JPS5912965Y2 - 溶剤回収用の蒸発装置 - Google Patents

溶剤回収用の蒸発装置

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JPS5912965Y2
JPS5912965Y2 JP1980105999U JP10599980U JPS5912965Y2 JP S5912965 Y2 JPS5912965 Y2 JP S5912965Y2 JP 1980105999 U JP1980105999 U JP 1980105999U JP 10599980 U JP10599980 U JP 10599980U JP S5912965 Y2 JPS5912965 Y2 JP S5912965Y2
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JP
Japan
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heat pipe
solvent
evaporator
wall
heating device
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JP1980105999U
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JPS5728701U (ja
Inventor
季藤 平山
Original Assignee
神戸技研工業株式会社
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Publication date
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、溶剤回収用の蒸発装置に関する。
考案者は前に、廃溶剤を収容して蒸発加熱する蒸発器の
内周壁をヒートパイプ構造や熱サイフオン式ヒートパイ
プ構造とした熱伝達効率のよい小型の溶剤回収用の蒸発
器を提供した。
これらでは、廃溶剤を加熱する加熱装置をヒートパイプ
構造の蒸発器の内周壁の外部に配設したため、内周壁自
体の熱効率は向上したが、加熱装置の発熱が内周壁以外
へ大量に放散し、熱効率を高くできないものであった。
本考案は上記のような点に鑑みたもので、ヒートパイプ
構造の蒸発器の内周壁内に加熱装置を装着して加熱装置
で廃溶剤を熱効率よく加熱でき、加熱装置の設定温度を
高くしないにもかかわらず溶剤回収が短縮できる溶剤回
収用の蒸発装置を提供するにある。
以下本考案を実施例により説明する。
第1図は、本考案の有底二重筒状の熱サイフオン式ヒー
トパイプ構造とした一実施例である。
蒸発器1は、内部が下方に所定量の溶剤を収容できるよ
うに凹設した蒸発器本体2に内部が上方に凹設した蒸発
器蓋体3を開閉可能として箱状に形成している。
蒸発器本体2の周部は、ニッケル・クロム鋼板、ステン
レス鋼板製等の板金接合の外周壁4と有底二重筒状の熱
サイフオン式ヒートパイプ構造の内周壁5とし、その間
にグラスウール、ロックウール、耐熱性発泡樹脂等の断
熱壁6を介在させている。
内周壁5は、図のようにヒートパイプ内壁7とヒートパ
イプ外壁8との有底二重筒状構造とするとともに側周部
を狭く底部を広くした密封状態の空間部9とし、所定の
圧力に耐えるように炭素鋼、銅、ステンレス鋼等で形成
している。
広くした底部の空間部9には、底面に平行状にうす巻き
状のシーズヒータのような所定の容量の加熱装置10を
、その両端部を底面に突設した取付部11に溶接等で気
密的に固着して加熱できるように装着している。
空間部9には、水、ダウサムのような高沸点有機物等の
作動液12を十分に熱サイフオン効果が生じるように、
加熱装置10の全部または一部を浸漬する程度に十分な
量封入している。
作動液12は、回収する溶剤の回収温度に対応した適宜
のものを使用し、蒸発温度を下げるために空間部9を減
圧して封入するのが好ましいものである。
加熱装置10は、内周壁5に配設した温度センサ13に
より制御装置(図外)で適宜な温度制御や加熱時間設定
タイマ等により加熱制御できるようにしている。
蒸発器蓋体3は、蝶着具14、開閉具15で上方に開閉
自在に蒸発器本体2に取着していて、181缶のような
溶剤収容器16を蒸発器本体2に収容可能としている。
17は凝縮装置(図外)に接続用の溶剤流出管、18は
蒸発器蓋体3を閉じたとき溶剤収容器16の缶口の開口
部19に接合するように溶剤流出管17に接続した連結
具、20は凝縮装置と接続する高温空気流出孔、21は
開閉部を気密にするシール体、22は開閉用把手である
しかして、所定の準備操作を行なって加熱装置10を作
動すると、熱サイフオン式ヒートパイプ構造の加熱部で
あるヒートパイプ外壁8の底部の作動液12が加熱装置
10で直接に加熱されて蒸発する。
蒸発した作動液12の蒸気は、冷却部であるヒートパイ
プの内壁7の底面および周側面に向って空間部9を流れ
、加熱部で得た潜熱をヒートパイプ内壁7に放出して溶
剤収容器16を加熱し、加熱部から冷却部に大きな熱量
を伝達する。
冷却部で上記蒸気が凝縮し、凝縮した作動液12に重力
落下により底部の加熱部へとそれぞれ還流する。
このようにして大量の熱伝達が、溶剤収容器のほぼ全面
にわたって所定時間均一にかつ迅速に行われる。
したがって溶剤収容器は、底面および側面のほぼ全面よ
り均一に加熱され、内部の廃溶剤が迅速に加熱されて蒸
発するものである。
温度センサ13で加熱装置10を温度制御しながら所定
の時間加熱し、蒸発した蒸発溶剤を開口19と接合した
連結具18を介し蒸発溶剤流出管17より所定の通り接
続した接続管(図外)を介して凝縮装置に流出し、凝縮
装置で凝縮して回収容器(図外)に溶剤回収するもので
ある。
このように作動液を内周壁の内部で直接的に加熱できる
ので、加熱装置を内周壁の外部に配設した場合のように
内周壁を加熱する以外に大量の熱が放散するということ
がなく、熱効率よく廃溶剤を蒸発加熱できるものである
したがって、また加熱装置の加熱温度を必要以上に高く
せずに溶剤回収が短縮できるものである。
なお、作動液としてダウサムを使用する場合、ヒートパ
イプ材料面の適合性から内周壁に熱伝導率の低いステン
レス鋼を用いると熱効率に限界があったが、上記のよう
にするとヒートパイプ外壁がむしろ断熱壁となって熱効
率が高められるものである。
溶剤回収が終了したら、開閉具15をはずして蒸発器蓋
体3をあけ、廃溶剤を回収した溶剤収容器16を取り出
すものである。
第2図は本考案の他の実施例で、内周壁5にウィック2
3を取着したウィック付きのヒートパイプ構造の一実施
例である。
ウィック23は薄状のガラス布、金属フェルト、ステン
レス金網、焼結銅等で、ヒートパイプ内壁7の全周面、
ヒートパイプ外壁8の底面、および第3図のように所定
の間隔でこれらを接続して凝縮液が冷却部から加熱部へ
毛細管作用で還流するように内周壁5に密着している。
本実施例では、ウィック付きのヒートパイプ構造により
内周壁面の温度差を極小にすることができ、蒸発により
減少していく廃溶剤の残存量に対応して局所的な過熱な
く均一に加熱できるものである。
さらにヒートパイプ外壁の側周面にウィックを取着しな
いため、ヒートパイプ外壁を断熱壁のようにでき、ヒー
トパイプ内壁側により有効に熱伝達できるものである。
なお、上記の実施例では、ヒートパイプ内壁の底面がバ
ーンアウトを生じないように液過剰状態に作動液を封入
したが、ウィックを浸す程度に作動液を封入する構造と
することもできる。
この場合には、ヒートパイプ内壁の底面と加熱装置との
間に適当な大きさ、厚さの仕切り板を配設するのが好ま
しく、ヒートパイプ内壁の底面のバーンアウトを確実に
防止できて円滑にヒートパイプ作用を行なえるものであ
る。
以−Lの実施例では、内周壁を一体的な有底二重筒状の
ヒートパイプ構造としたが、上部二重筒部等を下部平面
状底部等に接合する等の適宜な分割構造とすることもで
きるものである。
また有底二重筒状のヒートパイプ構造のみに限定せず、
適宜の加熱構造のものであってもよいものである。
また以上の実施例では、181缶の廃溶剤収容器につい
て説明したが、他の小型収容器やドラム缶等を用いる構
造とすることもできる。
また溶剤収容器を用いることなく、ヒートパイプ構造の
蒸発器本体に直接廃溶剤を装填して加熱できるものであ
る。
また、加熱装置としては、うす巻き状のシーズヒータに
限らず、適宜な形状のパイプヒータ、パネルヒータ等の
ものを用いることもできるものである。
以上のように本考案にあっては、ヒー1−パイプ構造の
内周壁により均一かつ迅速に廃溶剤を蒸発加熱すること
ができるのはもちろん、加熱装置を内周壁の外部に大量
に放散することなく、廃溶剤蒸発用に有効に利用できて
熱効率を高められるものである。
また、二重壁の内周壁の外部から加熱しないため、加熱
装置の加熱温度を高くすることなく作動液を十分に加熱
でき、加熱装置の設定温度を高くしないにもかかわらず
溶剤回収が短縮できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の一部省略した縦断面図、第
2図は同上の他の実施例の一部省略し7た縦断面図、第
3図は同上の一部拡大断面図である。 1・・・蒸発器、5・・・内周壁、10・・・加熱装置
、12・・・作動液。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)廃溶剤を収容して蒸発する蒸発器を廃溶剤が加熱
    できるようにヒートパイプ構造の内周壁とし、廃溶剤を
    加熱する加熱装置をヒートパイプ構造とした内周壁内に
    装着してなることを特徴とする溶剤回収用の蒸発装置。
  2. (2)有底二重筒状のヒートパイプ構造とした内周壁の
    底部にパイプヒータのような加熱装置を装着した実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の溶剤回収用の蒸発装置。
  3. (3)加熱装置の全部または一部が浸漬する程度に作動
    液をヒートパイプ構造の内周壁内に封入した実用新案登
    録請求の範囲第1項または第2項記載の溶剤回収用の蒸
    発装置。
  4. (4)蒸発器の内周壁が熱サイフオン式ヒートパイプ構
    造である実用新案登録請求の範囲第1項ないし第3項の
    いずれかに記載の溶剤回収用の蒸発装置。
JP1980105999U 1980-07-26 1980-07-26 溶剤回収用の蒸発装置 Expired JPS5912965Y2 (ja)

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JPS5728701U JPS5728701U (ja) 1982-02-15
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GB2436075B (en) * 2006-03-17 2009-04-15 Genevac Ltd Evaporator and method of operation thereof

Citations (1)

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JPS5136652U (ja) * 1974-09-11 1976-03-18

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