JPS5913509B2 - カルボスチリル誘導体の製造法 - Google Patents

カルボスチリル誘導体の製造法

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JPS5913509B2
JPS5913509B2 JP50154163A JP15416375A JPS5913509B2 JP S5913509 B2 JPS5913509 B2 JP S5913509B2 JP 50154163 A JP50154163 A JP 50154163A JP 15416375 A JP15416375 A JP 15416375A JP S5913509 B2 JPS5913509 B2 JP S5913509B2
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JP50154163A
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JPS5277068A (en
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司郎 吉崎
重晴 玉田
量之 中川
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カルボスチリル誘導体の製造法に関する。
更に詳しくは本発明は、一般式loOHR^2 ;1 CH−CH−NHR^I φ?へ。
〔式中R^1は炭素数1〜5のアルキル基を示す。
90R^2は炭素数1〜4のアルキル基を示す。
R^3は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を有す
るアルアルキル基を示す。〕で表わされるカルボスチリ
ル誘導体のラセミ混合物を光学分割してエリスロー(→
一体を得ることをク5 特徴とするエリスロー(→一カ
ルボスチリル誘導体の製造法に係る。
式〔l〕の化合物は新規化合物であり、例えば(5−α
一置換アミノアルカノイル)カルボスチリル誘導体を水
素化ホウ素ナトリウム、パラジウ30 ム炭素等を用い
て還元することにより製造される。
このようにして得られた式〔l〕の化合物はそのラセミ
体がスレオ型ではなくエリスロ型である。この事実は式
〔1〕の化合物について核磁気共鳴スペクトル分析を行
なつた結果(J値が2〜3cps)から明らかである。
また上記事実は式〔1〕に類似の化合物によつても明ら
かにされている。即ちパンジーク(J.VANDIJK
)、モード(H.D.MOED)らによつて、α−2級
アミノアルカノイル誘導体を還元するとエリスロ体にな
ることが報告されている〔Rec.trav.chim
.8O、573(1961)、Rec.trav.ch
im.78、22(1959)〕。本発明に於いて、式
〔1〕の化合物は常法により光学分割される。
例えばその1つは分割剤を用いてラセミ体を光学異性体
の塩に変換し、次いでその溶解度等の物理的性質の差を
利用して2種の光学異性体に分離する方法である。ラセ
ミ体を光学異性体の塩にする工程(以下第1工程と称す
る)に於いて使用される分割剤としては従来使用されて
いるものを広く使用でき、例えば(ト)一酒石酸、(ハ
)一酒石酸、(イ)−ジアセチル酒石酸、(へ)−アセ
チル酒石酸、(イ)−ジベンゾイル酒石酸、(ハ)−ジ
ベンゾイル酒石酸、…−モノベンゾイル酒石酸、(ハ)
−モノベンゾイル酒石酸、(イ)−ジp−トルイル酒石
酸、(ハ)−ジ一p−トルイル酒石酸等の酒石酸誘導体
、(イ)−マンデル酸、(へ)−マンデル酸、(ト)−
N−アセチルグルタミン酸、(ハ)−N−アセチルグル
タミン酸、(イ)一樟脳酸、(ハ)一樟脳酸、(イ)一
樟脳−10−スルホン酸、H一樟脳一10−スルホン酸
、(イ)−α−ブロム樟脳−π−スルホン酸、(へ)−
α−ブロム樟脳−π−スルホン酸、(イ)−リンゴ酸、
(ハ)−リンゴ酸、(4)−キナ酸、H−キナ酸、(イ
)−6・6′−ジニトロジフエン酸、(ハ)6・6′−
ジニトロジフエン酸、(−F)−グルタミン酸、(ハ)
−グルタミン酸等を挙げることができる。
分割剤の使用量はその種類により適宜選択できるが式〔
1〕の化合物1モルに対して通常1モル程度である。第
1工程で用いられる分割溶媒としては従来使用されてい
るものを広く使用でき。
代表的にはメタノール、エタノール、n−プロパノール
、イソプロパノール、n−ブタノール等の低級アルコー
ル、あるいは該低級アルコールと水、酢酸エチルエステ
ル、アセトン、エーテル、ベンゼン、トルエン等との混
合溶媒を例示できる。第1工程では例えば式〔1〕の化
合物及び上記分割剤を分割溶媒に懸濁し溶媒の沸点下で
溶解して数日間放置しておくと、析出塩が得られる。析
出塩を含む液から2種の光学異性体に分離する工程(以
下第2工程と称する)に於いて、好ましい方法としては
分割溶媒を用いて析出塩を1〜6回分別再結晶する。
析出塩と母液に残留する塩の旋光度が同一となつた時点
で析出塩に希アルカリ溶液又は酸を添加して、目的とす
る化合物をそれぞれ遊離塩基、塩として単離する。希ア
ルカリ溶液としては例えば重炭酸水素ナトリウム溶液、
炭酸ナトリウム溶液が用いられる。酸としては塩酸、硫
酸等の無機酸、酢酸等の有機酸が使用される。本発明に
於いて式〔1〕の化合物中R3が水素原子である化合物
は予めR3を水素原子以外の置換基で保護しておき単品
に分離した後接触還元を行ないR3を水素原子に変換す
るのが収率、純度等の点で好ましい。
以上の様にして式〔1〕で表わされる化合物を光学活性
の有する単品に分離でき、該単品はβ−アドレナリン作
働作用、降圧作用、脱コレステロール作用、抗痙れん作
用、消炎作用、冠拡張作用、抗アレルギ一作用、抗パー
キンソン氏病作用、利尿作用、β−アドレナリン遮断作
用、制ガン作用、抗ウイルス作用等の薬理作用を有し医
薬品として重要である。
以下実施例を掲げて本発明を明らかにする。
実施例 1エリスロ一5−(1−ヒドロキシ−2−イソ
プロピルアミノブチル)−8−ベンジルオキシカルボス
チリル40.57、ジベンゾイル−1一酒石酸407を
エタノール300TILf,に懸濁し80〜85℃1時
間還流溶解し、室温5日放置する。
析出塩を4〜5回分別結晶し、〔α〕賀:+62.4塩
(濃度:1.01メタノール中)、融点114〜115
℃の塩17fを得る。このものを飽和重炭酸水素ナトリ
ウム溶液に懸濁しクロロホルム50m1で3回抽出する
。抽出液を飽和重炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、更
に水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。乾燥
剤をf別後f液を濃縮乾固しエーテル石油エーテルより
再結晶し、エリスロ一(ハ)−5(1−ヒドロキシ−2
−イソプロビルアミノブチル)−8−ベンジルオキシ−
カルボスチリル6.17を得る。〔α〕昭:13.2ル
(濃度:1,0、メタノール中)、融点103〜104
℃であつた。これをメタノールに溶解し5%パラジウム
/炭素0.57を加えて2時間接触還元を行う。反応終
了後触媒を沢別し、沢液を10m1に濃縮し、濃塩酸を
加えて析出塩を沢取し、メタノール−エーテルより再結
晶し、.エリスロ一(ハ)−5−(1−ヒドロキシ−2
−イソプロピルアミノブチル)−8−ヒドロキシカルポ
スチリル塩酸塩%水和物4.47を得る。〔α〕青:一
11.3塩(濃度:1.01メタノール中)、融点19
6〜197℃実施例 2 エリスロ一5−(1−ヒドロキシ−2−イソプロピルア
ミノブチル)−8−ベンジルオキシカルボスチリル20
7、ジ一p−トルオイル一1一酒石酸227を実施例1
と同様の処理により光学異性体塩として〔α〕青:+7
6.9に(濃度:1.0、メタノール中)、融点186
〜187℃の塩4.9yを得る。
これを実施例1と同様にしてエリスロ一(ハ)−5−(
1−ヒドロキシ−2−イソプロピルアミノブチル)−8
−ベンジルオキシカルボスチリル2.0f7を得る〔α
〕青:一13.1ス、融点103〜104℃。これを実
施例1と同様にしてエリスロ一(ハ)−5−(1−ヒド
ロキシ−2−イソプロピルアミノブチル)−8−ヒドロ
キシカルボスチリル塩酸塩%水和物1.4yを得る。〔
α〕青:11.3塩(濃度:1.0、メタノール中)、
融点195〜196℃薬理試験 モンゴール雄犬(成犬、体重10〜15k9)をペント
バルビタールナトリウム塩30〜/Kgで静脈内投与に
より麻酔し、背位に固定する。
気管にカヌユーレを挿入し、コンツエツトーレスラ一(
KO厄Ett−R6ssler)法〔KOrL7.et
tH.&1aR6ss1erR.、 Versuchs
anOrdnugzOuntersuchungena
nderBrOnchialMOskOlatur−A
rch.Exp.Path.Pharmackll95
、P7l−74、27−4011940年〕の装置を介
して人工呼吸を実施し、吸入時のオーバーフローする空
気量をニユーモタコメータ一(PneumOtachO
meter)を介して気管支抵抗を測定し、ポリグラフ
上に記録した。
気管支収縮物質は、ヒスタミン10μ7/ηを使用し、
また供試化合物は、ヒスタミン投与前1分に股静脈より
投与した。尚、自発呼吸を抑制し、麻酔を一定にするた
めに自動注入器でペントバルビタールナトリウム塩4〜
/Kg/Hrで注入した。ED5O値は、ドーズ−レス
ポンス(DOseRespOnse)曲線を用いて計算
し、1−イソプロテレノールのED5O値と比較し、l
−イソプロテレノールのED5Oを1,00とした相対
的な値で表わした。また拍数は心拍計で測定した。ED
25値(25beats/Mmの心拍数を増加させる)
は、ドーズ−レスポンス曲線を用いて計算し、1−イソ
プロテレノールのED25値と比較し、l−イソプロテ
レノールのED25値を1.00とした相対的な値で表
わした。結果を第1表に示す。供試化合物 黒1 エリスロ一(1)−5−(1−ヒドロキシ−2イ
ソプロピルアミノブチル)−8−ヒドロキシカルボスチ
リル塩酸塩fl).2 エリスロ一(ハ)−5−(1−
ヒドロキシ−2イソプロピルアミノブチル)−8−ヒド
ロキシカルボスチリル塩酸塩%水和物黒3 エリスロ一
(イ)−5−(1−ヒドロキシ−2イソプロピルアミノ
ブチル)−8−ヒドロキシ功ルボスチリル塩酸塩%水和
物第1表から明らかな通り、本発明で得られるエリスロ
一(へ)一カルボスチリル誘導体(黒2)は、エリスロ
一(ホ)一カルボスチリル誘導体(X).1)に比し、
強力なβ−アドレナリン作働作用を有している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中R^1は炭素数1〜5のアルキル基を示す。 R^2は炭素数1〜4のアルキル基を示す。R^3は水
    素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を有するアルアル
    キル基を示す。〕で表わされるカルボスチリル誘導体の
    ラセミ混合物を光学分割してエリスロ−(−)体を得る
    ことを特徴とするエリスロ−(−)カルボスチリル誘導
    体の製造法。
JP50154163A 1975-12-22 1975-12-22 カルボスチリル誘導体の製造法 Expired JPS5913509B2 (ja)

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JPS5277068A JPS5277068A (en) 1977-06-29
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