JPS5912746A - 焼結鉱の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は高炉の装入原料である焼結鉱の製造方法に関
する。

周知のように粉鉄等を塊状化した焼結鉱は高炉の装入原
料としてきわめて優れており不可欠のものとなっている
。焼結鉱は、篩分けによって生じた鉱石粉鉄、焼結によ
って除去可能な硫黄分や結晶水等を含む褐鉄鉱、生石灰
、高炉ダスト、ミルスケール、集塵ダスト等を原料とし
て所定の粒度、配合比とし、燃料として粉コークス等を
数チおよび水を添加し、移動パレット上に装入して厚さ
３００〜６００咽の焼結原料層を形成してこれに点火し
、焼結層の厚さ方向を通じて吸引される空気よって燃焼
し焼結するものである。

しかして焼結鉱に要求される品質は、焼きむらによる品
質のバラツキが少いこと、強度、被還元性、および粒度
構成が適性であること等であるが、特に焼きむらを少く
しひいては製品歩留υを上げるための重要なボイノトは
、パレット上の被焼結原料層への通気の均一性を保持す
ることである。

ところが、点火後の焼結原料層には焼は締シの過程で無
数の亀裂が発生し、この亀裂のある箇所は風量が多く流
れ、反対に亀裂のない箇所は比較的通風量が少いことか
ら”むら焼け”現象が生ずる。即ち通過風量が多い所は
一応は焼結されるが高温に保持される時間が短くなるの
でかえって充分に焼結されず、また通過風量が少い所は
焼結が最下層まで進行せず焼結されない原料が残り倒れ
も不良品として選別し返鉱されるので製品歩留りが低下
する。

この発明は以上のような亀裂発生−むら焼けを減少せし
め、製品の歩留り向上および品質パラッきの低下を目的
とするもので、その要旨は、ドワイトロイド焼結機にお
いて、焼結原料に点火する前にこの焼結原料に、パレッ
トの進行方向とほぼ直角にスリット（切れ目）を入れる
ことを特長とする焼結鉱の製造方法である。

この発明の方法を図面によって説明すると、第１図は焼
結鉱の製造の中間工程におけるこの発明の詳細な説明す
る　平面図で、１は配合した焼結原料を焼結機へ装入す
るサージホッパー、２は焼結原料を装入する移動パレッ
ト、６はパレット２上の焼結原料表面に着火するための
点火炉、４はこの発明のスリット（以下「切れ目」とい
う）を入れるための切れ目見生機である１、パレット２
は第１図では右方向にエンドレスに移動するもので、パ
レット２は継ぎ目５によって連結している。

６は焼結原料に入れた切れ目を示すものでパレット２上
を、厚さ６００〜６００覇の所定厚さで移動する焼結原
料の表面に対して次の条件で上部から、切れ目見生機４
のカット板を上下して切れ目を入れるものである。

■　切れ目はパレットの進行方向に対してほぼ直角に焼
結原料１〕一杯に直線または波形曲線状に入れる。

■　切れ目自身の太さく巾）は、焼結原料配合が比較的
細かい原料の少いものは４Ｆ、細かい原料の多いものは
６謔、中間性状のものはその間の巾を撰定する。

■　切れ目の深さは、パレット上の焼結原料層の厚さに
対して１０〜６０覇が最も有効で、原料層厚さの１４ｏ
〜１１５　Ｑ　　である。

■　切れ目の断面形状は一口′またはＶ、Ｙ何れの形で
もよい。

■　切れ目と切れ目の間隔はパレットの巾即ち焼結原料
の装入中より狭クシ、またパレットの継き目の上を避け
ることが望ましい、 ■　切れ目を入れる時機は装入後、点火（着火）前でな
ければならない。

以上の様に焼結原料に切れ目を入れることによって、従
来第２図に示すように焼結後無数の亀裂７が発生してい
たパレット２上の焼結鉱は、この発明による切れ目６を
入れることによって亀裂は第６図７′の如く切れ目に沿
って多少化ずるが他の部分では大１〕に亀裂発生が減少
した。

この様な亀裂発生の状況を種々実験しだ結果、前述した
この発明方法の要件を定めたものである７、即ち亀裂の
成長を中断するには巾方向一杯の切れ目が最も有効であ
り、また直線より波形状切れ目の方が亀裂の発生が少い
。また切れ目の巾は４胡層下では亀裂発生を減少させる
効果が少く、寸た６胡を越すような太い切れ目は切れ目
作業のときにその周囲に微亀裂を発生し易く好ましくな
い。

また切れ目の深さは原料層厚さの１１５０以下で切れ目
の下部で効果が減殺され、また１／２０以上深くすると
原料の焼き締シの際原料が切断される危険がありこの部
分に通風が隼申し、てかえって焼きむらを助長する。ま
た切れ目の形状如伺は亀裂減少に対して有意差はないが
切れ目をいれ易い点から■状に入れるのがよい。切れ目
と切れ目のり隔をパレット個々の長さく約１．５　ｍ　
）よシ広くすると亀裂減少の効果が顕著に現れず、また
パレットの継ぎ目上に切れ目を入れるとと（ｄ　、継ぎ
目部分に向う方向に亀裂が成長する危険があり、この場
合にここに通風が集中して均一に焼成できない点で不都
合である。また切れ目を入れる時期を点火後にすると原
料の表層ではすでに焼結が完了しており非常に硬くなっ
ているので点火直前でなければならない。

なお切れ目入れ発生機４はパレットの進行速度に同調し
て作動し、切れ目の巾および深さを任意に撰定できる様
替え刃交換方式となっている以上説明したこの発明によ
ると焼結に伴う亀裂発生が大巾に減少することによって
焼けむらが少くなり、従来は焼結屯当り平均３３０　Ｋ
ｇの不良返鉱が発生していたが、これを３００　Ｋ、に
低減することが出来、製品歩留は６９チから７１襲に向
上した。これに伴いコークス原単位が４８に９がら４７
Ｋｇ／ＴＳｒ　、　Ｃガス原単位が６．５ソがら３．４
　Ｎｒｒ？／ＴＳｒ、電力原単位が３６　ＫＷＨがら３
５　ＫＷＨ／ＴＳｒへ低減することが可能となった。

高炉へ操入する焼結鉱の使用肌は極めて大量であるから
この発明方法による工栗的効果は太きい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の詳細な説明する平面図、第２図は焼
結に伴う従来の亀裂発生状況を示す平面図、第６図は同
じくこの発明によって亀裂の発生が減少した状況を示す
平面図である。 各図において ２・・・焼結原料を装入した移動パレット、４・・・ス
リン）Ｑ生機、６・・・切れ目、７，７′・・・焼結に
伴う亀裂。 代理人　弁理士　　木　村　三　間 第１図 第２区　　　　第３階

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ドワイトロイド焼結機において、焼結原料の点火前に該
   原料表層に、パレットの進行方向とほぼ直角なスリット
   を形成せしめることを特長とする焼結鉱の製造方法。