
スラグの滓化状態の影響も強く受けるから、P分配比の
推定式中に滓化状態をあられすパラメータを取込むこと
によシ、推定精度の向上を図ることができる。このよう
な滓化状態をあられすパラメータとしては、上底吹転炉
の場合、炉体振動が適当である。すなわち、転炉炉体振
動は、例えば第7図に示すように、スクラップが未溶解
で副原料投入量の少ない吹錬初期では振幅が小さいが、
スクラップが溶解し、副原料投入量が多くなると振幅が
大きくなる。さらに吹錬後半でスラグの滓化が進行する
と、鋼浴の攪拌エネルギーがスラグ層に吸収され、振幅
は再び小さくなる。したがって吹錬後半の炉体振動の振
幅がある一定値以下になった時点から吹錬終了までの時
間を測定し、P分配比の推定に利用すれば、極めて高精
度で吹止P濃度を推定することが可能となる。例えば2
50トンクラスの上底吹転炉で炉体に差動トランスを接
続して振動を測定した場合には、振幅が1.5 trr
In以下となった時点から吹錬終了時までを測定すれば
良い。
スラグの滓化状態の影響も強く受けるから、P分配比の
推定式中に滓化状態をあられすパラメータを取込むこと
によシ、推定精度の向上を図ることができる。このよう
な滓化状態をあられすパラメータとしては、上底吹転炉
の場合、炉体振動が適当である。すなわち、転炉炉体振
動は、例えば第7図に示すように、スクラップが未溶解
で副原料投入量の少ない吹錬初期では振幅が小さいが、
スクラップが溶解し、副原料投入量が多くなると振幅が
大きくなる。さらに吹錬後半でスラグの滓化が進行する
と、鋼浴の攪拌エネルギーがスラグ層に吸収され、振幅
は再び小さくなる。したがって吹錬後半の炉体振動の振
幅がある一定値以下になった時点から吹錬終了までの時
間を測定し、P分配比の推定に利用すれば、極めて高精
度で吹止P濃度を推定することが可能となる。例えば2
50トンクラスの上底吹転炉で炉体に差動トランスを接
続して振動を測定した場合には、振幅が1.5 trr
In以下となった時点から吹錬終了時までを測定すれば
良い。
上述のようなこの発明の推定方法においては、測定条件
によっても異なるが、通常は後述する実雄側からも明ら
かなようにC濃度Cfは化学分析値と比較して±0.5
X10%以内、リン濃度Pfは同じく±0.9X10
4以内、マンガン濃度Mn(は同じく±0.8X10
4以内で推定可能である。また酸素ポテンシャルを検出
してその値から演算することによって成分を推定するた
め、化学分析を行う場合と比較し極めて短時間で推定で
き、したがって吹止から出鋼までの時間を約20秒程度
に短縮することができる。
によっても異なるが、通常は後述する実雄側からも明ら
かなようにC濃度Cfは化学分析値と比較して±0.5
X10%以内、リン濃度Pfは同じく±0.9X10
4以内、マンガン濃度Mn(は同じく±0.8X10
4以内で推定可能である。また酸素ポテンシャルを検出
してその値から演算することによって成分を推定するた
め、化学分析を行う場合と比較し極めて短時間で推定で
き、したがって吹止から出鋼までの時間を約20秒程度
に短縮することができる。
次にこの発明の実施例を記す。
実施例
Si0.26%、Mn 0.36%、1)0.146%
を含有する溶鉄271.1)ンを上底吹転炉により吹錬
するにあたシ、装入原料として溶銑のほか、スクラップ
63トン、焼石灰7367kg、ホタル石650kg、
鉄鉱石8492ゆ、生ドロマイト2984〜を装入し、
使用酸素量1372ON扉3にて吹錬し、吹錬終了時に
第5図に示すグローブを用いて第6図のシステムにより
溶鋼中c、p。
を含有する溶鉄271.1)ンを上底吹転炉により吹錬
するにあたシ、装入原料として溶銑のほか、スクラップ
63トン、焼石灰7367kg、ホタル石650kg、
鉄鉱石8492ゆ、生ドロマイト2984〜を装入し、
使用酸素量1372ON扉3にて吹錬し、吹錬終了時に
第5図に示すグローブを用いて第6図のシステムにより
溶鋼中c、p。
Mn濃度を推定した。このとき、溶鋼中酸素濃度は72
6ppms溶鋼温度は1684°Cであり、それによる
推定値はCO,027%、Mn 0.109%、Po、
0122%、でちった。一方吹錬終点時に別途サンプル
を採取して化学分析を行ったところ、C0,028%、
Mn 0.11 %、Po、012%であり、推定値が
化学分析値に極めて近いことが確認された。
6ppms溶鋼温度は1684°Cであり、それによる
推定値はCO,027%、Mn 0.109%、Po、
0122%、でちった。一方吹錬終点時に別途サンプル
を採取して化学分析を行ったところ、C0,028%、
Mn 0.11 %、Po、012%であり、推定値が
化学分析値に極めて近いことが確認された。
以上の説明で明らかなようにこの発明の溶鋼成分推定方
法によれば、溶鋼中のC、P 、 Mn濃度を極めて迅
速かつ正確に推定することができ、したがって吹錬終点
時から出鋼までに要する時間を従来よりも大幅に短縮で
き、そのため出鋼までの間の転炉的溶鋼滞留による転炉
耐火物の溶損量を従来よりも小さくして、転炉耐火物の
耐用チャージ数を従来よりも増加させることができ、ま
た従来サンプリングに要していた手間を省くことができ
る効果が得られる。またこの発明の方法によれば、吹錬
次点時のMn濃度を正確に推定できるため、Mn系合金
鉄の取鍋への投入量を正確に決定でき、そのため目標M
n濃度に対するばらつきを従来よシも小さく(約60チ
程度)することができ、さらにはC濃度が高精度で推定
できるだめ、Mn系合金鉄の添加に際して高価な低次M
1合金鉄と安価な中成Mn合金鉄(3種FeMn )と
の使い分けがよシ精度良〈実施でき、原単価の低減に寄
与する等の附随的効果も得られる。
法によれば、溶鋼中のC、P 、 Mn濃度を極めて迅
速かつ正確に推定することができ、したがって吹錬終点
時から出鋼までに要する時間を従来よりも大幅に短縮で
き、そのため出鋼までの間の転炉的溶鋼滞留による転炉
耐火物の溶損量を従来よりも小さくして、転炉耐火物の
耐用チャージ数を従来よりも増加させることができ、ま
た従来サンプリングに要していた手間を省くことができ
る効果が得られる。またこの発明の方法によれば、吹錬
次点時のMn濃度を正確に推定できるため、Mn系合金
鉄の取鍋への投入量を正確に決定でき、そのため目標M
n濃度に対するばらつきを従来よシも小さく(約60チ
程度)することができ、さらにはC濃度が高精度で推定
できるだめ、Mn系合金鉄の添加に際して高価な低次M
1合金鉄と安価な中成Mn合金鉄(3種FeMn )と
の使い分けがよシ精度良〈実施でき、原単価の低減に寄
与する等の附随的効果も得られる。
第1図は溶鋼中炭素濃度Cfと溶鋼中酸素ポテンシャル
9との相関関係の一例を示す相関図、第2図はスラグ−
溶鋼間のリン分配比し、と溶鋼中酸素ポテンシャル9と
の相関関係の一例を示す相関図、第3図はスラグ−溶鋼
間のマンガン分配比りゎと溶鋼中酸素ポテンシャルOと
の関係の一例を示す相関図、第4図はFeOを中心とす
る化合物の生成前TFeと溶鋼中酸素ポテンシャル0と
の相関関係の一例を示す相関図、第5図はこの発明の方
法の実施に使用されるは素濃淡電池を組込んだ酸素検出
プローブの一例を示す略解的な断面図、第6図はこの発
明の方法を実施するだめのシステムの全体構成の一例を
示す略解図、第7図は上底吹転炉における炉体振動測定
結果の一例である。 出願人 川崎製鉄株式会社 代理人 弁理士豊田武人 (ほか1名) 第1図 第2図 第3図 第4図 0 (PPIT+)
丁Fa (%)
第71 關 伶 311−
9との相関関係の一例を示す相関図、第2図はスラグ−
溶鋼間のリン分配比し、と溶鋼中酸素ポテンシャル9と
の相関関係の一例を示す相関図、第3図はスラグ−溶鋼
間のマンガン分配比りゎと溶鋼中酸素ポテンシャルOと
の関係の一例を示す相関図、第4図はFeOを中心とす
る化合物の生成前TFeと溶鋼中酸素ポテンシャル0と
の相関関係の一例を示す相関図、第5図はこの発明の方
法の実施に使用されるは素濃淡電池を組込んだ酸素検出
プローブの一例を示す略解的な断面図、第6図はこの発
明の方法を実施するだめのシステムの全体構成の一例を
示す略解図、第7図は上底吹転炉における炉体振動測定
結果の一例である。 出願人 川崎製鉄株式会社 代理人 弁理士豊田武人 (ほか1名) 第1図 第2図 第3図 第4図 0 (PPIT+)
丁Fa (%)
第71 關 伶 311−
Claims (1)
- 固体電解質を利用した酸素濃淡電池を用いて溶鋼中の酸
素ポテンシャルを測定し、予め求めておいた酸素ポテン
シャルと溶鋼中のC、Mn 、 P濃度との相関関係に
基いて前記測定による酸素ポテンシャル値から溶鋼中の
C、Mn 、 P 濃度を推定することを特徴とする溶
鋼成分推定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58010686A JPS59136652A (ja) | 1983-01-25 | 1983-01-25 | 溶鋼成分推定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58010686A JPS59136652A (ja) | 1983-01-25 | 1983-01-25 | 溶鋼成分推定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59136652A true JPS59136652A (ja) | 1984-08-06 |
JPH0257666B2 JPH0257666B2 (ja) | 1990-12-05 |
Family
ID=11757148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58010686A Granted JPS59136652A (ja) | 1983-01-25 | 1983-01-25 | 溶鋼成分推定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59136652A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01219117A (ja) * | 1988-02-25 | 1989-09-01 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 転炉吹錬における終点成分推定方法 |
JP2005206877A (ja) * | 2004-01-22 | 2005-08-04 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 転炉吹錬時の炭素濃度の推定方法 |
CN102128836A (zh) * | 2010-12-06 | 2011-07-20 | 天津钢铁集团有限公司 | 一种碳锰合金中锰的检测方法 |
JP2011202252A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Nisshin Steel Co Ltd | 溶鋼中の燐濃度を精度よく推定する方法 |
CN109777923A (zh) * | 2019-02-28 | 2019-05-21 | 北京首钢股份有限公司 | 一种rh精炼合金加入控制方法 |
-
1983
- 1983-01-25 JP JP58010686A patent/JPS59136652A/ja active Granted
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01219117A (ja) * | 1988-02-25 | 1989-09-01 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 転炉吹錬における終点成分推定方法 |
JP2005206877A (ja) * | 2004-01-22 | 2005-08-04 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 転炉吹錬時の炭素濃度の推定方法 |
JP2011202252A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Nisshin Steel Co Ltd | 溶鋼中の燐濃度を精度よく推定する方法 |
CN102128836A (zh) * | 2010-12-06 | 2011-07-20 | 天津钢铁集团有限公司 | 一种碳锰合金中锰的检测方法 |
CN109777923A (zh) * | 2019-02-28 | 2019-05-21 | 北京首钢股份有限公司 | 一种rh精炼合金加入控制方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0257666B2 (ja) | 1990-12-05 |
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