JPS5913505Y2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPS5913505Y2
JPS5913505Y2 JP12380578U JP12380578U JPS5913505Y2 JP S5913505 Y2 JPS5913505 Y2 JP S5913505Y2 JP 12380578 U JP12380578 U JP 12380578U JP 12380578 U JP12380578 U JP 12380578U JP S5913505 Y2 JPS5913505 Y2 JP S5913505Y2
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JP
Japan
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header plate
tube
heat exchanger
sacrificial corrosion
recess
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Expired
Application number
JP12380578U
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English (en)
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JPS5543224U (ja
Inventor
正吾 倉地
盈治 大島
光夫 橋浦
新治 粂
Original Assignee
株式会社デンソー
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は熱交換器における耐食性向上のための改良構造
に関するもので、自動車用ラジェータ、カーヒータコア
、カークーラ用コンテ゛ンサ等に用いて好適なものであ
る。
従来の自動車用ラジェータとして用いられる熱交換器は
、例えば第1図に示すごとき構造であって、チューブ1
の拡管、ヘッダープレート4の絞め等の機械的方法によ
り組立てられている。
そのため、組立工程で半田付を一切用いる必要がなく、
作業環境の改善9組付性の向上等の面で優れた利点を持
っている。
また、このソルダレス型熱交換器は熱交換器全体の軽量
化のため、タンク3として樹脂タンクを用い、放熱作用
をするフィン2.エンジン冷却水の受熱用チューブ1.
ヘッダープレート4にアルミ合金材料を使用している。
ところが、上述の熱交換器においては、樹脂タンク3を
絞めて圧力容器を形成するヘッダープレート4に、その
構造上凹部4dが必然的に形成され、この凹部4dに海
岸地域や冷結防止用塩散布道路走行時における塩分、あ
るいは泥等の異物が混入。
付着し、これら異物の付着が原因となって、前記凹部4
d周辺のチューブ1およびヘッダープレート4が非常に
腐食しやすいことがわかった。
そこで、本考案は上記点に鑑み、ヘッダープレートとチ
ューブとの結合部周辺に、これらの材料より電極電位の
卑な金属からなる犠牲腐食部材を配置することにより、
チューブやヘッダープレートの耐食性の向上を図ること
を目的とする。
以下本考案を図に示す実施例について説明する。
第2図は本考案を適用する自動車用ラジェータの一例を
示すもので、1はアルミニウム製の円管からなるチュー
ブで、その材質は本例ではA3003である。
2はアルミニウム製のプレート型フィンで、カラー付穴
部2aを有しており、その材質は本例ではA 1050
である。
3は樹脂例えば強化材としてガラス繊維を入れたナイロ
ン樹脂の成形品よりなるタンクで゛、人ロバイブ3a、
出ロバイブ3b、注水口バイブ3C1車体への取付ブラ
ケット3d、図示しない電動ファンのシュラウド取付部
3e等が一体戊形されている。
4はアルミニウム製のヘッダープレートで、第3図に示
すようにチューブ固定用のカラー付穴部4aを有してい
る。
このヘッダープレート4の材質としては例えばA300
3あるいはA 5000を用いる。
5はタンク3の開口端部3fとヘッダープレート4の周
縁部4bとの間のシールを行なう弾性シール材で、耐熱
性、耐膨潤性に優れた弾性材例えばニトロプルジエンゴ
ムからなるものであって、その形状は断面円形でタンク
3の端部形状に沿った矩形状に連結されている。
タンク3の端部3fにはヘッダープレート絞め用の肩部
3gが形成されている。
また、ヘッダープレート4には弾性シール材5を収納す
るための溝部4Cが形成されており、この溝部4Cはタ
ンク3の開口端部3fに対向して矩形状に連続形成され
ている。
そして、この溝部4Cの形成によって、ヘッダープレー
ト4のチューブ結合部分には必然的に凹部4dが形成さ
れている。
6はチューブ1、フィン2、およびヘッダープレート4
のアルミ材料より電極電位の卑な金属材料よりなる犠牲
腐食部材で、その材質は本例では亜鉛(Zn)を0.8
〜1.3%含有したアルミ材A 7072、あるいは亜
鉛95%含有の亜鉛合金を用いる。
この犠牲腐食部材6は本例では平板形状のものを用いて
おり、その幅寸法はフィン2の幅Xと同等ないしはそれ
以上のもので、ヘッダープレー1−4の幅Yより若干小
さく、ヘッダープレート4の凹部4dの幅Zよりも大き
くなるように設定してあり、従って犠牲腐食部材6の面
積は凹部4dの面積より大きく設定しである。
また、この部材6の板厚は0.8mm程度である。
また、犠牲腐食部材6にはチューブ2への嵌合固定用の
カラー付穴部6aがバーリング加工してあり、このカラ
ー付穴部6aの内径はフィン2のカラー付穴部2aの内
径と同寸法である。
そして、犠牲腐食部材6はフィン2の両端部とヘッダー
プレート4との間に配置され、その外縁部はヘッダープ
レート4の溝部4Cの外面上に直接当接するようにしで
ある。
次に、上記実施例の構成において、熱交換器の組立方法
を説明すると、まずプレート型フィン2を所要枚数積層
すると共に、フィン2の両端部に所定寸法を介して犠牲
腐食部材6を配置し、フィン2のカラー付穴部2aと前
記部材6のカラー付穴部6aにチューブ1を挿通する。
次いで、チューブ1の両端部にヘッダープレート4のカ
ラー付穴部4aを嵌める。
次に、チューブ1を拡管してチューブ1とフィン2およ
び部材6とを同時に固定する。
しかる後、チューブ1の両端部を再度拡管して、チュー
ブ1の両端部をヘッダープレート4のカラー付穴部4a
の内周面に圧接触させ固定する。
次に、チューブ1の両端の拡管部とヘッダープレート4
のカラー付穴部4aとの間の微少間隙に毛細管現象を利
用して溶融状態の接着剤を侵入させ、その後接着剤を乾
燥させ硬化させる。
これにより、チューブ1とヘッダープレート4との間が
接着剤により硬実に密封される。
次に、ヘッダープレート4の溝4Cとタンク3の等部3
fとの間に弾性シール材5を介在させ、周縁部4bの先
端部をタンク3の肩部3g上に絞めることにより、ヘッ
ダープレート4とタンク3とを水密的に結合する。
これにより、第2図図示の熱交換器全体の組立を終える
ことができる。
上記構成により作用を説明すると、第2図図示の熱交換
器は本考案を自動車用ラジェータに適用した例を示すも
ので、入口バイブ3aから上部のタンク3内にエンジン
冷却水が流入し、ここから各チューブ1内にエンジン冷
却水が分配され、チューブ1を流れる間にエンジン冷却
水は図示しない送風機によって送風される冷却空気と熱
交換して冷却され、下部のタンク3を経て出口バイブ3
bからエンジン側に戻る。
ところで、平板状の犠牲腐食部材6はその外縁部が直接
ヘッダープレート4の溝部4Cの外面上に当接すること
により、ヘッダープレートト4の凹部4d部分を外部か
ら密閉しているので、この凹部4d内へ塩分や泥等の異
物が混入し、付着するのを防止できる。
更に、上記部材6がチューブ1、ヘッダープレート4等
に対して電極電位の卑な金属材で構成されているため、
上記部材6の周辺に異物が付着しても、上記部材6が犠
牲腐食することによりチューブ1やヘッダープレート4
の腐食を防止して、耐食性を向上できる。
本考案者の実験によると、JISH8681のアルミ耐
食性試験により、第2図図示のソルダーレス型熱交換器
の耐食性を調査したところ、本考案のものは従来のもの
に比し2倍以上の耐食性を有しているという良好な結果
が得られた。
なお、上述の実施例は本考案の好適な実施態様であるが
、本考案はこれに限定されることなく種種変形可能であ
り、以下その変形例を列挙する。
(1)ヘッダープレート4の凹部4dへの異物の付着は
、第2図のごときダウンフロータイブの熱交換器では、
下部のヘッダープレート4周辺に特に顕著であるので、
フィン2の下端部と下部のヘッダープレート4との間の
みに犠牲腐食部材6を配置してもよい。
(2)犠牲腐食部材6としてヘッダープレート4の凹部
4dを密閉しない形状のものを用いても、この部材6の
犠牲腐食作用のみによって実用上必要な耐食性を得るこ
とができる。
従って、このような設計を採用する場合は、上記部材6
としてチューブ1に嵌合するリング形状やチューブ1間
に位置してヘッダープレート4上に固定される棒状のも
のを用いることかで゛きる。
(3)本考案は機械的方法により組付けられるソルダレ
ス型熱交換器に限らず、半田付、ろう付により組付けら
れる熱交換器に対しても同様に適用できる。
(4)ヘッダープレート4に隣接する1枚乃至数枚のフ
ィン2を犠牲腐食材料で構成して、このフィン2を犠牲
腐食部材6として用いることも可能である。
(5)本考案はプレートフィン型の熱交換器に限らず、
コルゲートフィン型の熱交換器にも適用できる。
(6)ヘッダープレート4に凹部4dを有していない熱
交換器においても、ヘッダープレート4とチューブ1と
の結合部周辺に腐食が起こりやすい点に変わりないので
、本考案はこの種の熱交換器に適用しても有効に効果を
発揮する。
上述したように本考案によれば、チューブとヘッダープ
レートとの結合部周辺に、これらの材料より電極電位の
卑な金属材料よりなる犠牲腐食部材を配置することによ
り、従来前記結合部周辺に集中的に発生していた腐食現
象を大幅に軽減でき、耐食性を向上できるという効果が
大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の熱交換器の部分断面図、第2図は本考案
熱交換器の一実施例を示す正面図、第3図は第2図のA
−A断面図である。 1・・・・・・チューブ、2・・・・・・フィン、3・
・・・・・タンク、4・・・・・・ヘッダープレート、
4d・・・・・・凹部、6・・・・・・犠牲腐食部材。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)フィンと、このフィンに結合されたチューブと、
    このチューブの端部に結合されたヘッダープレートと、
    前記フィンと前記ヘッダープレートとの間に配され且つ
    前記フィン、チューブ、およびヘッダープレートの材料
    より電極電位の卑な金属からなる犠牲腐食部材とを備え
    る熱交換器。
  2. (2)前記ヘッダープレートにはチューブ結合のための
    凹部が設けられており、前記犠牲腐食部材を前記凹部よ
    り面積の大きい平板形状となし、この犠牲腐食部材によ
    り前記凹部を密閉するようにしたことを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の熱交換器。
JP12380578U 1978-09-08 1978-09-08 熱交換器 Expired JPS5913505Y2 (ja)

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JP12380578U JPS5913505Y2 (ja) 1978-09-08 1978-09-08 熱交換器

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JP12380578U JPS5913505Y2 (ja) 1978-09-08 1978-09-08 熱交換器

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JPS5543224U JPS5543224U (ja) 1980-03-21
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JP6522178B1 (ja) * 2018-01-31 2019-05-29 ダイキン工業株式会社 冷媒分流器及び空気調和機

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JPS5543224U (ja) 1980-03-21

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