JPS5913149Y2 - 自動車のル−フ部構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、サンルーフ部を有する自動車に関し、ルー
フ部の開口縁部に周設されるウェザ−ストリップに整流
機能を付与することにより、ルーフ環の開時に車室内へ
の風の巻込みを防止するようにしたものである。

従来、この種の自動車においては、第１図及び第２図に
例示するように、車体１のルーフ部２に開口部３を設け
、該開口部３の周縁にウェザ−ストリップ４を周設して
ヒンジアーム５によりルーフ環６を開閉自在に取付けて
なるものが周知である（実開昭５４−１１６３０８号公
報参照）。

しかしながら、このような従来構造のものでは、ヒンジ
アーム５に支承されたルーフ環６が開時にウェザ−スト
リップ４の当接面がら浮き上がるように偏心回動し得る
ような構成を有することがら、ルーフ環６の前端下面と
開口部３の前縁に配設されるウェザ−ストリップ４の当
接面との間の圧接状態が不安定となり、走行時の風圧で
隙間が生じ易く、該隙間から車室内に風を巻込んだり、
異音が発生するために、非常に不快感があった。

この考案は、上記従来の欠点を解消することを目的とし
たもので、第３図に示す実施例に基づいて説明する。

尚、この考案に係る図示の実施例において、第１図及び
第２図に示す従来構造と構成が重複する部分は同一符号
で示し、説明を省略する。

すなわち、この考案は車体１のルーフ部２の開口部３前
縁側に配設されるウェザ−ストリップ４の外周面前方に
整流部１０を設け、該整流部１０はウェザ−ストリップ
４の外周面との間に凹溝を形成するように外周面下端と
連続してウェザ−ストノツプ４と一体に設けられたもの
であるとともに、後方に向って傾斜して流線的な傾斜面
１０ ａを有しており、ルーフ環６の開時に、該ルーフ
環６の前端縁６ａが前記凹溝に嵌まり前記整流部１０の
後端で被覆保護されるように構成したものである。

したがって、上記したこの考案に係る構成によれば、ル
ーフ環を水密的に密閉するウェザ−ストノツプに後方に
向って傾斜する整流部を一体に形成し、該整流部をルー
フ環の前端縁に沿って対峙させるとともに、ルーフ環の
開時に該ルーフ環の前端縁を被覆保護してなることから
走行時の風圧はルーフ環の上方に向は整流され、従来の
ように、ルーフ環とウェザ−ストリップとの隙間からの
車室内への風の巻込みや異音の発生を確実に防止するこ
とができるなど、実用性に優れた効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自動車のルーフ部の一例を示す説明図、
第２図は同じく第１図Ａ−Ａ線における要部拡大断面図
、第３図はこの考案に係る自動車のルーフ部構造の一実
施例を示す要部拡大断面図である。 １・・・車体、２・・・ルーフ部、３・・・開口部、４
・・・ウェザ−ストリップ、６・・・ルーフ扉、６ａ・
・・前端縁、１０・・・整流部、１０ ａ・・・傾斜面
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体のルーフ部を開口し、かつ該開口部の周縁にウェザ
   −ストリップを周設してルーフ環を開閉自在に設けた自
   動車において、該開口部前縁側に配設されるウェザ−ス
   トリップの外周面前方に、該外周面下端と連続しかつ後
   方に向って傾斜する整流部を一体形成し、ルーフ環の開
   時に、ルーフ環の前端縁が整流部とウェザ−ストリップ
   との間に嵌まり前記整流部でルーフ環の前端縁を被覆し
   得るように構成したことを特徴とする自動車のルーフ部
   構造。