JPS5912861Y2

JPS5912861Y2 - 撮像カメラのモニタ装置

Info

Publication number: JPS5912861Y2
Application number: JP13286878U
Authority: JP
Inventors: 良美渡辺
Original assignee: ソニー株式会社
Priority date: 1978-09-29
Filing date: 1978-09-29
Publication date: 1984-04-17
Also published as: JPS5551073U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は撮像カメラのモニタ装置に係り、特に、ビデオ
カメラや光学フィルムカメラなどを用いて磁気媒体や光
学フィルムに映像情報とともに音声情報を記録する様に
したものに於いて、その音声記録時の音をモニタするイ
ヤホンスピーカを上記撮像カメラの本体に一体的に設け
、これが上記撮像カメラの使用時に於いてのみ動作する
様にした撮像カメラのモニタ装置に関する。

ビデオカメラや光学フィルムカメラなどの撮像カメラに
は、音声の記録が同時に行えるものがある。

そしてこの音声の記録が行える撮像カメラでは、撮像の
対象をファインダをのぞきながら目で観察し、そのとき
の音声をイヤホンやヘッドホンでモニタしながら記録す
る如くなっている。

しがし、この場合に使用されるイヤホンやヘッドホンは
その必要のたびに頭や耳から離したり付けたりしなけれ
ばならず、それがコードを介してＶＴＲの本体に雑に接
続されていることと合俟って、その取り扱いが極めて面
倒であった。

このため上記コードに依らずしかもいちいち頭や耳に着
脱する操作がいらないモニタ手段の出現が望まれていた
。

尤も、従来から、スタジオ等で用いる撮像カメラにスピ
ーカを埋設した構造のものが知られているが、これはス
タジオ指令室と撮像カメラとを結ぶ通信専用のものであ
り、撮像対象からの音声をモニタするものでなかった。

また、斯かる通信専用のイヤホンではそれが例え収録用
マイクロホンと近接している場合でも、その送受信号情
報源が異なるところからハウリングなどの害を生じるお
それがなかった。

これを換言すれば、上記収録用マイクロホンに近接して
これを再生するイヤホンを撮像カメラに設けた場合には
、ハウリングを生じる。

本考案は斯かる従来技術を基盤として、上記イヤホンや
ヘッドホンの取り扱い上の不便をなくするとともに、イ
ヤホンスピーカを直接撮像カメラに収納しても、この撮
像カメラに取り付けられたマイクロホンとの間でハウリ
ングなどを生じることがない、人間工学的に使って優れ
た機能を発揮する撮像カメラを提供することを目的とす
る。

本考案は上述した如き実情に鑑みてなされたものであり
撮像対象からの音声を電気信号に変換するイヤホンスピ
ーカーと、ビューファインダとを備え、上記ビューファ
インダをのぞいたとき耳が当接される部位に上記イヤホ
ンスピーカを設けてなる撮像カメラのモニタ装置を提供
しようとするものである。

以下に、本考案の一実施例を図面について説明する。

第１図は本考案に係る撮像カメラ１の概略を示す斜視図
で、筐体２の前面にはズーミングが可能な標準レンズ３
が取り付けられ、その前面上方には撮像対象から得られ
る音声を電気信号に変換するマイクロホン４が二つ並設
されている。

また、この筐体２の側面前方には突出部５が設けられ、
その突出部５の背面にはビューファインダの接眼用ゴム
リング６が取り付けられ、このゴムリング６の内側には
、第２図の説明図で示す如く接眼レンズ７、反射鏡８、
モニタ用ブラウン管９が次々と配設されている。

なお、１０は上記レンズ３からの光学情報を電気信号に
変換するビジコンなどの撮像管である。

一方、上記側面の後方には、撮像対象からの音声をマイ
クロホン４に依って収集して得た音声信号をモニタする
ためのイヤホンスピーカ１１が取り付けられ、その放音
部周辺に緩衝部材からなる写出て１２が接着などの方法
に依り取り付けられている。

第３図は上記イヤホンスピーカ１１を具体的に示す分解
斜視図である。

すなわち、このイヤホンスピーカ１１は下記の各部品を
組み合わせたものからなる。

１３は有底筒体のスピーカボックスであり、その間口縁
部には三つの切欠１４が設けられている。

また、この有底筒体の開口縁部には、三つの屈曲部１５
を有する導電リング１６が載置される如くなり、上記屈
曲部１５が上記切欠１４内に収容される様になっており
、この屈曲部１５と切欠１４との間には間隙１４ａが
設けられる様になっている。

１７はスピーカユニットで゛あり、上記スピーカボック
ス１３に収容され、前部の多数の透孔１８から放音が行
われる様になっている。

１９は等分した三箇所にわん曲して突出した接触片２０
を有する導電リングであり、上記各接触片２０の先端部
は上記切欠１４内の屈曲部１５内に臨む様に上記間隙１
４ａ内に配置される。

また、２１は上記スピーカ、ボックス１３の一部を被う
可動形の外筐であり、前面に放音用透孔２２が設けられ
るとともに、その周縁付近に発泡樹脂等からなる緩衝部
材で形成した写出て２３が貼着されている。

そしてこれらを組み付けたものが第４図に示す如くなる
。

すなわち、先ず、上記スピーカボックス１３内にはスピ
ーカユニット１７が収容されて接着剤などに依り固定さ
れ、上記スピーカボックス１３の上記切欠１４に屈曲部
１５を挿入する様に、導電リング１６がそのスピーカボ
ックス１３の開口縁部に載置される。

また、その屈曲部１５に接触片２０を接触することなく
上記間隙１４ａ内に介在せしめる様に、上記導電リング
１９を上記外筐２１内に収容し、且つつの外筐２１を上
記スピーカボックス１３の外周を被う様に、摺動自在に
取り付ける。

なお、上記各導電リング１６゜１９は−のスイッチの開
閉接点を構成している。

一方、上記マイクロホン４には出力アンプ２４を介して
ＶＴＲ２５の入力回路が□接続され、その音声再生力回
路を介して上記スイッチの開閉動作に応じて開閉される
スイッチ装置２６が接続され、且つその出力側にはアン
プ２７を介して上記スピーカユニット１７の面入力端子
が接続されている。

次に、斯かる構成になるモニタ装置の作用を説明する。

先ず、上記撮像カメラ１の不使用時に於いては、上記写
出て２３に耳が当接されることもないので、上記接触片
２０のスプリングアクションに依って、導電リング１９
と導電リング１６とは何ら接触していない。

従って、スイッチ装置２６はモニタ信号を遮断し、スピ
ーカユニット２１からの放音がない。

しかし、撮像カメラ１の使用時に於いては、第２図に示
す如くビューファインダの接眼用のゴムリング６に目を
当接すると、耳が上記イヤホンスピーカ１１に当接され
る位置にくることとなり、そのときの適当な接触圧に依
り、耳が上記写出て２３を介して外筐２１を押し込み、
これを上記スピーカボックス１３の外周面を摺動させる
こととなる。

従って、上記導電リング１９も同方向に押し込まれ、そ
の接触片２０の弾発力に抗して導電リング１６に接触し
、これらからなる上記スイッチの閉成に依り、上記回路
のスイッチ装置２６が閉成される。

従って、マイクロホン４から入力された撮像対象からの
モニタ用音声信号は入力アンプ２４を介してＶＴＲ２５
に入力され、磁気テープに記録されるとともに、はぼ同
時に再生された上記モニタ用音声信号が上記スイッチ装
置２６、アンプ２７を介してスピーカユニット１７に供
給され、ここで初めてモニタが可能となる。

すなわち、上記に依れば、上記写出て２３に耳を当てた
ときのみ上記スピーカユニット１７が鳴動し、音声のモ
ニタが可能となるが、そのモニタしている音声は外部に
洩れないので、上記マイクロホン４を通る帰還回路は形
成されず、ハウリングの発生やエコーの発生が未然に防
止される。

斯くして、撮像対象からの音声のモニタが安全且つ確実
に行われる。

また、斯かる構成は簡単且つ安価に得られ、実用上極め
て有益となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る撮像カメラの概略斜視図、第２図
は同じく概略平面図、第３図はモニタ用スピーカの分解
斜視図、第４図は同じく組立後の断面図と接続回路を示
す。１・・・撮像カメラ、４・・・マイクロホン、６・・・
ビューファインダ用コ゛ムリング、１１・・・イヤホン
スピーカ、１７・・・スピーカユニット。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

撮像対象からの音声を電気信号に変換するマイクロホン
と、このマイクロホンからの電気信号を音声に変換する
イヤホンスピーカと、ビューファインダとを備え、上記
ビューファインダをのぞいたとき耳が当接される部位に
上記イヤホンスピーカを設けてなる撮像カメラのモニタ
装置。